Gクラス

電動化でさらなる進化を見せた人気オフローダー メルセデス・ベンツ Gクラス

1979年に誕生したGクラスは、軍用車にも採用されるなど世界で愛されるオフローダーであり、日本ではその高いステイタス性で人気を得ているモデルです。ゲレンデの愛称でも親しまれていますが、これはドイツ語でオフローダーの意味である「ゲレンデヴァーゲン」から来ており、Gクラスの”G”はこの頭文字からきています。

2024年にマイナーチェンジ

一目でGクラスと分かるスタイルは、スクエアで無骨さもある堅牢なボディ、丸目のアイコニックなヘッドライトなど、初代からそのイメージは踏襲されています。特徴的なドアハンドル、スペアタイヤカバー、ボンネットに配置されたウインカーレンズなど、Gクラスのディテールは最新モデルにも引き継がれています。また、ガチャンという強靭なボディならではの重厚なドアクロージング音も個性として引き継がれているのも特徴的です。このように基本的な造形は変わらないものの、マイナーチェンジした最新型ではAピラー部の形状最適化、流布前端にリップスポイラーを追加、B/Cピラーの間やフロアに吸音材を追加するなど、現代モデルに求められる空力特性や静粛性が高められています。

Gクラス

ボディサイズは全長4,680×全幅1,985×全高1,980mm、ホイールベース2,890mmとなっています。住宅街など狭い道が走り易いとされた手軽なサイズ感は今は無く最新型は日本の都市部ではやや大きいと感じます。しかし、それだけ室内空間はゆったりしており、ラゲッジルームは通常640リッター、最大で2,020リッターもの容量となっています。

Gクラス 内装

インテリアは、エクステリアのデザインテイストを取り入れることで内外通して統一感のあるGクラス特有の仕上がりとなっています。ヘッドライトをイメージさせる丸型のエアコン吹き出し口、伝統の助手席グラブハンドルといった部分は従来モデルから継承しつつも、最新の装備や上質な素材を加えることで、高級SUVとしての魅力も高めています。

ISG追加で全モデルがマイルドハイブリッド化

2024年7月から販売が開始された改良型のラインナップは非常にシンプルで、3リッター直6ディーゼルを搭載するG450d、4リッターV8ターボを搭載するG63の2モデルとなっています。G450dが2110万円、G63が3080万円という価格設定です。3リッター直6ディーゼルは従来の350dから450dへと変更されているように、37psアップの367ps、50Nmアップの750Nmを発生します。さらに電動化にも注目で、48VシステムとISG(電動モーター)を組み合わせ、20ps/200Nmのモーターアシストも追加されています。AMGチューンの4リッターV8ターボは585ps/850Nmを発生し、こちらも48Vシステム&ISG(20ps/200Nm)を追加して電動化されています。

Gクラス 内装

運転支援は最新モデルらしく機能を盛り込み、これまでのGクラスには搭載されていなかったACCの再発進機能、アクティブステアリングアシスト、ブラインドスポットアシストなどが追加されました。駐車支援システムもアップデートされており、安全性と利便性が高められたのも魅力です。

Gクラス

最大3.4mm厚の鋼板からなるラダーフレーム、リジット式のリアサスペンションにより、堅牢かつ衝撃に強い構造が高いオフロード性能を引き出します。フロント・センター・リアの3つデフロック、ローレンジモード、アダプティブダンピングシステムといった機能も悪路走破性能を高めます。4輪駆動システムは前後トルク配分40:60のフルタイム式で、ESPや4TES(エレクトロニック・トラクション・システム)によって安定性やトラクションを確保しています。

その場で回転できる「Gターン」

そして日本にはまだ導入されていませんが、電気自動車版Gクラス、G580 with EQテクノロジーも登場しました。147ps/291Nmを発生するモーターを各輪に組み込んだ4WDとなっており、システム出力は587ps/1164Nmとなります。他のGクラスと同様にラダーフレームを採用し、その隙間に駆動用バッテリー(116kWh)を詰め込むレイアウトとなっています。WLTCモードでの走行距離は最大473kmとされています。しかもCFPR製のカバーでボディ下部を覆うことでバッテリーを完全防水としており、ガソリン車の最大渡河水深750mmから100mmもアップした850mmとしているのも特徴です。そして最大の機能となる「Gターン」は、4輪それぞれにモーターを組み込んだEVならではのもので、なんとその場で180度や90度など任意の位置で回転できるシステムとなっています。倒木や岩など前方の道が塞がれても、簡単にその場で回転してUターンできるという機能です。さらにこれを活用したGコーナリング機能もあり、角度のきついカーブで最小回転半径を小さくしてスムーズに走行可能というシステムです。なおファレンシャルロックは当然ありませんが、4輪モーターを個別に使って同等の制御が可能となっています。ちなみに車両重量は3,085kgと、なんと3トンオーバーという巨漢ぶりです。

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