車の価格が安くなりやすい時期とは?車を買ってはいけない時期や安くするためのコツを解説!  

車が安くなりやすい時期選んで購入すれば、希望に近い条件で車を購入できるかも知れません。高額な買い物の1つである車を購入する際は、誰しも慎重になってしまいます。しかし、安くなりやすい時期に思い切った交渉をすることが、欲しい車を手に入れる近道です。 

そこで、安くなりやすい時期や買ってはいけない時期の有無、さらには価格の交渉術まで車購入のコツを詳しく解説します。 

新車、中古車が安くなりやすい時期とは?  

新車や中古車につけられている価格自体は、中古車が相場によって多少前後することがあるものの年間を通じて基本的に一定です。しかし、表示されている価格から値引きを受けやすい時期があります。 

1年のうち、どの時期が安くなりやすいのか詳しくみていきましょう。 

決算期が重なる2月・3月が一番安い!  

新車や中古車が年間でもっとも安くなりやすい時期は、決算直前の2月から3月です。年度の売上目標達成のため、販売店はできるだけ販売台数を伸ばしたいと考えています。 

また、中古車販売店にとっては、抱えている在庫の仕入れ代金は販売しないと経費になりません。例えば、売れていない在庫の仕入れに500万円かかっていると、1,000万円の利益があったとしても現金の残りは500万円だけになってしまいます。しかし、税金は利益の1,000万円に対してかかってくるので、できるだけ販売台数を伸ばして在庫台数を減らすことが重要なのです。 

ただし、手続きに手間がかかる車の購入では、日程に余裕をもった交渉をしましょう。決算「前」の売上にならなければ、自動車販売会社にとって値引きをする意味がなくなってしまうためです。 

中間決算が重なる9月

中間決算時期となる9月も、比較的安く車を購入できる時期です。多くの会社は、半期ごとに売上目標を設定しています。また、年間の業績見通しにも影響するため、中間決算の数字は重要です。 

ただし、年度決算までにはまだ半年あることから、それほど大きな値引きは期待できないこともあります。 

ボーナス期の6月・7月

ボーナス時期も、安く車を購入したい方にとっては狙い目の時期です。車は安い買い物ではないため、多くの資金のある時期のほうが購入する機運が高まります。車の購入資金をもった消費者を囲い込むため、販売店は積極的に値引きをするのです。 

競合のメーカーや販売店とも比較しながら、有利な見積もり額を引き出せるように交渉しましょう。 

月末

販売店や営業担当は、月ごとにも目標を立てています。毎月の締め時期となる月末も、値引きを受けやすい時期です。特に営業担当にとっては、月末の1台の販売が目標達成につながるかも知れません。値引きやサービスなど、より有利な条件を引き出しやすくなります。 

また、車業界に限らず「歳末セール」が展開される年末も、安く車を購入できる時期です。冬のボーナス時期が重なることもあり、全体に消費が上昇する時期のため各社が販売に力をいれます。 

車の購入時の注意点は? 

車を購入する際は、安くなりやすい時期と違い、税金面から損をしないおすすめの時期もあります。一方で、車を買ってはいけない時期はあるのでしょうか。 

車の購入時期について、整理してご紹介します。 

車を買ってはいけない時期とは? 

安くなりやすい時期はあるものの、お金の状況や車の必要性は個人によって異なります。そのため、車を買ってはいけないという時期は特に無く、いつ購入しても問題ありません。 

さらに、中古車に関しては、狙っていた仕様の車が見つかれば逃さず購入するようにしましょう。中古車は一物一価と言われ、同じ走行距離、状態、仕様の車を見つけることは困難です。 

軽自動車の購入は4月がおすすめ 

軽自動車を購入するのであれば、4月2日以降に購入することをおすすめします。毎年支払う軽自動車税は、4月1日時点の所有者に課税されるため、2日以降に購入すればその年の税金を別途収める必要はありません。 

もちろん、その年度の軽自動車税分が価格に転嫁されている可能性はありますが、軽自動車の納付期限は5月末日です。購入後すぐに別途収めることになるため、現金の負担を大きく感じてしまいます。 

車の購入時期によって税金は変わる! 

