新型プリウスPHVの燃費性能は?ライバル車(PHEV)との性能を徹底比較 

見たものを魅了する、スタイリッシュなデザインが魅力のプリウス。プラグインハイブリットの機能が搭載された新型プリウスPHV(PHEV)は、電気のみでも走行できるため、環境に優しく、燃費も良い車として人気を集めています。 

しかし、実際のところ燃費は良いのでしょうか?維持費を安く抑えたい方にとって、ライバル車との燃費性能の差は気になるところです。 

そこで本記事では、新型プリウスPHVの燃費性能から特徴までを詳しく解説します。新型プリウスPHVの燃費を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 

新型プリウスPHVとは

新型プリウスPHVは、トヨタ自動車が生産・販売しているプラグインハイブリッドカーです。「Hybrid Reborn」をコンセプトにし、従来の環境性能に加え、デザイン性と機能性を兼ね備えています。世界初の量産ハイブリッドカーであるプリウスに、先進のハイブリッドシステムが搭載されたことで注目を集めました。 

また、2Lエンジンと1.8Lエンジンの2つのハイブリッドシステムが用意されており、2Lエンジンでは、最高出力が旧型と比較して1.6倍に向上。1.8Lエンジンでは、フロントモーターとリアモーターが大幅に強化されたのも特徴です。 

デザイン面、機能面とすべての面で進化を遂げた新型プリウスPHVは、日本のハイブリッドカーをさらに牽引していくでしょう。 

新型プリウスPHVのカタログ燃費

「プリウスといえば低燃費」のイメージを持つ方は多いでしょう。実際、エコカーとしての歴史が長いプリウスは、優れた低燃費性能により年代問わず愛されています。 

また、新型プリウスPHVにおいては、燃費性能が従来モデルよりさらに向上しています。まずは、新型プリウスPHVのカタログ燃費について確認してみましょう。 

新型プリウスPHVのカタログ燃費(タイヤ・ホイールごと)は、以下の表のとおりです。 

タイヤ・ホイールサイズ(インチ) 19(標準装備) 17(オプション) 
WLTCモード(km/L) 26.0 30.1 
市街地モード(km/L) 23.7 27.4 
郊外モード(km/L) 28.7 34.4 
高速道路モード(km/L) 25.5 28.9 

新型プリウスPHVは、タイヤやホイールのサイズによって燃費が異なります。標準装備の19インチよりも、オプションの17インチの方が燃費が良いのが特徴です。 

特に、郊外モードなら19インチのタイヤで28.7km/L、17インチのタイヤで34.4km/Lと非常に低燃費で走行できることがわかります。 

また、新型プリウスPHVは、プラグインハイブリッドシステムにより、バッテリーに蓄えた電気のみで走行するEV走行が可能です。4時間30分の充電で満充電となり、19インチタイヤ・ホイールは87km(WLTCモード)、17インチタイヤ・ホイール装着車は105km(WLTCモード)の走行ができます。 

新型プリウスPHVの実燃費

カタログ燃費は、国が定めた基準方法によって算出した燃費です。実際の公道を走って計測される実燃費とは測定する状況が異なるため、数値に違いがあらわれます。そのため、リアルな数値を参照したい場合は、カタログ燃費よりも実燃費の方が参考になります。 

実際にプリウスPHVを乗っている人が実燃費の情報を提供しているサイト「e燃費」を参考に、新型プリウスPHVの実燃費について調べたところ、実燃費は36.41km/L(※2023年8月15日時点)だとわかりました。 

EVモードと併用することで、カタログ燃費よりも良い数値があらわれています。新型プリウスPHVは、ガソリンをあまり使用したくない方や、燃費の良さにこだわりたい方に最適な車種です。 

新型プリウスPHVの燃費性能が良い理由

新型プリウスPHVの優れた燃費性能は、優れたハイブリッドシステムや高い空力性能、車両を軽量化したデザインによって実現されています。 

新型プリウスPHVのハイブリッドシステムは、プリウス特有の加速力や燃費性能を高い水準で両立し、従来型よりもパワフルな加速や高い燃費性能を誇ります。 

また、新型プリウスPHVはデザインにもこだわっており、緩やかな車体の形状が高い空力性能を生み出しています。これにより、走行中の空気抵抗を軽減し、燃費性能の向上を実現しているのです。 

