レヴォーグ

スバルを代表するスポーツワゴンとして根強い支持を集める「レヴォーグ」。水平対向ターボと独自の運転支援技術を備えた走りが魅力ですが、いざ購入や売却を検討すると気になるのがレヴォーグのリセールです。

この記事では、グレード・年式別のリセール傾向から、価値を左右するポイント、そして少しでも高く売却するためのコツまで、中古車売買のプロの視点でわかりやすく解説していきます。レヴォーグの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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レヴォーグとは

スバルが2014年に発売した国内専用設計のスポーツワゴンです。レガシィツーリングワゴンの実質的な後継として登場し、扱いやすいボディサイズに水平対向ターボエンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせているのが特徴です。

現行モデルは2020年10月に登場した2代目で、1.8Lターボに加え、2023年には2.4Lターボを積む「STIスポーツR」も追加されました。上位のEXグレードには高速道路でのハンズオフ走行に対応する「アイサイトX」を搭載し、走りと先進性を両立しています。

グレードと年式別に見るレヴォーグのリセール率

レヴォーグのリセールを左右する要因のひとつが、年式とグレードです。所有期間中にどれほどの価値が残るかは、将来的な資産価値に直結します。

リセールバリューとは、購入した車を売却する際にどれだけ価値が残っているかを示す指標です。例えば新車を100万円で購入し、3年後に80万円で売却できた場合、リセール率は80%となります。

ここでは年式やグレード別に、レヴォーグのリセール率を詳しく紹介します。

2024年式(2年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
GT-H EX379.5万円248万円65.3%
STI スポーツ EX441.1万円279万円63.3%
STI スポーツ EX ブラックインテリアセレクション441.1万円295万円66.9%
STI スポーツR EX509.3万円347万円68.1%
STI スポーツR EX ブラックインテリアセレクション509.3万円326万円64.0%
※走行距離は未使用〜3万km

2年落ちのレヴォーグは、全グレードが63〜68%台という安定した水準を維持しています。

最も高いのは2.4Lターボを積む「STIスポーツR EX」の68.1%で、「STIスポーツ EX ブラックインテリアセレクション」も66.9%と続きます。新車価格が最も抑えられた「GT-H EX」も65.3%を記録しており、グレード間の差は5ポイント程度にとどまる結果です。高年式かつ低走行の個体は、どのグレードを選んでも安定した評価が期待できる段階といえます。

2023年式(3年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
スマートエディション363.0万円217万円59.8%
GT EX348.7万円197万円56.5%
GT-H332.2万円199万円59.9%
GT-H EX370.7万円218万円58.8%
STI スポーツ EX409.2万円254万円62.1%
STI スポーツシャープ576.4万円385万円66.8%
STI スポーツR EX477.4万円278万円58.2%
※走行距離は1万〜5万km

3年落ちになると、グレードによる差が明確に表れてきます。

最も高いのは500台限定で販売された「STIスポーツシャープ」の66.8%で、2年落ちの平均値と並ぶ水準を保っています。続く「STIスポーツ EX」も62.1%と健闘する一方、標準的な「GT EX」は56.5%にとどまりました。

限定車ならではの希少性が値落ちを抑えており、生産台数の少なさがリセールに直結している様子がうかがえます。

2021年式(5年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
GT310.2万円143万円46.1%
GT EX348.7万円169万円48.5%
GT-H EX370.7万円189万円51.0%
STI スポーツ370.7万円178万円48.0%
STI スポーツ EX409.2万円211万円51.6%
※走行距離は3万〜7万km

5年落ちでは全体が46〜52%台へと下がり、EXグレードの強さが際立ちます。

アイサイトXを搭載する「STIスポーツ EX」が51.6%、「GT-H EX」が51.0%と5割台を維持する一方、EX非装着の「GT」は46.1%、「STIスポーツ」は48.0%にとどまりました。

同じSTIスポーツでもEXの有無で3.6ポイントの差があり、先進安全装備が中古市場で評価されていることが読み取れます。

2019年式(7年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
1.6GT アイサイト スマートエディション300.3万円83万円27.6%
1.6GT アイサイト Vスポーツ313.5万円94万円30.0%
1.6GT-S アイサイト313.5万円90万円28.7%
1.6STI スポーツアイサイト363.0万円156万円43.0%
1.6STI スポーツアイサイト ブラックセレクション363.0万円134万円36.9%
2.0STI スポーツアイサイト412.5万円114万円27.6%
2.0STI スポーツアイサイト ブラックセレクション412.5万円168万円40.7%
※走行距離は5万〜10万km

7年落ちは先代モデル(VM型)にあたり、STIスポーツ系と標準グレードの差が最大15ポイントまで広がります。

「1.6STIスポーツアイサイト」が43.0%、「2.0STIスポーツアイサイト ブラックセレクション」が40.7%と4割台を保つ一方、GT系は27〜30%程度です。なお「2.0STIスポーツアイサイト」は27.6%と例外的に低く、走行距離や車両状態の違いが査定額に反映された結果と考えられます。

2016年式(10年落ち)

グレード本体価格買取価格残価率
1.6GT アイサイト277.6万円41万円14.8%
1.6GT アイサイト スマートエディション290.5万円47万円16.2%
1.6GT アイサイト プラウドエディション286.2万円37万円12.9%
1.6GT アイサイト Sスタイル290.5万円41万円14.1%
1.6GT-S アイサイト305.6万円53万円17.3%
1.6GT-S アイサイト プラウドエディション299.2万円42万円14.0%
1.6STI スポーツアイサイト348.8万円63万円18.1%
2.0GT-S アイサイト356.4万円67万円18.8%
2.0STI スポーツアイサイト394.2万円98万円24.9%
※走行距離は7万〜13万km

10年落ちになると残価率は1〜2割台まで低下します。

その中でも「2.0STIスポーツアイサイト」が24.9%と頭ひとつ抜けており、2.0Lターボという希少なパワートレインが評価されている様子です。対して標準的な「1.6GTアイサイト プラウドエディション」は12.9%と最も低く、その差は12ポイントに達します。

この年式では走行距離が10万km前後に達する個体も多く、車両状態が査定額を大きく左右する段階です。

おすすめのグレードは?

