車を安く買う方法はある?ポイント・注意点などを徹底解説!

気に入った車を、できるだけ安く買いたい。車の購入を検討する際、価格は重要な判断要素です。しかし、あまり購入する機会のない車だけに、どうすれば安く買えるか知らない方も少なくありません。

そこで、車を安く買うための方法やポイント、さらに注意点まで詳しくご紹介します。狙い目車種の選び方も紹介しているので、車購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

車を購入する際の流れ

車を購入する際は、まず購入予算を決定します。車種が決まっていない段階では、ある程度幅をもたせた予算で構いません。

次に、車の用途や家族の人数からカテゴリーを絞り込みます。例えば、アウトドアを楽しむならSUV、大家族でもゆったりと移動したいのならミニバンといった具合です。カテゴリーに目星をつけたら、各メーカーの該当車種を絞り込んでいきましょう。

購入したい車を2〜3車種に絞ったら、ディーラーや中古車店に実際に見に行って見積もりを出してもらいます。グレードやオプション、諸費用なども含めて、予算に合っているのか確認しましょう。

目的や予算に合っていれば、いよいよ契約に進みます。契約をする際は、手付金の有無や代金の支払いタイミング、納車時期と方法といったことをしっかりと確認しておくことが重要です。契約後は購入店から必要書類の指示があるので、早めに準備しましょう。

また、納車日が決まったら、任意保険の手配も必要です。納車日までに任意保険の契約を済ませておくと、その日から安心して乗り出せます。

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車の購入に必要なものは?

車を購入する際は、いくつか準備する書類があります。なかでも最も重要な書類は、車庫証明書です。一部の地域を除き、購入した車を保管する場所を確保していないと、日本国内で車は所有できません。車庫証明の取得自体は購入店で代行してくれる場合もありますが、申請書類への記入に手間がかかるので早めに準備しておきましょう。 

また、住民票と印鑑証明、委任状が必要になります。購入した車は、公的な所有者の登録が必要になるためです。実印及び、印鑑証明がない場合は事前に準備する必要があります。 

車の購入費用の目安はいくら? 

車の購入費用の目安は、年収の50%程度といわれています。購入の平均額は新車・中古車を含めて170万円という集計もありますが、10万円程度の中古車から数百万円する新車まで含めた計算なのであまり参考になりません。 

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一方で、税金や手続き、整備費用などの諸費用についてはある程度決まっています。諸費用の合計は、購入する車のおおむね10〜20%程度です。自動車取得税、自動車重量税、自動車税が税金としてかかってきます。さらに、リサイクル料金と自賠責保険費用も税金と同様に必要な費用です。 

また、車両登録代行費、車庫証明代行費、納車費用など販売店が請求する費用もあります。諸費用については見積書を確認し、疑問に思う点があれば契約前に解決しておきましょう。 

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車を安く買う方法はある?

狙った車をできるだけ安く買うためには、いくつかのポイントがあります。場合によっては複数の方法を組み合わせて、ぜひ気に入った車を予算内で見つけてください。車を安く買うための方法10選をご紹介します。

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複数の店舗と交渉する

車を購入する際は、できるだけ複数の店舗と交渉しましょう。新車でも中古車でも、店舗によって可能な値引き幅や売上目標は異なります。また、競合店での値引き額によっては、さらに価格を落としてくれることもあるため、複数の店舗から見積もりを取得することが重要です。

競合車種の見積もりを取る

購入したい車種と、同カテゴリ、同クラスの他メーカーの車種の見積もりを取りましょう。中古車でも有効な交渉術ですが、特に新車を購入する際に有効方法です。ディーラーはできるだけ自メーカーの車に乗って欲しいので、他メーカーの直接競合する車種に対しては精力的に値引きをしてくれるケースもあります。

店舗が売りたい車種を狙う

新車であればメーカーやディーラーが販売に力を入れている車種、中古車であれば販売店が広告などで強く打ち出している車種を狙いましょう。販売台数に目標が設定されていたり、在庫数が多かったりと売りたい理由はさまざまですが、比較的大きな値引きに期待できます。

