スイフトスポーツの燃費はどのくらい?カタログ・実燃費やライバル車との比較で徹底解説!

スズキ スイフトスポーツは、「スイフト」をベースに派生モデルとして2003年に誕生したスポーツモデルです。実用的でありながらスポーティな走りを持ち、コストパフォーマンス高いことで幅広いユーザーから人気となっています。

また、スイフトのフルモデルチェンジ車が発売されましたがスイフトスポーツはどうなるのでしょうか?この記事ではスイフトスポーツの燃費や魅力について解説します。

スイフトスポーツとは?

スイフトスポーツは販売開始当初、スイフトのラインナップの一部、「スポーティグレード」として売り出されて、登場から6年が経過した2011年にスイフトスポーツとして切り分けられ、独立したモデルとして販売されました。スイフトとスイフトスポーツの違いですが、見た目こそ似ているものの、エンジン・足回り・ボディと多くの部分が似て非なるものとなっており、走りの基本性能をより向上させたスポーティモデルとなっています。

現行のスイフトスポーツには「2WD・6MT」と「2WD・6AT」の2種類があり、全方位モニター用カメラパッケージが装着されているグレードとスズキセーフティサポートが非装着グレードの6グレード展開です。

2023年12月にベース車であるスイフトのフルモデルチェンジが発表されましたが、スイフトスポーツのフルモデルチェンジについては、2024年1月初旬の原稿執筆時点で正式に発表されていません。

スイフトスポーツの燃費性能の特徴は?

スイフトスポーツのパワーユニットは1.4L直列4気筒直噴ターボエンジンのみのラインナップで、ハイブリッド車などの設定はありません。小排気量エンジンですが、220Nmという2.2LのNAエンジンに相当する最大トルクを低回転から発生し、トルクフルかつ息の長い加速性能と高い省燃費性能を両立しています。

駆動方式は2WDのみ、組み合わされるトランスミッションは6MTと6ATの2種類があり、それぞれで燃費性能が異なります。

“スポーツ”のなが示す通り、走行性能を重視しているスイフトスポーツだからこそ、やはり気になるのが燃費です。そこで、スイフトスポーツのカタログ燃費と実燃費を見ていきましょう。

1 スイフトスポーツのカタログ燃費

カタログ燃費は、自動車メーカーが基準となる測定方法によって燃費を測定した値で、カタログに表示される公式の燃費です。

トランスミッションカタログ燃費
6MT17.6km/L
6AT16.6km/L

スイフトスポーツの燃費性能は、トランスミッションにより異なりますが、6MTと6ATの差はそれほど大きくありません。スイフトスポーツは走行性能を重視しているため、スイフトに比べると燃費はやや劣りますが、その分、スイフト以上に操縦性や安定性といった走行性能が高い点が魅力となっています。

2 スイフトスポーツの実燃費

実燃費とはカタログ燃費と違い、路面状況や運転スタイルなどの要素により影響を受ける実際の燃費のことです。スイフトスポーツの実燃費はどのくらいなのか、燃費投稿サイト「e燃費」のデータを参考に、駆動タイプ別に見てみましょう。

トランスミッションカタログ燃費
6MT14.9km/L
6AT14.0km/L

実燃費はカタログ燃費よりも水準が低くなる傾向があり、スイフトスポーツにおいても例外なくその差が見られますが、カタログ燃費同様に6MTの方がやや低燃費であることがわかります。また、カタログ燃費から下がっているとはいえ、コンパクトカーらしい優秀な数値です。

スイフトスポーツとライバル車の燃費を比較

スイフトスポーツのライバルにあげられる「MAZDA2」「トヨタ ヤリス」「ホンダ フィット」と燃費を比較してみます。

MAZDA2

2019年に“デミオ”という車名から、MAZDA2に名称が変更されました。スタイリッシュなデザインと機能性に優れた車内空間が特徴で、ガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジンの設定があります。

 駆動方式カタログ燃費実燃費
ガソリン車2WD20.2~20.3km/L15.3~16.5 km/L
4WD18.1km/L15.6 km/L
クリーンディーゼル車2WD21.6~25.2 km/L22.0~22.4 km/L
4WD19.2 km/L19.4 km/L

スイフトスポーツと比較すると、MAZDA2(ガソリン車)の方がカタログ燃費では優れていることがわかります。しかし、実燃費ではそれほど差はありません。

また、MAZDA2にはディーゼル車が用意され、燃費性能はかなり優れており、最大トルクは250Nmとスイフトスポーツにも負けない力強さも持っています。ただし、ディーゼルエンジン車はどうしてもエンジンのレスポンスで劣るため、スポーティーな走りを求める方には向きません。

トヨタヤリス

2020年に発売されたトヨタ ヤリスは、軽い・小さい・扱いやすいをコンセプトに開発されたコンパクトカーで「走り」に対して、大きな、そして圧倒的な強みのあるモデルです。

ハイブリッド車(CVTのみ)

グレード駆動方式カタログ燃費実燃費
HYBRID X2WD36km/L26.1m/L
E-Four30.2km/L18.4lm/L
HYBRID G2WD35.8km/L26.1m/L
E-Four30.2km/L18.4lm/L
HYBRID Z2WD35.4km/L26.1m/L
E-Four30.2km/L18.4lm/L

1.5Lガソリン車

グレード駆動方式カタログ燃費実燃費
X2WDCVT21.6m/L16.5km/L(1.5L)15.7km/L(1.0L)
2WD6MT19.6km/L16.2km/L
4WDCVT19.2km/L15.7km/L
G2WDCVT21.4km/L16.5km/L(1.5L)15.7km/L(1.0L)
2WD6MT19.6km/L16.2km/L
4WDCVT19.2km/L15.7km/L
Z2WDCVT21.6m/L16.5km/L(1.5L)15.7km/L(1.0L)
2WD6MT19.6km/L16.2km/L
4WDCVT19.2km/L15.7km/L

