新型ヴォクシーの燃費性能は?ミニバントップの低燃費車を徹底解説 

2022年1月、8年ぶりにフルモデルチェンジした新型ヴォクシー。ファミリーカーとして人気の高いミニバンで、ファミリー層や若い男性に人気です。燃費の良さはミニバンの中でもトップクラスと呼び声が高いヴォクシーですが、8年ぶりのモデルチェンジで何がどう変わったのか、気になる方も多いのではないでしょうか。 

本記事では新型ヴォクシーのカタログ燃費から実燃費、年間にかかるガソリン代まで詳しく解説します。気になるライバル車との比較も紹介しますので、新型ヴォクシーの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。 

新型ヴォクシーとは 

※引用元:https://toyota.jp/voxy/ 

トヨタ ヴォクシーは最大乗車人数が8人で、乗り降りのしやすいスライドドアを採用しているミニバンです。同じサイズのミニバンの中では比較的手が届きやすい価格帯ということもあり、ファミリー層や若い人から人気があります。 

4代目となる新型ヴォクシーは、“みんなでやりたいことを詰め込んで出かけたくなる「より快適に」「より便利に」「より安心な」ミニバン”として誕生しました。 

初代ヴォクシーから受け継がれるヴォクシーならではの良さを昇華させながらも、TNGAプラットフォーム(GA-C)をはじめとした最新の先進装備を採用することでミニバンとしての魅力をさらに追求しています。「先鋭・独創」をキーワードとして、特長をより際立たせた世界観でデザインされているのも新型ヴォクシーの特徴です。 

新型ヴォクシーのカタログ燃費 

昨今のガソリン価格高騰により、クルマ選びの際に燃費は必ずチェックしておきたいものです。ヴォクシーの燃費はどのくらいなのでしょうか? 

グレード名駆動方式カタログ燃費
ハイブリッドS-G4WD23km/L
ハイブリッドS-GFF22km/L
ハイブリッドS-Z4WD23km/L
ハイブリッドS-ZFF22km/L
S-GFF15km/L
S-G4WD14.3km/L
S-ZFF15km/L
S-Z4WD14.3km/L

参照:トヨタ ヴォクシー 主要諸元表 

ハイブリッド車は23km/L、ガソリン車は14.3~15.0km/Lの燃費です。カタログに記載されている燃費はWLTCモードで、どのグレードでも14.0km/L以上の燃費となっており、かなり燃費が良いことがわかります。 

ハイブリッド車とガソリン車で比較すると、やはりハイブリッドのほうが優秀です。ただし、その分ハイブリッドは車両本体価格が高くなるため、車両価格の差をどう捉えるかがポイントになります。 

ミニバンはボディサイズが大きく車両自体の重量があるため、燃費が悪いというイメージを持っている方も多いでしょう。もちろん、コンパクトカーや軽自動車と比べてしまうと燃費が良いとは言えません。 

しかし、最近ではハイブリッドを搭載し、燃費性能が高いミニバンが増えてきており、新型ヴォクシーも燃費の良いミニバンと言えます。 

新型ヴォクシーの実燃費 

実燃費とは、カタログ燃費と違い路面状況や運転スタイルなどの要素により影響を受ける実際の燃費のことです。 

新型ヴォクシーの実燃費はどのくらいなのか、燃費投稿サイト「e燃費」のデータを参考に、駆動タイプ別に見てみましょう。 

グレード名駆動方式実燃費WLTCモード燃費
ハイブリッドS-GFF16.83km/L23.0km/L
ハイブリッドS-G4WD17.97km/L21.9~22.0km/L
ハイブリッドS-ZFF16.83km/L23.0km/L
ハイブリッドS-Z4WD17.97km/L21.9~22.0km/L
S-G4WD16.60km/L14.3km/L
S-GFF16.60km/L15.0km/L
S-Z4WD16.60km/L14.3km/L
S-ZFF16.60km/L15.0km/L

カタログ燃費では22lm/L以上の数値を出しているハイブリッド車ですが、実燃費も21.9km/L~とあまり差がありません。 

また、ガソリン車のWLTCモードも14.3km/Lで、カタログ燃費と実燃費の差がないどころか優秀な数値です。カタログ燃費と実燃費には差が生まれることが多い中、あまりズレがないのは新型ヴォクシーの優秀さとも言えます。 

実際に新型ヴォクシーに乗っているユーザーも「燃費が思っていたより良く大変満足している」「大きさや車重を考えると燃費が凄い」と口コミサイトに投稿しています。新型ヴォクシーはカタログ燃費どおり嘘偽りなく、低燃費を実現した車です。 

