ヴェゼル

ヴェゼルは、ホンダが展開するコンパクトSUVで、海外では「HR-V」の名称でも販売されている世界戦略モデルです。SUVらしい力強さに加え、クーペのようなスタイリッシュなデザインや高い実用性を兼ね備えている点が特徴で、日本国内はもちろん海外市場でも高い人気を誇ります。中古車市場でも安定した需要があり、特にハイブリッドモデルや上位グレードは高いリセールを維持しています。

本記事では、ヴェゼルのリセールバリューに注目し、年式やグレード別の残価率、高く売却するためのポイントについて詳しく解説します。購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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ヴェゼルとは

ヴェゼルは、ホンダが手がけるコンパクトSUVで、3代目フィットをベースに開発されたモデルです。SUVらしい力強さとクーペのような流麗なデザイン、さらにミニバン並みの使い勝手を兼ね備えている点が大きな魅力となっています。

現行モデルでは、上質感のある内外装に加え、優れた燃費性能を持つ「e:HEV」も設定されており、日常使いからロングドライブまで幅広く対応可能です。国内外で安定した人気を持つことから、需要が高く、リセール面でも注目されているSUVです。

リセールバリューから計算するグレード別残価率

リセールバリューは車の売却時の価値を示す指標で、購入後の資産性を判断する重要な基準です。例えば500万円の車が3年後に400万円で売れれば残価率は80%となります。ただし市場やモデルチェンジで変動するため参考値として捉える必要があります。ここからはヴェゼルのリセールについて詳しく見ていきます。

2025年式(1年落ち)

グレード駆動方式新車価格買取価格残価率
G4WD275.8万円252万円91.3%
e:HEV X321.8万円-万円-%
e:HEV X HuNT パッケージ332.8万円-万円-%
e:HEV Z348.8万円286万円82.0%
e:HEV Z PLaYパッケージ391.9万円301万円76.8%
e:HEV RS396.8万円316万円79.6%
e:HEV XFF299.8万円231万円77.1%
e:HEV X HuNT パッケージ310.8万円-万円-%
e:HEV Z326.8万円282万円86.3%
e:HEV Z PLaYパッケージ369.9万円307万円83.0%
e:HEV RS374.8万円308万円82.2%
※走行距離は未使用〜3万km

2025年式のヴェゼルは、全体的に非常に高いリセールを維持しています。特に「G(4WD)」は91.3%と突出した数値を記録しており、価格と実用性のバランスに優れたグレードとして中古市場でも高く評価されていることが分かります。また、「e:HEV Z(FF)」も86.3%と高水準で、ハイブリッド需要や装備の充実度が相場を支えている印象です。

一方で、「e:HEV Z PLaYパッケージ」や「e:HEV RS」は70〜80%台で推移しており、個性的な仕様や価格帯の高さから、標準グレードほどの伸びには至っていません。それでも全体として高い残価率を維持しており、ヴェゼルの人気の高さがうかがえる結果となっています。

2023年式(3年落ち)

グレード駆動方式新車価格買取価格残価率
G4WD261.9万円347万円132%
e:HEV X299.8万円207万円69.0%
e:HEV Z322.1万円231万円71.7%
GFF239.9万円307万円128%
e:HEV X277.8万円204万円73.4%
e:HEV Z300.1万円241万円80.3%
e:HEV PLaY341.8万円268万円78.4%
※走行距離は1万〜5万km

2023年式のヴェゼルも高いリセールを維持しており、特にガソリンモデルの「G」は4WDが132%、FFでも128%と、驚異の100%超えと非常に強い相場となっています。ハイブリッドでは「e:HEV Z(FF)」が80.3%と高水準で、装備と実用性のバランスが評価されている印象です。「e:HEV PLaY」も78.4%と安定しており、デザイン性の高さが人気を支えています。一方、「e:HEV X」は70%前後とやや落ち着いていますが、全体として3年落ちでも資産価値の落ちにくいSUVと言えるでしょう。

2021年式(5年落ち)

グレード駆動方式新車価格買取価格残価率
G4WD249.9万円290万円116%
e:HEV X287.8万円-万円-%
e:HEV Z311.8万円210万円67.4%
GFF227.9万円260万円114%
e:HEV X265.8万円180万円67.7%
e:HEV Z289.8万円204万円70.4%
e:HEV PLaY329.8万円234万円71.0%
※走行距離は3万〜7万km

2021年式のヴェゼルは、5年落ち・3万〜7万kmという条件でも高いリセールを維持しています。特にガソリンモデルの「G」は、4WDが116%、FFでも114%とこちらも100%超えの非常に強い相場となっています。ハイブリッドでは「e:HEV PLaY」が71.0%、「e:HEV Z(FF)」が70.4%と比較的高水準で、上位グレードを中心に安定した需要が見られます。一方、「e:HEV X」は60%台後半とやや落ち着いていますが、5年落ちとしては十分優秀なリセールと言えるでしょう。

おすすめのグレードは?

