中古車の値引き相場はいくら?事前準備のポイントや成功させるコツなどを徹底解説!

中古車といえども大きな買い物。なるべく費用を抑えて購入したいと考えている方は多いのではないでしょうか。そこで気になるのが値引きです。

本記事では、中古車の値引き相場と事前準備のポイント、値引き交渉を成功させるコツについて解説します。中古車をお得に購入したい方は、ぜひチェックしてみてください。

中古車の値引きは可能なの?

結論から述べると、中古車でも値引きは可能です。しかし、中古車はもともとリーズナブルな価格のため、新車と同程度の値引きは期待できません。具体的には、100万円の車両価格の場合は3〜5万円程度の値引きができたら値引き成功といえるでしょう。

また、新車と違って中古車は車の状態や年式、走行距離などが値引きの大きさを左右します。ほかにも、販売店の在庫状況や、車種の人気度、地域性なども影響する場合もあります。そのため、一概にいくら値引きできるかは明言できず、場合によっては値引きができない可能性があることも留意しておきましょう。

中古車の値引きの相場はいくら?

中古車の値引き相場は、車のボディタイプによっても異なります。おおよそどのくらいの値引きが期待できるのか「軽自動車・コンパクトカー系」「セダン・ステーションワゴン系」「ミニバン・SUV系」の3つに分けて値引き相場を詳しくみていきましょう。

① 軽自動車・コンパクトカー系

軽自動車やコンパクトカーの中古車における値引きの相場は、おおよそ車体価格の3%程度と見ておきましょう。例えば、車体価格が100万円であれば、3万円の値引きが相場ということです。

軽自動車・コンパクトカーは、中古車のなかでも値引き率が低いボディタイプです。というのも、軽自動車やコンパクトカーは新車時の価格が低価格という点が関係しています。もともと軽自動車やコンパクトカーは利益をバンバンだそうと作られている車ではないので、値引きが難しい背景があるのです。

車体価格が106万円などの場合は、端数を切り捨てて「キリよく購入したい」という意思を見せると値引き交渉が通りやすくなるかもしれません。

② セダン・ステーションワゴン系

セダン・ステーションワゴン系の中古車における値引きの相場は、おおよそ10%程度です。例えば、車体価格が150万円であれば、15万円の値引きが期待できる計算です。

セダンやステーションワゴン系の車の値引き率がやや高めな理由に、近年のトレンドから遠のいている点が挙げられます。昨今では、維持費が安くて小回りの利く軽自動車、力強いデザインでダイナミックな走りができるSUVに需要が集まっています。

一方で、セダンやステーションワゴンは時代のニーズとやや外れたところにあり、コアなファンが多いタイプです。高級車が多いというのも、需要が限定的な理由のひとつでしょう。

もともとの車体価格が高いセダンやステーションワゴンであれば、10%以上の値引きも期待できます。高級車を狙っている方は、ダメもとで15~20%の値引き交渉をしてみてもよいかもしれません。

③ ミニバン・SUV系

ミニバン・SUV系の中古車における値引き相場は、おおよそ5〜10%程度でしょう。車体価格が150万円であれば、7.5〜15万円の値引きが期待できることになります。

値引き率が低めな理由は、ミニバン・SUVは市場でも人気があるボディタイプだからです。中古車は需要と供給のバランスで成り立っているため、人気のボディタイプは大きな値引きは期待できません。

もちろん、その車種が市場でどれだけ人気があり、需要があるかによっても値引き交渉の余地は変わります。人気の高いミニバンやSUVであれば、それだけ競争が激しく、販売店側も値引きに応じる余地が少ないかもしれません。

ミニバン・SUVの価格交渉をおこなうときは、狙っている車種の市場価格を事前に調査し、人気度や需要を把握することが重要です。

中古車の値引き交渉を進めるためのポイント

中古車の値引きは「交渉」が大前提です。初めから提示された価格を受け入れるのではなく、どれだけ値引き交渉に使えるカードをもっているかが重要です。

ここでは、中古車の値引き交渉を進めるときのポイントを紹介します。

事前に中古車価格をチェックする

価格交渉をおこなう前に、事前に購入予定の車の中古車価格をチェックしておきましょう。適正価格を知ることで、値引き交渉の根拠が作れます。他店の安い価格や、同等の車両がオークション等で取引された価格を提示することで、値引きの材料とすることができるのです。

中古車価格比較サイトやオークションサイトを活用して、同じ車種・年式・走行距離の車の相場を調査します。中古車の価格は条件により大きく前後するため、何台かのデータを見て平均的な価格を掴みましょう。

車についての知識があると認識してもらうことで、販売店側も「値引きをすれば購入してもらえるかもしれない」と考えます。適正価格で購入するためにも、必ず事前に中古車価格を調べておきましょう。

購入総額が提示されているか確認する

中古車価格をチェックするときは、購入総額で提示されているか確認しましょう。2023年10月から、中古車の支払い総額の表示が義務化されました。しかし、下取りに関わる費用や納車費用、管轄外登録(届出)費用などは含まれません。

