ハリアーの燃費を徹底検証!ライバル車との燃費性能を比較 

トヨタの誇る高級クロスオーバーSUVハリアー。初代登場から20年以上が経過した現在も、高級感と洗練されたデザインで人気を集めています。 

2020年6月にフルモデルチェンジされた現行型では、プラットフォームとエンジンを刷新し燃費も大幅に改善されました。本記事では、燃費を中心にハリアーの魅力を詳しく解説します。競合SUV車との比較結果も掲載していますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。 

ハリアーとは 

トヨタ ハリアーは、都市型クロスオーバーSUVの先駆け的存在です。初代ハリアーはそれまでの「SUV=オフロード」というイメージを刷新し、街なかでも快適で扱いやすい都市型SUVとしてデビューしました。 

「高級サルーンのような乗り心地と快適性」を目指したハリアーは、「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを切り拓き、世界の自動車メーカーが追随。国産車のみならず、世界の名だたる自動車メーカーが競合になっていますが、スタイリッシュなボディデザインと高級感あふれる内装、乗り心地の良さを最大の特徴に現在もその地位を守っています。 

ハリアーのカタログ燃費 

ハリアーのエンジン仕様は、ガソリン、ハイブリッド、プラグインハイブリッド車の3つです。グレードは「Z」「G」「S」「Z“Leather Package”」の4つで、プラグインハイブリッド車は「Z」のみとなっています。また、プラグインハイブリッド車を除くすべてのグレードで、「2WD(FF)」と「4WD」の2つの駆動方式から選べます。 

ハリアーのカタログ燃費について、詳しくご紹介します。なお、記載している燃費はすべてWTLCモードです。 

グレードによる燃費の違いはなし 

ハリアーの燃費はエンジン仕様と駆動方式によって異なり、グレードによる違いはありません。ミドルクラスSUVという比較的燃費面で不利な形状ですが、全体的に燃費性能が高くなっているのが特徴です。特にハイブリッド仕様の2WDでは、22.3km/Lという燃費を実現しています。 

なお、現行型から追加されたプラグインハイブリッド車ですが、同駆動方式のハイブリッド車4WD(E-Four)と比較しても若干燃費性能は劣っています。 

エンジン仕様 駆動方式 カタログ燃費 
ガソリン 4WD 14.7km/L 
2WD 15.4km/L 
ハイブリッド 4WD(E-Four) 21.6km/L 
2WD 22.3km/L 
プラグインハイブリッド 4WD(E-Four) 20.5km/L 

Zと、Z“Leather Package” 

「Z」は、ハリアーの最上位グレードです。もともと高級SUVとして開発されたハリアーですが、上級グレードにふさわしくさらに洗練されたイメージに仕上げられています。 

外観面では、全グレードを通じて唯一の19インチホイールを装着し、下回りの保護に装着された樹脂パーツはピアノブラックに塗装。ハイマウントストップランプの形状まで、他グレードと差別化されています。 

内装面では、メータパネルが大きく異なるポイントです。標準車の7インチに対して12.3インチという大型カラーTFTパネルを装備し、速度や走行距離といった基本的な情報だけでなく、車輌のあらゆる情報をわかりやすく表示。さらに、「Z“Leather Package”」では本革シートを採用し、一段とラグジュアリー感がたかめられています。 

「G」は、ハリアーの標準車とも呼べる中間グレードです。直接比較すると違いはあるものの、オートレベライザー機能付きのLEDヘッドライトや前後バンパーのメッキモールなど多くのパーツで最上位グレードと共通のものが採用されています。 

内装面でも、パネルの加飾などは上位モデルと同じ箇所が多く、ぱっと見の印象はそれほどかわりません。ただし、メーターパネルやオーディオシステム、ヒーターコントロールパネルといった機能性パーツは上位モデルと異なる点には注意が必要です。 

