ハスラーの燃費が悪いって本当?原因と燃費向上の工夫を紹介 

スタイリッシュなデザインと走行性能の高さが評判を呼び、発売当初より人気を集めているハスラー。使い勝手の良さから「遊べる軽」と謳われており、単身の方からファミリーまで、幅広い層から支持されています。 

しかし、購入を検討するうえで気になるのが「燃費性能」です。ハスラーは燃費が良いといわれている反面、「ハスラーは燃費が悪い」といった意見も目にします。 

そこで本記事では、ハスラーのカタログ燃費から実燃費、年間にかかるガソリン代まで詳しく解説します。ハスラーの燃費について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 

ハスラーとは 

引用:https://www.suzuki.co.jp/car/accessory/catalog/pdf/hustler.pdf

ハスラーは、自動車メーカー「スズキ」が生産・販売している、軽トールワゴンとSUVの要素を兼ね備えたクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。カラーラインナップや、アウトドアで活躍するアクセサリーが豊富にそろっており、「遊べる軽」のキャッチコピーで親しまれています。 

2014年に初代が発売されて以降、グッドデザイン賞や日本自動車殿堂カーオブザイヤー、RJCカーオブザイヤーなど、数多くの賞を続々と受賞。スズキを代表する車のひとつになりました。 

2020年にはフルモデルチェンジをおこなっています。2代目となった現行ハスラーは、全グレードに「スズキ セーフティー サポート」が標準搭載されており、安全性能がグンと向上しています。 

また、全車にハイブリッドシステムがセットされたのも特徴です。さまざまな機能を追加して車体重量が上がったにもかかわらず、初代とほぼかわらない燃費の良さを実現しているのもハスラーの人気の理由でしょう。 

ハスラーのカタログ燃費

ハスラーは全車種にハイブリッドシステムを搭載しており、「燃費が良い」と評判を呼んでいます。一方で「ハスラーは燃費が悪い」といった口コミを目にすることも。実際のところはどうなのでしょうか?まずは、カタログ燃費から確認してみましょう。 

グレード 駆動方式 WLTCモード 市街地モード 
HYBRID G 2WD 25.0km/L 22.9km/L 
4WD 23.4km/L 22.1km/L 
HYBRID Gターボ 2WD 22.6km/L 19.7km/L 
4WD 20.8km/L 18.5km/L 
HYBRID X 2WD 25.0km/L 22.9km/L 
4WD 23.4km/L 22.1km/L 
HYBRID Xターボ 2WD 22.6km/L 19.7km/L 
4WD 20.8km/L 18.5km/L 

ハスラーのエンジンは、高い燃費性能とスムーズな走りを実現した「R06D型エンジン(HYBRID X、HYBRID G)」と、パワフルな走りを可能にする「R06A型ターボエンジン(HYBRID Xターボ、HYBRID Gターボ)」の2種類を採用しています。 

ハスラーのグレードで最も燃費が良かったのは、ターボがついていないノーマルタイプ(HYBRID X、HYBRID G)の2WDです。一方、最も燃費性能が劣っていたのは、ターボタイプ(HYBRID Xターボ、HYBRID Gターボ)の4WDでした。 

ハスラーの実燃費

ハスラーのカタログ燃費(WLTCモード)で最も燃費が良かったのは、HYBRID X、HYBRID G(2WD)の25.0km/Lという結果でした。 

しかし、カタログ燃費は「定められた試験条件」での値です。運転条件によって上下するため、あくまでも目安のひとつにすぎません。 

現行ハスラー(ハイブリッド)(2023年7月19日時点) 

HYBRID X/HYBRID G 2WD 21.81km/L 
4WD 21.15km/L 
HYBRID Xターボ/HYBRID Gターボ 2WD 19.60km/L 
4WD 17.75km/L 

初代ハスラー(2023年7月19日時点) 

2WD 20.06km/L 
4WD 19.75km/L 
G/X/J 2WD 19.51km/L 
4WD 18.55km/L 
Gターボ/Xターボ 2WD 16.50km/L 
4WD 17.10km/L 

