フォレスターの燃費性能はどのくらい?カタログ/実燃費の差を解説

フォレスターは悪路走破性や力強いエクステリアデザイン、高い安全性に定評があるスバルのミドルサイズSUVです。アウトドアはもちろん子育て世代の日常使いとしても使いやすく、世代や男女を問わず人気があります。

そこで今回は、そんなフォレスターのカタログ燃費・実燃費に焦点を当てて、フォレスターに乗る際の年間維持費やライバル車との比較をご紹介しましょう。また、購入検討者が気になる「買うなら新車と中古車どっち?」についても考察していきます。

フォレスターとは?

フォレスターはミドルサイズのクロスオーバーSUVで、北米をはじめとした海外でも非常に人気があるスバルのグローバルモデルです。1997年の発売以来高い人気を得ており、2018年にフルモデルチェンジし5代目となる現行モデルではさらなる力強いデザインと操縦安定性を確立しました。

なお、車名の「フォレスター(FORESTER)」は「森に住む人・森を育む人」を意味しており、自然豊かな土地でのアウトドアや環境性能の高さをイメージさせます。

フォレスターの魅力

フォレスターはオールアラウンドな魅力があり、そのポイントは多岐にわたりますが、注目すべきはやはり走行性能の高さでしょう。

5代目からは「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、ステアリングの応答性や静粛性が向上。またスバルならではの水平対向エンジンを全グレードに搭載し、低重心で安定性のある走りを楽しめるのが特徴です。

またスバル独自の4輪駆動システム「シンメトリカルAWD」の中でもフォレスターは「アクティブトルクスプリットAWD」を採用。濡れた道路や雪道、砂利道など路面状況に合わせて最適なトルク配分を行い、雨の日の高速道路や未舗装路でのアウトドアなど様々なシーンで安全・快適に走行できます。

さらに、スバルと言えば安全性能の高さでも定評があり、フォレスターは車体の強度アップやフレームワークの最適化によって万が一の際の衝突安全性能も進化しました。

そしてCMでもおなじみの「アイサイト」も全車標準装備されており、家族でのドライブも安心です。

フォレスターの乗り心地

力強く堅牢な雰囲気の外観でありながらも、フォレスターの室内空間はゆとりがあり、使い勝手に優れているためアウトドア派だけでなく子育て世代からも多くの支持を集めています。

前述の「スバルグローバルプラットフォーム」採用によりフォレスターは前席だけでなく後席も広々として、余裕のある足元空間が特徴です。後席のドアには幅広ステップがあり、小さなお子さんが乗り降りしやすいのも嬉しいポイント。また幅広い開口部を持つラゲッジスペースは509L〜520Lの容量を積み込むことができ、ゴルフバッグなら横倒しで2つをラクラク載せられます。

後席は6:4分割可倒式シートとなっており、シートアレンジも多彩。荷室側からのスイッチ操作で後席が倒せるのも便利で、長尺の荷物や自転車などを積みアウトドアも存分に楽しめます。

フォレスターの燃費はどのくらい?

それではここから、気になるフォレスターの燃費について、カタログ燃費と実燃費を詳しく見ていきましょう。

フォレスターのカタログ燃費は?

フォレスターのパワートレインはグレード別に、2.0L直噴エンジン+モーターの「e-BOXER」と呼ばれるスバル独自のマイルドハイブリッドモデルと、1.8L直噴ターボのガソリンモデルを用意しています。

また、駆動は全グレードで4WDのみとなり、2WDは用意されていません。

フォレスターのカタログ燃費は以下の通りです。

パワートレインとグレードハイブリッドモデル
(Touring、X-BREAK、Advance)
ガソリンモデル
(SPORT、 XT-EDITION、 STI Sport)
カタログ燃費(WTCLモード)14.0km/L13.6km/L

ご覧のようにハイブリッドモデルとガソリンモデルの差異はほとんどなく、エントリーグレードのTouringから最高級グレードのSTI Sportまで、カタログ燃費についてはほとんど変わらないことがわかります。

フォレスターの実燃費は?

実燃費とはカタログに載っている平均的な数値と違い、ユーザーが実際に走行して記録した燃費のことです。道路状況や乗員数、運転の仕方などによってバラツキはありますが、実際に所有した際の維持費を知るためには参考になります。

それでは、燃費の投稿サイト「e燃費」からフォレスターの実燃費を見てみましょう。

パワートレインとグレードハイブリッドモデル
(Touring、X-BREAK、Advance)
ガソリンモデル
(SPORT、 XT-EDITION、 STI Sport)
カタログ燃費(WTCLモード)14.0km/L13.6km/L
実燃費(WTCLモード)11.70km/L10.87km/L

実燃費はカタログ燃費より低くなる傾向にありますが、フォレスターも実燃費の方が2.3~2.73km/Lほど低くなりました。

参考:e燃費

フォレスターとライバル車の燃費を徹底比較

ここまでフォレスターのカタログ燃費と実燃費を見てきましたが、全車4WDということもあってか、その燃費性能はあまり高いとは言えません。

では、フォレスターのライバル車の燃費もチェックしていきましょう。

車種カタログ燃費実燃費(4WDの最高値)
スバル フォレスター13.6km/L~14.0km/L11.70km/L
日産 エクストレイル18.3km/L~19.7km/L13.81km/L
三菱 アウトランダーPHEV16.2km/L~16.6km/L18.37km/L
トヨタ RAV415.2km/L~22.2km/L22.35km/L
(実燃費は「e燃費」より参照、2023年9月14日時点)