普通車の自動車税は、購入した翌月からの月割で課税されます。つまり、月初に購入すると購入月の自動車税はまるまるかかりません。例えば、30日に購入すると1日乗っただけで翌日から課税されますが、1日に購入すれば1ヶ月間分の税金を支払うことなく車に乗れます。 

金額的にはそれほど高額ではありませんが、できるだけ税金面で損をしたくないという場合は、月初の購入がおすすめです。ただし、陸運局で所有者を変更した日が重要で、納車日とは限らない点には注意してください。詳しくは販売店で相談して、最適な日付で手続きしてもらうようにしましょう。 

車の買い替えを検討する目安は? 

どんなに気に入った車でも、永久に乗り続けることは現実的ではありません。一方で、決して安い買い物ではないだけに、車の買い替えはつい決断を先送りにしてしまいがちです。 

そこで、車の買い替えの検討に最適なタイミングをいくつかご紹介しましょう。 

エンジンやミッションが故障したとき 

車の買い替えを検討すべきタイミングは、修理代が高額となる場合です。特に走行に関係するエンジンやトランスミッションは、修理費用が高額になるおそれがあります。さらに、ハイブリッド車の場合は、モーターや蓄電池も修理代が高くなる部品の1つです。 

エンジンが故障した場合の修理代は数10万〜100万円前後、トランスミッションなら数十万円程度と高額になります。ほとんどの場合で、修理代を買取価格が上回ることはありません。よほどこだわりのある車であれば別ですが、一般的にはエンジンやトランスミッションが故障したタイミングで車を買い替えることをおすすめします。 

耐久性の低い中古車は修理よりも買い替えがお得 

購入した中古車が故障した場合は、買い替えたほうがお得な場合も少なくありません。走行距離や年式にもよりますが、中古車は新車に比べて耐久性が低いため、修理をしてもまたほかの箇所が故障するおそれもあるためです。 

特に軽自動車の場合は耐久性が高いとはいえないため、軽微な故障でも修理費用によっては買い替えを検討しましょう。また、修理によって買取価格が下がることもあるため、修理費用を次の車の購入資金に当てたほうがお得な場合もあります。 

購入から5~7年で買取価格を担保しよう 

新車の場合でも、購入から5〜7年を超えると買取価格が下落し始めます。新車は購入から3年で1回目の車検のため、5年はちょうど2度目の車検を迎える頃です。2度目の車検前後であればあまり買取価格に影響はありませんが、3度目の車検になる7年目頃には大きく値下がりしてしまうおそれもあります。 

もちろん車種にもよりますが、新車購入から8年が経過すると車の買取価格は期待できません。売却金額を車の購入資金の一部にしたい場合は、最大でも7年程度を目安に手放すことを検討しましょう。 

走行距離が10万kmを超えたら買い替えの検討を

走行距離が10万kmを超えたら、買い替えの検討を強くおすすめします。一般的に10万kmを超えると故障が発生しやすくなるといわれていて、さらに10万kmでの交換を推奨している部品もあるためです。 

10万kmを超えるとあまり高い買取金額には期待できませんが、修理費用がかさむため乗り続けているだけでコストがかかってしまいます。一度の出費が少なくても、気がついたら中古車を購入できるほどの修理代がかかっていたといったこともあるので買い替えをぜひ検討してください。 

車を安くするためのコツ 

車は大きな買い物だけに、できるだけ安く購入したいものです。しかし、闇雲に「安くして」と営業担当に伝えても、お得な金額で購入できるとは限りません。 

そこで、車を安く購入するためのコツを4点ご紹介します。 

中古車の値引きの相場は? 

中古車の値引きの目安は、車両価格100万円につき10万円程度です。例えば、200万円の車であれば20万円程度が値引きの上限だと考えておきましょう。上限を超えた無理な値引き交渉をすると、販売店の印象が悪くなってしまいます。 

また、人気車種などでは、あまり値引きできない場合もある点に注意が必要です。せっかく気に入った車を見つけても、過度な値引きを要求して交渉が難航しているうちに売れてしまったなんてことにもなりかねません。 

オプション費用を削ろう 

中古車をできるだけお得に購入したい場合は、車本体以外の費用を節約する方法もあります。具体的には、車庫証明をはじめとした手続き費用や納車前のクリーニングなどです。また、納車後の保証が費用に含まれている場合もあるため、販売店に確認してみてください。 

