ヴェルファイアの燃費はどのくらい?カタログ・実燃費の差や魅力を徹底解説!

2023年6月、8年ぶりにフルモデルチェンジしたトヨタの高級ミニバン、ヴェルファイア。今や高級セダンに変わる存在として、気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事ではヴェルファイアのカタログ燃費、実燃費、魅力を解説。気になるライバル車との比較も紹介しますので、ヴェルファイアの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ヴェルファイアとはどんな車?

引用元:https://toyota.jp/vellfire/

ヴェルファイアは、ファミリーカーとしてもショーファーカーとしても勝手のいいトヨタの高級大型ミニバンです。特徴はなんといっても初期型である20系から引き継がれている質の良さ。室内は大空間が広がり、その隅々までラグジュアリーさが行き届き、その“おもてなし”の特別感たるや「快適」そのものです。

最新型となる40系では、「運転する喜び」をより強く感じられるように、ミニバン初の新開発2.4L直噴ターボエンジンの設定とアルファードと同じハイブリッドのエグゼクティブラウンジ(EL)の2グレード展開になりました。

兄弟車のアルファードとの個性が明確化されていて、ヴェルファイアはよりスポーティな印象に仕上げられています。専用グレード「Z Premier」を新たに設定し、黒を基調とした金属加飾でアグレッシブさに上質感を加え、個性をより際立たせた外観となっています。

ヴェルファイアの燃費性能について

引用元:https://toyota.jp/vellfire/

ヴェルファイアは、7人乗りの大きなボディサイズでありながらも低燃費を実現しているミニバンです。

ハイブリッド車は高い熱効率・高出力を両立した「2.5Lダイナミックフォースエンジン」を搭載したハイブリッドシステムを新採用し、気持ちのいい走りと低燃費を実現。ガソリン車は力強く伸びやかな発進・加速の「2.5L ガソリンエンジン」でパワーと燃費性能を両立し、低燃費でありながら従来のV6エンジンを凌駕する「2.4L ターボエンジン」が設定されました。

ここからは気になるカタログ面皮について、グレードやパワートレインごとに見ていきましょう。

①ヴェルファイアのカタログ燃費

グレード名駆動方式カタログ燃費
Executive Lounge(ハイブリッド)2WD17.5km/L
Executive Lounge(ハイブリッド)E-Four16.5km/L
Z Premier(ハイブリッド)2WD17.7km/L
Z Premier(ハイブリッド)E-Four16.7km/L
Z Premier(ターボガソリン)2WD10.3km/L
Z Premier(ターボガソリン)4WD10.2km/L
参照:トヨタ ヴェルファイア 主要諸元表

「Executive Lounge」はハイブリッド車のみで、「Z」はハイブリッド車とガソリン車があります。さらにハイブリッド車は2WDかE-Four、ガソリン車は2WDか4WDを、選ぶことができます。

ハイブリッド車は16.7~17.7km/L、ガソリン車は10.2~10.3km/Lの燃費で、大きな差があり、各グレードで燃費性能を比較すると、ハイブリッド・2WD「Z Premier」が、1番燃費のいいグレードです。

ただし、ハイブリッド車とガソリン車で燃費は大きく異なるものの、ハイブリッドは燃費がいいかわりに車両本体価格が割高になります。燃費性能と購入予算のバランスを考えて購入するのがおすすめです。

②ヴェルファイアの実燃費

実燃費とは、カタログ燃費と違い路面状況や運転スタイルなどの要素により影響を受ける実際の燃費のことです。ヴェルファイアの実燃費はどのくらいなのか、燃費投稿サイト「e燃費」のデータを参考に、駆動タイプ別に見てみましょう。

グレード名駆動方式実燃費
Executive Lounge(ハイブリッド)2WD17.5~18.6km/L
Executive Lounge(ハイブリッド)E-Four16.5~17.2km/L
Z Premier(ハイブリッド)2WD17.5~18.6km/L
Z Premier(ハイブリッド)E-Four16.5~17.2km/L
Z Premier(ターボガソリン)2WD10.3~10.9km/L
Z Premier(ターボガソリン)4WD10.2~10.4km/L

ハイブリッド、ガゾリン車ともに、カタログ燃費とほとんど変わらないと言うことがわかります。では16.5km/L~の数値を出しているハイブリッド車のWLTCモードですが、実燃費もあまり差がありません。

もちろん、実燃費はユーザー個々の使い方や乗り方に大きく影響されるため、あくまで参考値に留めておきましょう。しかし、実燃費と特に乖離しやすいミニバンであるにもかかわらず、ヴェルファイアは低燃費を実現したと言って間違いありません。

ヴェルファイアとライバル車の燃費を比較

ヴェルファイアを購入検討する時、ライバル車の燃費性能が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、日産 エルグランド、ホンダ オデッセイと比較していきます。

日産エルグランド

引用元: https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/elgrand/exterior.html

日産エルグランドは、「キング・オブ・ミニバン」をコンセプトに発売されている日産の高級ミニバンです。

駆動方式カタログ燃費実燃費
2WD9.4~10.8km7.1~8.6km/L
4WD9.2~10.4km/7.8~9.3km/L

エンジンの排気量が2.5Lか3.5Lか、駆動方式が2WDか4WDかで燃費が変わってきますが2.5Lで2WDが10.8km/Lと最も燃費がよく、4WDだと少し落ちて10.4km/Lになります。

