エクストレイルの燃費はどのくらい?ライバル車との比較や年間維持費も解説!

日産自動車が販売しているエクストレイルは、2000年に発売されて以降、長年強い人気を誇るミドルサイズのSUV車です。ワイルドな見た目が人気である一方、気になるのが燃費性能です。

本記事では、エクストレイルの燃費はどれくらいなのか詳しく解説します。ライバル車との燃費比較や年間維持費の目安についても紹介するので、エクストレイルの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

エクストレイルの燃費性能の特徴とは?

引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

現行の4代目モデルは従来のガソリンモデルを廃止し、ハイブリッドモデルのみの提供となっています。ハイブリッドオンリーになったことで、燃費性能はどうなったのか、詳しく見ていきましょう。

エクストレイルのカタログ燃費について

エクストレイルのカタログ燃費は、WLTCモードで2WDが19.7km/L、4WDは18.4km/Lです。駆動方式の違いによって、燃費差はごく僅かに抑えられています。この燃費の良さを叶えているのが、「KR15DDTエンジン」です。

KR15DDTエンジンは、日産が「究極の燃焼効果」を目指して開発したエンジン「VC-TURBO」をベースに開発。エクストレイルは全車ハイブリッドのe-POWERのため、エンジンを発電専用とすることで低燃費性と高い静粛性を実現し、快適な走行を実現しています。

エクストレイルの実燃費はどのくらい?

エクストレイルを購入する際に確認しておきたいのが実燃費です。実燃費とは、実際に公道を走って計測される燃費のことで、メーカーが公表しているカタログ燃費よりもリアルな数値を参照できます。

さまざまな車の実燃費が掲載されているサイト「e燃費」でエクストレイルの実燃費を確認してみましょう。

型式駆動方式実燃費
T33FF
SNT334WD14.67km/L
※2023年11月18日現在

上記の表を確認すると、カタログ燃費よりも実燃費の方が悪いことがわかります。しかし、エクストレイルに限らず車はカタログ燃費よりも実燃費の方が低い数値が出ます。

これは、実際の公道では運転状況が悪かったり、車に載せる荷物が多かったりすることが原因です。そのため、実燃費が低く出るのは必然といえます。

なお、T33型の情報はありませんでしたが、4WDで14.67km/Lということは、FFで15km/L以上の燃費性能は期待できると考えてよいのではないでしょうか。

グレード別 エクストレイルの燃費

エクストレイルのグレード別の燃費は、以下の表のとおりです。気になっているグレードの燃費を確認してみましょう。

グレード駆動方式カタログ燃費
(WLTCモード)
カタログ燃費
(市街地モード)
S2WD19.7km/L17.3km/L
X19.7km/L17.3km/L
G19.7km/L17.3km/L
S e-4ORCE4WD18.4km/L16.1km/L
X e-4ORCE18.4km/L16.1km/L
G e-4ORCE18.4km/L16.1km/L
X e-4ORCE
(3列シート)
18.3km/L16.1km/L

エクストレイルの燃費性能は、「グレードによる違いがない」とわかりました。エクストレイルなら、燃費を気にせず好きなグレードに乗ることができます。

また、2WDと4WDを比べても、燃費に大きな違いはありませんでした。オフロードに適した4WDに魅力を感じているけど、燃費が心配という方でも安心です。

エクストレイルと日産の他車種の燃費を比較

これまで、エクストレイルの燃費について確認してきました。エクストレイルに限らず日産車の購入を考えている方は、日産の他車種との燃費比較も気になるところでしょう。

そこで、日産の車で人気の車種「キックス」と「ノート」の燃費を、エクストレイルと比較してみました。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
エクストレイルS・X・GFF19.7km/L
S e-4ORCE・
X e-4ORCE・
G e-4ORCE
4WD18.4km/L
X e-4ORCE
(3列シート)
4WD18.3km/L
キックスXFF23.0km/L
X FOUR4WD19.2km/L
ノートXFF28.4km/L
X FOUR4WD23.8km/L

カタログ燃費で比較すると、ノートの燃費が特出して良いことがわかります。また、エクストレイルと同じSUVであるキックスと比較したところ、わずかですが若干キックスの方に軍配が上がる結果となりました。

これは、決してエクストレイルの燃費が悪いわけではなく、日産が燃費の良い車を多く販売している証拠です。燃費の良い車の購入を考えている方は、エクストレイルだけでなく、ほかの日産車もチェックしてみるとよいかもしれません。

エクストレイルとライバル車の燃費を徹底比較

エクストレイルの燃費は、他メーカーのライバル車と比較するとどうなのでしょうか。ここでは、エクストレイルのライバル車であるトヨタ RAV4、スバル フォレスター、マツダ CX-5と燃費性能を比較してみましょう。

