タントの燃費は?実燃費との差、ライバル車との燃費性能を徹底解説 

広々とした車内高で、幅広い世代に人気のタント。可愛らしい見た目も魅力ですが、カタログ燃費で20km/Lを超える燃費の良さも特徴です。 

しかし、ライバル車と比較して、その燃費性能は本当に優れているのでしょうか。そこで本記事では、タントの燃費性能をライバル車と比較しながら深掘りしていきます。 

また、タントにかかる年間のガソリン代を、さまざまなケースでシミュレーションして紹介しています。タントの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。 

タントとは

引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/ 

タントは、ダイハツが製造・販売をおこなうスーパーハイトワゴンに分類される軽自動車です。ダイハツを代表するモデルの一つであり、優れた走行性能を備えています。 

車名はイタリア語で「広い」「たくさんの」という意味を持ち、その名のとおり、広々とした室内空間が特徴です。ファミリーカーとして人気を集めており、広さと快適な乗り心地が家族の移動をサポートします。 

初代モデルは2003年に「親子にピッタント」のキャッチコピーで発売されました。2023年8月現在では4代目のモデルが販売されており、今も進化を続けています。 

タントは、多彩なグレード展開が魅力の一つです。全部で「L」「X」「Xターボ」「カスタムX」「カスタムRS」という5つのグレードが存在し、ユーザーは自身の好みやニーズに合わせて柔軟に選択できます。 

可愛らしいデザイン、広い室内空間や優れた燃費性能による快適なドライビング、多彩なグレード展開、これらの要因が多くのユーザーに愛される理由です。 

タントのカタログ燃費

タントは、優れた燃費性能が特徴の軽自動車です。燃費性能は、車のグレードや駆動方式によって異なります。現行モデルのタントには、複数のグレードが存在しているため、グレードごとに詳細を確認することが大切です。 

燃費を確認するために重要になるのが、カタログ燃費です。カタログ燃費は、自動車メーカーが測定した燃費を指します。 

タントのグレードと駆動方式ごとのカタログ燃費は、以下のとおりです。 

グレード 駆動方式 カタログ燃費(WLTCモード) 市街地モード 
カスタムRS 2WD 21.2km/L 19.5km/L 
4WD 19.6km/L 18.0km/L 
カスタムX 2WD 21.9km/L 20.1km/L 
4WD 21.4km/L 19.5km/L 
Xターボ 2WD 21.2km/L 19.5km/L 
4WD 19.6km/L 18.0km/L 
X/L 2WD 22.7km/L 20.9km/L 
4WD 21.4km/L 19.5km/L 

WLTCモードと市街地モードを並べたところ、グレードと駆動方式によってタントの燃費性能には差があることがわかりました。 

もっとも燃費が良いのが、自然吸気エンジンの2WD(22.7Km/L)。一方、燃費が悪いのは、ターボエンジンの4WD(19.6km/L)という結果でした。 

WLTCモードの燃費を平均すると、およそ21km/Lとなり、全体的に優れた燃費性能といえます。 

タントの実燃費

引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/

車の燃費は、自動車メーカーが発表しているカタログ燃費よりも、実際に公道を走って計測した実燃費の方が参考になります。カタログ燃費は、理想的な走行状況で観測した燃費であり、実際の運転状況や交通環境とは異なる点があるためです。 

車の実燃費や、実際のオーナーによるレビューを確認できるサイト「e燃費」を参考に、タントの実燃費を紹介します。 

2WD 自然吸気 17.79km/L 
ターボ 16.34km/L 
4WD 自然吸気 16.97km/L 
ターボ 16.92km/L 

※2023年8月時点

2023年8月時点でタントの実燃費は約17km/L程度とされています。カタログ燃費よりも数値に多少の違いがあるため、実際に購入する際は注意が必要です。 

しかし、実燃費は個々の運転スタイルや普段の道路状況によって変動します。そのため、あくまで参考程度に留めておくのがよいでしょう。 

また、普段の運転からエコ走行を心がけることで、実燃費は良くなります。発進する際は、緩やかにアクセルを踏んだり、車間にゆとりを持って加速や減速の少ない運転が大切です。お財布にも、環境にも優しい運転を心がけましょう。 

