ステップワゴンの燃費は良い?e:HEVの燃費性能を徹底検証 

初代が低床ミニバンの先駆けとして発売され、話題を呼んだホンダ ステップワゴン。5ナンバーサイズだったボディサイズは3ナンバーサイズに拡大され、さらに広くなった車内空間と利便性の高さが魅力のミニバンです。 

しかし、実際に購入するとなると維持費にも直結する燃費が気になるもの。ステップワゴンの燃費について、カタログ燃費だけでなく実燃費まで徹底解説します。 

ステップワゴンとは 

ホンダ ステップワゴンは、高い快適性と利便性がファミリー層に人気のミニバンです。3列シートに7〜8名乗車(仕様による)という圧倒的な車内空間を確保し、人数が多い家族やグループでもゆとりのある乗り心地を実現しています。 

また、ステップワゴンの初代登場は1996年で、20年以上に渡って販売されているロングセラー車種です。当初は5ナンバーサイズで、コンパクトなのに使い勝手のよいというイメージでしたが、2000年代に入って3ナンバー化。現行型ではMサイズミニバンとして、しっかりと車内空間が確保されたモデルになりました。 

一方で、5ナンバー時代から評価の高かった、多彩なシートアレンジも健在です。コンパクトモデルという制約の多いなかで培われたノウハウがあったため、3ナンバーサイズになってさらに便利になっています。 

ステップワゴンのカタログ燃費 

ステップワゴンの燃費は、グレードとエンジン仕様、さらに駆動方式によって細かい違いがあります。まずグレードは、大きく「AIR」と「SPADA」の2つがあり、さらにSPADAには上級グレードの「PREMIUM LINE」を設定。「AIR」はステップワゴンの標準グレードで、「SPADA」はラグジュアリーグレードです。 

また、それぞれのグレードで、ハイブリッドの「e:HEV」とガソリンエンジンが選べます。ガソリンエンジン車には、FFと4WDの2つの駆動方式を用意。(e:HEVはFFのみ)すべての選択肢を掛け合わせると9種類のなかから選べるようになっています。 

グレードとエンジン別に、カタログ燃費をみていきましょう。 なお、すべてWTLCモードの燃費を記載しています。 

SPADA e:HEV 

「SPADA」のハイブリッド仕様、e:HEVの燃費は19.6km/Lです。ステップワゴンの上位グレードという位置付けで、さまざまな仕様が標準グレード「AIR」とは異なります。 

まず、ボディカラーは、「AIR」では選べない4つの特別色を用意。(標準色のクリスタルブラック・パールを加えて合計5色)さらにグリル形状も異なるので、外観から一目で上位グレードであることが分かるようになっています。 

内装面では、ファブリックと合皮を組み合わせて標準グレードにはない高級感を演出するとともに、全体が黒で統一され引き締まった印象です。 

快適装備も充実していて、運転席、助手席、後席の3つそれぞれで独立したエアコンコントロールが可能な「トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー」、運転席と助手席にはシートヒーターを装備。さらに、2列目シートにはオットマンまでついていて、乗員の快適性を追求した仕様になっています。 

SPADA PREMIUM LINE e:HEV 

「SPADA PREMIUM LINE」のハイブリッドモデル、e:HEVの燃費は19.5km/Lです。ラグジュアリーグレード「SPADA」のさらに上位グレードということで、ステップワゴンのラインナップ中もっとも豪華な仕様になっています。エンジン、モーターを含めたハイブリットシステム自体は共通なので、燃費自体は「SPADA」とほとんど変わりません。 

外観上は、「SPADA PREMIUM LINE」専用のプラチナ調クロームメッキパーツがボディ随所に使用され、上級グレードの特別感をさらに向上。インテリアでも、スエード調表皮と合皮の組み合わせによって、「SPADA」以上の高級感を与えています。 

また、全グレードで唯一17インチの専用アルミホイール(他グレードは16インチ)を装着するなど、存在感と上質さを追求したグレードです。 

AIR e:HEV 

「AIR」のハイブリッドモデルであるe:HEVの燃費は、20.0km/Lです。全モデルのなかで、もっとも燃費のよいグレードになっています。高級感という意味では「SPADA」に劣りますが、その分車重が軽く燃費面では有利なグレードです。 

ただし、標準グレードといっても車格にふさわしい仕様にはなっています。2列目シートは、両側アームレスト付きのキャプテンシートを採用。また、8名乗車を希望する場合は、3名が座れるベンチシートを2列目シートに選択することもできます。 

また、先進安全装備もHonda SENSINGは他グレードと同様に搭載されているので、安全面でも安心です。(一部機能を除く) 

ガソリンエンジン車(FF/ 4WD) 