トヨタRAV4

引用元:https://toyota.jp/rav4/?padid=from_carlineup_rav4

トヨタのRAV4(ラヴフォー)は、トヨタが生産販売をしているクロスオーバーSUVです。力強いエクステリアや、パワフルな加速が人気を博しています。そんなRAV4とエクストレイルの燃費を比較してみました。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
エクストレイルS・X・GFF19.7km/L
S e-4ORCE・X e-4ORCE・G e-4ORCE4WD18.4km/L
X e-4ORCE(3列シート)4WD18.3km/L
RAV4Adventure4WD15.2km/L
G ”Z package”4WD15.2km/L
X2WD15.8km/L
4WD15.2km/L
HYBRID X2WD21.4km/L
E-Four(4WD)20.6km/L
HYBRID GE-Four(4WD)20.6km/L
E-Four(4WD)20.6km/L

RAV4のガソリン車と比較すると、ハイブリッド車のエクストレイルの方が燃費性能は優れています。しかし、ハイブリッド車で比較すると大きな違いはありません。

したがって、どちらも燃費性能に優れた車だといえるでしょう。

スバルフォレスター

引用元:https://www.subaru.jp/forester/forester/?=view_menu

フォレスターは、スバルが販売しているミドルクラスのクロスオーバーSUVです。交差点での衝突事故を高確率で防いでくれる運転支援システム「アイサイト」が特徴的です。そんなフォレスターとエクストレイルの燃費を比較してみました。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
エクストレイルS・X・GFF19.7km/L
S e-4ORCE・
X e-4ORCE・
G e-4ORCE
4WD18.4km/L
X e-4ORCE
(3列シート)
4WD18.3km/L
フォレスターTouring・X-BREAK・AdvanceAWD14.0km/L
SPORT・
STI Sport
AWD13.6km/L

ハイブリッドとガソリンモデルがあるフォレスターは、燃費性能だけを比較するとエクストレイルよりも劣ります。もちろん、フォレスターはフォレスターならではの魅力がありますが、燃費性能を重視する場合はエクストレイルの方が適しているでしょう。

マツダCX-5

引用元:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/

CX-5はマツダが販売しているクロスオーバーSUVです。上品で洗練されたデザインの外観や、快適な乗り心地が人気を集めています。

そんなCX-5とエクストレイルの燃費性能を比較してみました。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
エクストレイルS・X・GFF19.7km/L
S e-4ORCE・X e-4ORCE・G e-4ORCE4WD18.4km/L
X e-4ORCE(3列シート)4WD18.3km/L
CX-520S2WD14.6km/L
4WD14.0km/L
25S2WD13.8km/L
XD(ディーゼル)2WD17.4km/L

エクストレイルとCX-5の燃費を比較したところ、エクストレイルの方が燃費性能に優れているとわかりました。

しかし、ハイブリッド車であるエクストレイルに対して、CX-5はガソリン車とディーゼル車であり、一概に比較はできません。あくまで一つの目安としてみてください。

エクストレイルの走行性能の特徴は?

エクストレイルは、エンジンを発電のみに使用し、モーターで走行するハイブリッドシステムの第2世代e-POWERを採用。電動車ならではの滑らかで力強い加速と静粛性に加え、給油に困らないガソリン車の利便性を併せ持っています。

また、アクセルペダルの操作だけで減速できるe-Pedal Stepを搭載しているのも大きな特徴です。完全停止まではできませんが、アクセルペダルを戻すと最大で0.2Gno現速度を発し、ペダルの踏み換え回数を減らし、運転の疲労を軽減してくれます。

さらに4WDモデルを選べば、路面状況や運転状況に応じて4輪を別々に制御することで、安定感のある走りを実現しています。雨はもちろん、雪道での安定感に優れているため、雪が多く降る地域の方にもおすすめです。

【シミュレーション】エクストレイルの年間維持費はどのくらい?

実際にエクストレイルを購入したら、年間にいくらぐらいの維持費がかかるのでしょうか。さまざまなケースでシミュレーションしてみましょう。

年間にかかるガソリン代

まずは年間にかかるガソリン代をシミュレーションしてみましょう。

ガソリン代は以下の計算で算出していきます。

ガソリン代 = ガソリン価格(170円) × 走行距離 ÷ 車の燃費(19km/L)

なお、数値に小数点が出た場合は四捨五入で計算します。

毎日車で20km走行したとき

170 × 20 ÷ 19 = 179円/日

179円 × 365日 = 65,335円

平日に車で20km走行したとき

170 × 20 ÷ 19 = 179円/日

179円 × 247日※ = 44,213円

※2023年の土日祝を除いた平日の日数

平日に車で20km・週末(週1日)に車で30km走行したとき

平日

170 × 20 ÷ 19 = 179円/日

179円 × 247日※ = 44,213円

週末(週1日)

