
歴代クラウンを振り返る!初代から現行モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!
1955年の誕生以来、トヨタ クラウンは日本を代表する高級セダンとして、常に時代の最先端を走り続けてきました。技術革新、デザインの進化、安全性の向上、そして顧客ニーズへの柔軟な対応によって、多くの人々から愛され続けています。この記事では、初代から現行モデルに至るまで、クラウンの変遷を詳しく紹介し、その魅力と進化の軌跡を辿ります。
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トヨタの歴代クラウン【初代~5代目】

初代クラウンから5代目クラウンを見てみましょう。
初代クラウン(RS型/1955年〜1962年)
1955年、トヨタが「日本人の手で純国産車をつくる」という想いから誕生させたのが初代クラウンです。当時は海外メーカーの技術に頼ることが一般的でしたが、クラウンはトヨタ独自の技術だけで開発され、日本のモータリゼーションの先駆けとなりました。
特徴的なのは、前後に大きく開く「観音開きドア」です。乗り降りしやすい構造がタクシーやハイヤー業界で高く評価され、街の定番車両として広く普及しました。性能面では最高速度100km/hを実現し、「トヨグライド」と呼ばれる国産初のオートマチックやダブルウィッシュボーン式サスペンションなど、当時としては先進的な装備も多数採用しています。
価格は101万4,860円と、当時の平均年収の約12倍に相当する高級車でしたが、優れた品質と信頼性から多くの支持を獲得しました。初代クラウンの登場は、日本車が“高級車”として世界に羽ばたく礎となりました。
2代目クラウン(RS41型/1962年~1967年)
1962年、初代から7年の歳月を経て登場した2代目クラウンは、デザイン・性能ともに大きく進化したモデルです。車体はより低くワイドに設計され、当時流行していた「フラットデッキスタイル」や4灯式ヘッドライトの採用により、現代的で洗練された外観へと生まれ変わりました。
この代から、クラウンを象徴する「王冠エンブレム」がフロントグリルに登場し、高級セダンとしてのアイデンティティを確立しました。フロントグリルにはトヨタの頭文字「T」を模したジュラルミン製のデザインも取り入れられ、細部までこだわった意匠が光ります。
さらに、上級モデルとしてV8エンジンを搭載した「クラウンエイト」もラインナップに加わり、クラウンは本格的に高級車としての道を歩み始めました。
3代目クラウン(MS51型/1967年〜1971年)
1967年に登場した3代目クラウンは、日本経済が「いざなぎ景気」で活気づくなか、自家用車としての需要に応える存在として登場しました。これまで黒塗りが主流だったクラウンに、1965年の規制緩和を受けて白いボディカラーが初めて採用され、「白いクラウン」として一躍注目を集めます。
端正で流麗なデザインは「日本の美」を意識し、高速道路の長距離走行にも対応する快適性と安全性を重視しています。2ドアハードトップモデルも加わり、クラウンはスポーティーさも手に入れました。
この時期から「自家用車といえばクラウン」というイメージが定着し、クラウンは公用・社用の枠を超えて、一般家庭の憧れのマイカーとして圧倒的な人気を誇るようになります。事実、自家用セダン市場では6割以上のシェアを獲得し、クラウンは名実ともに国民的高級車へと成長を遂げました。
4代目クラウン(MS60型/1971年〜1974年)
1971年に登場した4代目クラウンは、それまでの直線的なデザインから一転、丸みを帯びた流麗なフォルムを採用しました。柔らかなラインを描くエレガントなスタイルから、「くじら」の愛称で親しまれることになります。
このモデルから、車名も「トヨペット・クラウン」から「トヨタ・クラウン」へと変更され、名実ともにトヨタのフラッグシップモデルとしての地位を確立しました。
技術面でも進化を遂げ、新開発の2.6Lエンジンや電子制御燃料噴射装置(EFI)、3速電子制御オートマチック(EAT)を採用しました。さらに後輪の横滑り防止装置など、快適性と安全性を高める先進装備が搭載され、クラウンは高級車としての完成度を一段と高めていきます。
5代目クラウン(MS85型/1974年~1979年)
1974年、クラウン誕生から20周年の節目に登場した5代目クラウンは、「美しい日本のクラウン」をキャッチフレーズに掲げ、より洗練された高級セダンとして進化を遂げました。広告には女優・吉永小百合さんが起用され、その上品なイメージとともに話題を集めました。
外観は落ち着きと安定感を強調したデザインへと刷新され、新たに4ドアピラードハードトップを追加し、高級感と先進性を兼ね備えたスタイルは、多くのドライバーの心をつかみました。
この世代から、最上級グレード「ロイヤルサルーン」が新たに登場。クラウンの高級車としてのブランドイメージをより確かなものとし、以後のクラウンシリーズの方向性を決定づけた重要なモデルとなりました。
トヨタの歴代クラウン【6代目~10代目】

6代目クラウンから10代目クラウンを見てみましょう。
6代目クラウン(MS112型/1979年~1983年)
1979年に登場した6代目クラウンは、「新時代を開く伝統の最高級車」をテーマに、80年代の到来を先取りするモデルとして誕生しました。外観は直線を基調とした正統派のデザインで、重厚感と品格を備えたスタイルが特徴です。その堂々としたフロントマスクから「鬼クラ」の愛称でも親しまれました。
