車購入時に実印・印鑑証明書は必要?必要な場合と手続き・注意点について説明!

車の購入が決まり、さあ手続き!と思ったら実印が必要と知り持っていない、印鑑の種類はよくわからない・・・とお悩みではないでしょうか?実印は普通車を購入する時に必要な印鑑です。この記事では実印に登録できる印鑑と詳しい手続き・注意点について解説します。

車の購入時に実印は必要なのか?

車の購入で実印が必要になるのは、普通自動車の購入の時です。軽自動車の購入では実印ではなく認印が必要になります。普通自動車は資産として扱われ、軽自動車は資産として扱われないことが理由です。資産として扱われる普通自動車は国が資産税の支払いを管理する必要があるため、所有者の名義とともに実印と印鑑証明を国へ登録します。

誰の資産か証明ができなければ、盗難などにあったとしても所有者であることを主張できなくなってしまいます。つまり、実印や実印を登録して発行する「印鑑証明書」は自分の車を守る意味でも大切です。

実印とは

実印とは、住民票がある役所で登録した印鑑のことです。実印の使用用途は、住宅や遺産相続、重要度の高い契約、公的な証明書の作成時に必要とされます。

車を購入したくても実印がないと購入できないことがあるので、持っていない場合はあらかじめ作成しておきましょう。車の購入以外にも不動産取引や住宅ローン、保険の加入、また遺産相続など、法律に押印が規定されている場合があるので、車の購入をきっかけとして作成しておいて損はありません。

実印にできる印鑑の条件

実印にできる印鑑は、印影が8mm以上25mm以下の正方形におさまるサイズと決まっています。外枠が欠けていないなどの条件の他に、各自治体によって規定が異なる部分があるので、自分の住民票がある役所で確認しましょう。

申請・登録したものが受理されると実印になり、100円ショップなどで売っている大量生産された印鑑でも登録してしまえばそのまま実印扱いになります。ただし実印は、印鑑の中でも重要な印鑑なので実印用にきちんと作成するのがおすすめです。

実印にはフルネームを彫刻しなければいけないといった決まりはありませんが、フルネームを彫刻した方がより万全です。実印は認印や銀行の届出印との併用をさけ、認印のように家族で使い回すことがないようにしましょう。

実印がない場合はどうする?

普通車を購入する際に実印がない場合は、作成しなければなりません。オンラインショップや実際の店舗で、比較的簡単に作成ができます。即日作成できるところと数日かかるところがあるので、納期を確認しましょう。

実印ができたら役所で登録を行います。その際、運転免許証やパスポートなど、顔写真付きの身分証明書が必要です。本人確認書類と実印をもって申請にいけばその日のうちに登録ができ、印鑑登録カードが付与され、印鑑証明書の発行ができるようになります。

印鑑登録カードがあれば、代理人でも印鑑証明書を発行できますが、実印の登録は代理人に行ってもらうと数日かかることになってしまうので、注意が必要です。

実印が必要なタイミングはいつ?

実印が必要なタイミングは、普通自動車の購入や不動産の取引、保険金や保証金の受領など大きな金額が動く時や、公正証書の作成、会社の設立時の申請書類など、書類の信頼性が重要な場面で使われます。実印は頻繁に必要になるものではありませんが、時間があるタイミングで作っておき、大切に保管しておくことをおすすめします。

車の購入時には印鑑証明書(印鑑登録証明書)も必要!

普通自動車の購入時には、実印だけでなく印鑑証明書も必要になります。新車は新規登録、中古車は名義変更などの手続きをする際、実印での押印と印鑑証明書が必須です。なければ登録ができず、公道を走行可能な目印であるナンバーをもらうことができせん。

印鑑証明書とは

印鑑証明とは、住民票がある役所で登録した実印の証明書で、正式名称は「印鑑登録証明書」です。資産を登録する際に必要となる実印が本物であることを、公的に証明する重要な書類です。

実印とセットで使うことがほとんどで、実印で押印したものが本物であることを証明するために一緒に提出します。なお、車の購入の場合、契約内容によって印鑑証明書を用意する枚数が違うので書類不備にならないよう、販売店に確認しておきましょう。

印鑑証明書がなぜ必要なのか

印鑑証明書が必要になるのは、実印を押印したときです。印鑑証明書は、申請人が本人であること、申請する意思があること、押印された印影が本物であることの3つを確認するために必要です。

普通車の場合、所有権を明らかにすることや行政が自動車を識別・把握する目的があるため、登録が義務付けられています。

また、行政は不要な押印を減らすために「脱ハンコ」の取り組みをしていますが、押印が継続することになった手続きが83あり、そのうちの40が法令によって印鑑証明書の提出を義務付けられています。

