走行性能の高さと先進安全装備「アイサイト」でおなじみスバルのCセグメント「インプレッサ」。いざ売却を検討すると気になるのが「リセールバリュー(下取り・買取価格)」です。この記事では、インプレッサのグレード・年式別のリセール傾向から、購入時に意識したいポイント、そして少しでも高く売却するためのコツまで、中古車売買のプロの視点でわかりやすく解説していきます。インプレッサの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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インプレッサとは

インプレッサは、スバルを代表するCセグメントのコンパクトカーで、1992年の初代登場以来、走りの良さで根強いファンを持つロングセラーモデルです。左右対称配置の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによる安定した走行性能に加え、先進運転支援システム「アイサイト」を全車に標準搭載しているのが特徴です。これまでハッチバック型の「インプレッサスポーツ」とセダン型の「インプレッサG4」が展開されており、現行モデルはハッチバック型の「インプレッサ」として販売されています。

リセールバリューから計算するグレード別残価率

リセールバリューを左右する要因のひとつは、年式とグレードです。

リセールバリューとは、購入した車を売却する際にどれだけ価値が残っているかを示す指標です。例えば、新車を100万円で購入し、3年後に80万円で売却できた場合、リセール率は80%となります。

ここではノートのリセールバリューについて、年式やグレード別にリセール率を含めて詳しく紹介します。

2025年式(1年落ち)

グレード名新車価格買取相場残価率
ST スマートエディション295.3万円200万円67.7%
ST スマートエディション(4WD)316.8万円215万円67.9%
※走行距離は未使用〜2万km

インプレッサの1年落ちは、現行モデルとしてはまだグレード数が少なく、残価率は「STスマートエディション」が67.7%、4WD仕様の「STスマートエディション(4WD)」が67.9%と、中程度の水準にとどまっています。

駆動方式による差はほとんど見られませんが、80〜90%台の高水準には届いておらず、フルモデルチェンジ直後としては標準的なリセール推移といえるでしょう。

2023年式(3年落ち)

グレード名駆動方式新車価格買取相場残価率
ST-GFF278.3万円169万円60.7%
ST-H299.2万円168万円56.1%
ST4WD251.9万円153万円60.7%
ST-G300.3万円172万円57.3%
ST-H321.2万円192万円59.8%
※走行距離は1万〜5万km

3年落ちになると複数グレードが揃い、いずれも55〜61%程度の残価率を維持しています。

最も高いのは「ST」「ST-G」の60.7%で、上位グレードの「ST-H」は56.1%とやや低めです。4WD仕様も「ST-G(4WD)」57.3%、「ST-H(4WD)」59.8%と、FF仕様と大きな差はなく、グレードによる残価率のばらつきが比較的小さいのが特徴です。

全体として、3年落ちでも6割前後の高い水準を維持しており、現行インプレッサのリセールの強さがうかがえます。

2021年式(5年落ち)

グレード名駆動方式新車価格買取相場残価率
1.6i – LアイサイトFF200.2万円123万円61.4%
1.6i – Sアイサイト224.4万円140万円62.4%
2.0i – Lアイサイト224.4万円117万円52.1%
STIスポーツ270.6万円150万円55.4%
アドバンス4WD278.3万円134万円48.1%
1.6i – Lアイサイト222.2万円123万円55.4%
1.6i – Sアイサイト246.4万円140万円56.8%
2.0e – Lアイサイト256.3万円117万円45.6%
STIスポーツ292.6万円160万円54.7%
※走行距離は3万〜7万km

先代モデル(インプレッサスポーツ)の5年落ちでは、グレードや駆動方式によって残価率に幅が見られます。

最も高いのは「1.6i-Sアイサイト(FF)」の62.4%で、「1.6i-Lアイサイト(FF)」も61.4%と、1.6Lエンジン搭載グレードが上位を占めています。一方、「2.0e-Lアイサイト(4WD)」は45.6%、「アドバンス(4WD)」は48.1%と、2.0Lグレードや上級仕様はやや残価率が低めです。