リセールを重視するなら、「STIスポーツ」系グレードがおすすめです。

2年落ちで68.1%、3年落ちで62.1%、7年落ちでも43.0%と、どの年式でも標準グレードを上回る残価率を維持しています。専用のビルシュタイン製ダンパーや本革シートなど、他グレードにはない装備が中古市場で評価されやすいのが理由です。あわせてアイサイトX搭載の「EX」を選べば、5年落ちの比較で非装着車より3〜4ポイント高い水準が期待できます。

限定車や特別仕様車も狙い目で、500台限定の「STIスポーツシャープ」は3年落ちで66.8%と、通常グレードを大きく上回る結果を記録しました。

レヴォーグのリセールを左右するポイント

レヴォーグは全体的に高いリセールを維持していますが、グレードや装備によって差が生まれます。ここでは価値を左右する3つのポイントを解説していきます。

STIスポーツ系の人気の高さ

STIスポーツは、スバルのモータースポーツ部門が手がけた専用チューニングを施す上位グレードです。

ビルシュタイン製電子制御ダンパーや専用ドライブモードセレクト、ボルドー基調の本革シートなど、標準グレードとは一線を画す内容が与えられています。こうした独自性がスバルファンから支持され、中古市場でも安定した需要を生んでいます。

今回のデータでも全年式で標準グレードを上回っており、グレード選びがリセールに直結する典型例といえるでしょう。

アイサイトXの有無

現行レヴォーグの「EX」グレードには、高精度地図とGPSを組み合わせた運転支援システム「アイサイトX」が搭載されます。

高速道路でのハンズオフ走行やカーブ前の自動減速に対応し、長距離移動の負担を大きく減らす装備です。後付けができないメーカー装備であるため、中古車を探す側にとっては最初からEXを選ぶ以外に手段がありません。

5年落ちの比較でもEX装着車が上位を占めており、査定額にしっかりと反映されています。

限定車・特別仕様車の希少性

レヴォーグには「STIスポーツシャープ」や「ブラックインテリアセレクション」など、台数や期間を限定したモデルが設定されてきました。

生産数が限られるため中古車市場での流通量も少なく、状態の良い個体ほど高値が付きやすい傾向があります。実際、3年落ちの「STIスポーツシャープ」は66.8%と、同年式の通常グレードを4〜10ポイント上回りました。

ただし新車価格自体が高いため、購入価格と売却価格の差額で判断することも大切です。

レヴォーグを高く売るコツ

ここでは、レヴォーグを高値で売却する方法を紹介していきます。

走行距離が増える前に売却する

走行距離は査定額に直結する要素のひとつです。

年間走行距離の目安とされる1万km前後を大きく超えてくると、消耗品の交換時期や将来的な修理リスクが意識され、買取価格が下がりやすくなります。今回のデータでも、走行距離が7万〜13万kmに達する10年落ちでは残価率が1〜2割台まで落ち込みました。

特に10万kmを超えると査定額が大きく下がる傾向があるため、節目を迎える前に売却を検討するのが得策です。

売却時期を見極める

車の価値は年式の経過とともに下がるため、売却するタイミングは査定額に大きく影響します。

一般的に中古車相場は7〜8月と1〜3月に需要が高まりやすく、この時期は査定額も上昇しやすい傾向があります。また4WDであるレヴォーグは、降雪地域の需要が高まる秋以降も狙い目です。

車検更新前やモデルチェンジ発表前に動くことで、余計な維持費を抑えながら有利な条件で手放せる可能性が高まります。

複数社で査定を比較する

買取価格は、買取店ごとの得意分野や在庫状況によって差が生まれやすいのが実情です。

特にSTIスポーツや限定車は、スバル車やスポーツモデルの価値を正しく評価できる業者とそうでない業者とで、査定額に大きな開きが出ることも珍しくありません。

1社だけの査定額で判断せず、複数の買取店に見積もりを依頼し、条件を比較検討することが納得のいく価格への近道です。オンライン査定を活用すれば、手間をかけずに複数社の相場感を把握できます。

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まとめ

レヴォーグは、水平対向ターボとシンメトリカルAWDによる走りが支持されるスポーツワゴンです。

今回のデータでは、2年落ちで63〜68%、3年落ちで56〜67%、5年落ちで46〜52%と、年式を重ねても比較的高い水準を維持していました。なかでもSTIスポーツ系とアイサイトX搭載のEXグレードは全年式で標準グレードを上回っており、グレード選びがレヴォーグのリセールを大きく左右します。

購入時は人気グレードやカラー、純正オプションを意識し、売却時は走行距離が伸びる前に複数社で査定を比較することが、納得のいく価格につながるでしょう。

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引用・参考

https://www.goo-net.com/catalog/SUBARU/LEVORG

https://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/tokyoautosalon2023/1469803.html

https://www.subaru.co.jp/press/file/uploads/news/pdf_115988.pdf

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1282973.html