ヤリス・ハイブリッドのカタログ燃費は約36km/Lとなっており、やはりハイブリッドでは無いスイフトスポーツは敵いません。ただし、売れ筋であるHYBRID Gの価格は約230万円からとなり、やや割高となっています。

ホンダ・フィット

フィットの現行モデルは2022年10月にフルモデルチェンジが施され、先進安全機能はもちろん、新規に搭載された【e:HEV】システムにより更なる燃費性能と走る楽しさを両立させる新時代のハイブリッドカーへと進化を遂げています。

グレード駆動方式カタログ燃費実燃費
BASIC2WD18.7km/L
4WD16.6km/L
HOME

2WD18.5km/L
4WD16.6km/L
RS2WD17.9km/L
CROSSSTAR2WD17.6 km/L
4WD16.1 km/L
LUXE2WD17.9 km/L
4WD16.0 km/L

十分なデータがとれていないからか、e燃費にまだ実燃費の情報の記載がありませんでしたが、カタログ燃費では、スイフトスポーツよりも優れています。ただし、エンジンの最大トルクは142Nmとなっており、乗り方によっては実燃費が大きく下がってしまうかもしれません。

続いてハイブリッド車です。

グレード駆動方式カタログ燃費実燃費
e:HEV BASIC2WD30.2km/L22.3km/L
4WD25.4km/L17.7km/L
e:HEV HOME2WD29.0km/L22.3km/L
4WD25.3km/L17.7km/L
e:HEV RS2WD27.2km/L22.3 km/L
e:HEV CROSSSTAR2WD27.1 km/L21.6 km/L
4WD24.2 km/L18.0 km/L
e:HEV LUXE2WD27.6 km/L22.3km/L
4WD23.5 km/L17.7km/L

燃費数値は全般的にフィットが優れています。しかし、スポーティグレードのRSは約245万円となっており、コストパフォーマンスという点では、スイフトスポーツの方が有利です。

スイフトスポーツの魅力は何?

燃費を中心に見てきましたが、スイフトスポーツの燃費以外の魅力やおすすめポイントはどんなところにあるのでしょうか?

ポイント1 価格設定

スポーツモデルながらも200万円台前半という価格設定は、スイフトスポーツの一番の魅力と言っても過言ではないでしょう。ベース車両となるスイフトの価格が安いことに加え他社メーカーにコンパクトなスポーツモデルが多いことから競争が激しく割安になっています。

スズキはリーズナブルなモデルを作るのに長けたメーカーです。ひとつのモデルをベースに、さまざまなクルマに発展させていくという手法は、以前の会長であった鈴木修氏がフォルクスワーゲンのプラットフォーム共用を見てそれを取り入れたとされています。

ポイント2 外観

外観の大きな特徴は、スイフトよりも車幅が拡大されていることです。全幅 1,735mmで3ナンバー扱いとなっています。幅が広くなったことでフロント・リヤの車軸の幅が拡大され、高いコーナリング性能が期待できます。

2本出しのスポーツマフラーや大きく口の開いた台形デザインのグリル、またノーマルモデルはグリル周りに控えめにシルバーメッキがあしらわれスポーティさを演出しています。

ポイント3 走行性能

スイフトスポーツは細部に至るまで走行性能が追及されていて、見た目はコンパクトでも走りは立派なスポーツカーとなっています。

基本性能である「走る、曲がる、止まる」を高めた軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」は、基本性能の向上と軽量化を両立。ドライバーの操作に瞬時に答えることで、街中での速度域でも十分スポーティな走りを実感できます。

1.4L直噴ターボエンジンは、低回転域から高いトルクを発揮させ、欧州車のスポーツカーのようにメリハリのある加速が楽しめます。

スイフトスポーツをお得に乗る方法はある?

新車の場合、2WD・6MTが2,164,800円、2WD・6ATが2,236,300円。全方位モニター用カメラパッケージ装着車の2WD・6MTが2,217,600円、2WD・6ATが2,289,100円です。

一方で、中古車の場合は、現行モデルで100~399 万円 、2011年モデルで28~215 万円です。(大手中古車情報サイト調べ)値段は走行距離やオプションの有無、修復歴の有無によっても値段は大きく変わります。スイフトスポーツは中古車の登録台数が多い車種です。中古車であれば新車と比べてリーズナブルな価格帯となっているので、予算に限りがある方でも購入しやすいでしょう。

また、中古車の場合、オプション代が含まれている価格になっているため、リーズナブルに買うことが出来る可能性があります。

中古車を探す際におすすめしたいのが、「プロに任せる、自動車フリマ」のカババです。カババは個人間売買なので消費税が掛からず、実質10%お得になります。掲載車両はすべてプロが鑑定済みのため品質チェックはもちろん、妥当性のある価格も大きな魅力です。是非「カババ」をチェックしてみてください。

まとめ

スズキ スイフトスポーツは、実用性とスポーツ性を高次元で両立していながら、新車でも200万円台前半の価格設定でコストパフォーマンスに優れています。ベースであるスイフトと比較するとやや燃費は劣りますが、家族がいる方でも安心して乗れるコンパクトカーです。

新車のスイフトはもちろんのこと、中古車でスイフトの購入を検討しているなら、消費税や中間マージンのかからない個人間フリマ「カババ」で探してみてください。

引用・参考