ガソリンエンジン車の燃費は、グレードと駆動方式によって異なるものの、各種仕様自体はハイブリッド車とほとんど同様なのでまとめてご紹介します。 

標準グレード「AIR」の燃費は、FFが13.9km/L、4WDでは13.3km/Lです。「SPADA」はそれぞれ13.7km/L(FF)、13.1km/L(4WD)で、「SPADA PREMIUM LINE」は13.2km/L(FF)、13.1km/L(4WD)となっています。全体に燃費はグレードが上がるほど悪化し、FFよりも4WDのほうが悪い傾向です。 

ステップワゴンの実燃費 

引用元:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/

実燃費とは、オーナー各自が実際に走行した燃費の記録で、ドライバーの操作や1回の走行距離、道路の形状といった現実的な燃費です。 

カタログ燃費は、決められた条件下で計測が行われるため、必ずしも実際に走行した際の燃費とは一致しません。また、実燃費は、カタログ燃費よりも一般的に悪くなる傾向にあります。ステップワゴンの実燃費をみていきましょう。 

ステップワゴン 4WDの実燃費 

AIR・SPADA・PREMIUM LINEグレードで、4WDガソリン車の実燃費は10.45km/Lした。ハイブリッドe:HEVの駆動方式はFFのみで、4WDの設定はありません。 

グレード エンジン仕様 カタログ燃費 実燃費 
AIR・SPADA PREMIUM LINE ガソリン 13.1〜13.3km/L 10.45km/L 

ステップワゴン FFの実燃費 

AIR・SPADA・PREMIUM LINEグレードで、FFガソリン車の実燃費は12.06km/Lした。ハイブリッドe:HEVの燃費は、残念ながら全グレード不明だったため記載していません。 

グレード エンジン仕様 カタログ燃費 実燃費 
AIR・SPADA PREMIUM LINE ガソリン 13.2〜13.9km/L 12.06km/L 
AIR・SPADA PREMIUM LINE e:HEV 19.5〜20.0km/L − 

e:HEVは不明だったものの、ガソリン車の実燃費はカタログ燃費に近い数値です。実燃費は乗り方によっても変わりますが、比較的優秀な水準といえます。 

ステップワゴンの燃費性能が悪い原因 

かつては5ナンバーサイズで、燃費面でも有利だったステップワゴンですが、大型化された現行型はあまり燃費がよくないという声も聞かれます。ハイブリッドモデルe:HEVであれば、カタログ値で20.0km/L(WLTCモード)と比較的悪くはありませんが、コンパクトカーなどに比べるとやはり低い数字です。 

そこで、ステップワゴンの燃費性能が悪い理由を、3つの視点で考察してみましょう。 

3ナンバーサイズの大型ボディと充実した装備による重量 

ステップワゴンはボディサイズが比較的大きいMサイズミニバンです。また、2列目のキャプテンシートなど充実した装備もステップワゴンの特徴のため、車両重量は1,710kg〜1,860kgあり決して軽量とは言えません。 

大きな車体を動かすには、多くの燃料が必要です。特にストップ&ゴーの多い都市部では、停止状態からの発信が多くなるため、燃費は悪化する傾向にあります。 

ミニバン特有の空力特性 

自動車の燃費は、空気抵抗が少ないほどよくなります。しかし、ステップワゴンはクルマ全体の背が高く、空気抵抗に不利な前面投影面積の大きい部類の車種です。また、ミニバン特有の箱型のスタイリングも空気抵抗を悪化させます。 

ただし、空気抵抗に不利な形状は、ミニバンのメリットである広い車内空間を確保するためにほかなりません。ステップワゴンがミニバンである以上、車内空間の広さと燃費はトレードオフ(相反する)の関係です。 

広い車内空間による消費エネルギーの大きさ 

ステップワゴンの広い車内空間を快適に保つためには、エアコンが欠かせません。しかし、広い空間の温度を一定に保つには、それだけエアコンの消費するエネルギーが大きくなります。 

また、充実した装備もエネルギー消費を増加させる一因です。ステップワゴンには電動スライドドアやパワーシート、USB充電器など電気を消費する多くの機器が装備されています。電気機器を作動させるバッテリーの充電には、エンジンのエネルギーが使われるため燃費を悪化させるのです。 

