クラウン スポーツの燃費はどれくらい？カタログ燃費・実燃費やPHEVとHEVとの比較を紹介

クラウン スポーツは、俊敏でスポーティな走りが魅力の、新ジャンルのスポーツSUVです。特に目を引くのは、力強く張り出したリヤフェンダーをはじめとするエモーショナルなデザインになっています。走行性能の高さに加え、安全性や快適性も追求し、日常からロングドライブまでストレスフリーな走りを実現しています。

この記事では、クラウン スポーツの燃費性能を中心に、HEVとPHEVの違いも詳しく解説します。購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

クラウン スポーツの燃費性能を支えているものは？

クラウン スポーツは、スポーティな走りと燃費性能を両立しています。

その秘密は、ハイブリッドシステムを中心とした先進技術にあります。ドライブモードセレクトや先読みエコドライブシステムなど、燃費向上に貢献する4つの主要機能について詳しく解説します。

ハイブリッドシステム

クラウン スポーツは、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用し、力強くスムーズな加速を実現しています。

2.5Lエンジンには「VVT-iE」技術を採用し、さまざまな走行条件で効率的に燃焼をコントロール。さらに、直噴と吸気ポートの両方から燃料を供給する「D-4S」により、低燃費と高性能を両立しています。

ドライブモードセレクト

走行シーンに合わせて4つのモードから選べるドライブモードセレクトがあり、センターコンソールのスイッチで簡単に切り替え可能です。「ECO」「NORMAL」「SPORT」「CUSTOM」から選べ、燃費重視からスポーティな走りまで自由に楽しめます。

先読みエコドライブ

GPS情報を活用して燃費効率を最大化する先読みエコドライブを搭載。目的地に近づくとEV走行に切り替え、次回の始動時にはエンジン暖機と同時に充電を行うことで、燃費向上と暖機時間の短縮を実現します。

左右独立温度コントロールフルオートエアコン

左右で個別に温度を設定できるフルオートエアコンを装備し、快適な車内空間を提供しています。S-FLOW技術を活用し、無人席の空調を抑えることで、効率よくエネルギーを使い、燃費性能を高めています。

クラウンスポーツの燃費情報

気になるポイントが燃費ですよね、実はクラウン スポーツは、これまでのクラウンより大幅に低燃費となっています。カタログ燃費と実燃費の比較、燃料タンクの容量と航続距離について、見ていきましょう。

カタログ燃費と実燃費

クラウン スポーツのモード別でのカタログ燃費と実燃費になります。

クラウン スポーツに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているe燃費（https://e-nenpi.com/）によるデータで紹介します。（2025年3月21日時点）

モード	カタログ燃費	実燃費
WLTCモード	21.3 kｍ/L	15.15 kｍ/L
市街地モード	19.1 kｍ/L	ー
郊外モード	22.7 kｍ/L	ー
高速道路モード	21.6 kｍ/L	ー

郊外モードの燃費が一番良いことが分かります。しかし、市街地モード、高速モードも大きな差はありません。クラウン スポーツは、燃費のムラがないことが特徴の一つであると言えるでしょう。

満タンで何キロ走れる？燃料タンクの容量は？

クラウン スポーツは、燃料タンク容量55Lでレギュラーガソリン仕様。WLTCモードでの航続距離は約1,171.5kmと、ロングドライブも安心の性能です。ただし、この数値はカタログ値をもとにした計算結果であり、実際の走行距離は道路状況やエアコンの使用によって変動します。目安としてお考えください。※航続距離(km)は「WLTCモード燃費(km/L) × 燃料タンク容量(L)」で算出しています。

クラウン スポーツのPHEVとHEVの違いは何？

クラウンスポーツには、HEV（ハイブリッド）の他に、PHEV（プラグインハイブリッド）のモデルがあります。ここからは、クラウン スポーツのHEVとPHEVの違いについて詳しく見ていきましょう。

HEVとPHEVの違いは？

HEV（ハイブリッド車）は、エンジンとモーターを併用して走る仕組みを持つ車です。対してPHEV（プラグインハイブリッド車）は、HEVに充電機能が追加されたタイプ。外部充電によってバッテリーを満たせば、近距離走行では電気だけで走れます。長距離ではエンジン走行も可能なため、バッテリー切れでもガソリンがあれば問題なく走行できます。

価格の違い

クラウン スポーツの価格は、選ぶグレードで異なります。選択肢は2つだけなので、わかりやすいグレード構成になっています。

PHEV（SPORT RS）：765万円（税込）

HEV（SPORT Z）：590万円（税込）

サイズの違い

PHEVとHEVはほぼ同じサイズですが、PHEVの方が車高が5mm高く、重量も重くなっています。 PHEVは大容量のリチウムイオン電池を搭載しているため、HEVより220kg重いです。

