フィットの燃費はどれくらい?実燃費や他の車種との比較を紹介

2020年にフルモデルチェンジが実施され、ますます人気となったホンダ フィット。独自のハイブリッドシステム「e:HEV」の搭載により、一層燃費性能が向上しました。しかし、気になるのが実際の燃費です。

この記事では、フィットの燃費性能を丁寧に解説します。カタログ燃費のほか、実燃費の紹介やライバル車との比較もおこなっていますので、フィットの燃費について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

フィットの燃費性能

2001年6月に登場して以来、20年以上にわたって多くの人に愛されてきたフィット。2020年2月にフルモデルチェンジがおこなわれ、4代目となりました(2024年2月時点)。

現行型の4代目フィットは、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が採用されています。e:HEVとは、「EVモード」「ハイブリッド」「エンジンモード」の3つのモードを自動で切り替えるシステムです。

走り出しは電気、加速時はモーターとエンジンW活用、高速走行時はエンジンに切り替えるのが特徴。電気とエンジンを上手く組み合わせたハイブリッドシステムで、優れた燃費性能を発揮します。

フィットのカタログ燃費はどれくらい?

優れた燃費性能を持つフィットですが、実際の燃費はどのくらいなのでしょうか。ここでは、カタログ燃費と実燃費について詳しく見ていきましょう。

ガソリン車の場合

フィットのガソリン車のカタログ燃費は、以下のとおりとなっていました。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
BASIC2WD18.7km/L
4WD16.6km/L
HOME2WD18.5km/L
4WD16.6km/L
RS2WD17.9km/L
CROSSSTAR2WD17.6km/L
4WD16.1km/L
LUXE2WD17.9km/L
4WD16.0km/L

いずれのグレードも15.0km/Lを超える燃費性能を誇っています。とくにBASICの2WDは19.0km/Lに迫る低燃費です。

e:HEV(ハイブリッド)車の場合

続いて、e:HEV(ハイブリッド)車のカタログ燃費を見ていきましょう。

グレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
e:HEV BASIC2WD30.2km/L
4WD25.4km/L
e:HEV HOME2WD29.0km/L
4WD25.3km/L
e:HEV RS2WD27.2km/L
e:HEV CROSSSTAR2WD27.1km/L
4WD24.2km/L
e:HEV LUXE2WD27.6km/L
4WD23.5km/L

ガソリン車と比較すると、いずれのグレードもおよそ10km/L以上の違いがあります。燃費性能を重視したい方にとって、e:HEVは有力な選択肢となるでしょう。

フィットのカタログ燃費と実燃費の違い

カタログ燃費は一定の条件下で測定された数値のため、実際に公道を走るときと異なる数値がでる場合があります。そこで参考になるのが「実燃費」です。

ここからは、実際にフィットに乗っている人が口コミを投稿しているサイト「e燃費」の情報をもとに、実燃費について見ていきましょう。

グレード駆動方式実燃費
BASIC / HOME
LUXE / RS
2WD15.43km/L
e:HEV BASIC
e:HEV HOME
e:HEV LUXE
e:HEV RS
2WD22.19km/L
4WD18.85km/L
※2024年2月時点

ガソリン車の方は、カタログ燃費と大きな差はありませんでした。一方、e:HEVの方はカタログ燃費と差があります。とはいえ、22km/L以上の燃費性能があれば、十分低燃費といってよいでしょう。

フィットと他車種とのカタログ燃費を比較

続いては、フィットのライバル車である「トヨタ ヤリス」「トヨタ アクア」「日産 ノート」とフィットの燃費性能を比較してみましょう。

トヨタ ヤリス

https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30486400.html

トヨタ ヤリスは2021年から2023年まで、3年連続で新車販売台数No.1のコンパクトカーです。SUVのヤリスクロスやGRヤリスの登場で売り上げを伸ばし続けています。また、コンパクトカーならではの小回りのよさ、安全性、価格帯も高く評価されています。