タントの燃費性能が良い理由

タントの燃費性能が良いのは、ダイハツが取り組んでいる新プラットフォームに秘密があります。 

タントは、軽自動車と小型車の基本性能を上げる取り組みである「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づくプラットフォームを新たに採用しています。その結果、乗り心地の安定性を向上させると同時に、車両の軽量化も実現しました。 

車両が軽くなると、エネルギーの効率的な利用が可能となり、燃費が向上します。さらに、風の抵抗を抑えたボディ設計も燃費性能が良い理由の一つです。自然環境に影響されにくいスムーズな発進によって、効率的な走行を実現しています。 

また、タントはターボエンジンを搭載しているにもかかわらず、燃費が落ちないのも特徴です。通常、ターボエンジンは高いパワーを発揮する反面、燃費が悪化する傾向があります。しかし、タントはDNGAによって高パワーと低燃費を両立させています。 

低燃費の車は、維持費が安く済むため、経済的に車を保有したい方におすすめです。経済面でのメリットは、燃費性能だけではありません。タントは、国土交通省が定めるエコカーに該当するため、エコカー減税によって自動車重量税の減税を受けられます。 

効率的な改良により向上した燃費性能は、タントの人気を今日まで支える大きな要因といえます。進化したタントで、経済的かつ魅力的なカーライフを実現させてみてはいかがでしょうか。 

タントの燃費性能をライバル車と比較

タントの燃費性能が良い理由は、先述のとおり、車両の軽量化に伴うエネルギーの効率化によるものです。そこで、気になるのがライバル車と比較した際の燃費性能です。タントの燃費は、ほかのライバル車と比較した際に、本当に優れているといえるのでしょうか。 

燃費性能を比較することで、競合する他車の強みと弱みも把握できます。続いては、タントとさまざまなライバル車の燃費性能を比較してみましょう。 

今回比較したライバル車は、以下の4車です。 

ホンダ N-BOX 
スズキ スペーシア 
スズキ ワゴンR 
日産 デイズ

上記4車をタントと比較した結果、以下の表のとおりになりました。 

車 グレード 駆動方式 カタログ燃費(WLTCモード) 実燃費(e燃費)※2023年8月時点 
ダイハツ タント X、L 2WD 21.4km/L 17.79km/L 
ホンダ N-BOX EX 2WD 21.2km/L 16.98km/L 
スズキ スペーシア ハイブリッドG 2WD 22.2km/L 17.36km/L 
スズキ ワゴンR FX 2WD 24.4km/L 21.85km/L 
日産 デイズ ハイウェイスターX 2WD 23.2km/L 18.74km/L 

タントと他社のライバル車を比較したところ、スズキワゴンRの燃費性能が頭一つ抜けているとわかりました。しかし、タントの実燃費は17.79km/Lと、ライバル車と比較しても引けを取らないほど優れているといえるでしょう。 

ホンダ N-BOX

ホンダN-BOXは、発売当初から根強い人気の軽ハイトワゴンです。N-BOXの特徴は、車高の高さと大きなフロントガラスです。これらの特徴によって、運転中の死角を減少させ、安全に運転できます。 

さらに、オートブレーキホールド機能が搭載されており、ブレーキからペダルを離しても停車状態を保てるのも特徴です。ゆとりある室内空間と安全機能の充実度から、販売台数トップの実績も頷けるでしょう。 

スズキ スペーシア

スズキのスペーシアは、広々とした車内空間が特徴です。小さな子どもがいる家庭にピッタリで、ファミリーカーとして高い人気を誇ります。 

また、事故を防ぐ予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」によって、安心して走行できます。さらに、マイルドハイブリッドによって、低燃費を実現しているのも特徴です。 