燃費は、運転の仕方や走行環境によって左右されます。そのため、実燃費はカタログ燃費よりもある程度悪くなるのが一般的です。 

しかし、ハスラーは全体的に、カタログ燃費の「市街地モード」に近い数値がでています。ハスラーの実燃費とカタログ燃費の差は、平均的といえるでしょう。 

ハスラーの燃費性能が悪い原因

ハスラーの燃費性能は悪くはありませんが、非常に良いともいいきれません。特に、ノーマル車の2WDは、WLTCモードのカタログ燃費と比べると差があります。 

なぜ、カタログ燃費と比較して実燃費が悪くなるのでしょうか?原因を詳しくみていきましょう。 

軽自動車にしては車両重量が重い

ハスラーは、クロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。SUVの要素をもっているため、ほかの軽自動車と比べて車両重量が重くなっています。ハスラーと同じスズキが製造・販売している「アルト」のハイブリッド2WDと比較してみましょう。 

 重量 燃費(WLTCモード) 
アルト(HYBRID X・2WD) 710kg 27.7km/L 
ハスラー(HYBRID X・2WD) 820kg 25.0km/L 

車両重量を100kg軽くすると、燃費は1.0km/L改善するといわれています。ハスラーのターボ車(4WD)は890kgなので、アルトのノーマル車(2WD)と比べると180kgの差がある計算です。 

荷物を多く積めたり、足元の悪い場所でもスムーズに走行できたりするSUVの利便性を備えているぶん、重量が重くなり、燃費も悪くなってしまうというわけです。 

車両総重量が重くなりすぎている

燃費が悪くなっているのは、荷物を載せすぎて車両総重量が重くなっているからかもしれません。ハスラーは、リアシート背面とラゲッジフロアが汚れに強い素材になっていたり、リアシートをワンアクションでフラットにできたりとアウトドアに最適な車です。 

しかし、キャンプ道具やサーフボードなどのアウトドア用品は、結構な重量感があるものです。荷物を積みすぎて重量が増え、エンジンに負荷をかけている可能性があります。 

スタッドレスタイヤを装着している

スタッドレスタイヤは、雪道や凍結している道を安全に走行するために欠かせないタイヤです。ハスラーはオフロードでも走りやすいクロスオーバーSUVタイプの軽自動車のため、スタッドレスタイヤを装着して、冬の道を運転している方もいるでしょう。 

しかし、燃費性能においては、ノーマルタイプのタイヤよりもスタッドレスタイヤの方が劣ります。理由は、タイヤと道の摩擦力が増えるからです。スタッドレスタイヤは、弾力性に富んでいたり、大小の溝が刻まれていたりと、地面をしっかりつかめるように工夫されています。しかし、地面をしっかりつかむほど、摩擦力(転がり抵抗)も大きくなります。 

また、ノーマルタイプに比べてスタッドレスタイヤの方が幅広で重みがあるというのも、摩擦が大きく発生する原因のひとつです。摩擦抵抗が大きくなればなるほどエンジンに負荷がかかり、燃費性能は落ちてしまいます。 

ハスラーの燃費向上の工夫

引用:https://www.suzuki.co.jp/car/accessory/catalog/pdf/hustler.pdf

ハスラーの燃費を向上させるには、どのような工夫をしたらよいのでしょうか。燃費向上のコツを3つのポイントにわけて紹介します。 

アイドリングをしない

アイドリング状態は、走っていなくても燃費を消費し続けています。たとえば、2000cc車・ニュートラル・エアコンオフの場合、10分間に130ccの燃料を消費するといわれているほどです。ハスラーは657~658cc程度のため、これほど大きな影響はないと推測されますが、アイドリングをしないことで燃費向上につながるのは間違いありません。 

ハスラーにはアイドリングストップ機能が搭載されているので、上手く活用してください。また、遠出する際のトイレ休憩や買い物など、短い時間でもエンジンを切るように意識しましょう。 

使わない荷物は載せない

車両総重量が重いほど、燃費は悪くなります。ハスラーはもともと車両重量のある軽自動車です。燃費性能を上げるためには、車に余計なものを載せずに、なるべく車両総重量を軽くしてあげるのがポイントです。 