そんなヤリスのカタログ燃費は、以下のとおりとなっていました。

タイプグレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
ガソリン車Z2WD21.3km/L
4WD19.1km/L
G2WD21.0km/L
4WD19.1km/L
X2WD21.3km/L
4WD19.1km/L
ハイブリッド車Z2WD35.4km/L
4WD30.2km/L
タイプグレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
ガソリン車Z2WD21.3km/L
4WD19.1km/L
G2WD21.0km/L
4WD19.1km/L
X2WD21.3km/L
4WD19.1km/L
G2WD35.8km/L
4WD30.2km/L
2WD36.0km/L
4WD30.2km/L

カタログ燃費を調べたところ、ガソリン車・ハイブリッド車のいずれも、フィットよりヤリスの方が燃費がよいとわかりました。3年連続売り上げNo.1なのもうなずけます。

トヨタ アクア

2011年に登場して以来、高い人気をほこっているトヨタ アクア。2021年にフルモデルチェンジ、翌年の2022年11月に一部改良されたことでも話題になりました。全車種ハイブリッドという燃費のよさや、豊富なカラーラインナップも人気の理由です。

そんなアクアのカタログ燃費は、以下のとおりとなっています。

タイプグレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
ハイブリッド車GRスポーツ2WD29.3km/L
Z / G2WD33.6km/L
4WD30.0km/L
X2WD34.6km/L
4WD30.0km/L
B2WD35.8km/L
4WD30.1km/L

タイプ

グレード

駆動方式

カタログ燃費(WLTCモード)

ハイブリッド車

GRスポーツ

2WD

29.3km/L

Z / G

2WD

33.6km/L

4WD

30.0km/L

X

2WD

34.6km/L


4WD

30.0km/L

B

2WD

35.8km/L

4WD

30.1km/L

いずれも30.0km/L超え(GRスポーツ以外)の低燃費となっていました。さすがのトヨタといったところでしょう。燃費性能にこだわるのであれば、アクアも有力な選択肢となりそうです。

日産 ノート

日産 ノートは2005年に登場して以来、長年親しまれているコンパクトカーです。2020年に2回目となるフルモデルチェンジが実施されました。すべてのグレードでガソリンエンジンとモーターを組み合わせた「e-POWER」が実装されており、燃費性能や加速性能、静粛性が向上しています。

そんなノートのカタログ燃費は、以下のとおりとなっていました。

タイプグレード駆動方式カタログ燃費(WLTCモード)
ハイブリッド車X2WD28.4km/L
X FOUR4WD23.8km/L

ノートはフィットと同じくらい燃費のよい車だとわかります。近未来的なエクステリアデザインやパワフルな加速を堪能したい方は、ノートを検討する価値があるかもしれません。

フィットのメリット

フィットのメリットは、燃費性能だけではありません。ここからは、フィットのメリットについて詳しく見ていきましょう。

乗り心地が快適

フィットは乗り心地のよさも魅力です。たとえば、モーター走行を中心とした安定感のある走りと、電気のパワーを活かしたスムーズな加速感。衝撃を素早く吸収するサスペンションが合わさり、堅実な走行を実現しています。また、細いAピラー(最前部の柱)が特徴的な、ゆとりのあるフロントガラスも魅力。開放感のある視界が安心感のある走行をサポートします。

ほかにも、長時間座っても疲れにくいフロントシート、シート・ステアリングヒーター、遮音・UVカット機能付きフロントガラスなど、快適なドライブができる要素を搭載しているのも特徴です。

安全性能が高い

フィットは先進の安全運転支援機能「Honda SENSING」を搭載しており、安全性能の高さも評価されています。フロントワイドビューカメラ・前方ソナーセンサー・後方ソナーセンサーの3つのセンサーが、周囲の異常を検知。駐車時の障害物をお知らせしたり、バック時に後方左右から来る車両を検知したりして危険を回避します。