色やグレードなど条件を広めに設定する

色やグレード、オプション装備は、車の価格に大きく影響する条件です。特に中古車では自由に選べない場合もあるので、できるだけ条件に幅を持たせておくことで安く購入できる場合もあります。

また、新車を購入する際も、キャンセルなどでディーラーが在庫している車種は狙い目です。色やグレードが希望と異なっていても、妥協できる内容であれば大きな値引きを期待できることもあります。

車種を改めて選びなおす

希望の車種がどうしても予算に合わない場合は、他メーカーも含めて改めて車種を見直しましょう。特にSUVやミニバン、コンパクトカーといった比較的台数の出る車種は、各メーカーが力を入れて販売しています。設定価格は同クラスの車種でもメーカーやモデルによって異なるので、車購入の目的に立ち返って改めて車種を選び直してみましょう。

また、中古車を購入する場合も、全国的な在庫数に価格が左右されるため、同カテゴリ同クラスの車種でもそれぞれ価格が大きく異なります。

値引き交渉は具体的に行う

値引き交渉を行う際に、できるだけ具体的な目標金額を決めて交渉することが大切です。「もう少し安くなりませんか?」といわれても、販売店はいくら値引きをすれば買ってくれるのかわかりません。「毎月のローン支払額が◯円以内」「諸費用込で最大で◯円」といった形で具体的な価格があれば、販売店からの提案がもらいやすくなります。

また、どうしても目標価格への値引きが難しい場合は、オプションの追加や初回の車検の値引きなどサービス面で補ってもらうことも視野にいれて交渉をしましょう。

中古車を選択肢に入れる

新車の購入を考えている方のみにはなりますが、中古車の購入を視野に入れることも車を安く買う方法です。モデルチェンジをした車種であれば、前モデルがお得な価格で市場に出ていることもあります。

また、新車では手が出なかった、高いグレードのモデルも選択肢に入れられる点も中古車のメリットです。

下取りに出す車の買取価格を交渉

購入する車の価格が下がらない場合は、現在乗っている下取りに出す車の買取価格を交渉しましょう。購入先で希望通りの価格が出ない場合は、買取専門店に依頼すると思わぬ高額査定が得られることもあります。

諸費用を節約する

車本体の価格の値引き交渉が思うようにいかない場合は、諸費用の削減も有効な手段です。例えば、車庫証明の取得手続きは、専門家である必要はありません。自分で書類を揃えて所管の警察署に持ち込めば、車庫証明取得の代行費用を節約できます。

また、納車時の配送、中古車なら洗車やクリーニングといった性能にかかわらない整備など必須でない項目について販売店に細かく相談してみましょう。

個人売買で購入する

中古車の購入先は、今や中古車店だけではありません。オークションやフリマサイトを利用した、個人売買でも中古車を購入できます。個人売買であれば、中古車店での販売価格に含まれるマージンがないため、販売価格は純粋に車の価値の分だけです。

中古車販売店のように希望を伝えて全国から探してもらうといったことはできませんが、多くの車種が掲載されているサービスなら好みの車が見つかる可能性は十分あります。

車を安く買う際に意識すべきポイント・注意点

車を安く買うため、購入時に意識すべきポイントを紹介します。また、注意点も紹介するので、価格だけに惑わされて失敗しないように注意してください。

安く買える時期を狙う

車の値引き額は、時期によって異なります。ディーラーや中古車店の決算やモデルチェンジ直前など、できるだけ安く買える時期を狙って交渉しましょう。一般的に、3月と9月が決算期のため安くなる時期といわれています。

また、ボーナス時期も、販売店が高い目標を掲げているケースが多く、比較的値引きを受けやすい時期です。

購入タイミングを改める

気に入った車がどうしても予算内で手に入らない場合は、購入タイミングの再考も安く買うために大切なポイントです。モデルチェンジや在庫の変動によって、相場が変わるケースもあります。今購入する明確な理由がなければ、一旦購入を待つことを検討しましょう。

