中古車のナンバー変更が必要な場合と手続き内容について解説

中古車を購入予定で見積もりをいくつか出してもらっているものの、ナンバー変更が必要なのかわからないことはありませんか?前のオーナーと車を所有する管轄が違うと車のナンバー変更は必要です。同じ管轄であればナンバー変更せず、そのまま引き継ぎすることができます。

一般的なナンバー変更の仕方や、中古車でも希望ナンバーを取得する方法があるので、詳しい手続きについて必要書類を含め解説します。

中古車の購入時にナンバープレート変更が必要なケース

中古車の購入時に加え、破損や盗難など、ナンバープレートの変更が必要なケースについて細かく解説します。

所在地が異なる車を購入した場合

車のナンバーは運輸局の管轄で決まります。例えば、東京都であれば運輸支局単位で品川、練馬、足立、多摩、八王子があり、ご当地ナンバーとして世田谷、杉並、板橋、江東、葛西の合計10種類です。

同じ都道府県の中でも運輸局の管轄でナンバーが違うので、ナンバーと管轄エリアが同じか違うかを確認しましょう。違う場合はナンバー変更が必要で、同じ場合はナンバー変更しないことも可能です。管轄については、国土交通省の公式サイトで確認できます。

ナンバープレートが破損した場合

ナンバープレートが折れ曲がったり傷つくなど、破損によってナンバープレートの文字や数字が確認できれば同じ番号で新しいナンバープレートの再交付が可能です。申請書類を提出し、破損したナンバープレートを返納すれば数日経ってからナンバープレートができあがります。

ナンバープレートを返納してしまうので、ナンバープレートが出来上がるまでに車を使う方は、仮ナンバーを取得しておきましょう。申請は運輸支局、自動車検査登録事務所、軽自動車検査協会で申請できます。

ナンバープレートを紛失、盗難された場合

ナンバープレートを紛失、盗難された場合は新たにナンバープレートを取得する手続きが必要です。ナンバープレート自体無くなっているので返納不要で、通常のナンバー変更の書類に加えて、理由書を一緒に提出します。

盗難された場合は、盗難届出証明書を警察に出してもらい、盗難届出証明書の内容を理由書に記入することで申請可能です。盗難届出証明書がなければ申請できません。

希望ナンバーや図柄ナンバーに変更する場合

中古車でも希望ナンバーの申請ができます。希望ナンバーを出せる部分は、ナンバープレートに表示される4桁以下のアラビア数字部分のみです。希望ナンバー申請には、5,000円ほど別途費用がかかります。

図柄ナンバーは小型・普通自動車だと7,000円〜9,200円程度、大型だと10,400円〜15,500円程度です。地域によって金額が異なります。図柄ナンバーには寄付金付きと寄付金なしのものがあり、寄付金付きだとカラーのデザインです。

ナンバープレートがついていない車を購入する場合

中古車の中には、ナンバープレートがついていない状態で販売されている車があります。ナンバープレートがついていない車は、車検が切れてしまって抹消している車や車検は残っていたけど名義変更の問題など、中古車販売店の都合で抹消している自動車です。

新規で登録する必要があるので、新たにナンバープレートを取得します。仮ナンバーを取得してから車検や新規登録をするため、販売店に任せると手数料が若干高いかもしれません。

ナンバープレートの変更続き

ナンバープレートの変更手続きは自分で行えるので、初期費用を抑えたい場合は自分で行いましょう。中古車販売業者に手数料を払えば依頼することもできるので、時間と労力を考えて選びましょう。

中古車販売業者に依頼する

ナンバー変更手続きは、手数料を払えば中古車販売業者に任せられます。ナンバー変更手続きは、空いている時期であれば1時間程度で終わることもありますし、繁忙期であれば当日終わらないこともあるので忙しい方は中古車販売業者に任せましょう。

中古車販売業者に依頼する場合、ナンバープレートの変更書類の準備をして、委任状を記入します。委任状は中古車販売業者が持っているので確認して記入しましょう。ナンバープレートの変更手続きと同時に、名義変更もセット依頼することになります。

ナンバープレートの変更手続きで1〜3万円ほどで、名義変更もセットでお願いする場合3〜5万円程度です。

必要書類を準備するのは自分ですが、手続きをお願いすれば申請書類は中古車販売業者が書いてくれるので丸投げしても問題ありません。

自分で申請をする

申請場所は管轄の陸運局か運輸支局です。普通自動車の場合は、ナンバー変更の対象となる車を持ち込みその場でナンバーをつけ変え封印をしてもらいます。軽自動車は軽自動車検査協会でナンバー変更を行いますが、軽自動車の場合は封印がないのでナンバーのみ持っていっても申請可能です。