さらに、モーターや駆動用バッテリーなどさまざまな装備で軽量化がされているのも特徴です。車体が軽くなると、その分エネルギーの節約につながるため、燃費性能が良くなります。 

これら複数の理由から、新型プリウスPHVは従来のモデルよりも、さらに低燃費を実現しています。低燃費の車は、維持費で大きな負担となるガソリン代を抑えられるため、長期的なコストが少なくて済むのが魅力です。 

また、ドライバーが急発進や急ブレーキなど車に負担とならないエコな運転を心がけることで、燃費をより良くできます。特に、信号の少ない郊外や高速道路をよく運転する方は、市街地に住んでいる方より燃費良く運用できるでしょう。 

新型プリウスPHVの燃費性能をライバル車と比較

新型プリウスPHVの燃費性能の良さは、先述のとおりです。しかし、気になるのがライバル車の燃費。新型プリウスPHVの燃費は、ほかのライバル車と比較しても本当に優れているのでしょうか。 

続いては、新型プリウスPHVと、さまざまなライバル車のカタログ燃費の数値を比較していきます。 

今回比較したライバル車は、以下の4車です。 

三菱 アウトランダーPHEV 
三菱 エクリプスクロスPHEV 
メルセデス・ベンツ Eクラス 
マツダ CX-60PHEV

上記4車を新型プリウスPHVと比較してみた結果、以下の表の通りになりました。 

車 モード カタログ燃費 備考 
トヨタ プリウスPHV WLTCモード 26.0km/L タイヤ・ホイール19インチ 
三菱 アウトランダーPHEV WLTCモード 16.2km/L グレード:P 
三菱 エクリプスクロスPHEV WLTCモード 16.4 km/L グレード:P 
メルセデス・ベンツ Eクラス WLTCモード、郊外モード 12.8km/L  
マツダ CX-60PHEV WLTCモード、郊外モード 15.7km/L グレード:エクスクルーシブモダン 

他社のPHEV車と比較してみましたが、カタログ燃費では新型プリウスPHVが頭一つ抜けています。もちろん、車の価値は燃費だけで決まるわけではないため、一つの比較材料にすぎませんが、燃費性能の面では、新型プリウスPHVが優れているのは間違いありません。 

とはいえ、燃費は実際の運転状況や使用状況によって変動します。今回紹介したカタログ燃費は、理想的な条件下での数値であり、実際の道路事情や運転スタイルによって、実燃費は異なる場合がある点に留意しましょう。 

新型プリウスPHVのガソリン代は年間いくら必要?

新型プリウスPHVは、他車と比較しても燃費の良い車だとわかりました。では、年間のガソリン代の目安はいくらくらいになるのでしょうか。複数パターンのシミュレーションによって算出してみましょう。 

前提条件は、以下のとおりです。 

ガソリン代 = 165円
燃費 = 26.0km/L 

シミュレーションに使う計算式は以下のとおりです。 

ガソリン代 = ガソリン価格 × 走行距離 ÷ 車の燃費 

平日に車で15km走行したとき 

165 × 15 ÷ 26 = 95.1円/日
95.1円 × 247日※ = 23,489.7円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

毎日車で20km走行したとき 

165 × 20 ÷ 26 = 126.9円/日
126.9円 × 365日 = 46,318.5円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日
165 × 15 ÷ 26 = 95.1円/日
95.1円 × 247日※ = 23,489.7円/年 

週末(週1日)
165 × 30 ÷ 26 = 190.3円/日
190.3円 × 52日 = 9,895.6円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

23,489.7円 + 9,895.6円 = 33,385.3円/年 

平日に車で50km走行したとき 

165 × 50 ÷ 26 = 317.3円/日
317.3円 × 247日※ = 78,373.1円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