「S」はハリアーのエントリーモデルで、安価に設定されています。しかし、都市型SUVらしいスタイリッシュな内外装は、標準グレードと比べても見劣りしません。 

標準車と大きく異なる点は、デジタルインナーミラーが装備されてないないことと、シートが全面的にファブリック(布)となっていることぐらいです。内装パネルの加飾が若干シンプルにはなるものの、ハリアーのもつ高級感は十分感じられます。「S」はコスパ重視の方におすすめです。 

ハリアーの実燃費 

実燃費とは、さまざまな条件下で実際の道路を走行した際に測定した燃費です。一方で、カタログ燃費とは、一定の条件下で走行した際の燃費であるため、どの車種でもカタログ燃費と実燃費の差は生まれてしまいます。 

実燃費は路面の状態やドライバーの運転、乗車人数や荷物の重さによって変わるため、カタログ燃費と比べて一般的に低くなる傾向にあります。ハリアーの実燃費をみていきましょう。 

ガソリン車4WD/ 2WD(FF) 

ハリアーのガソリン車の実燃費は、4WDが11.37km/L、2WDが11.87 km/Lでした。カタログ燃費との差異は、2WD車のほうが若干大きくなっています。 

エンジン仕様 駆動方式 カタログ燃費 実燃費 
ガソリン 4WD 14.7km/L 11.37km/L 
2WD 15.4km/L 11.87km/L 

ハイブリッド車4WD(E-Four)/ 2WD(FF) 

ハイブリッド車の実燃費は、4WD(E-Four)で16.95km /L、2WDが18.99km/Lでした。特に2WDの実燃費はカタログ燃費に迫る数値で、かなり燃費性能は優秀といえます。 

エンジン仕様 駆動方式 カタログ燃費 実燃費 
ハイブリッド E-Four 21.6km/L 16.95km/L 
ハイブリッド2WD 2WD 22.3km/L 18.99km/L 

プラグインハイブリッド車4WD(E-Four) 

プラグインハイブリッド車4WD(E-Four)の実燃費は、25.23km/Lでした。サンプル数は少ないものの、カタログ燃費を大幅に上回る数値となっています。ただし、実燃費はユーザー申告の燃費を集計したものなので、必ずしも正しいとは限らない点に注意しましょう。 

エンジン仕様 駆動方式 カタログ燃費 実燃費 
プラグインハイブリッド E-Four 20.5km/L 25.23km/L 

新旧ハリアーの燃費性能 

中古車として初代も含めて人気の高いハリアー。旧型ハリアーの燃費性能についてもみてみましょう。初代から3代目まで歴代の代表的なグレードのカタログ燃費をご紹介します。 

なお、公表されているカタログ燃費は、世代によって算出方法が異なる点に注意してください。 

初代ハリアー10系の燃費 

1997年~2003年に販売された初代ハリアー10系は、2000年11月のマイナーチェンジによってエンジン仕様が変更されました。マイナーチェンジ前後でそれぞれ前期モデル、後期モデルに分かれます。 

初代ハリアー「10系」の代表的なモデルの燃費は下記の通りです。 

グレード名 駆動方式 カタログ燃費(10・15モード) 
ハリアー(前期モデル) 2WD 9.5 km/L 
4WD 9.1 km/L 
ハリアー3.0(前期モデル) 2WD 9.4km/L 
4WD 8.8km/L 
ハリアー(後期モデル) 2WD 10.6km/L 
4WD 10.0km/L 
ハリアー3.0(後期モデル) 2WD 9.5 km/L 
4WD 9.0 km/L 

2代目ハリアー30系 

2003年にフルモデルチェンジを行い、2代目に移行しました。2代目ハリアーは2013年までの10年間にわたって販売され、一部改良や特別仕様車のラインナップが豊富なことが特徴です。また2005年にシリーズ初のハイブリッドモデル「ハリアーハイブリッド」が追加されました。 

