【徹底比較】新型vs先代スバル フォレスター|質感重視か?走り重視か?選択のヒントを探る

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SUV市場で根強い人気を誇るスバル・フォレスター。2025年に登場した新型と、依然として魅力の衰えない先代モデル。どちらを選ぶべきか、悩む方も多いのではないでしょうか?

今回は「同じ1.8L直噴ターボエンジン」を心臓に持ちながら、キャラクターがガラリと異なる新旧フォレスターを徹底比較。

モータージャーナリストの五味康隆さんが、パワートレインやボディサイズ、インテリアの質感、快適装備、さらには実際に乗って感じた“乗り味”まで、独自の目線で細かく解説します。

※新型はSPORT EX、旧型(先代)はSTI Sport Black Interior Selectionで比較しています


新型と先代。おなじ“核”でも全然違うキャラクター

新型も先代も、搭載エンジンはスペック上まったく同じ。最高出力177ps・最大トルク300Nmを誇る1.8L直噴ターボはどちらも力強く、日常からレジャーまで頼りになる存在です。心臓部分は同じですが、じっくり見ていくとまったく異なるキャラクターだとわかります。

新型フォレスターは、最新の「フルインナーフレーム構造」を採用しているのが特徴。ボディ剛性が高まり、まるで上質な高級車のようなしっとり感と一体感のあるハンドリングを実現します。ハンドルを切った瞬間の応答や、路面からの微細な振動の消し方は“次世代SUV”そのものです。

一方、先代フォレスターはボディが軽量なぶん、アクセルレスポンスが鋭く、加速もダイレクトに感じられます。車重の軽さがもたらす俊敏な走りは、運転の楽しさを求めるドライバーにぴったり。クルマとの一体感やスポーティな気持ちよさ、「これぞスバル車の醍醐味!」というフィーリングです。

ボディサイズ・燃費・価格…新旧フォレスター 基本スペック徹底比較

新型フォレスターは、全長・全幅・全高が先代よりそれぞれ15mmずつ拡大しました。微差のため、五味さんも「30mm違えば分かるけど、15mmじゃほとんど気づかないかも」と率直なコメント。見た目の印象はほぼ変わらず、違和感なく進化しています。

最低地上高はどちらも220mmで、フォレスターらしい悪路対応力は健在。ラゲッジ容量も新型512L、先代520Lと“ペットボトル4本分くらい”の差しかなく、「正直この差で困るシーンはまずないでしょう」と五味さんも太鼓判を押しています。

重量は新型が約70~90kgほど重い仕様。重くなったぶん、静粛性や重厚感が増し、長距離ドライブでは“快適性の進化”を実感できます。ただし、車重が増すことで影響を受けるのが燃費。新型(サンルーフ付)が13.5km/L、先代が13.6km/Lと、数値上はほぼ互角。技術の進化で新型がわずかに上回ったとはいえ、軽量な先代の方が条件次第では好燃費を記録する場面もありそうです。

そして注目したいのが価格。新型は419.1万円、先代は385万円で、その差は約35万円。五味さんは「ここまで内外装が大きく進化したぶん、値段が上がるのは必然。質感も装備も新型ならではの魅力がしっかり詰まっていて、十分な価値があると思います」と語ります。単なる価格差ではなく、“満足差”として納得できるかどうかが、選び方のポイントになりそうです。


外観・足回り・構造から読み解く新旧フォレスターの違い

外観デザインにも注目です。新型フォレスターは、フロントグリルやライト形状をはじめ、全体的にシャープでスマートな印象に。都会的で洗練された佇まいは、「大人のSUV」として街中でもひときわ存在感を放ちます。細部の造形や質感にもこだわりが感じられ、スタイリッシュさが際立つ仕上がりです。

対して先代フォレスターは、直線的で力強いラインと、武骨なリアビューが印象的。アウトドアシーンに映えるタフさと存在感が魅力で、「先代のリアビューのカッコよさも捨てがたい」と五味さんも思わず本音を漏らします。

足回りも見逃せない進化ポイント。ホイールのオフセットやサスペンション設計は異なり、見た目以上に乗り味や走行安定性に差が出ています。

違いの背景にあるのが、新型で採用された「フルインナーフレーム構造」。アウタースキン(外板)と基礎骨格を一体化させることで、従来にないレベルの剛性と衝突安全性、静粛性を実現。構造上の制約から新型ならではのデザインや寸法が生まれ、ホイールのオフセットやアーム長の違いもここに起因しています。つまり、見た目の変化だけでなく、走りの質感にも直結する“骨格からの進化”なのです。


質感重視派も納得!新旧フォレスターの内装をチェック

新型フォレスターでは、室内に足を踏み入れた瞬間から“上質さ”の進化を実感できます。ゴールドアクセントや立体的な造形が随所に施され、視覚的な高級感だけでなく、ドアを閉めたときの「しっかり感」や静粛性にも違いが。「ドアを閉めた時の音が全然違う。やっぱり新型は“高級車っぽさ”が際立ってますよね」と五味さんも驚きを隠せません。

特にメーターまわりの進化は印象的。新型では高解像度の11.6inフル液晶メーターを採用し、必要な情報が見やすく表示されるように進化しています。「こうやって比べてしまうと、やっぱりフル液晶の高級感に惹かれちゃうんですよね」と五味さんも“本音”をポロリ。先進感と高級感を両立した表示は、ドライバーの視線移動まで計算された設計で、走行中の安心感にもつながります。