エネルギー消費の大きさによる燃費の悪化は、広い車内空間で快適にすごせるステップワゴンならではといえます。 

ステップワゴンの燃費向上の工夫 

コンパクトカーほどの省燃費性能は備えていないステップワゴンですが、ちょっとした工夫をすることで燃費を改善できます。 

ステップワゴンの燃費を少しでも向上させるための方法を、燃費悪化要因の視点から3点ご紹介します。 

急加速をできるだけ避ける 

急加速をできるだけ避けることで、ステップワゴンの燃費を少しでも向上させることができます。ステップワゴンの燃費を悪化させる大きな理由の1つは、車体の大きさからくる重量です。クルマでもっともエネルギーを消費するのは発進時と加速時なので、急加速を少なくすることで燃料の消費を抑えられます。 

また、少しでも重量を軽くすることでも、燃費の悪化を食い止めることが可能です。しかし、残念ながらクルマそのものの重量を軽くすることはできません。そこで、できるだけ不要な荷物を乗せないようにして、重量を増加させないようにしましょう。 

必要以上のスピードを出さない 

必要以上のスピードを出さないことも、燃料の消費を抑えるポイントです。空気抵抗は、スピードが速いほど悪化するという特性があります。空気抵抗の多い形状のステップワゴンでスピードを出すと、さらに燃費を悪化させてしまうので注意しましょう。 

また、スピードを出すには、それだけ大きなエンジンパワーを必要とします。過大なエンジンパワーの発揮は、燃費を悪化させる要因です。交通の流れに乗る程度のスピードは必要ですが、不要な場面でスピードをだすことは控えましょう。 

エアコンの温度設定を見直す 

エアコンの設定温度の見直しも、ステップワゴンの燃費改善ポイントです。快適な室温に保ちつつ、過剰なエアコンの使用を控えると燃費の向上が見込めます。車内空間の広いステップワゴンでは、エアコンの稼働にも大きなエネルギーが必要です。設定温度を適切に調整することで、少しでも燃料消費を抑えましょう。 

ただし、真夏の車内は想像以上に温度が上昇し、熱中症の危険性が高まります。場合によっては命にかかわるので、燃費を気にして必要以上にエアコンの使用を控えることはやめましょう。 

ステップワゴンの燃費性能をライバル車と比較 

ステップワゴンのライバル車の燃費は気になるところです。ステップワゴンの燃費性能を、主要なライバル車と比較してみましょう。実燃費の情報がある車種については、実燃費も記載しています。カタログ燃費と合わせて、ステップワゴン購入の参考にしてください。 

なお、カタログ燃費はWLTCモードです。 

車種 カタログ燃費 実燃費 
ホンダ ステップワゴン 13.1~20.0km/L 10.45〜12.06km/L ガソリン車のみ 
トヨタ ノア 15.0~23.2km/L 10.07km/L ガソリン車のみ 
日産 セレナ 13.0~20.6km/L 9.37〜10.49km/L ガソリン車のみ 

トヨタ ノアと比較 

トヨタ ノアは、トヨタのミドルクラスミニバンで、ステップワゴンと直接競合する車種です。カタログ燃費は15.0~23.2km/Lで、全体的にステップワゴンよりも優れています。一方で、実燃費はサンプル数が少なかったものの、ステップワゴンとほぼ同等です。 

ステップワゴンと同価格帯で販売されており、2列目にキャプテンシートを採用するなど仕様面での共通点も多くなっています。また、トヨタの先進運転支援技術もノアの魅力で、ハイブリッドモデルではスマホの遠隔操作による自動駐車も可能です。 

日産 セレナと比較 

日産 セレナもステップワゴンと同クラスのミニバンです。カタログ燃費はステップワゴンとほぼ同等の13.0~20.6km/Lですが、実燃費は9.37〜10.49km/Lとやや下回ります。 

日産セレナ最大の特徴は、クラス最大級を誇る広い車内空間です。しかも、幅と長さ両方向に広いため、どの座席でもゆったりと座れます。また、日産の誇る先進安全技術が搭載されている点も、ファミリーユースということを考えると嬉しいポイントです。 

日産セレナは、グレードによって価格が大きく異なります。最低価格はステップワゴンを下回る一方、最高グレードでは100万円近くも高くなっているため、購入する際には慎重にグレードを検討しましょう。 

ステップワゴンのガソリン代は年間いくら必要? 