週末(週2回)車で80km走行したとき 

165 × 80 ÷ 26 = 507.6円/日
507.6円 × 104日 = 52,790.4円/年 

表にまとめると、以下のとおりです。 

シチュエーション 1年にかかるガソリン代 
平日に車で15km走行したとき 23,489.7円 
毎日車で20km走行したとき 46,318.5円 
平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 33,385.3円 
平日に車で50km走行したとき 78,373.1円 
週末(週2回)車で80km走行したとき 52,790.4円 

また、新型プリウスPHVの魅力は、電気だけで走行できるEVモードが搭載されている点です。そこで、すべてEVモードで走行した際にかかる電気代についても確認していきましょう。 

前提条件は以下のとおりです。 

満充電からの走行距離 = 19インチのタイヤ・ホイールの装着で87km(WLTCモード)
満充電にかかる電気代 = 200Vで427円 

前提条件を当てはめた計算式は、以下のとおりです。 

電気代 = 満充電にかかる電気代 × 走行距離 ÷ 満充電からの走行距離 

平日に車で15km走行したとき

427 × 15 ÷ 87 = 73.6円/日
73.6円 × 247日※ = 18,179.2円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

平日に車で15km走行したとき 

427 × 15 ÷ 87 = 73.6円/日
73.6円 × 247日※ = 18,179.2円/年  

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

毎日車で20km走行したとき 

427 × 20 ÷ 87 = 98.2円/日
98.2円 × 365日 = 35,843円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日
427 × 15 ÷ 87 = 73.6円/日
73.6円 × 247日※ = 18.179.2円/年 

週末(週1日)
427 × 30 ÷ 87 = 147.2円/日
147.2円 × 52日 = 7,654.4円/年/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

18.179.2円 + 7,654.4円 = 25,833.6円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日 
427 × 15 ÷ 87 = 73.6円/日 
73.6円 × 247日※ = 18.179.2円/年 

週末(週1日)
427 × 30 ÷ 87 = 147.2円/日 
147.2円 × 52日 = 7,654.4円/年/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

18.179.2円 + 7,654.4円 = 25,833.6円/年 

平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 

平日
427 × 15 ÷ 87 = 73.6円/日
73.6円 × 247日※ = 18.179.2円/年 

週末(週1日)
427 × 30 ÷ 87 = 147.2円/日 
147.2円 × 52日 = 7,654.4円/年/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

18.179.2円 + 7,654.4円 = 25,833.6円/年 

平日に車で50km走行したとき 

427 × 50 ÷ 87 = 245.4円/日
245.4円 × 247日※ = 60,613.8円/年 

※2023年の土日祝を除いた平日の日数 

週末(週2回)車で80km走行したとき 

427 × 80 ÷ 87 = 392.6円/日
392.6円 × 104日 = 40,830.4円/年 

ガソリン代と比較してみると以下のとおりです。 

 シチュエーション 1年にかかるガソリン代 1年にかかる電気代 
平日に車で15km走行したとき 23,489.7円 18,179.2円 
毎日車で20km走行したとき 46,318.5円 35,843円 
平日に車で15km・週末(週1日)に車で30km走行したとき 33,385.3円 25,833.6円 
平日に車で50km走行したとき 78,373.1円 60,613.8円 
週末(週2回)車で80km走行したとき 52,790.4円 40,830.4円 

比較してみると、ガソリン代に比べて電気代の方が安くなるとわかります。特に、走行距離が多ければ多いほど、電気代の方がお得になる傾向です。 

車移動が多い人や、移動距離が長い人は、EVモードを駆使してガソリン代を節約しましょう。 

新型プリウスPHVの特徴を紹介

新型プリウスPHVは、従来モデルと比べて大容量のバッテリーが追加されたことにより、日常で利用するほぼすべてのケースで、EVモード走行が可能となりました。 

優れた燃費性能にばかり注目されがちですが、実は新型プリウスPHVの室内空間や安全性能にも、魅力的な性能を備えています。主な特徴は、以下のとおりです。 

 特徴 
室内空間 シンプルで運転に集中しやすいコックピット リクライニングやシートの上下を電動で調整可能 ドライバー2名分のポジションを記憶し、ボタンひとつで切り替え可能 ヒーター、ベンチレーション機能付きで暑い日でも寒い日でも快適に運転可能 
ラゲージスペース 容量410Lの大容量スペース 直線的な開口によって出し入れしやすい 
内装 スタイリッシュで洗練されたデザイン くつろげる広々とした空間 
安全性能 駐車操作を支援してくれる機能「アドバンストパーク」付き Toyota Safety Sense によりはみ出しやぶつかりなどのさまざまな安全面をサポート 夜間の見やすさをサポートする「オートマチックハイビーム」によって、手動操作の切り替え忘れを防止 

