セレナ

ミニバン市場を代表する存在として、長年ファミリー層から支持を集めている日産「セレナ」。広い室内空間と先進の運転支援技術が魅力ですが、いざ購入や売却を検討すると気になるのがセレナのリセールです。

この記事では、セレナのグレード・年式別のリセール傾向から、購入時に意識したいポイント、そして少しでも高く売却するためのコツまで、中古車売買のプロの視点でわかりやすく解説していきます。セレナの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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セレナとは

セレナ

日産を代表するミドルサイズミニバンで、1991年の初代登場以来、ファミリー層を中心に幅広い支持を集めてきたロングセラーモデルです。

現行モデルは2022年に登場した6代目(C28型)で、100%モーター駆動の第2世代「e-POWER」と2.0Lガソリンエンジンの2本柱で構成されています。運転支援技術「プロパイロット」を全車に標準装備し、最上級グレード「ルキシオン」には高速道路でのハンズオフ走行に対応する「プロパイロット2.0」を搭載。3列目までスライド機構を備えた居住性の高さも特徴です。

グレードと年式別に見るセレナのリセール率

セレナ

セレナのリセールを左右する要因のひとつが、年式とグレードです。所有期間中にどれほどの価値が残るかは、将来的な資産価値に直結します。

リセールバリューとは、購入した車を売却する際にどれだけ価値が残っているかを示す指標です。例えば新車を100万円で購入し、3年後に80万円で売却できた場合、リセール率は80%となります。

ここでは年式やグレード別に、セレナのリセール率を詳しく紹介します。

2025年式(1年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
ハイウェイスターV316.9万円257万円81.1%
X271.9万円226万円83.1%
XV298.9万円208万円69.6%
e-パワー ハイウェイスターV373.6万円290万円77.6%
e-4ORCE オーテック448.7万円376万円83.8%
e-4ORCE ハイウェイスターV408.9万円312万円76.3%
※走行距離は未使用〜2万km

1年落ちのセレナは、8割前後という高い水準を記録しています。

最も高いのは4WDの上級仕様「e-4ORCE オーテック」で83.8%、ガソリンの「X」も83.1%、エアロ仕様の「ハイウェイスターV」も81.1%と続きました。

e-POWER系では「e-パワー ハイウェイスターV」が77.6%、「e-4ORCE ハイウェイスターV」が76.3%です。一方「XV」は69.6%と1グレードだけ7割を下回りました。ミニバンの需要の底堅さを裏づける結果といえます。

2023年式(3年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
オーテック373.3万円277万円74.2%
ハイウェイスターV326.9万円257万円78.6%
X276.9万円190万円68.6%
XV308.9万円219万円70.9%
e-パワー オーテック415.0万円304万円73.2%
e-パワー ハイウェイスターV368.6万円285万円77.3%
e-パワー ルキシオン479.8万円319万円66.5%
e-パワー X319.9万円232万円72.5%
e-パワー XV349.9万円263万円75.2%
※走行距離は1万〜5万km

セレナは、3年落ちでも66〜79%と高水準を保っています。

首位は「ハイウェイスターV」の78.6%で、「e-パワー ハイウェイスターV」も77.3%と僅差で続きました。エアロ仕様の人気がガソリン・e-POWERを問わず表れており、上級仕様の「オーテック」も74.2%と健闘しています。

対照的に、プロパイロット2.0を備える最上級の「e-パワー ルキシオン」は66.5%と最も低い結果です。新車価格が479.8万円と高額なため、中古車としての購入層が限られることが影響していると考えられます。

2021年式(5年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
オーテック スポーツスペック368.3万円198万円53.8%
オーテック セーフティパッケージ351.2万円241万円68.6%
ハイウェイスターV307.0万円184万円59.9%
ハイウェイスターV アーバンクロム312.5万円190万円60.8%
B244.4万円105万円43.0%
S255.5万円112万円43.8%
X257.6万円125万円48.5%
XV273.7万円132万円48.2%
e-パワー オーテック スポーツスペック419.2万円229万円54.6%
e-パワー オーテック セーフティパッケージ404.9万円208万円51.4%
e-パワー ハイウェイスターG380.9万円214万円56.2%
e-パワー ハイウェイスターV358.3万円205万円57.2%
e-パワー ハイウェイスターV アーバンクロム366.5万円206万円56.2%
e-パワー X299.8万円147万円49.0%
e-パワー XV322.6万円165万円51.1%
※走行距離は3万〜7万km

セレナの5年落ちのリセール率は、グレードによる差が一気に広がります。

最も高いのは「オーテック セーフティパッケージ」の68.6%で、次いで「ハイウェイスターV アーバンクロム」が60.8%、「ハイウェイスターV」が59.9%です。

一方、商用向けの性格が強い「B」は43.0%、「S」は43.8%と4割台にとどまり、上位グレードとの差は約26ポイントに達しました。エアロ仕様かどうかが査定額を大きく分ける段階に入っています。

2019年式(7年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
ニスモ342.5万円157万円45.8%
ハイウェイスターV セレクションⅡ287.5万円110万円38.3%
ハイウェイスターG322.7万円114万円35.3%
ハイウェイスターV298.7万円138万円46.2%
S244.1万円56万円22.9%
X257.6万円88万円34.2%
X VセレクションⅡ266.2万円106万円39.8%
XV273.7万円117万円42.8%
e-パワー オーテック セーフティパッケージ392.7万円142万円36.2%
e-パワー ハイウェイスター329.3万円180万円54.7%
e-パワー ハイウェイスターG372.6万円176万円47.2%
e-パワー ハイウェイスターV349.9万円144万円41.2%
e-パワー XV322.6万円109万円33.8%
※走行距離は5万〜10万km