グレード名 駆動方式 カタログ燃費(10・15モード)  
ハリアーAIRS 2WD 9.7 km/L 
4WD 9.4 km/L 
ハリアー350G 2WD 9.7km/L 
4WD 9.4km/L 
ハリアー240G(後期モデル) 2WD 11.0 km/L 
4WD 10.6 km/L 

3代目ハリアー60系 

3代目ハリアーのエンジンは、当初2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドのみでしたが、マイナーチェンジで2.0Lターボが追加されました。 

グレード名は、プレミアム車にふさわしい「グランド」「エレガンス」「プレミアム」「プログレス」に刷新されています。 

エンジンタイプ 駆動方式 JC08モード走行燃費 
ガソリン車(NA) 2WD 16.0 km/L 
4WD 14.8~15.2 km/L 
ガソリン車(ターボ) 2WD 13.0 km/L 
4WD 12.8 km/L 
ハイブリッド車 4WD 21.4 km/L 

ハリアーの燃費性能をライバル車と比較 

ハリアーのライバル車は、ミドルサイズSUVです。特に価格帯の近いマツダ CX-5は、ハリアーとよく比較されます。また、ミドルサイズSUVとして高い人気を誇るホンダ ヴェゼルの燃費も気になるところです。 

全体として、ハリアーは高い燃費水準の車種であることがわかりました。 

以下はマツダCX-5およびホンダ ヴェゼルの燃費と比較した表です。燃費はWLTCモードのものを記載しています。 

車種 カタログ燃費 実燃費 
トヨタ ハリアー 14.7~22.3km/L 11.37〜25.23km/L 
マツダCX-5 13.0~19.5km/L 7.65~15.95km/L 
ホンダ ヴェゼル 15.6~25km/L 14.08~21.37km/L 

マツダCX-5と比較 

マツダCX-5のエンジン仕様は、クリーンディーゼルとガソリンのみで、ハイブリッドはありません。クリーンディーゼル車のカタログ燃費はハリアーに迫る数値ですが、実燃費では大きく差を開けられています。 

ただし、ディーゼルエンジンは、安価な軽油を燃料に使用するため、経済的な差は燃費よりも小さくなります。 

ホンダ ヴェゼルと比較 

ハリアーと同様にガソリン車とハイブリッド車をラインナップするホンダ ヴェゼル。クロスオーバーSUVとして高い人気のある車種です。カタログ燃費で見ると、全体的にハリアーより高い燃費性能を誇っています。 

ただし、販売価格帯を考えると、ヴェゼルはプレミアムカーではないため、燃費のみで単純に比較はできません。燃費を左右する要因はさまざまありますが、ハリアーはヴェゼルよりワンランク上の車種です。装備が充実している分、車重が重いことも燃費でやや劣る理由かもしれません。 

ハリアーの魅力は燃費性能だけじゃない!優れた性能を紹介 

引用元:https://toyota.jp/harrier/gallery/

ハリアーの燃費について、歴代のハリアーや、ライバル車の燃費と比較してきました。ここでは、燃費以外の優れた安全、走行、快適性能を3つご紹介します。 

ハリアーの魅力①安全性能 

ハリアーはすべてのグレードに、トヨタの予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」を標準装備。単眼カメラとミリ波レーダーが、車両前方に現れた歩行者や車両、さらに昼間であれば自転車までも検知し、衝突回避をサポートする「プリクラッシュセーフティ」システムを標準搭載しています。衝突の危険があると、ブザーとディスプレイ表示で警告しつつ、場合によっては自動ブレーキを作動させて衝突を回避するシステムです。 

また、上位グレードには「デジタルインナーミラー(前方録画機能付)」が装備され、車両後方カメラの映像を表示。リアシートに積んだ荷物やヘッドレストなどで後方の視界が妨げられていても、クリアな広報視界が確保できます。また、録画機能があるため、ドライブレコーダーのように走行中の映像をSDカードに保存可能です。 