新型ヴォクシーの燃費性能が良い理由 

大きなボディタイプから燃費が悪いと思われがちなミニバンタイプですが、新型ヴォクシーは実燃費とカタログ燃費に差がなく、燃費がいいことがわかりました。新型ヴォクシーの低燃費を実現する理由はどこにあるのか見ていきましょう。 

新世代のTNGAを採用 

TNGAは機能横断的、一体的な開発を進めることで効率的で効果的な車の基本性能の飛躍的向上を目指したトヨタの提唱する設計思想です。TNGAは2015年から50系プリウスに採用され、新型ヴォクシーにもGA-Cプラットフォームを使用。低重心化による安定した走りと燃費など、あらゆる性能が向上されています。 

空気の流れを味方につけるアンダーカバー 

新型ヴォクシーのエンジンアンダーカバーは、ボディ下面をフラットにする設定になっています。これにより流れ込んでくる気流が後方に流れやすくなり、空気抵抗が低減され燃費の向上を実現しています。 

ハイブリッド車 

新型ヴォクシーで初搭載された新型1.8Lハイブリッドシステムは、シームレスな加速に、軽やかな出足とダイレクトな駆動力レスポンスがプラスされ、優れた低燃費を実現しています。 

また、エンジンでも燃費性能を追求しています。1.8L 2ZR-FXEエンジンには、高効率の大量EGR(排気再循環システム)や低フリクション化アイテムを採用し、最大熱効率40%を実現。刷新された1.8Lハイブリッドシステムとの協調を高め、エンジン回転上昇フィールも向上させています。 

ガソリン車 

吸気バルブの開閉タイミングを電気モーターで最適制御する電動式連続可変バルブタイミング機構のVVT-iEを採用。始動直後などの油温が低い状態でも影響を受けずバルブタイミングを変化させ低速トルクを確保することで、レスポンスのよさと低燃費を実現しています。 

また、排気・冷却・機械作動時などのエネルギーロスを低減し、最大熱効率が40%に達していることも優れた燃費効率を両立させている理由です。 

新型ヴォクシーの燃費性能をライバル車と比較 

ミニバンは今や日本におけるファミリーカーの定番となり、新型ヴォクシーにも多くのライバルが存在します。ここからは、新型ヴォクシーのライバル車との燃費性能を比較していきましょう。 

日産セレナ 

日産セレナは、1991年の初代デビュー以来時代が求めるファミリーの楽しみを追求し、進化を続けています。購入層もヴォクシーと同じで、まさにライバルと言える存在です。  

グレードカタログ燃費実燃費
e-パワー X20.6km11.6km/L
e-パワー XV19.3km/11.6km/L
e-パワー ハイウェイスターV19.3km/11.6km/L
e-パワー オーテック19.3km/11.6km/L
e-パワー ルキシオン18.4km/11.6km/L

セレナと比較するとカタログ数値ではヴォクシーより高い燃費性能となっているのがわかりますが、実燃費はカタログ燃費から大きく乖離があります。 

その理由はセレナのe-パワーが電気自動車と同様なので、高速道路での走行など強い負荷がかかり続けるシーンではどんどんバッテリーを消費し、エンジンのかかる時間が長くなってしまうからです。ヴォクシーのハイブリッドではエンジンを動力として利用できるのでそこまで燃費は悪化しません。 

トヨタ ノア 

ヴォクシーの兄弟車であるノア。ヴォクシーと同じく2022年1月に新型が発売されました。 

グレードカタログ燃費実燃費
ハイブリッドS‐Z22~23km/L21.9~23.6lm/L
ハイブリッドS‐G22~23km/L21.9~23.6lm/L
ハイブリッドZ22~23km/L21.9~23.6lm/L
ハイブリッドG22~23.2km/L21.9~23.6lm/L
ハイブリッドX22km/L21.9~23.6lm/L
S‐Z14.3~15km/L14.3~15.3km/L
S‐G14.3m/L14.3~15.3km/L
Z14.3~15km/L14.3~15.3km/L
G14.3km/L14.3~15.3km/L
X14.4~15.1km/L14.3~15.3km/L

燃費はノアの方がやや優れた数値となっており、その理由はヴォクシーに比べ若干(約10kg)車両重量が軽いことが関係していると考えられます。しかし、燃費の差も僅かなため、両者を比較検討する場合はデザインで選ぶのがおすすめです。 

ホンダ ステップワゴン 

ステップワゴンのコンセプトは、家族みんなが安心と自由を感じ、生活が広がるように思わせてくれる「#素敵な暮らし」。6代目ステップワゴンは、2022年5月に発売されました。 