7年落ちのセレナは先代モデル(C27型)にあたり、残価率は23〜55%まで下がります。

最も高いのは「e-パワー ハイウェイスター」の54.7%で、「e-パワー ハイウェイスターG」が47.2%、「ハイウェイスターV」が46.2%、スポーツ仕様の「ニスモ」が45.8%と続きました。ここでもハイウェイスター系の強さが明確です。

対して「X」は34.2%、「e-パワー XV」は33.8%と3割台にとどまり、装備を絞った「S」は22.9%まで落ち込みました。上位との差は30ポイント以上に開いています。

2016年式(10年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
ハイウェイスター267.8万円64万円23.9%
ハイウェイスター プロパイロットエディション291.6万円63万円21.6%
ハイウェイスター Sエディション239.8万円29万円12.1%
ハイウェイスター Vエアロモード+セーフティⅡ308.0万円27万円8.8%
ハイウェイスター Vセレクション+セーフティ S-HV250.6万円38万円15.2%
ハイウェイスター Vセレクション+セーフティⅡ304.0万円29万円9.5%
ハイウェイスター Vセレクション+セーフティⅡS-HV279.9万円33万円11.8%
ハイウェイスターG301.1万円69万円22.9%
ハイウェイスターG プロパイロットエディション318.7万円61万円19.1%
ライダー294.9万円65万円22.0%
ライダー プロパイロットエディション309.5万円57万円18.4%
20S228.5万円23万円10.1%
20X Vセレクション+セーフティ S-ハイブリッド250.7万円25万円10.0%
G284.8万円50万円17.6%
S243.5万円38万円15.6%
X248.9万円44万円17.7%
※走行距離は7万〜13万km

10年落ちは世代の違いがはっきり出ます。

2016年8月以降に登場したC27型の「ハイウェイスター」は23.9%、「ハイウェイスターG」は22.9%を保っています。

これに対し、同じ2016年式でも前半に登録された先代C26型の「Vエアロモード+セーフティⅡ」は8.8%、「20X Vセレクション+セーフティ」は10.0%と1割前後です。わずか半年の登録時期の差が、10年後に15ポイント前後の開きとなって表れました。

おすすめのグレードは?

セレナ

リセールを重視するなら、エアロ仕様の「ハイウェイスターV」系がおすすめです。

2025年式で81.1%、2023年式で78.6%、2021年式で59.9%、2019年式でも46.2%と、どの年式でも上位を維持しています。専用フロントグリルやLEDヘッドランプによる存在感がファミリー層に支持され、中古車市場でも需要が安定しているためです。ガソリンとe-POWERのどちらを選んでも傾向は変わりません。

さらに上を狙うなら「オーテック」系も有力で、2025年式の「e-4ORCE オーテック」は83.8%、2021年式の「オーテック セーフティパッケージ」は68.6%と、いずれも同年式でトップの結果を記録しました。

購入時に意識するポイント

セレナ

セレナを購入する際、将来の売却まで見据えて選ぶことでリセールバリューを高めやすくなります。ここでは購入時に意識したい3つのポイントを紹介します。

人気のグレードを選ぶ

中古車市場では、装備のバランスが良く流通量も多い人気グレードが評価されやすい傾向にあります。

セレナの場合、前述のとおりハイウェイスター系が全年式で安定した結果を残しました。一方、商用向けの性格が強い「B」や「S」は2021年式で4割台にとどまっており、装備を絞ったグレードは購入層が限られます。

価格を抑えたい場合でも、エアロ仕様を軸に検討すると売却時に有利です。

人気カラーを選択

ボディカラーは中古車査定において意外と大きな影響を持つ要素です。

ブリリアントホワイトパールやダイヤモンドブラックといった定番人気カラーは幅広い層に受け入れられやすく、売却時にも需要が安定しています。一方で個性的なカラーは好みが分かれやすく、買い手を見つけるまでに時間がかかることもあります。

ファミリーカーとして幅広い層に訴求するなら、汎用性の高い人気カラーを選んでおくのが無難です。

オプション選び

セレナを購入する際は、装備の選び方も将来のリセールに影響します。

基本的に、メーカーオプションは価格の高さで選ぶよりも、査定額にどれだけプラスに働くかという視点で選ぶのが現実的です。両側電動スライドドアや先進安全装備など、ファミリー層の需要が高い装備は中古市場でも評価されやすい傾向があります。

一方、社外エアロパーツなどのカスタムは査定額にほとんど反映されないため、見た目の好みを優先して取り入れるか検討しましょう。

セレナの売却するタイミング

車の価値は年式や走行距離の経過とともに下がっていくため、売却するタイミングは査定額に大きく影響します。

今回のデータでは3年落ちまで7割前後を保っていた残価率が、5年落ちで4〜6割台、7年落ちで2〜5割台へと段階的に下がりました。一般的に中古車相場は7〜8月と1〜3月に需要が高まりやすく、ミニバンは進学や転勤が重なる新生活シーズン前が狙い目です。

走行距離が10万kmを超える前に、車検更新やモデルチェンジの時期も踏まえて検討するとよいでしょう。

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まとめ

セレナ

セレナは、広い室内空間と先進の運転支援技術でファミリー層から支持を集めるミニバンです。

今回のデータでは、1年落ちで7〜8割台、3年落ちでも7割前後と高いリセールを維持していました。5年落ち以降はグレード差が広がり、エアロ仕様のハイウェイスター系とそれ以外で大きな開きが生まれます。

購入時は人気グレードやカラー、汎用性の高いオプションを意識し、売却時は走行距離が伸びる前に需要期を狙うことが、納得のいく価格につながるでしょう。

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