室内には、運転席パワーシートやクルーズコンピューター、電子チューナー付きオーディオなど、当時としては最先端の快適装備を多数搭載し、見た目の落ち着きとは裏腹に、内部には革新的な技術が息づいています。
また、この世代ではトヨタ初となるターボエンジン(2.0L直列6気筒SOHC)を採用し、走行性能にも新たな風を吹き込みました。すでに高級車としての地位を築いていたクラウンは、ここでさらに一歩先の未来を見据えたモデルとして進化を遂げました。
7代目クラウン(MS125型/1983年~1987年)
1983年、バブル景気を目前に控えた日本に登場した7代目クラウンは、「いつかはクラウン」という名キャッチコピーとともに、大きな注目を集めました。高度経済成長を経て成熟しつつあった日本社会において、クラウンは成功の証としての地位を確立します。
デザインは直線と曲線が調和した上品で洗練されたフォルムに進化しました。歴代モデルで唯一、光を反射する装飾が美しい「クリスタルピラー」を採用し、上質さを際立たせました。また、セダンに加え4ドアハードトップもラインアップに加わり、選択肢の幅も広がりました。
技術面では、日本初のスーパーチャージャーエンジンを搭載したほか、4輪独立サスペンションや4輪ESC(電子制御サスペンション)など、走行性能や快適性を高める革新技術が導入されました。クラウンはこの世代で、まさに高級車の象徴としての存在感を決定的なものにしました。
8代目クラウン(MS137型/1987年〜1991年)
1987年、バブル景気真っただ中に登場した8代目クラウンは、「いつかはクラウンに。その想い、今こそ…」というキャッチフレーズとともに、「いつクラ」の愛称で多くの人々に親しまれました。7代目で築かれた高級車としての地位をベースに、国内だけでなく「世界が認める高級車」へと進化を遂げた一台です。
外観は堂々たる3ナンバー専用ボディを採用し、存在感と風格を一段と強調しました。上級グレードでは、4.0L V型8気筒DOHCエンジンを搭載し、走行性能も大きく向上しています。
技術面では、電子制御エアサスペンションや各種電子制御装備など、当時の最先端技術を惜しみなく投入し、「クラウンを超えるのはクラウンだけ」というメッセージを体現するような、ラグジュアリーかつハイテクな一台に仕上がりました。
8代目は、まさに日本の高級車文化の象徴として、バブル時代の華やかさを体現する存在となりました。
9代目クラウン(JZS143型/1991年〜1995年)
1991年、バブル経済が終焉を迎えつつあった混迷の時代に登場した9代目クラウン。社会情勢の変化の中でも、クラウンは揺るがぬ信念のもとで進化を続け、「威厳」という新たな価値を体現するモデルとして登場しました。
この世代で最大のトピックは、上級モデル「クラウンマジェスタ」の登場です。マジェスタは専用のモノコックボディに加え、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。徹底した静粛性の追求により、当時「世界最高レベル」とも称された快適な乗り心地を実現しました。
9代目クラウンは、不安定な時代を生き抜くための「品格」と「静けさ」を武器に、高級車としての存在感をより深めていきました。
10代目クラウン(JZS155型/1995年〜1999年)
1995年、クラウン誕生40周年という節目の年に登場した10代目は、「美しく、走る。日本のクラウン。」のキャッチフレーズのもと、走行性能と快適性を両立したモデルとして進化を遂げました。
この世代から、全グレードで従来のフルフレーム構造から軽量かつ高剛性のモノコック構造に変更されました。走行時のフィーリング向上や燃費性能の改善にも貢献しています。さらに、クラウンとして初めて4WDモデルもラインアップされ、より多様なニーズに応える仕様となりました。
安全面でも大きな進化が見られ、衝突安全ボディの採用に加え、前席エアバッグが標準装備され、サイドエアバッグも設定されました。1996年には「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」、ならびに「RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー(VSC)」をダブル受賞し、その先進性が高く評価されました。
トヨタの歴代クラウン【11代目~16代目】

11代目クラウンから現行モデルの16代目クラウンを見てみましょう。
11代目クラウン(JZS175型/1999年~2003年)
1999年、20世紀最後のクラウンとして登場した11代目は、「21世紀へ。このクラウンで行く。」というキャッチフレーズのもと、新時代への橋渡しを担う存在としてデビューしました。
このモデルでは、クラウン初の試みとして、世界初となる「マイルドハイブリッドシステム」を搭載し、環境性能にもいち早く対応しました。また、若年層やヤングエグゼクティブ層を意識した「アスリート」シリーズも投入され、クラウンのユーザー層を一気に広げるきっかけとなりました。
12代目クラウン(GRS182型/2003年~2008年)
2003年に登場した12代目クラウンは、「ゼロクラウン」の愛称で親しまれ、クラウン史の中でも高い人気を誇る革新的なモデルです。
21世紀に入り、クラウンは「原点回帰」を掲げてゼロからの開発に挑戦しました。その姿勢は「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる。」というメッセージにも表れており、保守的なイメージを脱却し、若い世代にも届く新たな高級セダンとして生まれ変わりました。