全体として、5年落ちでは概ね5割前後が目安となり、エンジン排気量やグレードによって値落ちのペースに差が出やすい傾向がうかがえます。

2019年式(7年落ち)

グレード名駆動方式新車価格買取相場残価率
1.6i – LアイサイトFF198万円66万円33.3%
1.6i – Lアイサイト Sスタイル214.5万円75万円35.0%
2.0i – Lアイサイト222.2万円68万円30.6%
2.0i – Sアイサイト244.2万円74万円30.3%
1.6i – Lアイサイト4WD220万円72万円32.7%
1.6i – Lアイサイト Sスタイル236.5万円85万円35.9%
2.0i – Lアイサイト244.2万円77万円31.5%
2.0i – Sアイサイト266.2万円86万円32.3%
※走行距離は5万〜10万km

7年落ちになると残価率は30%台前半まで低下し、グレード間の差はかなり縮小します。

最も高いのは「1.6i-Lアイサイト Sスタイル(4WD)」の35.9%で、「2.0i-Sアイサイト(FF)」が30.3%と最も低くなっています。FFと4WDの差も5年落ち時点よりわずかで、経年による価格の平準化が進んでいる様子がうかがえます。

全体として、7年落ち・5万〜10万kmでは3割前後が目安となり、この段階からは走行距離や車両状態が査定額を左右する比重が高まってきます。

2016年式(10年落ち)

グレード名駆動方式新車価格  買取相場  残価率  
1.6iFF159.8万円25万円15.6%
1.6i – L176万円32万円18.2%
1.6i – L プラウドエディション180.3万円30万円16.6%
1.6i – Lアイサイト192.2万円45万円23.4%
1.6i – S181.4万円27万円14.9%
2.0i – Lアイサイト216万円42万円19.4%
2.0i – Sアイサイト237.6万円45万円18.9%
1.6i4WD173.8万円22万円12.7%
1.6i – L197.6万円32万円16.2%
1.6i – Lアイサイト208.4万円33万円15.8%
1.6i – Lアイサイト プラウドエディション212.7万円32万円15.0%
1.6i – Sアイサイト213.8万円36万円16.8%
2.0i アイサイト225.7万円30万円13.3%
2.0i アイサイト アクティブスタイル254.8万円50万円19.6%
2.0i アイサイト プラウドエディション237.6万円31万円13.0%
2.0i – Lアイサイト237.6万円46万円19.4%
2.0i – Sアイサイト259.2万円47万円18.1%
※走行距離は7万〜13万km

10年落ちになると残価率は10%台まで大きく低下します。

その中でも「1.6i-Lアイサイト(FF)」が23.4%、「2.0iアイサイト アクティブスタイル(4WD)」が19.6%と比較的高めの水準を維持している一方、「2.0iアイサイト プラウドエディション(4WD)」は13.0%、「1.6i-S(FF)」は14.9%と1割台前半のグレードも見られます。アイサイト搭載グレードは非搭載グレードよりもやや高めの残価率を維持する傾向があり、先進安全装備の有無が長期的なリセールにも影響していることがうかがえます。

全体として、10年落ちでは1〜2割程度が目安となる水準です。

おすすめのグレードは?

リセールを重視するなら、比較的新しい年式では「STスマートエディション」や「ST」「ST-G」といったグレードが狙い目です。1年落ちで67%台、3年落ちでも60%台と、いずれも高い残価率を維持しており、グレード間の差も小さいため、装備の好みで選んでも大きな損はしにくいのが現行インプレッサの特徴です。一方、先代モデル(インプレッサスポーツ)を中古で狙うなら、「1.6i-Sアイサイト」「1.6i-Lアイサイト」といった1.6Lのアイサイト搭載グレードがおすすめです。年式が進んでも他グレードより高めの残価率を維持しやすく、先進安全装備が付いていることで中古市場でも評価されやすい傾向があります。