170 × 30 ÷ 19 = 268円/日

268円 × 52日 = 13,936円/年

※2023年の土日祝を除いた平日の日数

44,213円 + 13,936円 = 58,149円

■週末(週2回)車で40km走行したとき

170 × 40 ÷ 19 = 358円/日

358円 × 104日 = 37,232円

シミュレーションを表にまとめました。

1年にかかるガソリン代
毎日車で20km走行したとき65,335円
平日に車で20km走行したとき44,213円
平日に車で20km・週末(週1日)に車で30km走行したとき58,149円
週末(週2回)車で40km走行したとき37,232円

平日に片道10キロの職場を往復した場合でも、年間のガソリン代は50,000円を超えないことがわかります。通勤で車を利用する方にもエクストレイルはおすすめの車といえるでしょう。

なお、シミュレーションは実燃費ではなくカタログ燃費(WLTCモード)に近い燃費性能を想定しておこなっているため、あくまでも目安の一つとしてください。

年間にかかる各種費用

エクストレイルに限らず、車の維持には「自動車税」「自動車重量税」「車検代」「保険代」が発生します。また、駐車場代、メンテナンス料金などがかかるケースもあるでしょう。

ここでは、エクストレイルを所有したときにかかる年間の総額をざっくりとシミュレーションしてみます。なお、車検は2年に1回、駐車場代はかからないと想定します。

自動車税36,000円
自動車重量税(2年ごと)32,800円
(16,400円)
車検代(2年ごと)75,000円
(37,500円)
保険代50,000円
合計139,900円

シミュレーションの結果、年間で139,900円の維持費がかかるという結果がでました。ガソリン代やメンテナンス代を加味して、20万円程度はかかると思っていた方がよいでしょう。

エクストレイルの燃費の良い走り方のコツは?

エクストレイルの燃費を良くするには、急発進や急ブレーキをしないことが大切です。急な動作は燃費が悪くなる原因となります。

加速する際もゆっくりアクセルを踏み込み、エンジンに負荷をかけないことが大切です。また、アクセルを一定に保つことも燃費が向上する要因となります。したがって、発進と停車を繰り返す渋滞を避けることも、燃費性能を良くするコツといえるでしょう。

エクストレイルは燃費性能に優れた車ですが、運転が雑だと燃費性能は徐々に低下するものです。エクストレイルの燃費性能を維持するためにも、これらの走り方のコツを参考にしてみてください。

エクストレイルは新車・中古車どちらで購入すべき?

エクストレイルに限らず、車を購入する際は新車にするか中古車にするか悩むところです。新車と中古車それぞれにメリット・デメリットがあります。

続いては、エクストレイルを新車で買うのがおすすめの人と、中古車で買うのがおすすめの人の特徴について確認していきましょう。

エクストレイルの新車購入がおすすめの人の特徴

エクストレイルを新車で購入するメリットは、誰も乗っていないまっさらの状態で所有できる点です。内装の汚れや外装のキズもないため、車を購入したときの満足感はひとしおでしょう。

また、新車なら中古車と違い、在庫に左右されないため、自分の好みのグレードを購入できる点も大きなメリットです。ボディカラーやオプションの取り付けなど、細かな設定ができます。

まとめると、「綺麗なエクストレイルを所有したい方」や「自分好みにカスタマイズしたい方」は、エクストレイルの新車購入がおすすめです。

エクストレイルの中古車購入がおすすめの人の特徴

エクストレイルを中古車で購入するメリットは、新車よりも購入価格を抑えられる点にあります。そのため、「なるべく安価でエクストレイルを購入したい方」におすすめです。

また、中古車なら同じ価格で上位のグレードを狙えるため、少しでも性能の良い車に乗りたい方にも魅力的な選択肢となるでしょう。

エクストレイルの中古車の購入を考えている方は、自動車フリマサービス「カババ」を利用してみてはいかがでしょうか。カババは中古車を個人売買できるサービスで、店舗で購入するよりも消費税の10%分をお得に購入できます。

さらに、車両はすべてプロが鑑定しているため、購入する車の品質は担保されています。ほかにも、車を購入したらエンジンオイルやエンジンフィルターの交換工賃が無料になるサービスもあり、お得に中古車を購入したい方に最適です。

気になる方は、ぜひカババの公式ホームページをチェックしてみてください。

まとめ

エクストレイルは、専用開発された「KR15DDTエンジン」により、優れた燃費性能を誇っています。検証の結果、エクストレイルは他社のライバル車と比較しても燃費性能に優れていることもわかりました。

低燃費のミドルサイズSUVを探している方にとって、エクストレイルは有力な選択肢です。とはいえ、「新車での購入は費用が心配」と感じる方もいるかもしれません。

カババを利用すれば、エクストレイルをお得に購入できます。ぜひ、燃費に優れたエクストレイルをカババでチェックしてみてください。

参考・引用