新車購入に必要な書類をやさしく解説!住民票・車庫証明・印鑑証明

食品や日用品と違い、車の購入には手続きとそれに伴い必要な書類が存在します。しかし、いざ購入となると、どんな書類が必要なのかわかりません。書類には自分で用意するものと販売店が準備するものがあります。自分で準備しなければならない必要書類が何なのかを購入前に把握し、覚えておくと納車までがスムーズです。軽自動車と普通自動車で必要な書類が違うので、使用用途と取得方法を含め詳しく解説します。

新車購入に必要な書類

必要書類軽自動車普通自動車
住民票1枚(役所)
印鑑証明書1枚(役所)
車検証(自動車検査証)1枚(販売店)1枚(販売店)
自賠責保険証1枚(販売店)1枚(販売店)
申請依頼書1枚(販売店)
委任状1枚(販売店)
車庫証明書必要な地域のみ(警察署)1枚(警察署)
印鑑認印/銀行届出印実印/銀行届出印

購入時に必要な書類は、軽自動車と普通自動車で同じものもあれば違うものもあります。軽自動車の場合、自分で用意する書類は住民票ですが、普通自動車の場合は住民票が不要な代わりに印鑑証明書が必要です。それぞれの書類に必要なものとして軽自動車は認印、普通自動車は実印を用意します。

販売店側で準備してくれる書類は、車検証、自賠責保険証、委任状の3種類です。軽自動車の場合は、委任状ではなく「申請依頼書」という名称の書類になります。車検証と自賠責保険証は新規登録が完了したタイミングで発行され、納車時に購入者に渡されます。

購入にローンを使用する場合は、銀行の届出印が必要です。印鑑の間違いがあると必要書類の書き直しや、手続きが止まってしまうため時間がかかってしまいます。必要書類でわからないものは、販売店に聞けば教えてくれるので、心配なことは事前に聞いておくことがおすすめです。

印鑑証明書

印鑑証明書(普通自動車のみ)
使用用途新規登録/変更登録
取得方法役所か マイナンバーカードがあればコンビニ

普通自動車の購入には、印鑑証明書が必要です。印鑑証明書は住民票がある役所で発行できるので、事前に実印登録をしておくこと必要があります。印鑑証明書は役所の窓口、もしくはマイナンバーカードを使ってコンビニのマルチコピー機で取得可能です。

印鑑証明書の登録をしていない場合は役所が開いている平日の営業時間内に行き登録を済ませましょう。平日にいく時間がなかなか調整できない人は、前もって予定を調整し、実印を登録しておくことをおすすめします。印鑑証明書は、発行手数料300円ほどで取得でき、3ヶ月以内のものを使用しましょう。

実印

実印(普通自動車のみ)
使用用途新規登録/変更登録/契約
取得方法事前にネットやハンコ専門店で作成

実印は普通自動車の契約に必要です。契約書への押印と委任状への押印で使用します。実印がない場合は、実印を登録して印鑑証明書を発行する必要があります。実印に登録できるサイズは、「印影が直径8.0mm〜25.0mmの正方形に収まること」と決まっています。

登録する際は、認印と見分けがつかない書体の印鑑を登録するのは控えましょう。認印と混同してしまい思わぬところに押印してしまう可能性があり危険だからです。実印はオンラインショップやハンコ専門店で作ることができるので実印だとわかりやすい書体で作成することをおすすめします。

実印は住民票がある役所でその日のうちに登録でき、その際運転免許証など顔写真の入った身分証明書が必要です。

住民票

住民票(軽自動車のみ)
使用用途新規登録/変更登録
取得方法役所 マイナンバーカードがあればコンビニ

軽自動車を購入する場合は、住民票が必要です。印鑑証明書がいらないので、必要書類の押印は認印で行います。普通自動車は登録作業が必要ですが、軽自動車は登録ではなく、居住している市区町村に届け出が必要です。

住民票は役所で発行するか、マイナンバーカードがあればコンビニのマルチコピー機で取得できます。万が一引っ越しをして住民票を移していない場合は、早急に役所で手続きを済ませておきましょう。

印鑑

印鑑(軽自動車のみ)
使用用途名義変更/ローン
種類認印/銀行届出印鑑

軽自動車の契約では、認印などの印鑑が必要です。いわゆるシャチハタのようなスタンプ式のものは認印として認められない事がほとんどなので、販売店に確認しておきましょう。また、認印は実印と違い、大きさの規定などはありません。

普通車でも軽自動車でも、ローンを使用する場合は、引き落としに使用する銀行の届出印が必要です。どの印鑑を登録したか忘れてしまっている人は、事前に銀行で確認しておきましょう。銀行の窓口は平日の9時から15時まで開いているところが多いので、営業時間を事前に確認しておくことをおすすめします。