ヴェゼルのリセール傾向を見ると、特におすすめなのはガソリンモデルの「G」です。2023年式では4WDが132%、FFでも128%と非常に高い残価率を記録しており、2021年式でも110%超を維持しており、非常に高いリセールを誇っています。

ハイブリッドでは「e:HEV Z」が高評価で、2025年式FFは86.3%、2023年式でも80.3%と高水準を維持しています。燃費性能や装備の充実度、実用性のバランスが評価されている印象です。全体として、ヴェゼルは年式が進んでも資産価値が落ちにくいSUVと言えるでしょう。

ヴェゼルのリセールバリューが高い理由

ヴェゼルが高いリセールを維持している理由は主に3つあります。

海外輸出需要の強さ

ヴェゼルは海外でのニーズが非常に旺盛で、そのことがリセールバリューを支える大きな要因となっています。とりわけバングラデシュやロシアではガソリン車が好まれ、特に3年落ち以降の個体にリセールが高くなる傾向がみられます。スリランカやパキスタンではe:HEVモデルが指名で購入されるほど高い人気を誇ります。このように海外向けの安定した輸出需要があるため、中古車価格は下支えされており、国内需要だけでは説明しきれない高い残価率の維持につながっています。

国内でのコンパクトSUV人気

日本国内でもヴェゼルは高い支持を得ており、その理由は「ちょうどいいサイズ感」とホンダらしい走行性能にあります。都市部でも扱いやすく、ファミリーから単身層まで幅広いユーザーに受け入れられているため、中古市場でも需要が途切れにくいのが特徴です。人気が安定していることで流通量が多く、結果としてリセールバリューの維持につながっています。

シンプルなグレード構成による安定性

ヴェゼルはグレード構成が比較的シンプルで、選択肢が絞られている点もリセールの強さに影響しています。中古車市場では仕様が分かりやすいほど需要が分散しにくく、流通効率が高まるため相場が安定しやすくなります。結果として査定ブレが少なく、一定の価格帯を維持しやすいことが、ヴェゼルの高リセールにつながっています。

購入時に意識するポイント

ここでは、購入時に意識するポイントを紹介していきます。

グレード選び

ヴェゼルを購入する際は、リセールを意識したグレード選びが重要です。特にガソリンの「G」は中古市場で非常に人気が高く、海外輸出需要の影響から高年式車では新車価格を上回るケースも見られます。また、「e:HEV Z」も装備の充実度や実用性が評価されており、安定したリセールを維持しています。「e:HEV Z PLaY」はデザイン性の高さに加え、パノラマルーフ装着車が高評価となりやすい点も特徴です。一方、「e:HEV X」は比較的落ち着いた相場のため、資産価値を重視するなら中〜上位グレードを選ぶのがおすすめです。

人気カラーを選ぶ

ヴェゼルをリセール重視で選ぶなら、ボディカラーも重要なポイントです。中古市場では「プラチナホワイト・パール」や「クリスタルブラック・パール」などの定番色が特に人気で、需要が安定しているため高値が付きやすい傾向があります。これらのカラーは国内だけでなく海外でも評価が高く、査定額に差が出るケースもあります。将来的な売却を意識するなら、人気の高い定番カラーを選ぶのがおすすめです。

オプション選び

同一グレードであっても、メーカーオプションの装着状況によって査定価格には大きな開きが生まれ、ケースによっては数十万円単位の差になることもあります。中でもパノラマルーフは評価への影響が特に大きく、スリランカ向けの輸出では有無によって60万円以上の差がつく例も見られます。後から追加できない装備のため、新車購入時の選択が重要です。さらに、マルチビューカメラやプレミアムオーディオ、9インチのHonda CONNECTディスプレー、パワーバックドアなども査定でプラス評価を受けやすいポイントです。リセールを重視するのであれば、社外品よりも純正のメーカーオプションを選ぶことが、価値を維持するうえで有効といえるでしょう。

ヴェゼルを高値で売るコツ

ここでは、高値で売るコツを紹介していきます。

売却時期を見極める

ヴェゼルを高く売るには、エンジン別に最適な売却時期を見極めることが重要です。ガソリン車は輸出需要が強く、登録後34〜55ヶ月頃が狙い目で、状態と走行距離のバランスが評価されやすくなります。一方e:HEVは特需で高値傾向が続きますが、落ち着いた後は3年・5年目の車検前が有利です。車検費用を回避できる点も査定にプラスとなり、適切な時期選びがリセール最大化の鍵になります。

傷やへこみは直した方がいい?

ヴェゼルは小さな傷やへこみは修理せずそのまま査定に出す方が得になる場合が多いです。一方でフレームなど骨格部分の修復歴は大きな減額対象となるため、事故歴は正確に申告が必要です。隠すとトラブルになる可能性があります。軽微な傷はそのままにし、大きな修復歴のみ伝えることが重要です。また洗車や清掃で印象を良くすると査定アップにつながります。

リセールが下がる原因

不人気グレードやカラー、装備の少ない仕様は中古市場で需要が低く、査定額が伸びにくい傾向があります。また、走行距離が増えるほど評価は下がりやすく、特に5万km超や10万km超は減額対象になりやすい点に注意が必要です。加えて、内外装の状態や事故歴、改造の有無も査定に大きく影響します。高値売却を狙うなら、純正状態を維持し、相場が安定しているタイミングで売却することが重要です。

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まとめ

ヴェゼルは、コンパクトSUVの中でも全体的に高いリセールバリューを維持しており、資産性に優れたモデルと言えます。特に「G」や「e:HEV Z」は安定した人気を誇り、年式が進んでも高い残価率を維持している点が特徴です。

また、国内でのSUV人気に加え、海外輸出需要の強さも相場を支える大きな要因となっています。ホワイトやブラック系の定番カラー、パノラマルーフなど人気オプションの有無によって査定額が大きく変わる点もポイントです。

購入時にはグレードや装備選びを意識し、売却時は輸出販路を持つ買取業者も含めて比較することで、より有利な条件で売却しやすくなるでしょう。今回の記事が、ヴェゼルの購入や売却を検討している方の参考になれば幸いです。

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