アルトの燃費性能を徹底解説!燃費以外の特徴も

軽量コンパクトなのに、居住空間と充実した装備が魅力のスズキ アルト。さらに、マイルドハイブリッドによる燃費性能はクラスNo.1を誇ります。

1979年の初代登場から40年以上作り続けられ、現行型は2021年に発売された9代目です。スズキの高い技術力を投入して作られたアルトについて、燃費性能を中心に詳しくご紹介します。

アルトの燃費性能の特徴とは?

軽自動車のアルトはコンパクトで軽量なため、もともと燃費面では有利な車種のひとつです。長年軽自動車を作り続けてきたスズキのノウハウを詰め込み、快適な走行性能と省燃費性を660ccという小型エンジンで両立しています。さらに、マイルドハイブリッド方式を採用し、モーターのみでの走行はできないものの、加速時に不足するトルクを補う形で燃費性能を高めています。

それでは、ここからアルトのカタログ燃費と実燃費についてそれぞれご紹介します。なお、カタログ燃費はメーカーが公表している燃費で、特定の条件下で計測された数値です。一方、実燃費は実際に走行したユーザーからの報告に基づいて集計されています。

アルトのカタログ燃費について

アルトのカタログ燃費はエンジンと駆動方式によって異なり、23.5km/L〜27.7km/Lです。ます。エンジンや駆動方式の違いも含めて、アルトには4つのグレードがあります。ハイブリッドシステムを搭載した「HYBRID X」「HYBRID S」、ガソリンエンジンの「L」「A」です。それぞれ2WD(FF)と4WDの駆動方式が選べます。

ハイブリット、ガソリンエンジンともに、使用燃料はレギュラーガソリンです。なお、燃費はWLTCモードの値を記載しています。

グレード名エンジン方式駆動方式カタログ燃費
HYBRID Xハイブリッド2WD(FF)27.7km/L
4WD25.7km/L
HYBRID Sハイブリッド2WD(FF)27.7km/L
4WD25.7km/L
Lガソリン2WD(FF)25.2km/L
4WD23.5km/L
Aガソリン2WD(FF)25.2km/L
4WD23.5km/L

アルトの実燃費について

さまざまな車種の実燃費を集計しているe燃費によると、アルトの実燃費は22.25km/L〜24.47km/Lでした。ハイブリッド車のほうがやや燃費が良い傾向ですが、ほとんど差がない点は驚きのポイントです。

ガソリンの4WDに関しては、カタログ燃費よりも良い数値となっています。もちろん実燃費はユーザー個人の乗り方によって変わるため一概には言えませんが、アルトが燃費の優れている車種であることを証明するポイントです。

グレード名エンジン方式駆動方式カタログ燃費実燃費
HYBRIDX/ハイブリッド2WD(FF)27.7km/L23.73km/L
HYBRID S4WD25.7km/L24.47km/L
L/ Aガソリン2WD(FF)25.2km/L22.25km/L
4WD23.5km/L23.96km/L
参考)
https://e-nenpi.com/enenpi/carname/2419
https://e-nenpi.com/enenpi/carname/343

アルトとライバル車の燃費を比較

アルトのライバルは、各社が販売する軽自動車です。軽自動車のなかでも、特にアルトと同車格の3台の燃費を詳しく紹介します。なお、カタログ燃費はすべてWLTCモードの値です。

ダイハツ ミライース

引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_e-s/index.htm

ダイハツ ミライースは、アルトと並んでコンパクトサイズの軽自動車として人気の車種です。カタログ燃費は2WD(FF)が25.0km/Lで、4WDが23.2 km/Lとアルトとほぼ変わりません。なお、ミライースにはハイブリッドは設定されておらず、いずれもガソリンエンジンです。実燃費は22.49〜23.82km/Lで、カタログ燃費に近い数値を記録。実際の走行でも、カタログ燃費に近い燃費性能に期待できます。

燃費性能だけではなく、軽快な走りを楽しめるのもミライースの特徴です。公式サイトにも「すべてをちょうど良いバランスで実現」とあり、デザインや安全性、価格も含めてバランスの取れた1台に仕上がっています。

スズキ ラパン

引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/lapin/

ラパンは、アルト同様スズキが販売しています。サイズ感もアルトと同様ですが、個性的で可愛らしいデザインが特徴です。2WD(FF)が26.2km/Lで4WDでも24.6km/Lとアルトよりカタログ燃費は良くなっています。アルトのように、マイルドハイブリッドが設定されていないことを考えると優秀な数値です。

一方、実燃費は19.21〜20.11km/Lで、アルトと比べるとやや見劣りします。走行時の発電負荷を抑えるリチウムイオン電池を低燃費装備として搭載しているものの、走り方によって効果は限定的です。

スバル プレオプラス

引用元:https://www.subaru.jp/pleoplus/pleoplus/

プレオプラスは、スバルの販売するコンパクト軽自動車で、ミライースのOEMモデルとしてダイハツが製造しています。カタログ燃費もミライースと全く同じで、2WD(FF)が25.0km/Lで4WDが23.2 km/Lです。

外観や内装など、エンブレム以外は基本的にはミライースと変わりません。ただし、グレードの分け方は異なるため、購入時には装備を事前に確認しましょう。また、トヨタ ピクシスエポックも、プレオプラスと同様にミライースのOEMモデルです。

一方、実燃費については17.46〜19.46km/Lとミライースと比較すると、カタログ燃費より大きく落ち込みます。エンジンや仕様が同様という点を考えると、実燃費はユーザーによって大きく異なることが改めてわかりました。

アルトの燃費以外の特徴は?