スズキ ワゴンR

日本の軽自動車を代表するワゴンRは、高い燃費性能が特徴です。エンジンとモーターを両立したマイルドハイブリッドによって、燃料を効率良く消費してくれます。 

また、軽量な素材を使用したボディーによって、エンジン負荷が少ない点も低燃費の理由です。 

日産 デイズ

日産デイズは、日産から販売されている軽ハイトワゴンです。高速道路の運転支援技術「プロパイロット」によって、ドライバーの高速運転における負担を軽減してくれます。 

また、踏み間違い衝突防止アシストや、低速加速抑制機能によって、予期せぬ事故を防いで安全に走行できるのも魅力の一つです。 

タントのガソリン代は年間いくら必要?

タントは燃費性能に優れる車ですが、1年間利用するとガソリン代はどのくらいになるのでしょうか。さまざまなシチュエーションから、年間のガソリン代の目安を確認しましょう。 

前提条件は、以下のとおりです。 

ガソリン代 = 165円
燃費 = 21.0km/L 

シミュレーションに使う計算式は以下のとおりです。 

ガソリン代 = ガソリン価格 × 走行距離 ÷ 車の燃費 

平日に車で15km走行したとき

165 × 15 ÷ 21 = 117.9円/日
117.9円 × 247日※ = 29,121.3円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

毎日車で20km走行したとき 

165 × 20 ÷ 21 = 157.1円/日
157.1円 × 365日 = 57,341.5円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日
165 × 15 ÷ 21 = 117.9円/日
117.9円 × 247日※ = 29,121.3円/年 

週末(週1日)
165 × 30 ÷ 21 = 235.7円/日
235.7円 × 52日 = 12,256.4円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

29,121.3円 + 12,256.4円 = 41,377.7円/年 

平日に車で50km走行したとき

165 × 50 ÷ 21 = 392.9円/日 
392.9円 × 247日※ = 97,046.3円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

週末(週2回)車で80km走行したとき 

165 × 80 ÷ 21 = 628.9円/日
628.9円 × 104日 = 65,405.6円/年 

表にまとめると、以下のとおりです。 

シチュエーション 1年にかかるガソリン代 
平日に車で15km走行したとき 29,121.3円 
毎日車で20km走行したとき 57,341.5円 
平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 41,377.7円 
平日に車で50km走行したとき 97,046.3円 
週末(週2回)車で80km走行したとき 65,405.6円 

燃費性能の良いタントは、平日に15km通勤で利用しても3万円を切るため、維持費が高額にならないことがわかります。 

タントの特徴を紹介

引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/ 

タントには、愛され続けている理由があります。その理由を知るために、タントの特徴をいくつかご紹介します。 

タントだけの魅力「ミラクルオープンドア」搭載

タントは2代目から採用している、ミラクルオープンドアの存在が大きな特徴の一つです。ミラクルオープンドアは、荷物の出し入れや子どもの乗り降りの際に大きな利便性を発揮します。 

通常の車は、フロントとリアのドアを開けるとドアの間に支柱(Bピラー)がありますが、タントのミラクルオープンドアは、支柱のない広い開口部を実現しています。そのため、ドアを開けたときに広々としたスペースが得られ、荷物を楽に出し入れ可能です。特に、子どもの乗せ降ろしや荷物の積み下ろしの際に便利です。 

また、タントは自動スライドドア付きであり、狭い駐車場でも安全かつスムーズに乗り降りできます。ドアを開けると同時に自動でスライドする仕組みにより、周囲の車両や障害物にぶつかる心配がありません。 

安全に走行できる視認性の良いデザイン

タントは、運転席周りの視界に優れており、視認性の悪い道路でも安全に運転できます。その秘密は、デザインの工夫によるものです。 

まず、開放感のある大きなフロントガラスが特徴に挙げられます。大きなフロントガラスによって、視界を広く確保し、車外の状況を広範囲に見渡せます。また、前方の視界を妨げる要素が少ないため、死角を最小限に抑えられるのも特徴です。さらに、ボンネットが短く設計されており、車体前方の状況や障害物の把握が容易です。 

