ランドクルーザー プラドの燃費性能や走行性能を徹底解説 

大型かつ力強いフォルムが印象的なランドクルーザー プラド。ミドルクラスとしては最大級のサイズと直線基調のボディデザインが、一般的な都市型クロスオーバーSUVとは一線を画した存在感を放ちます。 

ランドクルーザー プラドの燃費性能を、ガソリン代の年間シミュレーションも含めて詳しく解説します。興味深いライバル車との比較も掲載しているので、ランドクルーザー プラドの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。 

ランドクルーザー プラドとは 

引用元:https://toyota.jp/landcruiserprado/ 

ランドクルーザー プラドは、トヨタの本格クロスカントリー車であるランドクルーザーから派生した高級ミドルクラスSUVです。 

全体的なスタイリングはランドクルーザーを踏襲しつつも、都市部を走るクロスオーバーSUVにふさわしくシャープにまとめられています。一方で、駆動方式は全モデル4WDでハイブリッド車の設定が無いなど、ランドクルーザーのライトデューティー版という位置づけも色濃く反映されたモデルです。 

高級クロスオーバーSUVらしく上質な内装も特徴的で、あくまでも市街地ユースを考えた仕様になっています。さらに、5人乗りと7人乗りを家族構成に応じて選べるほか、シートヒーターの装備や広いラゲッジスペースなど利便性も十分。オフロードユースだけではなく、幅広いユーザー層から指示される人気車種です。 

ランドクルーザー プラドのカタログ燃費 

引用元:https://toyota.jp/landcruiserprado/ 

ランドクルーザー プラドにはガソリンとディーゼル2種類のエンジンがあり、カタログ燃費はそれぞれ異なります。一方で、グレードによる燃費の違いはありません。また、駆動方式は、全モデルとも4WDです。 

グレード構成はシンプルで、「TX」と「TX“Lパッケージ”」、そしてディーゼルエンジン車にのみ設定される「TZ-G」となっています。 

ランドクルーザー プラドのカタログ燃費を、エンジン別にみてみましょう。なお、掲載している燃費は、WLTCモードです。 

ガソリンエンジン 

ガソリンエンジンのカタログ燃費は8.3km/Lです。2.7Lの自然吸気エンジンで、最高出力163PS、最大トルク25.1kgfmを発生します。 

ランドクルーザー プラドのガソリン車に設定されるグレードは、「TX」と「TX“Lパッケージ”」の2種類です。標準グレードの「TX」でも本革シートを使用し、高級SUVにふさわしい上質な室内空間になっていて、見た目上はどちらもそれほど大きな違いはありません。 

しかし、「TX“Lパッケージ”」のほうが上位グレードだけあって、高級感、快適性ともに高められています。 

たとえば、サイドブレーキノブなど「TX」よりも本革の使用箇所を増やすことで、標準グレードから質感を向上。快適性を高める装備の1つとして、運転席と助手席にはシートヒーターとベンチレーション機能を備えています。冬はシートを温め、夏はシートからの風で通気性を確保。いつでも快適なドライビングを楽しめるようになっています。 

ディーゼルエンジン 

ディーゼルエンジンのカタログ燃費は、11.2km/Lです。搭載されているのは、クリーンディーゼルターボエンジンで、2.2t前後もある車両重量を考えると十分な燃費水準といえるでしょう。また、ターボの力もあって最高出力205PS、最高トルクは51kgfmを発揮します。 

ガソリン車にはない「TZ-G」というグレードが設定されているのも、ディーゼルモデルの魅力です。ランドクルーザー プラドの最上位グレードに位置づけられていて、木目調パーツを使用したステアリングやハンドルノブのヘアライン加工などより上質な室内空間になっています。 

また、パドルシフトやステアリングとシートが自動的に動いて降車しやすくする“オートアウェイ機能”といった機能性も向上。外装面でも19インチホイールやクロームメッキされたモールやウェルカムランプなど、高級感を際立たせる仕上がりです。 

ランドクルーザー プラドの実燃費 

ランドクルーザー プラドの実燃費を確認してみましょう。実燃費とは、ユーザーが実際に計測した燃費のことです。カタログに掲載されているWLTCモードの燃費も信号や渋滞の影響を加味して算出されていて、従来のJC08モードの燃費よりも正確性は高まっています。しかし、あくまでも一定の条件下での計測のため、常に条件が変化する実燃費よりは高く計測されがちです。 

