絶大な人気を誇るプレミアムミニバン アルファード&ヴェルファイア

専用チューンでヴェルファイアの個性を強調

2002年に初代モデルが発売されたアルファード。高級ミニバンというカテゴリーを牽引し、絶大なる人気を集めてきたモデルです。2023年6月には4代目へとフルモデルチェンジし、ラグジュアリーやおもてなしといった魅力をさらに高めてきました。


もちろんデザイン違いのヴェルファイアもラインナップされます。従来まではアルファードとはあくまでデザインの違う兄弟車的な存在でした。しかし新型ではヴェルファイア専用のサスペンションチューニング、ボディ補強、全グレードで19インチタイヤ装着などが加えられ、スポーティな走りのキャラクターを強めてきたのが特徴です。光のアルファードに対して影のヴェルファイアといった印象で、ヤンチャなイメージといえるでしょう。アルファードはフォーマルといったことろです。

ボディサイズは全長4,995㎜×全幅1,850㎜×全高1,935㎜となり、一般的な機械式駐車場のサイズを維持してきました。もちろんパッケージ効率をさらに追求し、室内がさらに広くなっているのがポイントです。ホイールベースは3,000㎜とかなりロングに設計されています。

人気モデルだからこその徹底した作り込み

グレード構成は2列目シートの快適性を高めたトップモデルの「エグゼクティブラウンジ」はアルファード&ヴェルファイアともに設定されています。通常グレードはアルファードが「Z」、ヴェルファイアには専用グレードとなる「Zプレミア」が設定されます。その名が示すように、黒を基調としたインテリアに、金属加飾を加えることでプレミアム感とアグレッシブさが表現されています。

価格は先代に比べて100万円ほどアップしましたが、その価値は十分にあると思います。人気モデルということで開発コストも十分にかけられ、その作り込みはトヨタのフラッグシップと言えるアルファードならではです。

パワートレインは2.5ℓ直4NA(アルファードのみ)、2.5ℓ直4ハイブリッド、2.4ℓ直4ターボ(ヴェルファイア専用)がラインナップされます。駆動方式は2WDと4WDがあり、ハイブリッドモデルの4WDはモーター駆動のE-Fourシステムとなります。

驚くほど静かな室内は居心地◎

走りはとにかく室内の静粛性の高さに驚かされます。なめらかでしっとりした乗り味も高く評価できる部分です。車体の振動が少なく、ミニバンとは思えない仕上がりです。特に周波数感応型ショックアブソーバーが装備されているモデル(エグゼクティブラウンジ・Zプレミア)はひときわコンフォート性能の高さを感じられます。これら特性を含めて、新型モデルでもっとも優れた走行特性を持つのはヴェルファイアのZプレミアです。ハンドリング、力強いターボパワー、ヴェルファイア専用のチューニングによる”走ってる感”と、すべてにおいて新型の凄さ&進化を感じられるモデルに仕上がっています。

一方、快適性に特化するのであれば、アルファードのエグゼクティブラウンジに注目です。ヴェルファイアは19インチタイヤとなりますが、アルファードのエグゼクティブラウンジは17インチタイヤが標準となり、突き上げの低減まで実現しています。2列目に座る送迎車として使うのであれば、アルファードのエグゼクティブラウンジが最適です。

エグゼクティブラウンジはフロントサイドガラス、スライドドアガラス、フロントクォーターガラスが高遮音タイプとなっており、より静粛性が高い仕様となっています。2列目シートはクッションフレームの取り付け部にゴムブッシュを配置したり、背もたれに低反発フォームパッドを採用されるなど、優れた座り心地も◎。手元で操作可能な操作パネル、マッサージ機能、電動サンシェードなど装備も至れり尽くせりです。また、この2列目シートは乗員がいなければ倍の速いスピードでの前後スライドが可能で、素早いシートアレンジを実現しており3列目シートへの乗降性の良さも確率しております。