軽自動車なので大きな荷物を積みっぱなしにしている方は少ないと思いますが、アウトドアで使用したカータープや車中泊用のラゲッジクッションなど、使わないものが載せっぱなしになっていないか見直してみましょう。 

丁寧な運転を意識する

急ブレーキや急発進は、燃費性能を悪化させる原因です。停止する前にはアクセルから足を離してエンジンブレーキを上手く活用する、発進時は丁寧なアクセル操作でスムーズに加速するなど、基本的な運転技術を見直しましょう。 

走行中は、一定の速度で運転するのが燃費向上のコツです。渋滞を避けるためにナビを活用したり、混みそうな時間を避けたりして工夫しながら運転しましょう。丁寧な運転は、快適で安全なドライブを楽しむためにも重要な要素です。 

ハスラーの燃費性能をライバル車と比較

ハスラーと同じクロスオーバーSUVタイプの軽自動車である「タフト(ダイハツ)」「ekワゴン(三菱)」「ジムニー(スズキ)」の燃費を比較してみました。なお、ジムニーは4WDのみのため、すべて4WDの燃費で比較しています。 

 ハスラー タフト ekクロス ジムニー 
カタログ燃費 20.8~23.4km/L 21.1km/L 19.4~21.1km/L 14.3~16.6km/L 
実燃費(e燃費)※2023年7月19日時点 17.75~21.15km/L 14.47~17.51km/L 13.67~20.09km/L 11.57~14.86km/L 

比較したところ、カタログ燃費ではハスラー、タフト、ekワゴンの差はそれほどなかったものの、実燃費ではハスラーが最も低燃費との結果がでました。いずれの車もそれぞれの魅力がありますが、「燃費の良さ」に注目すると、ハスラーに軍配が上がりそうです。 

タフト(ダイハツ)

タフトは全車に大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を採用しているのが特徴です。明るくて開放的な室内空間を軽自動車で味わえるのは、タフトだけではないでしょうか。紫外線や赤外線を減らすスーパーUV&IRカット機能を搭載しているのも、うれしいポイントです。 

ekクロス(三菱)

ekクロスは、三菱らしいSUVテイストの強いダイナミックなデザインが特徴的な車です。車に乗る人の使い勝手に配慮しており、大きめの収納スペースからちょっとものを置くのに便利な小さめ収納まで、豊富な収納スペースを完備しています。荷物の積載がスムーズにできるよう、やや低めに設定されたリアゲートもポイントです。 

ジムニー(スズキ)

力強いデザインが特徴的なジムニー。初代ジムニーの発売から50年余り、未だ人気の衰えないスズキの代表的な車です。厳しいオフロードでの高い走破性能にこだわった、綿密な構造も人気の理由のひとつ。デザインと走行性において唯一無二の存在であるジムニーは、男性のみならず、女性からも高い支持を得ています。 

ハスラーのガソリン代は年間いくら必要?

ライバル車と比較して、ハスラーが低燃費だとおわかりいただけたと思います。では、実際にハスラーで1年間過ごしたら、いくら必要になるのでしょう?以下の計算式でシミュレーションしてみましょう。 

ガソリン代 = ガソリン価格 × 走行距離 ÷ 車の燃費

なお、ガソリン価格は150円、ハスラーの燃費は20km/Lとして計算します。 

平日に車で15km走行したとき 

150 × 15 ÷ 20 = 112.5円/日 
112.5円 × 247日※ = 27,787.5円 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

毎日車で20km走行したとき 

150 × 20 ÷ 20 = 150円/日 
150円 × 365日 = 54,750円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日
150 × 15 ÷ 20 = 112.5円/日 
112.5円 × 247日※ = 27,787.5円 

週末(週1日)
150 × 30 ÷ 20 = 225円/日 
225円 × 52日 = 11,700円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

27,787.5円 + 11,700円 = 39487.5円 

平日に車で50km走行したとき 

150 × 50 ÷ 20 = 375円/日 
375円 × 247日※ = 92,625円 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