一方、先代モデルもブラックインテリアを中心に質感は十分。機械式メーターの“アナログ感”や物理スイッチの操作系は、メカ好きの心をくすぐるポイントです。

さらに、シートの座り心地にも違いがあります。新型は立体的なクッション性と体へのフィット感が高く、長時間のドライブでも快適。「新型のほうが立体的で体にフィットする感じ。先代は空間の余裕が少しある印象ですね」と乗り比べてこそ分かるポイントを五味さんは挙げてくれました。


進化した快適装備と変わらぬ実用性。日常を支える使い勝手の違い

日々の使いやすさや快適装備も、新型フォレスターではしっかりと進化しています。たとえばリアゲート。先代では手動開閉だったのに対し、新型では電動化され、荷物を持っていてもワンタッチで開閉可能に。「僕は正直、電動のほうが断然うれしいです」と五味さんもコメント。買い物帰りやアウトドアでの積み下ろしなど、日常のちょっとした場面でその便利さが際立ちます。

USB端子も進化ポイントの一つ。新型ではAタイプ・Cタイプ両対応となり、さらにワイヤレス充電にも対応。スマホやタブレットなど複数のデバイスを使う現代のライフスタイルにぴったりです。

とはいえ、先代モデルも基本装備はしっかり。シートヒーターやリア用エアコン、USB端子など、日常使いに必要な機能は十分に備えています。「装備だけ見れば十分戦えるし、リアシートのヘッドクリアランスは先代のほうが広く感じる場面もありますね」と五味さんもコメント。古さを感じさせない実力と、空間の余裕が先代の魅力です。


走行インプレッションで感じた「乗り味の差」

「本当に同じ1.8Lターボなのか?」と五味さんが首をかしげるほど、新旧フォレスターの“走り味”はまるで別物。その違いは、街中を走り出した瞬間からはっきりと感じ取れます。

新型フォレスターは、フルインナーフレーム構造とSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の恩恵で、ボディの剛性感が格段に向上。路面からの細かな衝撃や騒音がスッと消えていくような静粛性と、しっとりとした乗り心地が印象的です。「重厚感があって、静か。乗り心地がとてもいい」と五味さんも感心します。

ステアリングを切った瞬間の反応も見逃せません。新型はフロントにかかった力が瞬時にリアへ伝わり、車全体が一体となってスムーズに曲がる感覚。「ハンドルを切ったら、車全体がグッと動く。その一体感がすごいんです」と五味さんも太鼓判。アイサイトXの安心感も手伝って、長距離ドライブはまさに快適そのものです。

一方、先代フォレスターは「ボディが軽い!」というダイレクトな感覚が魅力。アクセルを少し踏んだだけでグッと前に出て、ハンドル操作もキビキビ。「この軽快感、ワクワクしますね」と五味さんもテンションが上がるほど。ダンパーやシャーシの振動がダイレクトに伝わる“素の部分”もありますが、「それもまた“味”として楽しめる」とポジティブに評価されています。

ただし、ひとつだけ“ねじれた現象”があると五味さんは指摘します。「軽快で刺激があるなら、ハンドリングも先代のほうがいいはず……と思いきや、そこは新型なんですよ」。SGPとフルインナーフレームによる剛性の高さが、ハンドリング性能にもしっかり効いているのです。

先代では、ハンドルを切ったあとに車全体が反応するまでにほんのわずかなタイムラグがあり、「ちょっとハンドルを切りすぎちゃって、反応したときには大きめに曲がっちゃうこともある」と五味さん。タイヤのエア圧が低めなことも影響しているのか、ハンドリングにワンテンポ遅れを感じる場面もあるようです。

とはいえ、先代モデルも街中やワインディングでは十分に快適。「乗り比べちゃうと違いが分かるけど、普通に走る分には先代も快適、快適」と五味さんも語ります。特に長距離性能をそこまで追い求めず、気持ちよく“操ってる感”を楽しみたいなら、先代の軽快さは大きな魅力です。


まとめ:どちらに心が傾くかは、乗る人の価値観次第

新型と先代、どちらのフォレスターも完成度の高いSUVであることに変わりはありません。けれど、乗り味や装備、質感に至るまで、両者のキャラクターには、ハッキリとした違いがあります。

新型フォレスターは、質感・静粛性・運転支援といった“快適性”に磨きがかかり、まさに“大人のSUV”という印象。フルインナーフレーム構造による剛性感や、アイサイトXの安心感、電動リアゲートや充実した充電環境など、日々の使いやすさも大きく進化しています。長距離移動が多い人や、家族での利用を想定している人には、間違いなく心強い選択肢です。

一方、先代フォレスターは、軽快な走りや操る楽しさが魅力。ボディの軽さがもたらすダイレクトな加速感やキビキビしたハンドリングは、アウトドアやワインディングを楽しみたい人にぴったり。物理スイッチの操作感やアナログメーターの“メカっぽさ”も、クルマ好きにはたまらないポイントです。

五味さんも「走りまで含めて考えるなら、やっぱり新型の進化は大きい」と語る一方で、「長距離性能をそこまで追い求めず、気持ちよく操る楽しさを味わいたいなら、先代も十分に魅力的」と評価します。

見た目の好みで選ぶのももちろんアリ。でも、乗り心地や操作感、乗員の快適性まで含めて考えるなら、あなたのライフスタイルにフィットするのはどちらでしょうか。

引用・参考