上記の点から、新型プリウスPHVは、快適なカーライフをおくりたい方に適した車種だとわかります。先進的でエコな車を希望する方は、新型プリウスPHVを検討する価値ありでしょう。 

PHEV車にまつわるよくある質問

PHEV車は、ガソリン車と異なる点が多いため、さまざまな疑問点が生じるものです。不安や疑問など、購入の妨げとなりそうな点は、事前に確認しておきましょう。 

新型プリウスPHVの充電には何時間かかる?

新型プリウスPHVの充電を満タンにするには、普通充電の場合、約4時間30分かかります。そのため、外出に使用する際は、前日に忘れず充電しておくことが大切です。 

また、普通充電よりも高い出力で短時間のうちに充電が完了する「急速充電」には対応していないため、EVモードで長距離運転する際は、注意しなければなりません。 

1回の充電にかかる電気代はいくら?

充電がない状態から満タンにするまでに、200Vで約427円、100Vで約703円かかります。ただし、この金額はあくまでも目安です。ご家庭で契約している電力会社や、契約内容によって料金は異なります。 

契約している電気料金からの計算方法は、以下のとおりです。 

200Vの場合:契約している1kWhの電気料金の単価×14
100Vの場合:契約している1kWhの電気料金の単価×26 

どれだけの電気代がかかるか、一度計算してみるとよいでしょう。 

雨の日でも充電できる?

雨の日でも充電は可能です。万が一、充電口に水が入ってしまっても、内部に留まらない構造となっており、安全面に問題はありません。また、充電コネクターには防水構造が採用されています。 

しかし、濡れた手でプラグを抜き差ししたり、電源プラグや電源コネクターを濡らしたりすると、感電や漏電の危険性があるため、注意が必要です。充電プラグや充電コネクターが濡れた場合は、速やかに拭き取りましょう。 

長期間車に乗らないときは充電しない方がいい?

新型プリウスPHVは、高い充電量がある場合や充電が満タンの場合に長時間放置すると、容量が低下しやすくなります。そのため、長期間車に乗らない場合は、高い充電量や充電が満タンの状態で放置しないようにしましょう。 

しかし、走行のときの動力源となる駆動用電池は、長期間運転していないと少しずつ放電されるため、少なくても2〜3ヶ月に一度は充電することが大切です。 

自宅以外だとどこで充電できる?

PHEV車は、自宅以外のトヨタ販売店に設置されている充電器や商業施設、サービスエリアなどさまざまな場所で充電できます。 

しかし、EV走行をするなら、ガソリン車のようにどこでもエネルギーを補充できるわけではありません。外出前に充電できるエリアをあらかじめ調べておくと、安心して走行できるでしょう。 

新型プリウスPHVを安く購入するならカババがおすすめ!

引用:カババ 

新型プリウスPHVを安く購入するなら、自動車フリマサービス「カババ」がおすすめです。カババなら、車の購入に消費税がかからず、お店で買うよりもお得に手に入れられます。さらに、カババは店舗や営業を持たないため、中間マージン料が安いのが特徴です。 

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まとめ

新型プリウスPHVは、スタイリッシュなデザインや機能性の高さが人気のプラグインハイブリッド車です。電気のみでも走行できる燃費の良さと、環境への優しさが最大の特徴でしょう。 

しかし、新型プリウスPHVの魅力は燃費だけにとどまりません。パワフルな加速や室内空間の充実など、総合的な面でも高機能さを感じられます。 

しかし、高機能ゆえ、普通に購入しようとすると高額な費用が必要になります。ぜひカババを利用して、お得に新型プリウスPHVを購入してみてはいかがでしょうか。