ランドクルーザー プラドの実燃費を、カタログ燃費と同様にエンジン別にみていきましょう。 

ランドクルーザー プラド ガソリン車の実燃費 

ランドクルーザー プラドのガソリン車の実燃費は7.69km/Lでした。カタログ燃費との差は少ないと言えます。 

エンジン仕様 カタログ燃費 実燃費 
ガソリン 8.3km/L 7.69km/L 

ランドクルーザー プラド ディーゼル車の実燃費 

ランドクルーザー プラドのディーゼル車の実燃費は10.83km/Lでした。ガソリン車と同様にカタログ燃費との差はわずかです。 

エンジン仕様 カタログ燃費 実燃費 
ディーゼル 11.2km/L 10.83km/L 

ランドクルーザー プラドの燃費性能が悪い原因 

ランドクルーザー プラドは、燃費の良いディーゼル車でもカタログ燃費で11.2km/Lと、コンパクトカーや軽自動車と比較すると決して燃費性能が良いとはいえません。燃費が悪い理由はいくつか考えられますが、ランドクルーザー プラドの性質を考えるとやむを得ないものもあります。 

ランドクルーザー プラドの燃費性能が悪い主な原因をご紹介しましょう。 

2tを超える車重  

ランドクルーザー プラドのボディは、ミドルサイズSUVとは言えかなり大きめです。車両重量はもっとも軽いガソリン車の「TX」5人乗りでも2tを超え、最上位クラスの「TZ-G」では2.3tにも達します。 

車重が増えれば、動かすために必要なエネルギーが必要になるため、必然的に燃費は低下してしまうため無理もありません。 

クロスカントリー車ランドクルーザー譲りの堅牢なシャシーとボディ構造に加え、高級SUVという位置づけから、ほとんどモデルで本革シートを採用するなど重厚感のある内装も重量増の要因です。(標準グレード「TX」ではファブリックシート) 

燃費面で不利なボディ形状 

クルマを正面からみた外形である前面投影面積が小さいほど、空気抵抗が少なく燃費面で有利です。しかし、ランドクルーザー プラドは、車高が高く横幅の広い箱型形状で、前面投影面積が小さいとはいえません。また、ボディ後端が切り立った形状になっている点も、乱流による空気抵抗が増して燃費を悪化させる一因です。 

一方で、圧倒的な悪路走破性を誇るクロスカントリー車、ランドクルーザーをベース車両とするランドクルーザー プラドにとっては、このボディ形状はアイデンティティともいえます。 

駆動方式が足かせになる 

ランドクルーザー プラドが全グレードで採用している4WDは、燃費面では不利な駆動方式です。4WDは安定走行や悪路走破性を目的としていて、もともと燃費面は考慮されていません。部品点数が多く重量が増すことと、駆動力を伝える経路が複雑化することで走行抵抗が増加します。 

どんな悪路でも走破するランドクルーザーをベースにしていることを考えると、燃費性能の優先順位は低いため、燃費が悪いのはやむを得ません。 

ランドクルーザー プラドの燃費向上の工夫 

ランドクルーザー プラドの燃費を向上させるには、運転操作の工夫が必要です。また、燃費の良い運転操作をすると、安全運転にもつながります。ランドクルーザー プラドを運転する際は、クルマに無理をさせないスムーズな運転を心がけましょう。 

改善するポイントを、燃費が悪化する理由ごとに解説します。 

先を読んだ運転で重量の影響を最小限にする 

車重の重いランドクルーザー プラドで燃費を向上させるには、先の道路状況を予測した運転が重要です。もっとも燃費が悪化するのは発進時と加速時ですが、公道を運転している以上、信号や渋滞による停車や減速は避けられません。 

そこで、たとえば信号が赤になっている際は不用意に加速せず惰性で走る、適切な速度でカーブに進入して必要以上の減速をしないといった先を読んだ運転がポイントです。車重の重いランドクルーザー プラドは慣性力が大きいので、アクセルを抜いても急に速度は落ちません。余計なアクセルの踏み込みを減らすことで、燃料の消費を抑えましょう。 

また、先を読んだ運転をすると操作がスムーズになり、同乗者の快適性が増すと同時に安全運転にもつながります。 

必要以上のスピードを出さない 

スピードを抑えて走ることも、ランドクルーザー プラドの燃費を向上させる工夫です。箱型で前面投影面積の大きいランドクルーザー プラドに乗る以上、空気抵抗による燃費の悪化は避けられません。 