ハリアーの魅力②走行性能 

高い走行性能は、初代ハリアーから続く魅力です。高級サルーンと同様、スムーズな走りを求めて進化を遂げてきました。たとえば、「ばね上制振制御」では、路面の凹凸に応じてトルクをリアルタイム制御。車体の揺れ(ピッチング)をコントロールし、チューニングされた足回りとともに乗り心地をより高めています。また、「Direct Shift-CVT」によってCVTならではの滑らかな変速を実現する一方、10速シーケンシャルシフトマチックでスポーティな走りも楽しめます。 

さらに、4WDシステムはすぐれていて、車輌や路面状況に応じて前後のトルク配分を自動制御。旋回時にはドライバーのステアリング操舵量も考慮して計算されるため、安定した挙動を実現しています。 

ハリアーの魅力③快適性能 

ハリアーは、ロングドライブでも車内で快適に過ごせる装備が充実しています。燃費性能にも直結するエアコンは、左右独立した温度調整に加え、人が乗っていない席の空調を抑制する機能「S-FLOW」を採用。快適かつ無駄なエネルギーを消費しないようになっています。 

また、一部グレードではありますが、長時間座るシートはトヨタのこだわりの感じるポイントです。寒い日は3段階の温度調節機能付きの「快適温熱シート」でシートを温める一方、暑い日には同じく風量を3段階に調節できる「シートベンチレーション機能」で通気性を確保。ドライバーを始めとする、乗員の快適性をとことん考えた作りになっています。 

ハリアーの室内空間を紹介 

引用元:https://toyota.jp/harrier/gallery/

大人の感性に響くデザインを意識した、上質な室内空間こそがハリアー最大の魅力です。一方で、「SUV」としての使い勝手に直結する、ラゲージスペースの工夫も施されています。 

ハリアーの室内空間について詳しくみていきましょう。 

高級SUVにふさわしい内装 

ハリアーのインテリアのポイントは、馬の鞍をイメージしたセンターコンソールのレザー調素材です。また、車内のいたるところにレザー調の素材や木目の加飾が施されており、プレミアムカーにふさわしい内装に仕上げられています。 

また、コントラストを抑えた内装カラーも特徴的です。ブラウン、グレー、ブラックの3色展開で、落ち着いたトーンにまとめられています。 

広々としたラゲージスペース 

ハリアーのラゲージスペースは、409Lもの大容量を実現。さらに後席を倒すことで、最大1,045Lまで拡大可能です。荷室内は後席収納時も含めてフラットに設計されているので、さまざまな荷物をストレスなく積み込めます。 

さらにラゲージスペースのデッキボード下にも、収納スペースを確保。スライド式のデッキボードをずらせば簡単にアクセスできます。 

ハリアーを安く購入するならカババがおすすめ

なるべく安くハリアーの中古車を購入するなら、中古車の個人売買サービスのカババがおすすめです。中古車店を利用すると中間マージンが発生しますが、カババは個人売買なので基本的に中間マージンがありません。 

さらに、車を購入する際の利用手数料は一律3万円。ほかの個人売買サイトと比較して、手数料が低価格である点も嬉しいポイントです。また、手元の現金が不足している場合でも、カババが提携するローンを利用できます。 

まとめ 

引用元:https://toyota.jp/harrier/gallery/

トヨタ ハリアーは、洗練されたデザインが人気の高級クロスオーバーSUVです。高級サルーンを目指して開発されただけあって、デザイン性や質感が高く走行性能にもすぐれています。 

さらに、大柄なボディサイズにもかかわらず、高い燃費性能もハリアーの魅力です。プラグインハイブリッド車も投入されるなど、国産ミドルサイズSUVの中ではトップレベルの低燃費を誇っています。 

しかし、せっかくのプレミアムカーでも状態の悪い中古車を購入してしまうと、魅力は半減してしまいます。そこで、おすすめの購入方法がカババです。カババの車輌は、中古車査定士の資格を保有した自動車鑑定士が鑑定しているので安心して購入できます。 

参考サイト