また、誤発進抑制機能や急アクセル抑制機能により、ブレーキやアクセルの踏み間違いを防止するのも特徴。衝突時に備えたエアバッグシステムも万全で、万が一の事態にもしっかり備えています。

コンパクトカーと思えない広さ

コンパクトカーでありながら、広々とした室内空間もフィットの魅力です。前席だけでなく後席にも十分な余裕があり、どこにいてもくつろぎを感じられる空間になっています。

また、開口部荷室高 760mm × 荷室最大幅 1,150mm × 開口部地上高 610mmという余裕のある荷室もメリット。開口部が広く、積み降ろししやすい仕様です。さらに、後席を倒したり助手席を倒したり、後席の座面を跳ね上げたりとシートアレンジが豊富なのもポイント。長さのある荷物はもちろん、高さのある荷物も積み込めます。

燃費性能が優れている

前にも述べたとおり、フィットは燃費性能にも非常に優れています。低燃費を可能にしているのは、ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」です。モーターとエンジン、両方のよさを活かし、効率のよい燃費性能を実現しています。e:HEVタイプはエコカー減税の対象なので、税金対策にも適しています。

Q&A

フィットの中古車はいくらで購入できる?

フィットの中古車価格は、23〜227万と大きな差があります。ハイブリッドに比べてガソリン車は安くなりますし、年式が新しいものほど高額になります。カババで取り扱っているフィットの中古車を例に見てみましょう。

年式グレード走行距離中古車価格
2011年式RS1.5万km23万円
2021年式e:HEV LUXE1.5万km195万円
2022年式e:HEV HOME0.7万km185万円
2020年式e:HEV HOME4.9万km155万円

中古車価格には走行距離、車検までの期間、オプションなどが反映されているため、中古車によって価格はまちまちです。

なお、フィットe:HEV HOMEの新車価格は225万600円〜となっているため、中古車であれば40〜70万円ほど安く購入できることになります。

フィットは新車と中古車どちらを購入した方がよい?

費用の観点からいえば、中古車の方がお得に購入できます。しかし、新車・中古車はそれぞれによいところがあるため、費用だけでなく「何を重視したいか」を基準に選ぶとよいでしょう。

新車がおすすめ中古車がおすすめ
・新品を使用したい方
・最新のモデルに乗りたい方
・狙っているグレードがある方
・コスパを重視したい方
・可能な限り早く納車したい方

フィットを新車で購入する場合、納車までに1〜3ヵ月ほどかかります(2024年2月時点)。そのため、できるだけ早くフィットを手に入れたいという方は中古車がおすすめです。

一方で、新車は新品の車に乗れるのが何よりのメリット。また、狙っているグレードや色がある場合、中古車の場合はいつ出品されるか読めませんが、新車であれば確実に手に入れることができます。さらに、自分好みにカスタマイズできるのも新車ならではでしょう。

こだわりの一台を手に入れたいなら新車、コスパ・スピードを重視したいのであれば、中古車を選ぶとよいでしょう。

フィットにお得に乗るならカババがおすすめ

フィットは燃費性能に優れているだけでなく、本体価格が手頃なところも魅力の一つです。しかし、できることなら「もっとお得に」購入したいですよね。

フィットにお得に乗りたいと考えている方は、「カババ」での購入がおすすめです。カババは個人売買の自動車フリマサービスのため、消費税や中間マージンの負担を抑えて購入できます。

また、掲載車両はすべてプロが鑑定しているので、品質に不安がある方も安心です。コスパと品質、どちらも妥協したくない方は、ぜひカババでフィットをチェックしてみてください。

まとめ

フィットは燃費性能に優れたコンパクトカーです。また、快適な走行、広々とした室内空間、安全性なども申し分ありません。実用性の高い車を探している方におすすめです。

ハイブリッドでありながら、購入しやすい価格帯なのも魅力。中古車であれば150万円台から購入できます。カババで取り扱っているフィットは随時更新されているので、ぜひこまめにチェックしてみてください。

引用・参考