引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/alto/

アルトの魅力は、高い燃費性能だけではありません。小さいながら小気味よく走る、高い走行性能や作り込まれた車内装備などアルトの燃費以外の特徴をご紹介します。

軽快な走行性能

燃費性能に貢献するマイルハイブリッドシステムは、走行性能にも重要な装備です。660ccという軽自動車のエンジンでは低速域でのトルクが弱点ですが、モーターの駆動力で力強い走りを楽しめます。

また、非力な軽自動車で軽快な走りを楽しむためには、軽量化も重要なポイントです。アルトには、ボディ、シャシーともに軽量化の技術が詰め込まれています。ひとつは安全性にも影響する、軽量衝撃吸収ボディ「TECT(テクト)」です。高強度と軽量という相反する性能を高次元で両立しました。

さらに、ボディ剛性を高める「HEARTECT(ハーテクト)」プラットフォームによって、キビキビとしたハンドリングも実現。TECTと同様に、軽量化と両立させながら性能の向上を図られています。

コンパクトなのに快適な室内空間

アルトは、普通車のように広い室内空間は確保できません。しかし、長年コンパクトカーを作り続けてきたスズキだけに、小さいながらも快適な空間をしっかりと確保。さらに、快適性を高める装備も充実しています。

ステアリングとシートの高さは体格に合わせて調整できるため、大柄なドライバーでも狭さを感じません。また、フルオートエアコンはもちろん、運転席と助手席にはシートヒーターまで装備。ハイブリッドシステムの動作状況江尾肇、さまざまな情報を表示するマルチインフォーメーションディスプレイをスピードメーター内に配置するなど、普通車並の装備が盛り込まれています。

広いラゲッジスペースと豊富な収納

スズキのノウハウが詰め込まれているのが、ラゲッジスペースと収納機能です。開口部が広くとられたラゲッジスペースは、無駄なく積み込めます。また、リアシートを倒せば1,200mm以上の奥行きが確保できるため、日々の買い物からアウトドアユースまで十分な積載量です。

また、ちょっとしたスペースにも、無駄なく収納スペースが設けられていることもアルトの特徴です。限られた車内空間を効率的に使用することで、居住性を高めています。

充実した先進安全装備

アルトには、普通車顔負けの先進安全装備が詰まっています。夜間の歩行者まで検知する衝突被害軽減ブレーキや後退時のブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などの安全装備でドライバーを全方位からサポートします。

さらに、カメラを利用した装備も充実。後退時のバックモニターはもちろん、車輌を擬似的に真上から見下ろす全方位カメラ、さらにすれ違い支援機能で狭い道で対向車とすれ違う際の死角も減らせるので運転に慣れていない方でも安心です。

アルトの先代モデルと比較

現在販売されているアルトは、2021年にフルモデルチェンジをした9代目です。先代の8代目は2014年から販売されていて、多くの点で現行型と異なります。

まず、最大の違いは車内空間です。先代から全高が50mm高くなり、合わせて室内高も拡大。さらに、全幅は同じながら室内幅は25mm広くなり、先代よりもゆったりと乗れるようになりました。外観は丸みを帯びたデザインに変更され、コンパクトカーながら立体的で安心感のあるスタイリングに変更されています。

トランスミッションの方式も、現行型のアルトで大幅に見直されました。先代では5速MT、5速ATの設定もありましたが、CVTのみに変更。変速ショックが少なく、快適な乗り心地に加え低燃費を実現しています。 燃費面では、マイルドハイブリッドの導入が大きな変更です。カタログ燃費では、先代でもっとも低燃費のモデルの26.2km/Lから1.5km/Lも向上させ、27.7km/Lに到達しています。また、ガソリンエンジン車でも「エネチャージ」という、発電時の無駄な燃料消費を抑える仕組みを採用。減速時のエネルギーで充電し、エンジンへの負荷を軽減することで燃費の抑制と軽快な走りを実現しています。

アルトをお得に乗る方法はある?

アルトをできるだけお得な価格で入手するには、中古車個人売買サービス「カババ」がおすすめです。アルトは比較的販売台数も多いため、中古車店も含めて希望の在庫を探すのは簡単です。しかし、中古車店は車輌の仕入れ価格にマージンを乗せるため、当然市場での買取相場よりも高額になります。しかも、アルトは人気車種のため、強気の価格設定をしている中古車店も少なくありません。

カババなら、基本的には個人売買なので中間マージンは不要。また、全国のユーザーから出品されているので、販売台数の多いアルトなら好みの仕様の1台が見つかる可能性も十分あります。売却する人が納得する価格で出品されるので、思わぬ掘り出し物が見つかるかも知れません。

また、一般的なフリマサイトやオークションサイトだと気になる品質面も、プロの査定を受けた車輌が出品されているカババなら安心です。中古車店の安心感と個人売買の価格、それぞれの良い点をカババは両立しています。さらに、各種手続きや納車手配、アフターサービスも受けられるので、初めて車を個人売買する方でも安心です。

まとめ

引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/alto/

もともと燃費性能の高いスズキ アルトですが、マイルドハイブリッドを導入した現行型ではさらに低燃費を実現しています。

さらに、マイルドハイブリッドのメリットは、軽自動車クラスNo.1の低燃費だけではありません。小型エンジンの弱点である低速トルクをモーターで補うため、軽量に作られたボディと合わせて軽快な走りを楽しめます。

街乗りからちょっとしたドライブまで、ストレスなくこなせるアルト。長年コンパクトカーを作り続けてきたスズキの高い技術力が詰め込まれた、多くの方におすすめできる1台です。低燃費車をお探しの方は、ぜひ検討してみてくださいね。

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