週末(週2回)車で80km走行したとき

150 × 80 ÷ 20 = 600円/日 
600円 × 104日 = 62,400円 

以下に表でまとめます。 

平日に車で15km走行したとき 1年にかかるガソリン代:27,787.5円 
毎日車で20km走行したとき 1年にかかるガソリン代:54,750円円 
平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 1年にかかるガソリン代:39487.5円 
平日に車で50km走行したとき 1年にかかるガソリン代:92,625円 
週末(週2回)車で80km走行したとき 1年にかかるガソリン代:62,400円 

平日に毎日50kmを運転しても10万円を切ると考えると、燃費の良さがわかりやすいですね。 

ハスラーの特徴を紹介

燃費についてわかったところで、ハスラーには他にどのような特徴があるかを解説します。ハスラーの購入を検討している方は、要チェックです。 

「ポップ」かつ「カッコよさ」を備えた個性的なデザイン

「ハスラーのデザインが好き」という方は少なくないでしょう。ポップでかわいらしい雰囲気がありつつ、SUVらしい無骨感も備えた個性的なデザインは、ハスラーならではのポイントです。 

さらに、モノトーンカラー5種類、2トーンカラー8種類と、全13種類の豊富なラインナップのなかから、好みに合わせて選べるのも魅力的です。オプションも豊富で、より自分らしくアレンジできます。 

自分だけのハスラーを作るも良し、家族が好きなデザインを選ぶのも良し。あらゆるシチュエーションにピタッと当てはまる柔軟さこそ、ハスラーの大きな特徴です。 

柔軟に変更できるラゲッジスペース

「遊べる軽」のキャッチコピー通り、ラゲッジスペースもシーンに合わせて遊べるのも特徴です。ハスラーは全席フラットにできます。前席をリクライニング、リアシートを前倒しにした場合のフラットなスペースは約210cmほど。大人2人でも車中泊ができるほどの広さです。 

もちろん、リアシートのみを前倒し、もしくは、リアシートと助手席のみを前倒しにすることも可能。サーフボードやスノーボード、テントを運ぶのも容易です。 

リヤシートの背面とラゲッジフロアは、汚れや水分を拭き取りやすい素材でできているので、汚れた靴や水に濡れた衣類を載せるのにぴったり。目いっぱい外で遊んでも、後の掃除に困りません。 

快適な乗り心地と高い走行性能

ハスラーは快適な乗り心地にもこだわっています。主な特徴は、以下のとおりです。 

エンジンの負担を軽減する軽量衝撃吸収ボディー 
アイドリングストップ中も一定時間冷たい風をキープ 
誤発進抑制機能などの「スズキ セーフティー サポート」 
シートヒーターを全車標準搭載 
最小回転半4.6m径で小回りがきく 

燃費の良さは、さきほどもご紹介したとおりです。ハスラーはデザインや使い勝手だけでなく、走行性能も申し分ないといえるでしょう。 

ハスラーを安く購入するならカババがおすすめ

ハスラーを安く購入するなら、カババがおすすめです。カババは「プロに任せる自動車フリマ」です。個人間売買のため、消費税がかかりません。 

また、店舗なし、営業なしでコストを削減しているのもポイントです。浮いたコストは購入者様や出品者様に還元しているので、「よりお得に」車を売買していただけます。 

さらに、納車後30日以内なら修理費用を30万円まで保証する「カババベーシック保証」を完備。「サイドミラーが動かない」「パワーウインドウが閉じない」など、117項目の修理保証を設けているため、安心してご購入できます。 

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まとめ

ハスラーは、SUVの利便性と軽自動車の小回りや燃費性能の良さ、両方の良いところを持つクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。スタイリッシュなデザイン、低燃費、走行性能の高さを考えれば、ハスラーが人気を集めているのも納得でしょう。 

4人家族ほどであればファミリーカーとして1台でも十分ですが、カババでお得に購入できれば、2台持ちも夢ではありません。軽自動車なので税金や車検料金も安く、維持費もお手頃価格です。 

ぜひ、カババでハスラーをチェックしてみてください。