そのため、諸費用が明確に提示されていないと、大幅に値引きできたと思っても結局手数料で割り増しされてプラスマイナスゼロになってしまうケースもあります。損をしないためには、最終的にいくら払う必要があるのか確認することが大切です。

諸経費でカットできそうなものはないか考える

中古車の購入時にかかる名義変更費用や車庫証明などの諸費用はディーラーや販売店がおこなうのが一般的ですが、手続きを自分でおこなうことで余計な出費をカットできます。

例えば、車庫証明の代行手数料は1〜3万円程度が相場のため、単純にその分の値引きができることになります。名義変更も自分でおこなえば、最大5万円程度の節約が可能です。

店舗によっては、購入に関わる手続きをユーザー側で行うことを認めていない場合があり、必ずしも自分で行えるとは限りません。しかし、できる限り費用を安くしたい方は、事前に確認した上で可能な限り手続きを自分でおこなってみましょう。

さまざまな販売店を検討する

中古車を販売している店には、知名度の高い大手販売店から地元密着の中小販売店まで、さまざまな販売店があります。

大手の方がよいと思われがちですが、大手販売店は広告費や人件費に大きな経費が使われており、一概に安く販売してくれるともいえません。そのため、中古車を購入するときは、大手だけでなく、さまざまな販売店を検討しましょう。

値引き交渉も大切ですが、もともとの車両価格を抑えるというのもお得に中古車を購入するコツです。

中古車の値引き交渉を成功させるためのコツ

実際に値引き交渉をおこなうときは、どのようなポイントに気をつけたらよいのでしょうか。ここでは、値引き交渉を成功させるためのコツを紹介します。

即決で購入する意思を見せる

「条件が合えば即決で購入する」という意思も明確に示しましょう。販売店側も早く商品を売りたいと思っているため、購入してくれそうな買い手にはスムーズな対応をおこなってくれる可能性があります。

ただ「即決で買う」というだけではなく、「この車種を探していた」「予算内であればすぐに買いたい」「他の車と比べてもこの車の条件が一番よい」など、具体的な理由を述べるとよいでしょう。

ただし、即決で購入する意思を強く出しすぎると、販売店側が強気に出られると考えてしまい、値引き交渉が難しくなるリスクもあります。意思表示は適度に抑制しつつ、うまく交渉を進めましょう。

予算は少なめに申告する

値引き交渉時には、購入予定の車種や価格帯を調査し、予算を少なめに申告することが有効です。例えば、実際の予算が50万円であれば、40万円程度と伝えるとよいでしょう。予算を控えめに申告することで、交渉余地を確保しやすくなります。

また、予算を控えめに申告することで「この金額で売らなければ取引が成立しない」という印象を与えることができ、販売者側が少しずつ価格を下げてくれる場合があります。

しかし、あまりにも低すぎる予算を申告すると、逆に不信感を持たれてしまうケースもあるため注意しましょう。現実的でありながらも交渉の余地を残す、絶妙なバランスを見つけるのがポイントです。

オプションで値引き交渉する

車体価格の値引きが難しいときは、オプションで値引き交渉をおこなってみましょう。新車の場合はカーオプションを利用しますが、中古車購入の際は「車の傷やへこみを直してほしい」「ガソリンを満タンにしてほしい」といったオプション値引きの交渉方法があります。

値下げ交渉が行き詰ったと感じたときは、オプションを活用して実質的な値下げを狙いましょう。価格だけでなく、さらによい条件を引き出すことが、中古車の購入交渉におけるスマートな戦略です。

月末や期末を狙って交渉する

中古車の値引き交渉においては、タイミングが非常に重要です。可能であれば「月末」と「期末(3月)」を狙いましょう。なぜなら、多くの中古車店では売り上げ目標が設定されており、その目標達成のために販売店は積極的に商品を売りさばきたいと考えているからです。

一方で、期末は多くの人が値引きを狙って訪れるため、希望の車種が既に売り切れていることもあります。さじ加減が難しいところではありますが、人気の車種であれば期末よりも月末を狙った方が安心でしょう。

値引きのほかにコストを減らせるコツはある?

値引き交渉でコストを抑えるほかにも、中古車購入のコストを抑えるコツがあります。まず、車検が残っている中古車を選ぶことをおすすめします。長い期間車検が残っている車を選ぶことで、その期間メンテナンス費用を節約できます。

次に、保険選びも重要です。中古車に多い軽自動車は、任意保険の料金が新車と比べて安い傾向にあります。いくつかの保険会社から見積もりを取り、もっとも条件の良い保険を選ぶことで、ランニングコストを抑えることが可能です。

また、エコカー減税の対象車種を選ぶこともコスト削減に繋がります。燃費のよい中古車はガソリン代を抑えられるだけでなく、自動車税や車の購入時にかかる環境性能割の削減にもつながります。

まとめ

中古車も値引き交渉が可能です。相場は車種、年式、走行距離などによってさまざまですが、平均3〜5万円程度だと考えておくとよいでしょう。

しかし、交渉術によっては、10万円以上の値引きが期待できることもあるため、事前に準備をおこなえば、よりお得に中古車を購入できます。

さまざまな販売店を比較検討し、値引き交渉のコツを活用してお得に中古車を購入しましょう。

【参考サイト】