グレードカタログ燃費実燃費
エアー13.3~13.9km/L13.1~13.9lm/L
スパーダ13.7km/L13.1~13.9lm/L
スパーダ プレミアムライン13.1~13.2km/L13.1~13.9lm/L
e:HEV エアー20km/L13.1~13.9lm/L
e:HEV スパーダ19.6km/L13.1~13.9lm/L
e:HEV スパーダ プレミアムライン19.5km/L13.1~13.9lm/L
スパーダ 車いす仕様車 2列目乗車タイプ12.9~13.4m/L13.1~13.9lm/L
スパーダ 車いす仕様車 3列目乗車タイプ12.9~13.4km/L13.1~13.9lm/L
スパーダ 車いす仕様車 2列目&3列目乗車タイプ13.4km/L13.1~13.9lm/L
サイドリフトアップシート車12.9~13.5km/L13.1~13.9lm/L

ステップワゴンと比較すると、燃費ではヴォクシーに軍配が上がりました。その差の主な要因は、4世代使い続けられているプラットフォームです。もちろん、広い室内や走行性能といった強みを残しながら手が加えられていますが、車重はヴォクシーよりも200kg重く、燃費という点では不利と言わざるを得ません。 

新型ヴォクシーのガソリン代は年間いくら必要? 

ガソリン代の値上がりが続く昨今、年間のガソリン代がいくらかかってくるかは気になります。シチュエーションと走行距離をもとに、1年間のガソリン代をシミュレーションしてみました。 

ここでは、シミュレーションに使用する年間走行距離を3000km,5,000km,8,000kmの3パターンで計算します。計算方法については、以下のとおりです。 

年間消費ガソリン量:3,000(km)÷23.0(km/L)=130.4.(L)
年間のガソリン代=年間消費ガソリン量×リッターあたりのガソリン代 

なお、ヴォクシーのガソリンの種類はレギュラー(無鉛レギュラーガソリン)で、2023年度の年度平均価格「164円/L」を採用して計算します。 

年間走行距離3,000km:近所の買い物や家族の送迎、公共の交通機関との併用やセカンドカーとして利用を想定 

年間消費ガソリン量:3,000(km)÷23.0(km/L)=130.4.(L)
年間のガソリン代:158.7(L)×164(円)=21,391円 


ハイブリッド車ガソリン車
WLTC市街地モード燃費23.0km/L14.3km/L
年間走行距離3,000km
ガソリン使用量(1年間)約130.4L約209.7L
1年間のガソリン代21,385円34,390円

ストップ&ゴーが多くなる信号や渋滞が多い市街地の走行は、どうしても燃費は悪くなりがちです。 

年間走行距離5,000km:近距離への通勤や週末のレジャーをよく楽しむ方 


ハイブリッド車ガソリン車
WLTC郊外路モード燃費23.0km/L14.3km/L
年間走行距離5,000km
ガソリン使用量(1年間)約217.3L約349.6L
1年間のガソリン代35,637円57,334円

信号や渋滞が少ない郊外路やワインディングでは、エンジン回転数が一定に保たれやすくなります。 

年間走行距離8,000km:県境を跨ぐ通勤や長距離移動が多い方 


ハイブリッド車ガソリン車
WLTC高速道路モード燃費23.0km/L14.3km/L
年間走行距離8,000km
ガソリン使用量(1年間)約347.8L約559.4L
1年間のガソリン代57,039円91,741円

走行距離が増えれば増えるほど、ハイブリッド車とガソリン車の1年間のガソリン代の差は顕著です。遠出をしたり長く乗ったりすることを考えると、ハイブリッド車がいい選択と言えるでしょう。 

新型ヴォクシーの特徴を紹介 

※引用元: https://toyota.jp/voxy/ 

ここからは新型ヴォクシーの特徴や魅力を、改めて詳しく見ていきます。 

3ナンバーサイズへの変更 

新型ヴォクシーは、5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへと変更されています。プリウスから採用を開始しているGA-Cと呼ばれる新しいプラットフォームを採用したことにより全幅が1730mmの3ナンバー車に変わりました。室内空間の広さや居住の快適性にも影響が大きく現れています。 

先鋭的で洗練された新型ヴォクシーの外装 

新型ヴォクシーはフロントデザインが特徴的です。ヘッドランプの切れ長のシャープなシルエットはそのままですが、旧型と比較するとヘッドランプの「2段詰み」が「1段」に変更。グリル部分は幅と厚みが増し、先鋭的かつ大胆な印象です。 

リヤデザインで旧型と大きく異なるのはコンビネーションランプの位置と形状です。旧型のランプはリヤガラスの脇に縦に配置されているのに対し、新型ヴォクシーは、リヤガラス脇には配置せず、メーカーエンブレムを横断する形で横向きに配置。テールに輝く2本のラインは見る物に端正かつ洗練された印象です。 