法人の場合も普通自動車を購入する際に印鑑証明書が必要です。会社を登記する際に印鑑を登録する必要はなくなりましたが、普通自動車を購入する場合は登録した印鑑が必要です。

印鑑証明書の発行方法

印鑑証明書の発行方法は2つで、住民票がある役所で取得するか、マイナンバーカードを使ってコンビニのマルチコピー機で取得する方法のどちらかです。事前に役所で実印の登録を行っていないと取得できないので、実印の登録を先に役所で済ませておく必要があります。

役所で登録が終わると印鑑登録カードが発行されるので、印鑑登録カードを持参し役所で取得します。印鑑登録カードを持っていれば身分証明書などは必要なく、申請書に本人の情報を正しく記入できれば代理の方でも申請可能です。

また、マイナンバーカードがあればコンビニのマルチコピー機で発行ができます。ほとんどの自治体で発行できるようになっていますが、なかには発行できない自治体もあるので念の為事前に確認しましょう。マイナンバーカードの場合、印鑑登録カードは必要なく、マイナンバーカードのみ使用します。取得にかかる費用は、どちらの場合も1通300円程度です。

車購入時に印鑑証明書を発行する際の注意点

印鑑証明書自体に有効期限はありませんが、車の購入時に必要な印鑑証明書には期限が定められています。早く取得しすぎて期限切れにならないように注意点を説明します。

印鑑証明書の取得日に注意

車の購入時に印鑑証明書を使う場合、印鑑証明書の取得日から計算して何ヶ月以内かを見ます。ほとんどの場合3ヶ月以内であることがほとんどです。車の購入が決まり、契約に移行するとすぐ必要になるので、実印を登録していない場合はあらかじめ実印の登録を済ませておいた方がスムーズです。

印鑑登録した当日から印鑑証明書の発行ができますが、車の契約よりも早すぎるタイミングで発行・取得してしまうと使用するときに期限が切れてる可能性があるので、必要なタイミングで取得しましょう。

印鑑証明書は3枚以上準備しておくべき

現金一括で購入の場合、印鑑証明書は1枚で足りることがほとんどですが、ローンを使用する場合は印鑑証明書が3枚必要になるケースがあります。変更登録で1枚、銀行や販売店に提出するもので各1枚ずつといったように必要なことがあるためです。

印鑑証明書を取得する前に、必ず販売店に何枚必要なのかを確認してから取得しましょう。

実印・印鑑証明書以外に必要な書類

車の購入には実印や印鑑証明だけでなく必要な書類がいくつかあります。なぜ必要なのか理由を交えて簡単に説明します。

住民票

住民票は軽自動車を購入する際に、現住所を確認するための書類として住民票を使用します。引越しで住民票を移動していない人は早めに手続きを行いましょう。住民票の移動は前住所がある役所で転出届を出す必要があるので、遠方から引越しした場合は時間がかかるので注意が必要です。

自動車検査証・車検証

自動車検査証(車検証)は、国の保安基準を満たしていることを証明する書類です。新車であれば新規登録が終わり次第発行され、中古車であれば変更登録が終わり次第新しく発行されます。車を走らせる際に車検証を載せていないと、50万円以下の罰金になるので必ず載せておきましょう。

委任状

委任状は手続きを第三者に依頼するときに必要な書類です。各種手続きを販売店に依頼する場合、販売店は手続きの書類と委任状を持って各種手続きを進めていきます。委任状がないと販売店は手続きができず、納車をするための準備ができません。

車庫証明書

車庫証明書は、車の保管場所があることを証明する書類です。普通自動車を購入するときは必須で、軽自動車を購入するときは地域によって異なります。車庫証明書は取得するのに3日〜5日ほどかかるので、必要な場合は早めに申請するようにしましょう。

自賠責保険証

自賠責保険証は、公道を走行する場合は必ず加入しなければならない強制保険です。事故の際に相手を守るための最低限の保険で、足りない部分の保証は別途任意保険で加入する必要があります。新規登録や変更登録の際に加入するので、手続きを販売店に委任している場合は代わりに手続きを行ってくれることがほとんどです。

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まとめ

印鑑証明書は、普通自動車を購入する際に必要です。印鑑証明書を取得するには、まず実印となる印鑑を作成し、役所で登録手続きを行わなければなりません。納車日を確認し、間に合うように作成しておきましょう。

実印は、一度作ってしまえば紛失しない限り一生使うことになます。普通自動車の購入以外にも、不動産の取引といった人生の一大イベントで使うこともあるため、折角なので簡単に真似できないお気に入りのデザインの印鑑を一本用意しておくことをおすすめします。

車の購入というワクワクするイベントで、車だけでなく実印も納得のいくものを用意し納車に向けて事前準備を行いましょう。 

引用・参考