購入時に意識するポイント

ここでは購入時に意識したい3つのポイントを紹介します。

人気のグレードを選ぶ

中古車市場では、装備のバランスが良く流通量も多い人気グレードが評価されやすい傾向にあります。インプレッサの場合、アイサイトを搭載した標準的なグレードは需要が安定しており、将来的な買い手も見つけやすいのが特徴です。あわせて、駆動方式の選び方もポイントの一つです。インプレッサは全グレードでFFと4WDが選択でき、4WDは積雪地域を中心に需要が高く、特に秋以降は冬の降雪シーズンに向けて中古車市場での需要が高まりやすい傾向があります。都市部でのみ使用する予定であればFFでも十分ですが、将来的に幅広い層への売却を見据えるなら、需要期に評価されやすい4WDを選んでおくのも一つの方法です。あまりに特殊な仕様やグレードは購入層が限定されやすいため、将来的な需要の広さも意識して選ぶことがリセールバリューを保つポイントです。

人気カラーを選択

ボディカラーは中古車査定において意外と大きな影響を持つ要素です。ホワイトやブラックといった定番人気カラーは幅広い層に受け入れられやすく、売却時にも需要が安定しています。一方で個性的なカラーは好みが分かれやすく、買い手を見つけるまでに時間がかかることもあります。将来の売却を見据えるなら、汎用性の高い人気カラーを選んでおくのが無難です。

オプション選び

インプレッサを購入する際は、装備の選び方も将来のリセールに影響します。基本的に、メーカーオプションは価格の高さで選ぶよりも、査定額にどれだけプラスに働くかという視点で選ぶのが現実的です。先進運転支援機能や快適装備といった標準的なオプションは中古市場でも評価されやすい一方、個性的すぎる社外パーツやカスタムは査定額にほとんど反映されないことが多いため、見た目の好みを優先して取り入れるかどうかを検討してください。

高値で売却するには

ここでは、インプレッサを高値で売却する方法を紹介していきます。

売却時期を見極める

車の価値は年式や走行距離の経過とともに徐々に下がっていくため、売却するタイミングは査定額に大きく影響します。一般的に中古車相場は7〜8月と1〜3月に需要が高まりやすく、この時期は査定額も上昇しやすい傾向があります。また4WD車の場合は、冬の降雪地域での需要が高まる秋頃に売却すると、より高い評価を得やすくなります。走行距離が大きく伸びる前に、こうした需要期を見極めて売却することがポイントです。

国外への販路を持つ業者に買取を依頼する

先代の「インプレッサスポーツ」はフィジーやジャマイカ、ロシア、ケニアといった国に輸出されやすい傾向があり、こうした海外市場では走行性能や耐久性への評価から、国内相場よりも高い査定額を提示してもらえるケースがあります。なお、現行の「インプレッサ」については現時点で輸出実績に関する情報が少なく、今後の動向が注目されます。走行距離が大きく伸びる前に、需要期の見極めと合わせて海外販路を持つ業者への査定依頼も検討してみるとよいでしょう。

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まとめ

インプレッサは、シンメトリカルAWDによる安定した走行性能と先進安全装備「アイサイト」で根強い人気を誇るモデルです。

2023年のフルモデルチェンジ以降の現行モデルは、1年落ちで67%台、3年落ちでも55〜61%程度と中程度のリセールバリューを維持しており、グレード間の差も小さいのが特徴です。一方、先代のインプレッサスポーツは年式を重ねるごとに残価率が下がっていくものの、アイサイト搭載グレードは相対的に高い水準を保ちやすい傾向があります。

将来の売却まで見据えるなら、人気グレードや人気カラー、汎用性の高いオプションを選ぶことがポイントです。あわせて、売却時期の見極めや海外販路を持つ業者への査定依頼を意識することで、より納得感のある価格での売却につながるでしょう。

今回の記事が、インプレッサの購入・売却を検討している方の参考になれば幸いです。

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