フリードの燃費性能はどのくらい?カタログ/実燃費の差を解説 

ホンダ フリードは、ファミリー層に人気がある5ナンバーサイズのコンパクトミニバンです。広い室内空間と洗練されたデザインに定評があり、日常使いからドライブ、レジャーまで幅広く活躍します。ただ、そこで気になるのが「フリードの維持費、特に燃費性能はどうなの?」という点でしょう。 

この記事ではカタログ燃費と実燃費データを参照しながら、ライバル車との比較やフリードの年間ガソリン代、子育て世代に嬉しいフリードの特徴などをご紹介していきます。 

ホンダ フリードとは

ホンダ フリードは2008年に登場したコンパクトミニバンで、使いやすいサイズ感とシンプルで洗練されたデザインにより発売直後から人気を博しました。2代目となる現行モデルも2022年のミニバン販売台数で第1位を獲得するなど人気は衰えておらず、コンパクトミニバンの定番として変わらぬ支持を獲得しています。 

その人気の大きな要因となっているのが、「ちょうどいいHonda!」というおなじみのフレーズどおりの取り回しと使い勝手の良さです。 

細い路地や交差点など日本の道路事情にもマッチしたコンパクトボディは運転しやすく、日常使いにも最適。また両側パワースライドドアが標準装備になっているなど、小さなお子さんがいる家族向けにも使いやすい仕様となっています。 

フリードのカタログ燃費

さて、それではここからフリードの燃費性能について詳しく見ていきましょう。 

燃費には、メーカーがある一定の条件下にて計測した「カタログ燃費」と、実際ユーザーが走行して測った「実燃費」がありますが、まずはメーカーによるカタログ燃費からチェックしていきます。 

ハイブリッドなら燃費は20km/L以上 

フリードのパワーユニットはハイブリッドモデルとガソリンモデルがあり、それぞれに2WD(FF)と4WDが用意されています。 

グレード展開はシンプルで、ハイブリッド、ガソリンともに2種類です。基本となるのが6〜7人乗りの「HYBRID G」「G」、そして6人乗りでスポーティなフロントマスクの「HIBRID CROSSTAR」「CROSSTAR」となりますが、乗員数とフロントデザイン以外の基本性能は変わりません。 

グレードによる燃費の差もないため、下記の表ではグレードを省いた数値を掲載します。 

フリードのカタログ燃費 2WD 4WD 
ハイブリッドモデル 20.9km/L 19.8km/L 
ガソリンモデル 17.0km/L 15.6km/L 

ご覧のように、フリードはコンパクトボディと言えどミニバンながら20km/Lを超える燃費性能を誇っており、「家族に嬉しい低燃費なモデル」です。 

フリードの実燃費

続いてはフリードの実燃費を見ていきます。 

実燃費とは、実際に道路を走った時の距離と使用ガソリン量から割り出した燃費のことで、乗員数や天候、路面状況、ドライバーの運転の仕方などによってその数値は大きく異なります。 

そしてほとんどの場合、実燃費はカタログ燃費を下回るものとなりますので、維持費の実情を知るためにもカタログ燃費だけでなく実燃費をチェックすることが大切です。 

では、ユーザーが実燃費を投稿できるサイト「e燃費」のデータを元に、フリードの実燃費を見ていきましょう。 

フリード ハイブリッドモデルの実燃費 

(ハイブリッドモデル) 2WD 4WD 
カタログ燃費 20.9km/L 19.8km/L 
実燃費 18.53km/L 17.46km/L 

ハイブリッドモデルの実燃費は2WDが18.53km/L、4WDが17.46km/Lとなり、カタログ燃費との差はどちらも約2.3km/Lとなりました。 

「実燃費はカタログ燃費のように20km/L超えとはいかないのか」とガッカリした方もいるかもしれません。しかし、一般的には実燃費がカタログ燃費を大きく下回ることも珍しくないため、この結果は「フリードは実燃費の優等生」ともいえます。 

フリード ガソリンモデルの実燃費 

(ガソリンモデル) 2WD 4WD 
カタログ燃費 17.0km/L 15.6km/L 
実燃費 13.26km/L 15.54km/L 

ガソリンモデルの実燃費は2WDが13.26km/L、4WDが15.54km/Lでした。 

カタログ燃費との差は2WDが約3.7km/Lとなりましたが、4WDではほぼ差がないという驚きの結果です。もちろん各自の運転環境により数値は異なりますが、ひとつの目安にはしていただけるでしょう。 

(実燃費参照サイト「e燃費」より 2023年8月19日時点) 

フリードプラスとの燃費性能を比較 

さて、フリードには「G」と「CROSSTAR」という2つのグレードがあると前述しましたが、実はこのグレード展開とは別に、「フリード+(プラス)」という別タイプが存在しています。 

フリードとフリードプラスの違い 

フリードプラスはフリードと同様のパワートレインを持ち、グレード展開も「G」と「CROSSTAR」の2種類。外観もほぼ同じなのでソックリに見えますが、その違いは乗員定数にあります。 