日産 エクストレイル

日産 エクストレイルはフォレスターと同様、悪路走破性がありアウトドアにも最適のクロスオーバーSUVです。エクストレイルのパワートレインはハイブリッドのみで、2WDと4WDが用意されています。

そのカタログ燃費は18.3km/L〜19.7km/Lと非常に高くなっており、その理由は日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」にあります。エクストレイルは特に発電効率を高めた専用のVC-TURBOエンジンを搭載するほか、電気制御の4輪駆動システム「e-4ORCE」の採用により高い燃費性能を実現しています。

ただし、そんなエクストレイルでも実燃費はカタログ燃費を大きく下回っており、フォレスターとの差はわずか2.11km/Lでした。運転の仕方次第ではフォレスターでも同等の燃費性能を実現できるかもしれません。

三菱 アウトランダーPHEV

三菱 アウトランダーPHEVは力強いデザインが印象的なミドルサイズSUVで、フォレスターと同じく全車4WDのパワートレインとなっています。また、前後輪にそれぞれ高出力のモーターを配し、日常の走行においてはバッテリーの電力のみを使うためエコな走行が可能です。

そんなアウトランダーPHEVのカタログ燃費は16.2km/L〜16.6km/Lと、フォレスターを2.6km/L上回っています。

そして驚くべきは実燃費で、カタログ燃費をゆうに超える18.37km/Lとなりました。モーターの電力のみの走行をうまく活用することでかなりの燃費向上が期待でき、ガソリン代の節約にもなるでしょう。

ただし、アウトランダーはフォレスターに比べ+170万円〜という高価格帯モデルですので、比較の際は価格の手頃さも考慮に入れたいところです。

トヨタ RAV4

最後にご紹介するのは、トヨタ RAV4です。パワートレインはガソリンモデルとハイブリッドモデルにくわえPHEV(プラグインハイブリッド)モデルを設定し、駆動は4WDと2WDを用意しています。

RAV4はエントリーグレードではフォレスターとほぼ同価格帯となるクロスオーバーSUVですが、カタログ燃費は15.2km/L〜22.2km/L。ハイブリッド、PHEVにおいては、20km/Lを超える高い燃費性能が特徴です。

そして実燃費の最高値はカタログ燃費の最高値とほぼ同じとなり、電力のみでの走行も可能なPHEVの低燃費ぶりが際立っています。

ただ、上記の表には載せていませんが、RAV4ガソリンモデル(4WD)の実燃費は12.27km/Lとなっているので、ガソリンモデルを検討するのであれば実燃費はフォレスターと同程度と言えるでしょう。

フォレスターの維持費はいくら?

ガソリン代が高騰している昨今、車に乗るにあたって気になるのがやはり年間の燃料代です。

それでは、フォレスターの実燃費を先ほど調べた11.70km/Lと仮定し、ガソリン代の月額と年額がどれくらいかかるか、走行距離別に3パターンを見ていきましょう。

実燃費=11.70km/L
ガソリン代=170円/L として計算

1ヶ月のガソリン代年間のガソリン代
年間10,000km走行の場合約12,108円約145,299円
年間5,000km走行の場合約6,054円約72,649円
年間3,000km走行の場合約3,632円約43,589円

一般的な走行距離とも言われる「1年で10,000km走行」の場合のガソリン代ですが、月に約12,000円、年に約145,000円となりました。

燃費性能トップクラスを誇るトヨタ アクアのガソリン代が年間60,000円ほどですので、燃費重視の方にはフォレスターの維持費は割高に感じるかもしれません。

しかし、週末のレジャーやドライブがメインのライトユーザーであれば、燃費に良い運転の仕方を心がけることにより、フォレスターの魅力を堪能しつつ維持費を抑えられます。

フォレスターは新車と中古車どちらがおすすめ?

フォレスターの購入を検討する場合、新車と中古車どちらがおすすめなのでしょうか。

新車のメリットとしては、最新の機能や装備が搭載されている、カラーやオプションが自由に選べる、保証が充実しているなどが挙げられますが、当然ながら価格は高くなります。

一方、中古車であればお手頃な価格の車両を見つけられることも多く、その分、新車では価格的に選べなかったグレードやオプションが装着されたモデルの選択も可能となります。ただし、中古車の車両状態は千差万別ですので、信頼できる業者選びも大切な要素となるでしょう。

新車のポイント中古車のポイント
最新の機能や装備を搭載価格が安い
保証が充実新車では選べなかったグレードやオプションを搭載したモデルが選べる
車両価格が高い走行距離や車両状態を確認が必要

なお、フォレスターの現行モデル(5代目)は2018年に登場しており、遠からず6代目へフルモデルチェンジする可能性も高いため、最新機能を重視したい場合は新型を待つのもひとつの手です。

対して、すぐフォレスターに乗りたい方は、中古車を選ぶのもおすすめ。市場には5代目も多く流通しているほか、4代目以前でも「2.0XT Eye Sight」などターボやアイサイトを搭載したグレードもあり、お手頃価格でフォレスターに乗ることができます。

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まとめ

この記事では、フォレスターのカタログ燃費と実燃費、年間維持費などをご紹介しました。

フォレスターは決して燃費性能が高いとは言えないものの、アウトドアや日常使い、子育て世代にも便利な汎用性を備えています。

また、次期フルモデルチェンジはそれほど遠くないと予想されるので、是非新型を入手したいという方でなければ、すぐに乗れる中古車を探すのもオススメです。

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引用・参考