また、この表でもおわかりいただけるようにエルグランドにはハイブリッド車の設定がありません。ガソリン車で比べてもヴェルファイアの方が優秀なため、燃費を重視する場合、エルグランドは購入候補から外れるかもしれません。

ホンダ オデッセイ

引用元:https://www.honda.co.jp/autoarchive/odyssey/2022/webcatalog/styling/design/

ホンダの上級ミニバン、オデッセイは、ミニバンでは珍しく低い車高とスポーティさが大きな特徴です。全高が低い分、車内空間はヴェルファイア位劣りますが、乗用車のようなキビキビとした走りは、いていの評価を得ています。

駆動方式カタログ燃費実燃費
2WD(ガソリン)12.4~12.8km/L10.5lm/L
4WD(ガソリン)11.6~12.2km/L10.3lm/L
2WD(ハイブリッド/ e:HEV ABSOLUTE)20~20.2km/L16.5lm/L
2WD(ハイブリッド/ e:HEV ABSOLUTE・EX)19.8km/L16.5lm/L

アイドリングストップシステムや走りを低燃費モードへ自動制御してエコ運転を支援する「エコアシスト」などの機能を標準装備し、ハイブリッド車のみならずガソリン車においても低燃費や高い環境性能を実現しています。対して、車重のあるヴェルファイアは燃費性能では劣勢です。車内空間と燃費、さらに価格など、使い方に合わせてどちらにするか検討しましょう。

ヴェルファイアの燃費以外の魅力とは?

引用元: https://toyota.jp/vellfire/design/?padid=from_vellfire_top_navi-menu_design

カタログ燃費・実燃費・ライバル車との比較を解説してきました。ここからはヴェルファイアの燃費以外の魅力に迫ります。

魅力① 外装・内装

フロントグリルからヘッドランプ、両脇のサイドポンツーンまでがひと続きになっており、ミニバン特有のボンネットの短さを感じさせない伸びやかなラインを形成しています。また、フロントバンパーはワイド&ローを強調しつつ、リヤと共通のメッキモールが施されることでアグレッシブさに上品さが足さをプラス。リアのライトには「LEDリアコンビネーションランプ」を採用され、鋭く上質なバックビューを演出しています。

内装はクルーザーとプライベートジェットをイメージしていて、優越感に浸れるドライバーズ空間と、くつろぎとおもてなしを感じられる後席空間が特徴です。インストルメントパネルは、ドアからつながるワイドなデザインで高級感を演出しています。

魅力② 乗り心地

ヴェルファイアの乗り心地は、ミニバン特有の不快な振動の低減と走行時のフラット感を高次元で両立させ、高級セダンレベルの快適な乗り心地を実現しています。

シートの素材の硬さにもこだわっており、セカンドシートのシートバックとアームレストには肌に伝わる振動の低減と包み込まれる触感を実現するため低反発フォームパッドを採用。2列目を中心に、ほぼフラットな状態までシートを倒すことができ、車中泊も4人程度であれば問題なくできるという評価が多く見られます。

「おもてなし集中スイッチ」はショーファーカーならではのネーミングで車内の調光やドア・窓・天井が一箇所でまとめて操作できる機能です。「移動時間の可能性をさらに広げる快適さ」を謳うに恥じない車内空間といえるでしょう。

魅力③ 走行性能

「2.5Lダイナミックフォースエンジン」のハイブリッドシステムは優れた動力性能と低燃費を両立。気持ちの良い走りと低燃費を高次元で実現しています。

「2.5L A25A-FXSエンジン」は高圧縮比・ロングストローク化に加え、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御することで低燃費、高出力、高レスポンスを追求。また、電動ウォーターポンプを備えた可変冷却システムや、低フリクションオイルなどにより、燃費性能も高めています。

そして、ヴェルファイアの個性でもある「2.4L T24A-FTSターボエンジン」は、TNGAエンジン技術をベースに、高効率ツインスクロールターボ、センター直噴システム、DCモーター制御の可変冷却システムを採用。高い加速応答性と十分な駆動力を持ち、ピュアエンジンモデルらしくペダル操作に対して気持ちの良い伸びとダイナミックな走りを実現しています。

まとめ

これまで高級セダンが持つ魅力をすべて兼ね備えているヴェルファイア。アグレッシブさと高級感を両立した内外装に加え、大型ミニバンとしては優秀な燃費性能を実現しています。

もちろん、最新の装備と優れた燃費性能という点で言えば、現行型である40系をぜひ検討したいところです。しかし、もっとも価格の安いZ Premier(ターボガソリン車 2WD)でも655万円からと、装備内容や高級感に相応しい価格となっています。

そこで視野に入ってくるのが、先代の30系をはじめとした中古車です。ヴェルファイアは、その人気からなかなか値崩れしにくい車種ではあるものの、消費税や中間マージンのかからない個人間フリマ「カババ」なら、お得に納得の1台が見つかるかもしれません。