フリードプラスは全グレードで5人乗りとなっており、6〜7人乗りのフリードと違って3列目シート部分がまるまるラゲッジスペースとなっているのです。そして、ただ単に3列目シートが無いというだけでなく、バックドアの開口部面積が大きかったり、フロアボードで上下を仕切ることで収納力を高めたりと、3列目部分はフリードと異なる構造となっています。 

アウトドアの大きな荷物を積んだり、車中泊にも適しているため、レジャー重視の方にオススメのモデルです。 

フリードプラスの燃費性能 

そんなフリードプラスの燃費性能は、基本性能と同様にフリードと全く同じです。 

フリードのカタログ燃費 2WD 4WD 
ハイブリッドモデル 20.9km/L 19.8km/L 
ガソリンモデル 17.0km/L 15.6km/L 
フリード+のカタログ燃費 2WD 4WD 
ハイブリッドモデル 20.9km/L 19.8km/L 
ガソリンモデル 17.0km/L  15.6km/L 

そのため、フリードプラスをご検討の方もフリードのカタログ燃費・実燃費をそのまま参考にできます。 

ただし、フリードプラスはフロアボードの耐荷重が200kgもあるなど、ラゲッジスペースに多くの荷物を積むことが前提となるモデルです。車載重量が増えればその分燃費は悪くなってしまいますので、その点には注意しましょう。 

フリードの燃費性能をライバル車と比較 

ミニバンカテゴリで販売台数No.1を飾ったこともあるフリードですが、その燃費性能は他モデルと比べてどうなのでしょうか。ここではミニバンのカテゴリを中心に、4つのライバル車とカタログ燃費・実燃費を比べていきます。 

車種 カタログ燃費 実燃費(最高値) 
ホンダ フリード 15.6km/L〜20.9 km/L 18.53km/L 
トヨタ シエンタ 18.3km/L〜28.8 km/L 23.23km/L 
日産 セレナ 11.6km/L〜20.6 km/L 16.45km/L  
スズキ ソリオ 17.8km/L〜22.3 km/L 18.30km/L 
ホンダ ステップワゴン 13.1km/L〜20.0 km/L 15.80km/L 

実燃費参照サイト「e燃費」より 2023年8月19日時点

トヨタ シエンタと比較 

フリードと同カテゴリのライバルと言えば、2003年に登場したトヨタ シエンタでしょう。 

シエンタはフリードと同様に今や貴重な存在となった5ナンバーサイズミニバンであり、並べて比べられることも多いモデルです。 

そんなシエンタのカタログ燃費は18.3km/L〜28.8km/L、実燃費は23.23km/L。特にハイブリッドモデルの燃費性能は2022年のフルモデルチェンジを機に格段に向上しており、フリードを大きく上回っています。 

コンパクトミニバンのハイブリッドモデルで、燃費性能を第一に考えるのであればシエンタは候補から外せない存在です。 

日産 セレナと比較 

日産 セレナも標準グレードは5ナンバーとなるミドルサイズミニバンです。2022年のフルモデルチェンジで6代目となった人気モデルで、フリードよりやや大きめの7〜8人乗りとなっています。 

セレナのカタログ燃費は11.6km/L〜20.6km/L、実燃費は16.45km/L。日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の高い燃費性能により、ミドルサイズミニバンであってもコンパクトミニバン並みの燃費を実現しています。 

スズキ ソリオと比較 

スズキ ソリオは5人乗りの小型ハイトワゴンで、ミニバンよりさらに小さい「プチバン」とも呼ばれます。5人乗りのフリードプラスも検討している方にとっては十分に比較対象となるモデルです。 

そんなソリオのカタログ燃費は17.8km/L〜22.3km/L、実燃費は18.30km/Lで、フリードとほぼ同等の実燃費となっています。同じ実燃費であれば本体価格が安価なソリオを、という選択肢もアリでしょう。 

ホンダ ステップワゴンと比較 

最後は、ホンダのミドルサイズミニバンであるステップワゴンと比較してみましょう。 

ステップワゴンはホンダの新しいハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を採用。エンジン走行よりもモーター走行をメインとし、よりEVに近い走りを実現しています。 

ステップワゴンのカタログ燃費は13.1km/L〜20.0km/L、実燃費は15.80km/Lとなっており、燃費面ではやはりフリードが上回る結果となりました。 

フリードのガソリン代は年間いくら必要? 