車を購入する際の書類手続きは、特に専門の資格を必要としません。車庫証明の取得や移転登記といった諸手続きを自分で行うことで、代行費用を節約できます。 

また、車内クリーニングを始めとした納車前の整備も、無理に行う必要はありません。現車と整備内容をしっかりと確認して、不要な場合はオプションから外してもらうよう交渉しましょう。 

在庫の多そうな車種を選ぶ 

在庫の多い車種や不人気色を選んで交渉するのも、中古車を安く購入するためのコツです。中古車の価格は、需要と供給のバランスで決まってきます。在庫数や色のほかにも、同車種でも数の多いグレードや逆に不人気のグレードなども狙い目です。供給に対して需要の少ない車種であれば、販売店も相場以上の値引きをしてくれるかも知れません。 

在庫の多い車種や不人気色といった情報は、インターネット上の口コミなどで調べられるほか、販売店に直接聞いてみるのも有効な方法です。在庫を抱える販売店としては不人気車が売れる機会は逃したくないため、要望を率直に伝えてみてください。 

購入意思を表明する 

価格交渉を行う際は、購入の意思表示を明確にしておくことが大切です。購入の決め手や「今日購入するつもりできている」といったことを伝えておくと、担当者も本気で交渉に応じてくれます。 

また、売り込みを敬遠して「ちょっと見に来ているだけ」といったニュアンスを伝える方もいますが、あまりおすすめしません。販売店や営業担当の目的は車の説明ではなく、販売することです。より車を欲しがっている人を優先するため、車をほしいことをしっかりとアピールして交渉に臨みましょう。 

車を安く購入するために知っておくべきこと 

車を安く購入するためには、事前の情報収集が重要です。また、車を購入する目的や条件が明確になっていないと、自分のペースで交渉できません。 

そこで、車の価格交渉をする前に知っておくべきことを詳しくご紹介します。 

欲しい車の用途から条件を考える 

車を購入する際は、用途や目的といったことを明確にしておくことが大切です。通勤に使用、家族の送迎、週末のアウトドアといったさまざまな用途から、購入する車を絞り込んでいきます。 

また、よほどのこだわりがなければ、希望車種を複数考えておくこともおすすめです。例えば、SUVなら別メーカーの車種から選ぶ、高級セダンなら上位グレードから下位グレードまで考えておくとより有利な条件を引き出しやすくなります。 

購入したい車の相場

購入予定の車の相場を事前に調査しておくことも、有利に交渉をすすめるうえで大切なことです。インターネットで簡単に中古車価格が調べられるので、車種や色、グレードによる相場の違いをしっかりと調査しておきましょう。 

同車種同グレードでも、走行距離や内外装の状態などによって中古車価格は1台ごとに変わってきます。価格が変わる条件も含めて広く相場を把握して、欲しい車の価格交渉に臨んでください。 

中古車の状態

中古車を購入する際は、車の状態確認は必須です。走行距離や年式、修復歴といった情報は販売店が開示しています。価格だけでなく車の状態も含めて、最終的な購入の判断をしましょう。 

また、現物の状態を確認することも、強くおすすめします。インターネットや広告などに記載されていない細かいキズや内装の傷み、さらに車内の気になるニオイなどがあれば、値引き交渉にも有効です。 

販売店の口コミやサービス内容 

中古車の購入は、販売店選びも大切です。取り扱っている中古車の品質や購入後のサービス、さらには整備の技術力など、販売店によって実力は異なります。インターネット上の口コミも参考して、購入する販売店の情報を事前に収集しておきましょう。 

また、中小の販売店であれば、営業年数も1つの判断材料です。評判が悪ければ顧客が離れていくので、長年営業を続けることはできません。 

まとめ 

車を購入する際は、できるだけ安い時期を選ぶことが大切です。決算やボーナス時期など、値引きをしてもらいやすい時期を選んで購入してください。ただし、中古車を購入する際は、欲しい車が見つかったタイミングを逃さず購入しないと在庫がなくなってしまうので注意しましょう。 

また、値引き交渉をする際は、車種による相場や値引きの上限を把握して無理な要求をしないことも大切です。ビジネスとはいえ営業担当もヒトなので、お互いに気持ちの良い交渉をして最善の条件を引き出すように心がけてください。 

引用・参考