必要書類は、自動車検査証(車検証)、印鑑、住民票の写し、字光式にしたい場合は、追加で字光式番号交付願が必要です。陸運局で記入する書類は3枚あり、申請用紙、手数料納付書、自動車税(環境性能割・種別割)申告書を記入します。これらの書類は国土交通省のホームページからダウンロード可能です。

陸運局での手続きの流れは、申請用紙を記入したら印紙を購入し登録手数料を支払います。(数百円程度)次に必要書類を提出し新しい車検証を受け取ったら、自動車税事務所に変更したことを申告しましょう。

自動車税事務所へ移動する前に、ナンバープレートを外しにいきます。陸運局についたタイミングで外してしまうと、万が一申請ができなかった場合にナンバーをまた付けても封印できないため道路を走れなくなってしまうためです。

ナンバープレートを外し、自動車税事務所で古いナンバープレートを返却したら新しいナンバープレートを購入します。ナンバープレート代は1700円前後です。新しいナンバープレートを受け取ったら、ネジも一緒にもらい車に自分で装着します。貸し出しのドライバーが用意されていますが、心配でしたら3番のプラスドライバーを持っていきましょう。

装着が終わったら、駐車場に封印担当の人がいるので、車検証を見せ封印をしてもらえばナンバー変更完了です。古いナンバープレートを外す際に、封印を壊さなければなりませんが、封印はマイナスドライバーで簡単に突き破って取り外せるようになっています。持参しておけばスムーズですが、封印担当の方がずっと駐車場にいますので、わからないことは聞いてみましょう。

中古車の購入に希望のナンバーを取得する方法

新車ではなく中古車でも希望ナンバーを取得可能です。自分で申請できるので、申請方法を詳しく解説します。

運輸局のオンラインサービスで申請

運輸局の希望番号予約センター窓口で申請できます。番号変更申込書を記入したら提出し、交付手数料を払い予約済み証を受け取ります。交付日が記載されているので、交付日以降に運輸支局にいきナンバープレート交換手続きを行えば完了です。

全国自動車標板協議会のホームページにある希望番号申込サービスからも申請できます。新規で希望ナンバーを申請する場合は、サイト内の新規申込から手順に沿って入力しましょう。

入力内容としては、氏名、電話番号、住所、パスワードなど個人情報を設定後、車の情報を入力していきます。このとき、車の情報を間違って入力してしまうとナンバーが使えないので、車検証を見ながら間違いがないように入力しなければなりません。

希望ナンバーを申請する段階では手元に車検証がないと思いますので、中古車販売業者に車の情報部分をコピーしてもらうなどわかるようにしておきましょう。車の情報まで入力し終わったら、希望のナンバーを入力し支払い方法を選択したら完了です。

希望者が多い場合は、抽選が必要

同じナンバーの希望者が多い場合は、抽選で決まります。抽選番号は管轄によって違いますが、全国自動車標板協議会のホームページから見ることが可能です。

抽選は毎週月曜日に行われ、もし外れてしまってもまた抽選することができます。料金はナンバーが決まってから支払うので、何度でも挑戦できますが、支払い後にナンバーを作成して管轄の陸運局に届けられるので納期に間に合うように日数を逆算しましょう。

希望のナンバーが手元に届くまで

希望ナンバーは受注生産のため、抽選でなければ4日〜8日ほどかかります。希望ナンバー申請後にナンバープレートを作成し、管轄の陸運局にナンバープレートが届く流れです。届き次第希望ナンバーへの変更手続きができます。

抽選の場合は日数がかかるので、車検が近い中古車を購入する場合、ナンバープレートの変更をしているあいだに車検が切れてしまうことになりかねません。見積もりを出してもらいつつ、納車までの段取りをしっかりと決めておくようにしましょう。

まとめ

車に当たり前のように取り付けられているナンバープレートですが、中古車の購入時や破損及び紛失など、変更しなければならないことも少なくありません。

中古車購入の際は、販売店に手数料を支払うことで依頼できます。しかし、せっかく新たな車を購入したのであれば、家族の誕生日や記念日、自分のラッキーナンバーなどの希望ナンバーにしてみるのもおすすめです。

破損や紛失、希望ナンバーへの変更の場合は、自分で行えば費用を圧縮できるので、挑戦してみてはいかがでしょうか?