また、購入を改める場合は、予算や車種を販売店に伝えておけば希望する条件の車を探してくれることもあります。

不人気色や低グレードを狙う

車種そのものが気に入っていて、ほかの条件が気にならない場合はあえて不人気色や低グレードのモデルを選ぶのも安く買うためのポイントです。特に中古車の場合は、色によって大きく価格が異なる車種もあります。不人気色といっても、メーカーが検討を重ねて選んだ色です。意外に似合っていて見慣れるケースも多いですし、性能にはまったく影響しません。

また、できるだけ安く購入したい場合は、低グレードのモデルも検討してみましょう。走行性能や装備に違いはありますが、低グレードでも基本的な構造はほとんどの場合で上位グレードと同様です。予算に合わない場合は、低グレードのモデルも一度見てみることをおすすめします。

予算を上げる場合は慎重に検討

車は安くない買い物のため、5万円や10万円が誤差に思えてしまいます。購入を検討する際に車を見て回っていると、つい予算を上げてしまいがちです。しかし、今手元に10万円があると、「大金」と感じる方は少なくないでしょう。また、「たった5万円」と思って要求を上げていくと、あっという間に当初予算よりもはるかに高くなってしまいます。

現金一括で購入するにしてもローンを利用するにしても、当初決めた予算を変更する際は、本当に必要なのか、支払えるのかといったポイントを慎重に検討しましょう。

車検時期に注意

中古車を購入する場合、車そのものの金額が安くても、すぐに車検となってしまっては結局出費がかさんでしまいます。車を所有すると、車検や税金といった維持費が継続して必要です。特に購入時には多額の費用がかかるので、その後の維持費の支出タイミングに注意しましょう。

なお、車検時期が近い場合は、車検費用も含めて価格交渉をすると有効な場合もあります。

広く情報収集をする

車を購入する際は、グレードによる仕様の違いやオプション装備、相場など幅広く情報収集をしましょう。新車の値引き幅や中古車相場など、現在ではインターネットで手軽に手に入ります。販売店からより大きな値引きを引き出すためにも、情報収集は重要です。

情報が手元にあれば、販売店の値引きが妥当かどうかの判断ができます。また、場合によっては値引き交渉を有利に進められるケースもあるため、希望車種の情報はできるだけ詳しく調べておきましょう。

極端に価格が安い場合は注意

相場よりも極端に価格が安い中古車mp場合は、事故車など何らかの理由があるケースもあるので注意が必要です。自動車の修理技術は進歩しているため、事故や水没の有無は見た目では簡単に判断できません。

価格が安い中古車を購入する際は、必ず販売店に理由を聞いておきましょう。また、新車をディーラーで購入する際も、極端に安い価格になっているケースもあります。注文キャンセルによる在庫や試乗車など理由はさまざまなので、新車であっても理由を聞いて納得できた場合のみ購入するようにしましょう。

アフターサービスの有無を確認

新車も含めて、故障のリスクのない車はありません。新車であれば一定期間の保証がついていますが、特に中古車を購入する際は保証やアフターサービスの内容を購入前に確認しておきましょう。

保証が全くない販売店で購入してすぐに故障してしまっては、いくら安く買えてもかえって出費が大きくなるケースもあります。価格だけでなく、保証やアフターサービスの内容をしっかりと確認して購入の判断をしましょう。

ローンは金利の低いものを選ぶ

せっかく値引き交渉をしても、金利の高いローンを組んでしまっては支払総額が高くなってしまいます。

一方で、ディーラーや中古車店の用意するローンを利用する際は、単純に金利だけで判断できない場合もあるので注意しましょう。点検や車検、さらにオイル交換といったアフターサービスまで付属していることがあるためです。

個人売買では品質に注意

店舗の中間マージンが不要な個人売買ですが、販売者自身が専門家でない場合も多く品質には注意が必要です。ボディや内装の傷といった表面に表れる不具合は写真で確認できますが、エンジンや足回りといった目に見えない部分の判断は容易ではありません。

また、名義変更や車検、車庫証明の取得といった書類手続きも代行してもらえないため、購入者自身で行う必要があります。さらに、遠方の場合は納車の手配が必要なケースもあるため、個人売買の利用は慎重に判断しましょう。

車を安く買うなら中古車!おすすめな人の特徴は?