ここまでフリードのカタログ燃費と実燃費を見てきましたが、実際のガソリン代はどれくらいかかるものなのでしょうか。もしフリードに乗ったら年間のガソリン代はどれくらいかかるのか、実燃費データを元にしてシミュレーションしてみました。 

実燃費=18.53km/L
ガソリン代=170円/L として計算 

年間10,000km走行の場合 

一般的な車の走行距離は「1年で1万キロ、10年で10万キロ」とも言われますが、毎日通勤で車に乗る場合や遠出が多い方などは年間10,000km近くなってくるかと思います。この場合のフリードのガソリン代は、おおよそ以下の金額です。 

10,000km(走行距離)÷18.53km/L(実燃費)×170円(ガソリン価格)=91,743円 

昨今のガソリン代の高騰を考えると、年間で10万円を超えることも覚悟しなければなりません。ただ、車に乗る機会や高速道路の利用が多ければ多いほど、燃費に良いとされる「エコ走行」を意識することでガソリン代が下げられる可能性があります。 

年間5,000km走行の場合 

次に、日々の買い物や家族の送迎、週末のドライブなどで年間5,000km走った時のガソリン代を見てみましょう。 

5,000km(走行距離)÷18.53km/L(実燃費)×170円(ガソリン価格)=45,871円 

年間5,000km走行のガソリン代は約46,000円で、月間に直すと約3,800円程度となっています。 

この場合の走行シチュエーションでは街乗りがメインとなることが多いですが、信号でのストップ&ゴーやちょっとした渋滞、坂道などがあると燃費に良い走り方もなかなか難しくなってきます。 

それでも、ミニバンカテゴリで月に4,000円を切るガソリン代であれば、安い方とも言えるでしょう。 

年間3,000km走行の場合 

最後に、週末だけ家族で出かけたり、たまのレジャーでしか使わないという場合を見てみましょう。 

3,000km(走行距離)÷18.53km/L(実燃費)×170円(ガソリン価格)=27,522円 

年間3,000km走行であればガソリン代は年間約28,000円、月額だと約2,400円です。 

このように利用頻度があまり多くない場合、維持費よりも車両本体価格を抑える方がコストダウンに繋がる可能性があります。 

価格の安いモデルや、状態の良い中古車を探すのも有効な手段です。 

子育てに嬉しい!フリードの特徴を紹介 

「家族にちょうどイイ」と謳っているように、小さなお子さんがいる子育て世代にも嬉しい機能が満載のフリード。大きすぎず、小さすぎずという絶妙なサイズ感と走りの良さや低燃費を両立させているのが特徴です。 

それではここで、あらためてフリードの特徴や魅力について紹介していきましょう。 

シンプルなフリードの外観デザイン 

フリードの外観はとてもシンプルですが、逆に、これといって特徴がないと言うこともできるでしょう。ただ、他のミニバンやワゴンを見てみると、曲線が多く可愛らしいデザインや、角ばっていて押しの強いデザインなど、ユーザーを選ぶようなものも多く見受けられます。 

その点、フリードは老若男女を問わないシンプルなスタイリッシュさが大きな特徴です。可愛すぎるものや、いわゆる「オラオラ系」が苦手なユーザーにとって、まさに「自分にちょうどいい!」と思えるデザインとなっています。 

中でも、特に若い父親世代からの支持を集めており、このシンプルさが人気の秘密とも言えるでしょう。 

フリードの室内空間は子育て世代におすすめ 

2列目キャプテンシート車なら大人が足を組んでも余裕のあるロングスライドシートで、お子さんの隣に座る場合でもゆったりと見守ることができます。また1列目から3列目まで自由に歩けるウォークスルーとなっており、後席の荷物を取ったりチャイルドシートを操作したりと日々の使い勝手が良いのが特徴です。 

また両側パワースライドドアやHondaスマートキーシステムが全車標準装備となっており、乗り降りの際の煩わしさも軽減。家族でのお出かけはもちろん、学校や習い事の送り迎えにもピッタリです。 

力強い走りと低燃費を両立したフリードのパワートレイン 

フリードのハイブリッドモデルはホンダ独自のシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載し、軽量化と低燃費、そして力強い加速感を両立させました。 

またガソリンモデルにおいても熱効率と燃費性能を向上させながらスポーティーな走りが楽しめる「アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジン」を採用し、日々の維持費低減に貢献しています。 

Honda SENSING全車標準装備で安心 

フリードはホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車標準装備しており、特に安全性能が気になるという方にもおすすめです。 

予防安全機能として衝突軽減ブレーキ(CMBS)や先行車発信お知らせ機能、路外逸脱抑制機能などを備え、街乗りの際のヒヤリを防ぎます。また高速道路においてはアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)がドライバーの運転をサポート。長距離ドライブの負担を軽減し、家族でのお出かけを楽しくします。 

フリードを安く購入するならカババがおすすめ! 

低燃費で維持費も抑えられるフリードですが、車両本体もできるだけ安く購入したい方におすすめなのが個人間中古車フリマサイト「カババ」です。 

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また消費税や中間マージンがなく、車を売りたい人も買いたい人も両方がおトクに取引できるというメリットがあります。納車も全国対応しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 

まとめ 

今回は、フリードのカタログ燃費と実燃費、そしてライバル車との比較や年間ガソリン代をご紹介しました。 

フリードはライバル車と比較しても燃費性能は高く、特にハイブリッドモデルであれば車の維持費を抑えることが可能です。また全車装備の両側パワースライドドアやHonda SENSINGなど、子育てに嬉しい機能も多く備わっています。 

そんなフリードをお得に入手したい場合、消費税・中間マージンのない個人間中古車フリマ「カババ」を利用するのもオススメです。 

引用・参考

参考サイト 

wikipedia フリード