このデザインは、車体の感覚を掴むのにも役立ち、狭い道路や前方駐車、ほかの車とすれ違う際にも安心して運転できます。 

広い室内空間で快適なドライビング

タントは、広々とした室内空間が大きな魅力です。車内は広さを最大限に活かした設計となっており、心地よいドライブをサポートします。 

また、車高が高く、ベビーカーや荷物をそのまま乗せられるのも特徴です。シートアレンジを変えれば、大きな荷物もスムーズに積み込めます。すべての座席をフラットにすることで、車内泊も快適に楽しめるのもポイント。遠出する際には特に便利で、長時間の移動も苦になりません。 

さらに、運転席にはロングスライドシートが採用されています。車内の移動が自由に行え、後部座席に座る子どもが、車を降りずに座席間を移動できる便利な設計です。 

タントの広い室内空間は、家族や友人とのドライブ、旅行など、さまざまな場面で快適な移動を実現してくれます。 

荷物運搬が楽になる広々としたラゲッジスペース

タントは、室内の利便性が良いのが特徴です。特に、荷物運搬に関しては優れた機能性を持っています。後部座席を倒すことで、広々としたラゲッジスペースを確保できるため、多くの荷物を積み込む際に便利です。 

さらに、荷室の開口部が1メートルを超えるため、自転車や大型の荷物であっても、楽に積み込みができます。そのため、日常のショッピングやアウトドア活動においても非常に便利です。 

また、後部座席は左右分割で倒すことができ、荷物に合わせて柔軟なアレンジが可能です。一方の座席を倒すと、縦に長い荷物の運搬ができます。 

モデルによって異なる内装

タントは、標準装備モデルとカスタムモデルによって内装が異なります。 

標準装備モデルの内装は、グレーを基調としており、明るく落ち着いた雰囲気です。また、ボディカラーやグレードによってはアクセントカラーが取り入れられるため、内装に個性的なアクセントが加わります。 

一方、カスタムモデルの内装は、黒を基調としており、カッコ良さと高級感を味わえます。レザー調のシートが使用されており、標準装備モデルよりも上質な雰囲気です。 

タントのモデルごとに異なる内装は、ユーザーの好みやニーズに合わせて選択できるため、どのモデルを選ぶかによって、車内の雰囲気が変わることでしょう。 

充実の運転支援機能

タントは、充実の運転支援機能で安全な走行をサポートしています。予防安全機能「スマートアシスト」は、事故を未然に防ぐための機能です。 

スマートアシストによって前方の障害物が検知されると、自動的にブレーキがかかり、ドライバーが事故を回避する手助けをしてくれます。また、人を検知する能力も備えているため、夜間の見通しが悪い状況でも安心して走行可能です。 

さらに、タントはブレーキ制御付誤発進抑制機能が装備されており、ペダルの踏み間違いによる事故を抑制してくれます。ほかにも、車線逸脱警報機能やふらつき警報など、さまざまな運転支援機能が備わっているのも特徴です。 

タントに備わっている充実の運転支援機能は、運転中の注意力低下や疲労による危険を軽減し、快適なドライビングをサポートしてくれるでしょう。 

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さらに、店舗や営業スタッフを持たないため、中間マージンが低く抑えられるのも、安く購入できる一因となっています。 

個人売買では、品質面で不安が残るかもしれませんが、カババで掲載されている車両はすべてプロによって鑑定されています。そのため、品質に関しても安心して取引できるでしょう。 

これらの特徴から、カババなら状態の良いタントを安く購入できるため、タントの購入を考えている方は、ぜひカババのホームページから詳細を確認してみてください。 

まとめ

タントは、広々とした車内空間が特徴の軽自動車です。タントのみのミラクルオープンドアや、座席を好みにアレンジできる機能性の高さから、ファミリーカーとして高い人気を誇ります。また、燃費性能にも優れており、走行距離が伸びやすい通勤車としての利用にも最適です。 

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