しかし、空気抵抗は速度が速いほど影響が大きくなるため、必要以上にスピードを抑えることで燃費の向上が見込めます。 

クルマの機能を正しく使用する 

ランドクルーザー プラドの4WDには、“トランスファー”という駆動方式を切り替える装置があります。この装置の機能は、路面や走行条件に合わせて4輪駆動の動作を制御することです。市街地を走行する場合は、必ず適したモードに設定しておきましょう。 

また、大柄なランドクルーザー プラドでエアコンを使用する場合は、かなり大きなエネルギーを消費します。燃費を向上させたい場合は、エアコンの使用を適切な範囲に抑えることも効果的です。 

ランドクルーザー プラドの燃費性能をライバル車と比較 

ランドクルーザー プラドのライバル車は、日産 エクストレイル、三菱 アウトランダーなどミドルクラスSUVのなかでもクロスカントリー色の強いモデルです。ランドクルーザー プラドの燃費性能を、主要なライバル車と比較してみましょう。 

実燃費の情報がある車種については、実燃費も記載しています。カタログ燃費と合わせて、ランドクルーザー プラド購入の参考にしてください。なお、カタログ燃費はWLTCモードです。 

車種 カタログ燃費 実燃費 
トヨタ ランドクルーザー プラド 8.3~11.2km/L 7.69〜10.83km/L  
日産 エクストレイル 18.3~19.7km/L 14.19km/L 
三菱 アウトランダー 16.2~16.6km/L 18.9km/L 

日産 エクストレイルと比較 

日産 エクストレイルは、市街地の走行を考慮したクロスオーバーSUVでありながら、オフロードユースに重点をおいて開発されたミドルクラスSUVです。クロスカントリー車をルーツにもつランドクルーザー プラドと同じ方向性のため、直接的に競合する車種といえるでしょう。 

パワートレインはシリーズハイブリッド方式の「e-POWER」のみで、2WDもラインナップ。カタログ燃費は18.3~19.7km/Lと、ランドクルーザー プラドよりも優れています。 

日産の先進運転支援技術「プロパイロット」を搭載し、前走車との車間距離だけでなく、車線中央の維持やカーブに合わせた車速のコントロールまで自動支援。さらに、完全自動制御の駐車機能まで搭載しています。 

三菱 アウトランダーと比較 

三菱 アウトランダーはカタログ燃費で16.2~16.6km/Lを実現しており、ランドクルーザー プラドよりも優れています。アウトランダーは三菱のミドルクラスSUVで、日本国内ではPHEV仕様車のみを販売。高い悪路走破性と省燃費性能を両立したモデルです。 

市街地の走行を意識したクロスオーバーSUVですが、オフロードコースで争うラリーにも積極的に参加。過酷な環境下での信頼性と高い悪路走破性をアピールしていることから、クロスカントリー志向の強い車種といえます。 

S-AWC(Super All Wheel Control)という、路面状況やドライバーの操作に応じて4輪の駆動力と制動力を制御する三菱独自のシステムを搭載。あらゆる状況での安定性を実現し、意のままにクルマを操ることを可能にしています。 

ランドクルーザー プラドのガソリン代は年間いくら必要? 

燃費の数字だけを確認しても、購入後に必要なガソリン代はなかなかイメージできません。そこで、ランドクルーザー プラドのカタログ燃費から、年間に必要なガソリン代を走行距離別にシミュレーションしてみましょう。 

なお、シミュレーションには、ディーゼルエンジン車のカタログ燃費を使用しています。 

カタログ燃費=11.2km/L
燃料代(経由)=150円/L として計算 

年間10,000km走行の場合 

10,000km(走行距離)÷11.2km/L(カタログ燃費)×150円(ガソリン価格)=133,928円 

年間10,000kmを走行した場合のガソリン代です。 

通勤や通学、買い物、週末のドライブと、日常的にクルマを使用する場合の年間距離が約10,000kmです。年間で約13万円の燃料代は、やや高く感じる方もいるでしょう。しかし、都市型クロスオーバーSUVとは一線を画したスタイリング、高級感あふれる内外装の質感を考えるとその価値は十分あります。 

年間5,000km走行の場合 

年間5,000kmを走行した場合のガソリン代は、約6万7千円ほどです。 

5,000km(走行距離)÷11.2km/L(実燃費)×150円(ガソリン価格)=66,964円 

年間で考えるとやや高額に感じますが、月間に換算すると6,324円とそれほど大きな金額ではありません。ミドルクラスSUVのなかでも大型な部類のランドクルーザー プラドなら、近距離の通勤や日常の買い物、週末のドライブとさまざまな場面でゆとりのあるドライビングを楽しめます。 