自動車検査証(車検証)

自動車検査証(車検証)
使用用途車に常備
取得方法販売店が用意

自動車検査証(以下、車検証)は、車が自動車保安基準に適合しているかどうかを証明する書類です。車の基本情報とともに、所有者や使用者の情報、車検の期間といったさまざまな情報が記載されています。車を公道で走らせる際は、原本を載せておかないと「50万円以下の罰金刑」が課され、前科が付く可能性があります。

車検証は変更登録や新規登録が済むと発行され、納車と同時に渡されます。車検証は車にとってもっとも大切な書類であるため、ダッシュボードなどにいつも大切に保管しておきましょう。

自賠責保険証

自賠責保険証
使用用途強制保険
取得方法販売店が用意

自賠責保険は必ず加入しなければならない強制保険で、変更登録や新規登録の際、同時に加入します。自賠責保険の範囲は交通事故の被害者を守るための最低限の保険です。そのため、自分や車両に対しては保障が含まれていないので、別途任意保険に加入する必要があります。

相手に対しての保障も限度額があるため、心配な方は任意保険でも相手に対する補償をしっかりと検討しましょう。自賠責保険は、保険会社で加入しますが販売店が代理で手続きをすることが一般的です。自分で手続きをする必要はないことがほとんどですが、心配な場合は販売店に確認しておきましょう。

委任状

委任状(軽自動車の場合は申請依頼書)
使用用途新規登録/変更登録
取得方法販売店が用意

委任状は、普通車の購入や名義変更の際、車の所有者本人が手続きを行わず第三者に代行してもらう際に必要です。車の新規登録や変更登録を販売店が行う際に、委任状を持って各種手続きを行います。委任状は陸運局のホームページからダウンロードできますが、販売店が用意することが一般的です。

また、普通自動車の委任状には実印を押印し、捨印もします。変更登録や新規登録の際に実印と印鑑証明の相違がないかを機械で確認するので、しっかりと押印しましょう。確認が取れない場合、手続きができず再度書類を作成し手続きに行かなければなりません。

車庫証明書

車庫証明書(普通自動車、軽自動車は必要な地域のみ)
使用用途新規登録/変更登録
取得方法車の保管場所がある管轄の警察署

車庫証明書は、車を保管する場所があることを証明する書類です。保管場所がある管轄の警察署で申請します。申請書の取得方法は警察署でもらう方法と、警察署のホームページからダウンロードする方法の2つです。

自分で準備する場合は、駐車場があることを証明する書類と駐車場の場所がわかる地図を用意します。申請時に約2,100円、交付時には約500円の手数料がかかり、申請してから3日〜5日ほどで交付されます。平日のみの受付なので、余裕をもって申請しましょう。

新車購入時の手続きについて

新車購入時の手続きの流れを説明します。購入前に理解しておくと納車までがスムーズです。

車を決める

まずは車を決めることから始めます。自分の予算内でおさまり、使用用途にあった車を探しましょう。探す方法は興味がある車のディーラーに直接行く方法と、WEBサイトを使用して探す方法の2つです。

使用用途の中でも、必須のものと必須ではないものに分けておくと選びやすくなります。ある程度乗りたい車が決まったら、実際にディーラーなどで実車を見に行きましょう。実車を見ることで、雰囲気やサイズ感、ドアの開け閉めの雰囲気などがわかります。実際に見て納得のいく車を選びましょう。

見積もり

乗りたい車がある程度決まったら見積もりを出してもらいます。1台に絞る必要はなく、何台か見積もりを出してもらい比べましょう。車を選ぶ際に必須なものと必須ではないものを明確にしておくことで、見積もり価格を見ながら比較検討しやすくなります。

購入費用と車の条件を比較し、折り合う車が見つかれば決定です。特に新車はオプションなどを予算内でつけてくれることがあるので、販売店の人に詳しく聞いておきましょう。

契約手続きと必要書類の作成

車と見積もりが決まれば契約をします。前半で紹介した必要書類を準備する段階に入り、一番時間のかかる車庫証明書を取得する準備をしましょう。乗り換えであれば、保険の乗り換え手続きが必要になるので、納車日が決まったところで納車日に合わせて保険の乗り換え手続きをしておきます。

新車の場合は納車まで1ヶ月以上を待つことが多くあるので、事前に納車時期を確認しておくことがおすすめです。

支払い

契約が終われば、購入代金の支払いです。支払い方法は店舗にもよりますが現金一括、クレジットカード、ローンの3種類があります。現金一括払いの場合は、振り込みか手払いかがあるので販売店に確認しましょう。ローンを組む場合は、月々の返済額に余裕を持って払える金額に設定することがおすすめです。