中古車は、車を安く方法として最も手軽な方法です。新車では手の届かなかった高額車種でも、中古車なら無理なく購入できる価格で販売されていることもあります。また、中古車のメリットは価格面だけではありません。価格以外のメリットも含めて中古車をおすすめする人の特徴をご紹介します。

中古車をおすすめする人は、お気に入りの車種にできるだけリーズナブルに乗りたい人です。自動車メーカーの技術は進歩しているので、中古車でも古臭さを感じるケースは少なくなりました。清掃や修理技術も向上しているため、ほぼ新車同様の状態で販売されている中古車も多数あります。

また、気に入った車にすぐに乗りたい人にも、中古車はおすすめです。新車を購入すると、納車まで一定の期間がかかってしまいます。車種によっては半年や1年待ちといったものまであるので、新車はほとんどの場合すぐ手に入りません。一方中古車であれば、基本的には整備と登録の期間だけで納車されるので、待たされることなく乗り出せます。

中古車をさらにお得に購入したい人には、個人売買サービスの「カババ」もおすすめです。基本的には個人売買なので、中古車店の設定する高額な中間マージンが加算されません。一方で、査定やメンテナンスといったプロのサービスも受けられるので、品質面でも安心です。

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安く車を買いたい方へ…狙い目の車はこちら

安く車を入手したくても、ただ値段交渉をするだけでは予算内に収まらないケースも少なくありません。そこで、できるだけ安く車を買いたい場合に、狙い目となる車の選び方を3点ご紹介します。

不人気車種をあえて選ぶ

同じSUVでも、メーカーやモデルによって人気、不人気が大きく分かれます。同クラスの車種であれば、性能や機能性に大きな違いのない場合も多いので、安く購入するのであれば不人気車種は狙い目です。

ただし、中古車を購入する際、あまりにも不人気で在庫数が極端に少ない場合はかえって高くなるケースもあるので注意しましょう。

モデルチェンジ前のモデル

同車種でも、メーカーは定期的にモデルチェンジを行っています。特に中古車で有効な方法ですが、モデルチェンジ前のモデルは安く購入するには狙い目です。新車購入時でも、モデルチェンジ直前に在庫を狙うと、思わぬ値引きが引き出せるケースもあります。

フルモデルチェンジであれば外装含め大きく変更されることもありますが、年次改良と呼ばれるマイナーチェンジであれば大掛かりな変更が加えられるケースは稀です。あえてモデルチェンジ前の車を狙うことで、手の届かなかったお気に入りの車種が購入できるかも知れません。

過走行車を選ぶ

中古車は、10万kmを目安に価格が大幅に下落します。しかし、10万kmを超えてもすぐに故障をするわけではありません。最近では技術も進歩しているため、走行が多くても大きな影響のない車も多数あります。

ただし、メンテンス状況によっては車輌状態が悪くなっていることもあるので、過走行の中古車を購入する際は、保証も含めて事前にしっかりと確認しましょう。

まとめ

車を安く購入するためには、さまざまな方法があります。目的や車種、時期に応じて複数の方法を組み合わせて、お気に入りの車を手に入れましょう。また、命を預かる車は、価格だけでなく保証やアフターサービスも重要です。価格交渉と同時に、販売店の信頼性や体制も十分確認することをおすすめします。

さらに安く購入したい場合は、不人気車種や過走行車といった人の買わない中古車を狙うのも有効です。

そして、もっと余計な費用をかけず安く購入したいのであれば、中間マージンがカットできる個人売買も検討しましょう。ただし、品質や手続に不安があるという方は、プロに任せる車売買のカババを検討してください。