車のナンバープレートを変更する方法は?必要な書類・費用や流れ

公道を走る車に取り付ける必要があるナンバープレート。経年劣化で汚れてしまったり、ぶつけて曲がってしまったり、もしくは誕生日や記念日など、自分の好きな数字に変更したい方も少なくないと思います。 

この記事では、車のナンバープレートを変更する方法から必要な書類や費用、流れについて解説していくので、ナッバープレートを変更したい方はぜひ参考にしてください。 

ナンバープレートの変更が必要となる場合とは? 

車のナンバープレートは、各地域を管轄する運輸支局や軽自動車協会ごとに管理されています。運輸支局の管轄地域内で引っ越しをした場合、ナンバープレートの変更は不要です。対して、運輸支局の管轄地域外に引っ越しをした場合は、車検証に記載された住所の変更手続きと合わせてナンバープレートも変更しなければなりません。 

また、ナンバープレートが盗まれてしまった場合や破損・汚損した場合も、変更や再交付手続きが必要です。 

好きな数字を選択できる希望ナンバーを選ぶ場合や、ご当地柄のデザインが描かれた図柄ナンバー、ナンバーの文字が光で浮き上がる字光式ナンバーに変える場合にもナンバープレートの変更手続きをしなければなりません。 

ナンバープレートの変更に必要な必要書類と流れ 転居編

引っ越しをした場合、車検証の住所変更は、役所に転入届を提出した日から数えて15日以内に行うことが道路運送車両法で義務づけられています。違反した場合は50万円以下の罰金が科される可能性があるので注意が必要です。 

変更に必要な書類や流れを次から見ていきます。 

必要な必要書類 

・申請書
・車検証
・住民票
・自動車保管場所証明書(車庫証明書)
・認印または委任状 

変更に必要な申請書や自動車税申告書、手数料納付書は、運輸支局や陸運局で用意されています。 

また、車を中古で譲り受けて住所変更する場合には、次の3種類の書類が追加で必要です。 

・印鑑証明書
・譲渡証明書
・委任状 

変更の流れ 

1. 申請書と手数料納付書を窓口で入手および作成 

2. 普通自動車の場合は印紙販売窓口で350円分の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付け。 
※軽自動車の場合印紙購入は不要。 

3. 申請書類一式を窓口に提出 

4. 住所変更された新しい車検証の交付 

5. 施設併設の自動車税事務所で、自動車税(または軽自動車税申告書)に記入・捺印し、新しい車検証と合わせて窓口に提出 

6. 古いナンバープレートと新しい車検証をナンバー交付窓口に提出 

7. 新しいナンバープレートを購入・取り付け 

8. 普通自動車は封印取付所で封印を施してもらう 

ナンバープレートの変更に必要な必要書類と流れ 盗難編

盗難や紛失などで手元にナンバープレートがない、または文字の判別ができなくなった場合は同一番号での再交付ができないため、登録番号の変更をしなくてはいけません。 

盗難の場合は、申請書の提出にプラスして盗難届の情報などを記入した「盗難理由書」、紛失の場合は「遺失または紛失理由書」を提出します。 

盗難が理由のナンバープレート変更に必要な書類や流れを次から見ていきます。 

必要な必要書類 

・自動車検査証
・申請書
・盗難理由書 
・遺失または紛失理由書 
・ローン購入の場合は所有者(ローン会社等)の委任状 

再交付を申請する書類は3種類ですが、ナンバープレートがない場合は返納できない理由や経緯をまとめた理由書の添付が必要になります。 

盗難の場合、犯罪に巻き込まれる危険性もあることから、早急に警察署に届け、届け出年月日・警察署名・受理番号、さらに発見されたときは返納することを明記したうえで、所有者もしくは使用者が署名して提出します。 

変更の流れ 

1. 窓口で申請書と理由書を入手および作成 

2. 申請書類一式を窓口に提出 

3. 自動車登録番号が変更された新しい車検証の交付 

4. 施設に併設された自動車税事務所で自動車税(または軽自動車税申告書)に記入・捺印のうえ、新しい車検証とともに窓口に提出 

5. 新しい車検証をナンバー交付窓口に提出(手元に古いナンバープレートが残っていればそれも提出) 

6. 新しいナンバープレートを購入・取り付け 

7. 普通車は封印取付所で封印を施してもらう 

ナンバープレートの変更に必要な必要書類と流れ 破損編

ナンバープレートが破損してしまった場合は、同一番号での再交付手続きを行うことになります。ただし、再交付を受けるには返却するナンバープレートの番号が正確に読み取れることが条件なので注意が必要です。重度の破損や汚損の場合は、盗難や紛失と同じく登録番号変更手続きをしなくてはなりません。 

破損が理由のナンバープレート変更に必要な書類や流れを次から見ていきます。 

必要な必要書類 

・自動車登録番号標再交付申込書
・自動車検査証(車検証)もしくはコピー
・破損または汚損したナンバープレート 

再交付を申請する書類は3種類ですが、ナンバープレートがない場合は返納できない理由や経緯をまとめた理由書の添付が必要になります。 

変更の流れ 

1. 運輸支局(軽自動車は軽自動車協会)の窓口で自動車登録番号標再交付申込書(申請書)を入手および作成(事前に準備している場合は不要) 

2. 申請書と車検証を窓口に提出し承認を受ける 

3. 申請書と車検証をナンバー交付窓口に提出 

4. ナンバープレート代を支払い、引換証を受け取る 

5. 4〜5営業日以降、ナンバー交付窓口に引換証と破損したナンバープレートを提出し、新しいナンバープレートを取り付け 

6. 普通車の場合は封印取付所で封印を施してもらう 

注意したい点として、同一番号で再交付するため、申請した日には新しいナンバーが交付されないということです。 

また、再交付を受ける時にはナンバープレートを紛失した車を運輸支局または自動車検査登録事務所に持ち込まなければなりません。ナンバープレートがないままで公道上を走行することはできないため運搬車両を手配して運ぶか、仮ナンバーを手配が必要です。軽自動車に関しては、同様に、軽自動車検査協会への申請となります。 

ナンバープレート変更にかかる費用はいくら? 