また、バックドアの外板部には凹凸のデザインも加わり、立体的なアクセントとなっています。 

新型ヴォクシーの内装・室内空間 

「S-Z」グレードは、合成皮革とファブリックを組み合わせたシート、インパネオーナメントに合成皮革など上質感を強調した内装に仕上がっています。2列目には4個のカップホルダーを備えるなど、全ての席が“主役級”になっている点も大きな特徴です。 

一方、「S-G」はエントリーグレードであるものの、エアロ仕様で質感が高く仕上げられています。4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイ(S-Zは7.0インチ)や片側のワンタッチスイッチ付パワースライドドア(両側オプション)などを採用。カップホルダーは2個になっているものの、どちらのグレードも内装は充実しています。 

また、フロントピラーのスリム化により三角窓が拡大し、広い運転視界が確保されているため、運転に不安がある方でも安心して運転できます。 

使い勝手に優れたラゲッジスペース 

3列目シートを収納すると荷室幅は1,100mmを確保でき、荷室床面の高は2WD車で500mmと、かさばる荷物も積載しやすいラゲッジスペースになっています。8人乗り仕様は2列目シート座面を跳ね上げることができ、荷室空間を広げられるのが特徴です。シートアレンジも豊富で、荷物と人の両方をたっぷり積んでお出かけできます。 

また、世界で初めて、フリーストップバックドアを採用。これはラゲッジスペースを開ける際、手動で途中の位置に保持でき、クルマの後方に十分なスペースがなくともぶつけずに荷物を積み込むことが出来ます。小柄な女性でも、手が届く位置にバックドアを保持できることも嬉しいポイントです。 

走行性能 

大きな特徴は前述の通りプラットフォームにTNGAを採用していることですが、なんといっても上質で快適な乗り心地を追求していることはヴォクシーらしさと言えます。 

道路の凹凸に応じて車体の揺れを制御する「ばね上制振制御」や、広範囲にわたる防音材を施し骨格断面内や隙間に発泡材を埋めることで静粛性を向上。細部に渡ったこだわりを詰め込むことで、快適で静かな移動空間を演出しています。 

安全性能 

スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれるアドバンストパークがさらに進化しています。従来はバック駐車のアシストのみでしたが、加えて、前向き駐車・バック出庫・前向き出庫が可能になりました。 

カメラやソナーが周囲を監視しながら、ステアリング・アクセル・ブレーキ・シフトの操作を支援し、障害物を検知した場合は警報を鳴らしブレーキ制御を行い接触回避ができます。 

オプションにはなりますが、ハイブリッド車でのアドバンストパークを選択すると専用のスマートフォンアプリからの操作で、遠隔駐車・出庫が可能になります。これはトヨタブランドで初採用の機能です。 

もう一つ、トヨタブランドで初採用の機能としてアドバンストドライブがあります。渋滞時に、レーダークルーズコントロール及びレーントレーシングアシスト作動中、一定の条件を満たすとシステムが作動し、ステアリングから手を放しても走行できる状態になります。 

渋滞時の再発進では、ドライバーが前方を向いている場合に限り、スイッチ操作をすることなく再発進してくれるので、渋滞時のストレス軽減になる機能です。 

新型ヴォクシーを安く購入するならカババがおすすめ

新型ヴォクシーはもちろんですが、旧型を含め中古車としてヴォクシーの購入を検討している方も多いと思います。家族みんなで使うファミリーカーとしてヴォクシーを購入するのであれば、少しでも程度がよく、満足できる1台を選びたいものです。 

しかし、低走行や高年式の中古車となると、必然的に価格が高くなり、そもそも中古車を買うメリットが薄れてしまいかねません。そこでおすすめしたいのが、「プロに任せる、自動車フリマ」のカババです。 

カババは個人間売買なので消費税が掛からず、実質10%お得になります。掲載車両はすべてプロが鑑定済みのため品質チェックはもちろん、妥当性のある価格も大きな魅力です。 

まとめ 

※引用元:https://toyota.jp/voxy/ 

ファミリー層におすすめのミニバン、新型ヴォクシーのカタログ燃費と実燃費をご紹介し、燃費性能が良い理由や、年間のガソリン代やライバル車との比較を解説しました。 

新型になり、見た目の進化のみならず、初採用されたプラットフォームや機能で、更に乗りやすく魅力的なファミリーカーになりました。 

新型ヴォクシーはもちろんのこと、中古車でヴォクシーの購入を検討しているなら、消費税や中間マージンのかからない個人間フリマ「カババ」で探してみてください。