スバルを代表するスポーツモデル「WRX」は、ラリーで培われた高い走行性能と優れた走行安定性を兼ね備え、国内外で根強い人気を誇るモデルです。一方で、グレードや年式、仕様によってリセールには差が出やすく、購入時の選択が重要です。本記事では、WRXのグレード・年式別のリセール傾向から、高く売るためのポイントや購入時に意識したい選び方まで詳しく解説します。WRXの購入・売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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WRXとは

スバル WRXは、ラリーで培われた走行性能を受け継ぐスバルのスポーツモデルです。高性能な水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせ、優れた走行安定性と力強い走りを楽しめるのが特徴です。

これまで「WRX STI」と「WRX S4」が展開され、WRX STIはMTや高性能エンジンを備えた本格スポーツモデルとして高い人気を誇ります。一方、WRX S4はスポーティな走行性能と快適性を両立し、日常使いからロングドライブまで幅広く活躍するモデルです。

グレードと年式別に見るWRXのリセール率

リセールバリューを左右する要因のひとつは、年式とグレードです。所有期間中にどれほどの価値が残るかは、将来的な資産価値に直結します。

リセールバリューとは、購入した車を売却する際にどれだけ価値が残っているかを示す指標です。例えば、新車を100万円で購入し、3年後に80万円で売却できた場合、リセール率は80%となります。

ここではWRXのリセールバリューについて、年式やグレード別にリセール率を含めて詳しく紹介します。

2025年式(1年落ち)

車種グレード名シフト新車価格買取相場残価率
WRX S4S210CVT870万円782.4万円89.9%
※走行距離は未使用~2万km以下

1年落ちのWRX S4では、「S210」が89.9%と非常に高い残価率を記録しています。新車価格870万円に対して買取相場は782.4万円となっており、新車価格に近い水準でのリセールを維持していることが分かります。

S210はWRX S4をベースに専用の内外装や走行性能を高めた限定モデルで、希少性の高さもリセールを支える要因と考えられます。現時点では1グレードのみのデータですが、WRX S4の中でも特に高い資産価値が期待できるグレードと言えるでしょう。

2023年式(3年落ち)

車種グレード名シフト新車価格買取相場残価率
WRX S4GT-H EXCVT447.7万円277.8万円62.1%
STIスポーツR EX502.7万円327.8万円65.2%
※走行距離は5千km~5万km以下

3年落ちのWRX S4では、「STIスポーツR EX」が65.2%と、「GT-H EX」の62.1%をやや上回る結果となりました。STIスポーツR EXは新車価格502.7万円に対して買取相場327.8万円となっており、3年経過後も6割半ばの残価率を維持しています。

一方、「GT-H EX」も62.1%と高水準を維持しており、両グレードとも大きな値崩れは見られません。とはいえ、スポーティな専用装備や上級グレードとしての位置付けを持つSTIスポーツR EXは、中古車市場でも需要が高く、リセールを重視するなら注目したいグレードです。

2022年式(4年落ち)

車種グレード名シフト新車価格買取相場残価率
WRX S4GT-H EXCVT438.9万円278.1万円63.4%
STIスポーツR438.9万円264.8万円60.3%
STIスポーツR EX477.4万円301万円63%
※走行距離は1万km~7万km以下

4年落ちのWRX S4では、「GT-H EX」が63.4%と最も高い残価率を記録しました。続いて「STIスポーツR EX」が63.0%、「STIスポーツR」が60.3%となっており、3グレードともおおむね6割前後の残価率を維持しています。

特にSTIスポーツR EXは、新車価格477.4万円に対して買取相場301万円となっており、4年経過後も高い水準を保っています。グレード間の差も大きくなく、WRX S4は年式が進んでもSTIスポーツ系グレードを中心に安定したリセールが期待できるモデルと言えるでしょう。

2019年式(7年落ち)

車種グレード名シフト新車価格平均買取相場残価率
WRX STISTI6MT386.6万円385.2万円99.6%
STI タイプS406.1万円407.7万円100.4%
WRX S42.0GT アイサイトCVT337万円174.8万円51.9%
2.0GT-S アイサイト373.7万円207.2万円55.4%
STIスポーツアイサイト409.3万円229.4万円56.0%
※走行距離は3万km~9万km以下

7年落ちでは、MT仕様のWRX STI系グレードのリセールの強さが際立っています。「STI」は残価率99.6%、「STIタイプS」は100.4%と、いずれも新車価格に迫る、あるいは上回る非常に高い水準となりました。

一方、CVT仕様のWRX S4「2.0GTアイサイト」は51.9%、「2.0GT-Sアイサイト」は55.4%、「STIスポーツアイサイト」は56.0%となっており、WRX STIとは大きな差があります。7年経過してもMT仕様のWRX STIが高い価値を維持していることから、WRXではマニュアル仕様の本格的なSTIモデルの人気がリセールを大きく支えていると言えるでしょう。

2016年式(10年落ち)

車種グレード名シフト新車価格買取相場残価率
WRX STISTI6MT379.1万円234.7万円61.9%
STI タイプS411.5万円274万円66.6%
WRX S42.0GT アイサイトCVT334.8万円111.5万円33.3%
2.0GT-S アイサイト356.4万円126.8万円35.6%
※走行距離は5万km~13万km以下