年間3,000km走行の場合 

年間3,000kmは、近所への買い物や2〜3ヶ月に1度のドライブといった使い方での走行距離です。 

3,000km(走行距離)÷11.2km/L(実燃費)×150円(ガソリン価格)=40,178円 

燃費面で不利なランドクルーザー プラドでも、3,000km程度の距離であれば家計への影響は限定的です。たまにしかクルマに乗らないからこそ、快適な空間が満足度をより高めてくれます。日常的にクルマに乗らない方でも、どこかに運転していきたいと思わせてくれる車種です。 

ランドクルーザー プラドの特徴を紹介

引用元:https://toyota.jp/landcruiserprado/ 

コンパクトカーや軽自動車に比べ、燃費性能の低いランドクルーザー プラドですが、その魅力は、燃費性能だけでは見えてきません。そこで、燃費以外のクルマの特徴を3点ご紹介します。 

ダイナミックな外観と質感の高い内装 

ランドクルーザー プラドは、ベース車両ランドクルーザー譲りの存在感のある外観が特徴です。流線型のフォルムの多いクロスオーバーSUVのなかで、直線基調で箱型のスタイリングは迫力十分。車高の高さと縦方向のデザインを施した大型フロントグリルが、さらに堂々とした風格を与えています。 

質感の高い内装も、高級SUVにカテゴライズされるランドクルーザー プラドの魅力です。最上位グレードの「TZ-G」では、本革に加えてステアリングなどに使用する木目パーツ、ドアハンドルのヘアライン加工と細部にわたって質感を高める工夫が凝らされています。 

高い走行性能と悪路走破性 

ランドクルーザー プラドのディーゼル車の最高出力は205PSです。さらに、3Lを切る2.8Lという排気量でありながら、最大トルクは51kgfmを発生。自然吸気エンジンなら4L後半から5Lクラスのトルクは、ワンクラス上のセダンにも劣らないゆとりのある走りを実現しています。 

また、クラスカントリー車並みの悪路走破性も、他のクロスオーバーSUV車にはない魅力です。普段の市街地走行で使用することはありませんが、トランスファースイッチによってセンターデフを切り替えられるようになっており、車輪の一部が空転してもトルクを路面に伝えられるようセンターデフをロック状態にできます。さらに、「マルチテレインセレクト」と呼ばれる電子制御で、路面状況に応じた走行を支援。本格4WDと同様の悪路走破性を高い安全性とともに実現しました。 

日常使いからアウトドアまでカバーするラゲッジスペース 

ランドクルーザー プラドはSUV本来の利便性も高く、広く使いやすいラゲッジスペースを確保しています。7人乗りモデルでも、3列目シートをフルフラットに収納することで十分な荷室を確保。さらに、2列目(5人乗りでは後席)のシートを前側に倒すことで、クラス最大級の全長をいかした広大なラゲッジスペースを実現しています。 

ラゲッジスペースが広いと、キャンプなどアウトドアに出かける際も搭載量の制限なく必要な機材を運べ 

ますし、日常使いの場面でも大型家具でも自分で持ち帰れるので便利です。 

ランドクルーザー プラドを安く購入するならカババがおすすめ! 

ランドクルーザー プラドは、ミドルクラスSUVのなかでも高級路線で独自の世界観をもつ車種です。常に一定の需要があるため、あまり大きな値崩れは期待できません。できるだけ安くランドクルーザー プラドの中古車を購入したい方には、中古車の個人売買サービス「カババ」がおすすめです。 

中間マージンが必要ない個人売買なら、値下がりしにくいランドクルーザー プラドをお得な価格で購入できます。さらに、カババは個人売買で心配になる車両の状態確認や査定を、プロが担当するので安心です。経験豊富なプロが鑑定するので、オフロード使用による傷みや不具合も見逃しません。 

一般的な中古車店より安く購入できるうえ、安心して購入できるカババの利用を検討してみてください。 

まとめ 

引用元:https://toyota.jp/landcruiserprado/ 

高級ミドルクラスSUVのなかでも、とくに大型で存在感のあるトヨタ ランドクルーザー プラド。ハイパワーエンジンによる、ワンクラス上のセダンをも思わせる余裕のある走りとランドクルーザー譲りの悪路走破性を兼ね備えた車種です。さらに、広いラゲッジスペースを実現するシートアレンジなど機能性にすぐれた内装は、細部に渡って上質に仕上げられています。 

他車種と比較して燃費性能の高い車種とはいえませんが、ランドクルーザー プラドのもつポテンシャルと独自性は唯一無二の存在です。ぜひカババでランドクルーザー プラドを探してみてください。