ナンバープレートの変更手続きには、手数料とナンバープレート代の費用がかかります。普通自動車の転居手続きには手数料として印紙代350円、盗難や紛失、破損での手数料はかかりません。軽自動車の手続き手数料はすべて無料です。 

ナンバープレート代は地域によって異なり、一般的な乗用車サイズのペイント式は2枚で1,500円前後、字光式の場合は5,000円前後です。沖縄県だけは他の地域より高い傾向にあります。 

代行業者にお願いする場合は? 

ナンバープレート変更には多くの書類や手続きが必要になり、面倒と感じる方もいらっしゃるでしょう。名義変更をする際には、運輸支局で手続きをする必要がありますし、他県の販売店で自動車を購入したときは名義変更に時間がかかってしまいます。代行業者に依頼をすれば、手間や不備なく運輸支局へ出向く時間を削減することができます。 

一方で代行業者に頼むデメリットもあります。自分で名義変更すると申請した当日には新しい車検証とナンバープレートが発行されますが、業者に頼み人を介することで日数がかかることです。 

また、当然ですが、自分で手続きするよりも費用が高くなることが挙げられます。業者によって違いはありますが、手数料の相場は1万円〜3万円程度です。 

希望ナンバーに変更する方法と流れ

一連指定番号(ナンバープレートにある4桁の数字)の部分のみ1~9999の中で好きな数字を自由に選ぶことが出来ます。ただし、地域名・分類番号・平仮名は選ぶことはできません。 

希望番号には抽選対象希望番号と一般希望番号とがあり、「1」や「7」「8888」のような人気の高い数字は抽選対象になります。 

交付手数料はナンバーの種類やサイズ、地域によって多少異なります。一般的な目安としては乗用車クラスで5,000円程度です。 

次からは申し込み方法について説明していきます。 

方法① 窓口で申し込む 

1. 地域管轄の運輸支局または軽自動車検査協会に行き、申請用紙に記入 

2. 費用を支払い、予約済証を受け取る 

3. 新しい車検証の受取日に、窓口で古いナンバープレートを返納し新しい車検証を受け取る 

4. 運輸支局内(または軽自動車検査協会)にある自動車税事務所にて自動車税の申告を行う 

5. 新しい車検証と予約済証を提出し、希望ナンバーを受け取り車両に装着、封印をしてもらう 

方法② インターネットで申し込む 

1. 希望番号申込サービスのwebサイトにて申し込みを行う 

2. 手数料の入金を済ませ、入金の確認ができたら、インターネットからQRコードが記入された書類を印刷する 

3. 地域管轄の運輸支局または軽自動車検査協会の希望ナンバー窓口にもっていく 

4. 窓口で予約済証を受領 

5. 新しい車検証の受取日に、窓口で古いナンバープレートを返納し新しい車検証を受け取る 

6. 運輸支局内(または軽自動車検査協会)にある自動車税事務所にて自動車税の申告を行う 

7. 新しい車検証と予約済証を提出し、希望ナンバーを受け取り車両に装着、封印をしてもらい完了 

図柄ナンバーに変更する方法と流れ 

引用元:https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/topics/number/ 

図柄ナンバーは、ナンバープレートに絵柄が入ったものです。デザインは都道府県ごとに異なり、特産品や観光地、マスコットなどの図柄を入れたもの、オリンピックなどのイベントに合わせて発行される期間限定のナンバーの大きく2種類があります。 

現在のナンバーを維持したまま、図柄ナンバープレートに変更する「交換申し込み」と新しい番号で図柄ナンバーを申請する「希望申し込み」があります。 

料金は、小型・普通自動車で7,000~9,200円程度、大型自動車で10,400~15,500円程度かかります。1,000円以上の寄付金ありでフルカラー版かモノトーン版を選択することができ、寄付金なしの場合はモノトーン版のみとなります。 

方法① 窓口で申し込む 

1. 自動車検査証のコピーと、図柄ナンバー交換申込書を運輸支局(または軽自動車検査協会)の窓口に提出 

2. ナンバープレート代を入金 

3. 予約申込完了 

4. 10営業日後、運輸支局または軽自動車協会のナンバー交付窓口でナンバープレート変更 

方法② インターネットで申し込む 

1. 図柄ナンバー申込サービスにアクセス 

2. 申込フォームに氏名・連絡先・パスワードなどを入力・送信 

3. 返信メールから希望図柄を選択 

4. 予約申込完了 

5. ナンバープレート代を入金 

6. 入金確認メールを受信・交換申請書発行 

7. 10営業日後、ダウンロードおよび印刷した交換申込書を持って運輸支局および軽自動車協会ナンバー交付窓口でナンバープレート変更 

まとめ 

車のナンバーやプレートのデザインは、所定の手続きを踏むことで比較的簡単に変更することができます。また、変更手続きは窓口にいかずとも、インターネットから簡単に申し込むこともできるため、自宅にいながら落ち着いて申請することも可能です。 

面倒な場合は代行業者に依頼するのも手ですが、やはり時間と手間はかかってしまいます。今回の記事を参考に、書類の不備や各施設の開き時間に気を付け、ナンバープレートの再交付や変更にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 

参考