10年落ちになると、全体的に残価率は低下するものの、WRX STIのリセールは依然として高い水準を維持しています。「STIタイプS」は66.6%、「STI」は61.9%と、10年経過した車両としては非常に高い残価率となりました。

一方、CVT仕様のWRX S4「2.0GTアイサイト」は33.3%、「2.0GT-Sアイサイト」は35.6%となっており、MT仕様のWRX STIと比較すると残価率は大きく下がっています。この結果からも、WRXでは年式が古くなるほどWRX STIの希少性や人気がリセールに大きく影響していることが分かります。

おすすめグレード

リセールを重視するなら、WRX STIでは「STI タイプS」、WRX S4では「STI スポーツR EX」系がおすすめです。

特にWRX STIはリセールの強さが際立っており、今回の相場データでは7年落ちの「STI タイプS」が100.3%、10年落ちでも66.5%と高い残価率を維持しています。STIは2020年に国内販売を終了していることから、希少性の高さも中古車市場での評価につながっていると考えられます。

一方、WRX S4を選ぶなら「STI スポーツR EX」が有力です。高性能な2.4Lターボエンジンに加え、電子制御ダンパーやドライブモードセレクトなどを備えており、走行性能と装備のバランスに優れている点も魅力です。

将来的なリセールを最優先するならWRX STI タイプS、普段使いのしやすさも含めて選ぶならWRX S4 STI スポーツR EX というのがおすすめです。

購入時に意識するべきポイント

少しでもリセールバリューを上げたい方は、以下のようなことを意識することが大切です。

WRXはMTモデルを選ぶ

今回の残価率を見ると、7年落ちの「STI」「STI タイプS」はそれぞれ99.6%、100.3%と、新車価格を上回る水準を維持しています。一方、同年代のCVTモデルのS4では「2.0GTアイサイト」が51.8%、「2.0GT-Sアイサイト」が55.4%となっており、MTモデルのSTIとの間に大きな差があります。

WRX STIは2020年に国内販売を終了しており、現在は新車で購入できないことも希少性を高める要因です。特にMTを搭載した本格的なSTIは、単なる年式や走行距離だけでは判断できない価値を持っているため、リセールを重視するならMTモデルのSTIを優先するとよいでしょう。

人気のボディカラーを選ぶ

WRXでは、WRブルー・パールのようなモデルを象徴するカラーも選択肢のひとつです。

WRブルー・パールは、スバルのモータースポーツイメージを象徴するカラーとして長く採用されており、現在のWRX S4でも設定されています。中古車市場のデータでは、WRブルーを含む青系の車両は白系より高い中央値となっており、WRXとの相性が良い人気カラーであることが伺えます。

もちろんボディカラーだけで査定額が決まるわけではありませんが、WRXらしさを重視する購入者からの需要を考えると、WRブルー・パールやホワイト、ブラックなどの定番カラーは売却時にも選ばれやすいでしょう。

カスタムは純正パーツを残しておく

WRXはスポーツモデルという性格上、社外マフラーや車高調、ホイールなどのカスタムを楽しむオーナーも多い車です。ただし、すべてのカスタムが査定額にプラスになるとは限りません。特に中古車を購入するユーザーの中には、純正状態に近い車両を好む人もいるため、将来的な売却を考えるなら純正パーツを処分せず保管しておくことが重要です。社外パーツを装着する場合でも、純正マフラーや純正ホイールなどを残しておけば、売却時に車両と一緒に提示できるため、査定先の選択肢を広げられます。

WRXを高く売るなら

WRXは一般的なファミリーカーとは異なり、スポーツカーとしての価値を評価できる販売店や専門業者を選ぶことが高値売却につながりやすい車です。

WRXはグレードやMT・CVTの違いだけでなく、限定車やカスタム内容、車両状態によって査定額が大きく変わりやすいモデルです。そのため、一般的な買取店だけでなく、WRXやスポーツカーを専門的に扱う業者にも査定を依頼することをおすすめします。

特にSTIやSTI タイプS、限定モデルなどは一般的な中古車相場だけでは評価しにくいケースもあるため、複数の業者を比較することが重要です。実際にWRX STIの買取情報でも、スポーツカー専門業者を含めた複数社への査定が高値売却のポイントとして紹介されています。

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まとめ

WRXは、スバル独自の水平対向エンジンと4WDによる高い走行性能を楽しめるスポーツモデルです。特にWRX STIは生産終了による希少性もあり、年式が古くなっても高いリセールを維持しやすい特徴があります。

WRX STIではSTI タイプSのリセールが強く、S4ではSTI Sport R EXが有力です。特にSTIは7年落ちでも新車価格を上回る残価率を記録しており、一般的な車とは異なる値動きを見せています。

購入時は人気グレードやWRブルー・パールなどの人気カラーを選び、カスタムする場合は純正パーツを保管しておくことがポイントです。売却時にはスポーツカーを得意とする業者を含めて査定額を比較し、走行距離や車両状態も意識することで、より高値での売却につながるでしょう。

WRXは「単純に新しい車ほど高く売れる」というモデルではなく、グレードや仕様そのものの価値がリセールを左右しやすい車です。将来の売却まで考えて購入するなら、人気の高いSTIやSTI Sport R系を選ぶことが、ひとつの有力な選択肢と言えるでしょう。

今回の記事が、WRXの購入や売却を検討している方の参考になれば幸いです。

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