全長（共通）：4,720mm

全幅（共通）：1,880mm

全高：PHEV 1,570mm / HEV 1,565mm

車両重量:：PHEV 2,030kg / HEV 1,810kg

外観の違い

PHEVは専用デザインのアルミホイールとブラック仕上げが特徴です。アルミホイールは、PHEVでは21インチの専用マットブラック塗装ホイールを採用。立体感を生むトリプルスポークと細身のレイヤースポークを組み合わせ、スポーティかつ上質な印象を演出しています。
一方のHEVには、グロスブラック塗装の21インチアルミホイールが標準装備されており、落ち着きのあるスタイリッシュな印象です。
ドアウインドウフレームは、PHEVではブラック塗装のみの設定。HEVはシルバーが標準で、ブラック塗装を選ぶにはバイトーン仕様を選択する必要があります。

内装の違い

PHEVは特別な素材とカラーを使い、個性とスポーティさを強調した仕上がりになっています。PHEVは、運転席と助手席で異なるブラックとセンシュアルレッドを配色し、視覚的なインパクトを強調。新開発の光輝材を取り入れ、光沢感とマットな質感を絶妙に融合しています。シートベルトもレッドを採用し、細部まで統一感を追求しています。

 PHEV専用ステアリングは、下側スポークにレッドの装飾とステッチをプラス。ディンプル加工されたグリップにより、握りやすさを向上。パドルシフトも標準装備し、より直感的なシフト操作を実現します。 PHEVでは専用スポーツシートを採用し、より高いホールド感を実現。長時間のドライブでも身体をしっかり支え、快適性と運転の楽しさを両立しています。

燃費の違い

HEVとPHEVのカタログ燃費の比較になります。

	HEV	PHEV
WLTCモード	21.3 km/L	20.3 km/L
市街地モード	19.1 km/L	17.5 km/L
郊外モード	22.7 km/L	21.5 km/L
高速道路モード	21.6 km/L	21.0 km/L
燃料タンク容量	55 L	55 L
EV航続距離(km)		90.0 km
合計航続距離(WLTCモード)	1171.5 km	1206.5 km

※PHEVの合計航続距離は、WLTCモード燃費×燃料タンク容量＋EV航続距離で算出

WLTCモード燃費だけを見ると、HEVの方が優れている傾向にあります。しかし、PHEVには充電した電力だけで走行できるEV航続距離があるため、単純な燃費の比較はできません。実際に燃料満タン＋バッテリー満充電の状態での合計航続距離を比較すると、PHEVはバッテリーによるEV走行が加わるため、HEVを上回る航続距離を実現しています。長距離ドライブにも対応できる点が、PHEVならではの魅力です。

クラウンスポーツで燃費を向上させる3つのポイント

燃費性能も高いクラウンスポーツですが、運転時に少し気を付けるだけでさらに燃費を向上させることができます。ここからは、クラウンスポーツでできる燃費の良い走り方について説明します。

なめらかに発進、加速する

急発進、急加速をすると、より多くの電力を消費し、燃費が悪くなります。急加速を避け、モーター走行を活かすようにし、無駄な加減速を減らすことで燃費効率を高めることができます。繊細なアクセルワークを意識して運転することで、無駄な燃料を消費することがなくなるため、日ごろから意識しましょう。

オートエアコンの使い方を工夫する

オートエアコンを適切に使うことで、無駄な電力消費を防ぎ、燃費を向上させることができます。必要がないときはこまめにOFFにしたり、設定温度を控えめにすることで、燃費効率の改善につながります。特に長距離ドライブでは、快適さと燃費のバランスを考えた設定を意識しましょう。

タイヤの空気圧を適切に保つ

タイヤの空気圧が不足すると、車の抵抗が増え、燃費が悪くなります。燃費効率を維持するためには、月に1回を目安に空気圧を確認し、メーカーが推奨する値に調整しましょう。特に、長距離ドライブや荷物を積むときは事前にチェックすることが重要です。

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まとめ

クラウン スポーツは、俊敏でスポーティな走りを追求しながらも、優れた燃費性能を併せ持っており、先代クラウンより低燃費となっています。クラウン スポーツにはHEVとPHEVの２つのモデルがありますので、燃費だけでなく、価格や特徴などを比較し、ご自身のカーライフに合った方のモデルを選ぶとよいでしょう。

引用・参考

https://toyota.jp/crownsport/grade/
https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/column/202402-3_crownsport_PHEV
https://kinto-jp.com/magazine/k20231101-1/
https://kinto-jp.com/magazine/k20240404-2/
https://kick-freedom.com/18082/
https://e-nenpi.com/enenpi/carname/2533