支払いに関する手続きが終わり、準備ができ次第納車です。納車は販売店に取りに行く方法と自宅に持ってきてもらう方法があるので、納車日を決める前にどちらの方法が良いかをある程度考えておくことをおすすめします。

新車購入の流れ

車の購入が初めてでわからない方のために新車購入の流れを紹介します。流れを理解してスムーズに購入しましょう。

購入する予算を決める

まず、車を選ぶより先に予算を決めます。欲しい車を検討していくうちに、予算オーバーの可能性があるため、車の購入でどの程度のローンや維持費など、やりくりできる金額かどうかを良く検討することが大切です。

特にローンを組む場合は、購入後の維持費がどの程度かかるのかを計算しておかないと維持することがストレスになりかねません。維持費を計算するために、どの程度走行するのかも概算で計算しておくと維持費を計算しやすくなります。

どんな車が良いか条件を決める

生活手段として使用する場合、どんな車に乗りたいかを使用目的から考えましょう。買い物や送り迎え、通勤、何人乗るか、長距離移動でも使用するのかなど、主な使用目的を明確にします。

譲れない条件と妥協できる条件をある程度決めましょう。例えば、乗る人数やナビは必要、サンルーフやエアロはあれば良いけど無くてもいいなど、の妥協点を決めておくことで予算を抑えるのに役立ちます。

車を探し問い合わせる

車を探す方法は、ディーラーに見にいくかメーカーサイトで検索するかのどちらかです。店頭に行かなくても、メーカーサイトで必要なオプションなどを入力して概算の見積もりが出せます。メールや電話で大体の見積もりを出してくれるところもあるので、何件か見積もりを出してもらいましょう。

また、店舗が近くにある場合は、実際に購入したい車を見ることで雰囲気がわかります。その場で細かい見積もりも出してもらえるので、店舗が近ければ実際にいくことをおすすめします。

現車確認

ネットで見積もりを出してもらった場合、一度は必ず展示車や試乗車などを見にいきましょう。実際に見てみると写真で見たものと自分で感じるものが違うことがあるので契約前に必ず見ることをおすすめします。

ドアの開け閉めや座り心地、運転席からの視界など、思っていたのと違うことや思っていたよりも良いことがあります。試乗車があれば実際の乗り心地を確かめられるので積極的に活用しましょう。

新車購入時のよくある質問

新車購入時に知っておきたい、よくある質問3つについて回答していきます。

車の購入前に準備しておくことは?

車の購入前に準備しておくことは、予算を決めること、ある程度どの車に乗るか決めておくことです。普通自動車を購入するのであれば実印を作り、役所で登録しておきましょう。駐車スペースがなければ駐車スペースを事前に準備しておくとスムーズです。

また、乗り換えるのであれば下取りに出す車を査定に出して金額を確認しておくと予算を決めやすくなります。

車を購入するのに必要な書類は?

軽自動車と普通自動車では自分で用意する必要書類が異なり、軽自動車は住民票、普通自動車は印鑑証明書を自分で用意します。そのほかに必要な書類は車検証や自賠責保険、委任状が必要ですが、販売店が用意してくれるので自分で用意する必要はありません。また普通自動車の場合は、車庫証明書が変更登録の際に必要なので、駐車場がある管轄の警察署に申請します。

ディーラーと中古車販売店で必要な書類は違う?

ディーラーと中古車販売店で必要書類に違いはありません。新車と中古車では納車までの期間などが違うので、あらかじめ聞いておきましょう。車検期限が近い車に乗り換えがある場合は、納車までに車検が切れてしまわないよう納車期間の確認は必須です。また、ディーラーの場合、ローンのバリエーションが多いので、自分にあった支払い方法のシミュレーションも参考になります。

中古車をお得に購入するなら車の個人売買カババがオススメ!

中古車の売買は車のフリーマーケット、カババがおすすめです。ガババは車の個人売買であるため、消費税がかかりません。新車を頼もうと思ったけど納期が長い場合でも、すでに現車がある中古車であれば比較的早く乗り換えることができます。

また、個人売買でローンを組むのは難しいものですが、ガババはオートローンを使用可能です。車の状態もプロが見ているので、個人売買で不安な部分はプロに任せられます。

まとめ

新車の場合、購入者が自分で用意する必要書類は、普通自動車は印鑑証明書、軽自動車は住民票です。そして、車が決まってから車庫証明書を取りに行けば納車までがスムーズに行えます。ただし、印鑑証明書や住民票、車庫証明書には有効期限があるので、納車時期に合わせて必要書類を用意するといった注意が必要です。必要書類と納車までの流れを理解しておくことで、納車までスムーズに行うことができます。

参考・引用