ステップワゴンを購入するファミリー層にとって、年間のガソリン代は重要な検討ポイントです。そこで、走行距離別に年間のガソリン代を詳しくご紹介します。 

シミュレーションには、「AIR」のe:HEV車を選択しました。車輌価格と燃費面のバランスがとれた、ステップワゴンの標準的なグレードです。 

カタログ燃費=20.0km/L
ガソリン代=170円/L として計算 

年間10,000km走行の場合 

まずは、一般的な走行距離といわれる年間10,000km走行の場合のガソリン代です。 

10,000km(走行距離)÷20.0km/L(カタログ燃費)×170円(ガソリン価格)=85,000円 

年間10,000kmの走行は、通勤に加えて週末のドライブなどほぼ毎日クルマに乗る人が走る距離です。年間で8万5千円と聞くと高額に感じるかも知れませんが、月間では7千円ほどなのでそれほど大きな負担にはなりません。 

特にお子さんのいる家庭の場合、週末のおでかけやお買い物などで活躍することを考えると、コスパは高いといえます。 

年間5,000km走行の場合 

年間5,000kmの走行は、日々の買い物やお子さんの送迎、たまのドライブといった使い方が想定されます。 

5,000km(走行距離)÷20.0km/L(実燃費)×170円(ガソリン価格)=42,500円 

年間のガソリン代が4万円代前半であれば、それほど家計にも影響しません。シートアレンジの豊富なステップワゴンなら荷物スペースを広く取ることもできるので、大きな買い物をする際にも便利です。 

年間3,000km走行の場合 

近場の移動やたまのドライブといった、使用場面が限られている場合の年間走行料金は3,000km程度です。 

3,000km(走行距離)÷20.0km/L(実燃費)×170円(ガソリン価格)=25,500円 

走行距離3,000kmなら、1年間に必要なガソリン代は2万円台です。多少ガソリン代が高騰しても影響は限定的で、家計を圧迫しません。一方で、家族全員や人数の多いグループで移動する必要性が生じた際は、公共交通機関を利用するよりも快適なうえ、費用も安く抑えられます。 

ステップワゴンの特徴を紹介 

引用元:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/ 

ステップワゴンの燃費について徹底的に解説してきましたが、燃費以外の特徴を3つご紹介します。 

広々とした室内空間と居住性 

ステップワゴンは、低床設計によって広々とした室内空間と居住性の高さが特徴です。また、床が低いことで乗車位置もおのずと低くなり、頭上の空間を十分に確保しています。さらに、低床の恩恵は車内空間だけではありません。ステップワゴンがメインターゲットとするファミリー層の小さなお子さんやお年寄りでも、開口部が低い位置にあるので乗り降りしやすくなっています。 

近年では、他社の開発するミニバンも低床化が進んでいますが、今から20年以上前の初代から、ステップワゴンは低床化をテーマに開発されていました。国内メーカーのどこよりも早く低床化に踏み切って蓄積したノウハウにより快適な空間を提供し続けています。 

豊富なシートアレンジ 

ステップワゴンは、もともと5ナンバー車として開発されました。限られたボディサイズのなかで利便性を高めるため、シートアレンジにはこだわりをみせます。3ナンバー車となって制約が少なくなった現行モデルでは、さらに利便性が向上。乗車人数や荷物に応じて、あらゆるパターンが用意されています。 

たとえば、3列目シートを床下に収納すれば、ステップワゴンの天井の高さを最大限活用することが可能です。さらに、2列目シートを前方に寄せることで奥行きのある荷物も搭載できます。長いものを積み込みたい場合は、助手席から3列目シートまでをフラットに近く倒すことで対応。しかも、運転席側の2列目と3列目シートは座席とし使用することもできるので、車内空間いっぱいの長さのものを積み込んでも最大3名が乗車できます。 

ほかにも、前席と2列目シートを倒してリラックス空間にするなど、目的にあわせて自在にシートレイアウトを楽しめることもステップワゴン最大の特徴です。 

シンプルで飽きのこないスタイリング 

ステップワゴンのスタイリングは、直線基調のシンプルで飽きのこないデザインです。頼もしくカタマリ感のある形状で、実際以上に大きく見えて安心感を与えます。一方で、上位グレードはフロントグリルやクロームパーツなどで上質さも演出。シンプルななかにも車格にふさわしい高級感を身にまとっています。 

現行型では縦型のリアコンビランプなど、全体にボックスシェイプをより際立たせたデザインを採用。原点である初代を彷彿とせる佇まいながら、LEDヘッドライトなど現代的な装備と融合させて新時代のスタイリングに仕上がっています。 

ステップワゴンを安く購入するならカババがおすすめ 

ステップワゴンは人気の高い車種だけに、中古車価格もあまり値崩れしません。少しでも安く購入するには、中古車の個人売買サポートサイトカババがおすすめです。基本的な個人売買なので、中古車店のような中間マージンがなく比較的安く出品されています。 

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まとめ 

引用元:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/ 

ホンダ ステップワゴンは、あらゆる場面に対応するシートアレンジや広い居住空間が特徴のファミリー層向けミニバンです。ミニバンという性質上、コンパクトカーなどと比べると燃費面では不利ですが、ハイブリッドモデルのe:HEVもラインナップされていて、家計にそれほど大きな負担はかけません。 

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参考サイト