また、この世代からクラウンの象徴である王冠エンブレムの書体が刷新され、ブランドの新たなスタートを象徴しています。
13代目クラウン(GRS202型/2008年〜2012年)
2008年に登場した13代目クラウンは、「超えてゆく、ブランド。」という力強いメッセージを掲げ、クラウンの新たな進化を象徴するモデルとなりました。
最大の特徴は、クラウンとして初となる本格的な「ハイブリッドモデル」の登場です。環境意識が高まる時代背景の中、プリウスと同様のスプリット方式を採用したことで、ハイブリッド車の新たな選択肢として注目を集めました。
デザイン面では、先代の曲線的な美しさに加え、よりシャープで洗練された意匠を取り入れ、現代的な高級感を演出しました。また、世界初の「ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム」など、先進の安全装備も話題になりました。
新しくデザインされた王冠ロゴとともに、ブランドの次なるステージを予感させる1台でした。
14代目クラウン(AWS210型/2012年~2018年)
2012年に登場した14代目クラウンは、「CROWN Re BORN(クラウン・リボーン)」というキャッチコピーのもと、クラウンの「原点回帰と革新」をテーマに大胆な変貌を遂げました。
一目で新型と分かる個性的なフロントフェイスや流麗なサイドシルエットなど、これまでのクラウンとは一線を画すデザインに刷新しました。パワートレインは3.0Lエンジンを廃止し、2.5Lと3.5Lの2タイプに絞られ、3.5Lモデルに8速ATの採用など走行性能も進化を遂げています。
グレードは「ロイヤルシリーズ」とスポーティな「アスリートシリーズ」の2系統に分かれ、それぞれにガソリンとハイブリッドモデルをラインアップしました。話題を呼んだピンク色の「クラウン アスリート」に加え、「茜色」「空色」「若草色」など、日本の伝統色にインスパイアされたカラー展開も注目されました。
15代目クラウン(AZSH20型/2018年~2022年)
2018年、「CROWN BEYOND」というキャッチコピーのもと登場した15代目クラウンは、「走る・曲がる・止まる」という車の本質を見つめ直し、徹底的に鍛え上げられた一台です。
その舞台となったのは、世界で最も過酷なサーキットとされるドイツ・ニュルブルクリンク。その経験を経て誕生した15代目は、クラウン史上最もスポーティなモデルとして、若年層を中心に高い評価を受けました。
さらにこのモデルからは、トヨタ初の本格「コネクティッドカー」として進化しました。全車に車載通信機(DCM)を標準装備し、24時間365日ネットワークとつながることを可能にしました。
セダンの枠に収まらず、「挑戦と革新」を体現するモデルとして、新たなクラウンの時代を切り拓いたのがこの15代目です。
16代目クラウン(2022年~)
2022年、クラウンはその歴史において最大級の変革を迎えました。伝統的なセダンの姿を一新し、大径タイヤによりリフトアップされた、セダンとSUVが融合した「クラウン クロスオーバー」が登場しました。ボディサイズは全長4,930mm×全幅1,840mm×全高1,540mmという新しいプロポーションを実現し、まさに「見るからに新しいクラウン」として鮮烈な印象を与えました。
これは、時代ごとの「幸せのかたち」を見つめ直しながら進化してきたクラウンの「革新と挑戦」のDNAが生んだ姿であり、従来の価値観を超え、より自由で多様なライフスタイルに応える存在となりました。
さらに2023年には、スポーティな「クラウン スポーツ」や、伝統を受け継ぎつつ新しさをまとった「クラウン セダン」が登場しました。続いて2025年には、広い荷室と高い実用性を兼ね備えたSUVワゴンタイプの「クラウン エステート」も加わりました。多様なボディバリエーションによって、クラウンは新時代のプレミアムブランドへと進化を続けています。
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現行モデルはもちろん、世代ごとに違った魅力を持つクラウンを探している方にもぴったりです。中古車の在庫は日々入れ替わるので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。
まとめ

1955年に誕生して以来、クラウンは日本を代表する高級セダンとして常にその時代の先端を走り続けてきました。
「いつかはクラウン」という憧れの象徴から始まり、スポーティさやハイブリッド、コネクティッドカー、そしてSUVスタイルへの挑戦まで、クラウンは変化を恐れず、進化を重ねてきました。
それぞれの世代には、その時代背景や技術、価値観が色濃く反映されており、どのモデルにも唯一無二の魅力があります。クラウンに込められた「革新と挑戦」のDNAは、今もなお脈々と受け継がれています。
中古車市場では、懐かしの名車から最新モデルまで幅広く流通しているため、あなたのライフスタイルに合った「自分だけのクラウン」がきっと見つかるはずです。
歴代モデルの魅力を知った今だからこそ、自分にとって特別な一台を探してみてはいかがでしょうか。
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引用・参考
https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/column/202208-3