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歴代シビックを振り返る!初代から現行モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!

世界中のクルマ好きを魅了し続けてきた日本車の代表格のひとつが、ホンダ・シビックです。1972年の誕生以来、ホンダのグローバル戦略を支える中核モデルとして高い評価を受け、世代を超えて多くのファンに愛されてきました。

時代のニーズに応えながら数々のモデルチェンジを重ね、技術・デザイン・走行性能のすべてにおいて進化し続けている点も、シビックの大きな魅力と言えるでしょう。

本記事では、そんなシビックの歴史を初代から現行モデルまで振り返りながら、その進化の軌跡をたどっていきます。50年を超える歴史の中で、シビックがどのように変わり続けてきたのか、改めて見ていきましょう。

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歴代シビック【初代~6代目】

シビック

初代シビックから6代目シビックを見てみましょう。

初代ホンダ・シビック(1972~1979年)

1972年に誕生した初代シビックは、当時の日本車としては革新的だった2ボックススタイルと前輪駆動(FF)レイアウトを採用しました。台形のシンプルなフォルムに、1.2Lエンジン+4速MTを搭載したコンパクトカーは、都市部での扱いやすさと合理的なパッケージングで注目を集めました。

特に世界中にその名を知らしめたのは、1973年に登場した「CVCCエンジン」搭載車です。これは、当時、クリア不可能とまで言われたアメリカのマスキー法(排ガス規制)を世界で初めてクリアした画期的な技術で、シビックを一躍グローバルモデルへと押し上げました。

また、足回りにはストラット式の四輪独立懸架を採用し、走行性能にも妥協はありませんでした。その後、ラインナップは3ドア・5ドアハッチバックや、ホンダ独自の無段変速AT「ホンダマチック」を備えたモデルまで拡充され、実用車としての地位を確立しました。

2代目ホンダ・シビック(1979~1983年)

1979年に登場した2代目シビックは、「スーパーシビック」という愛称で親しまれたモデルです。初代のスマートなフォルムを継承しつつ、より広い室内空間と高い実用性を追求し、全体的にワンランク上の完成度へと進化しました。

ラインナップは、1.3Lと1.5Lエンジンを搭載した3ドアハッチバックを中心に、全11車種・18タイプという豊富なバリエーションを展開しました。さらに、1980年には高効率燃焼を実現する「CVCC-II」エンジンを開発し、燃費性能・排ガス性能・出力のすべてを高水準でバランスさせることに成功しました。

インテリア面でも、スピードメーターとタコメーターを同軸に配置した「集中ターゲットメーター」など、先進的な装備を採用しました。また、ホンダ初のステーションワゴン「シビック・カントリー」を投入するなど、ユーザーのライフスタイルに寄り添った多彩な展開も話題を呼びました。

3代目ホンダ・シビック(1983~1987年)

1983年に登場した3代目シビックは、「ワンダーシビック」の愛称で多くのユーザーに親しまれました。このモデルでは、ホンダが創業期から掲げていた「マン・マキシマム・メカ・ミニマム(MM)思想」に基づき、室内空間を最大限に活かしながらも、メカニズム部分はコンパクトにまとめたパッケージングを実現し、デザイン・性能ともに大幅な刷新が行われました。

ラインナップも多彩で、走行性能に優れた3ドアハッチバック、空力と実用性を両立させた4ドアセダン、そして広いユーティリティスペースを確保した5ドアハッチバック「シャトル」などが揃いました。

エンジンは1.3Lと1.5Lを中心に展開され、1984年には1.6L DOHCエンジンを搭載したスポーティグレード「Si」が追加されました。モータースポーツの世界でも好成績を残し、シビック=スポーティというイメージの礎を築いたモデルでもあります。

さらに3代目は、ホンダ車として初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、その実力を証明しました。1987年にはシビックシリーズ累計生産台数が500万台を突破し、名実ともに世界を代表するコンパクトカーへと成長しました。

4代目ホンダ・シビック(1987~1991年)

1987年に誕生した4代目シビックは、「グランドシビック」の愛称で知られ、従来のコンパクトカーとは一線を画す上質さを備えたモデルとして注目を集めました。

スタイリングはロー&ワイドなプロポーションを採用し、室内はフルソフトラップラウンドインテリアにより包み込まれるような居住空間を実現しました。これにより、広さと安心感のある快適な車内が生まれました。

足回りには4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、乗り心地とハンドリング性能が大幅に向上しました。エンジンラインナップも多彩で、1.3Lから1.6Lまでの高効率ハイパー16バルブエンジンを搭載したグレードが展開されました。

中でも特筆すべきは、1989年に登場した「SiR」です。ホンダが独自に開発した可変バルブタイミング機構「VTEC」を初採用したこのグレードは、1.6L DOHC VTECエンジン「B16A」により160馬力を発揮し、コンパクトカーの常識を超えるパフォーマンスを実現し、走りの楽しさを求めるファンを一気に惹きつけました。

5代目ホンダ・シビック(1991~1995年)

1991年に登場した5代目ホンダ・シビックは、「スポーツシビック」という愛称で多くのファンに親しまれたモデルです。前モデルから引き継いだロー&ワイドのプロポーションに加え、デザインにはブラジルのサンバからインスピレーションを得た躍動感が込められ、シビックのスタイリングに新風を吹き込みました。

パワートレインには、1.3LのSOHCエンジンから、環境性能と経済性に優れた1.5LのVTEC-E、さらにはスポーティな1.6L DOHC VTECエンジンまで、多彩なバリエーションを展開しました。この幅広いラインナップにより、ユーザーの多様なニーズに応えました。

また、新しいスペースデザイン・コンセプトに基づき、3ドアは「ワンルーム&ツインゲート」、4ドアは「2カップルズ・セダン」として提案され、それぞれのライフスタイルに合った使い勝手と快適性を実現しました。4ドアセダンには「シビックフェリオ」というサブネームを冠し、ハッチバックのおまけではない独自のポジションを確立しました。

6代目ホンダ・シビック(1995~2000年)

1995年に登場した6代目シビックは、「ミラクルシビック」の愛称で知られ、従来のコンセプトを引き継ぎつつも、スポーティさを強化した新しいモデルです。ボディサイズの拡大により居住性が向上し、1.5Lエンジンには進化した3ステージVTECを採用しました。さらに、ホンダ初となるCVT(ホンダマルチマチック)を搭載し、よりスムーズな走行性能を実現しました。

特に注目すべきは、1997年に登場した「タイプR(EK9型)」で、これがシビックのスポーツイメージを確立しました。1.6LのB16B型エンジンは、185馬力を発生し、9000回転のレブリミットを誇ります。このエンジンは、通常のスポーツグレードである「SiR(B16A型)」を基に、専用チューニングが施され、圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。さらに、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションによる優れた旋回性能と、ボディ剛性の強化により、非常に高いコントロール性能を持っています。

歴代シビック【7代目~11代目】

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7代目シビックから11代目シビックを見てみましょう。

7代目ホンダ・シビック(2000~2005年)

2000年に登場した7代目シビックは、「スマートシビック」の愛称で親しまれ、スタイリッシュで快適な乗り心地が特徴的な5ドアハッチバックモデルとして大きな注目を集めました。

外観は、従来のワイド&ローのスタイルから一新され、トールワゴンに近いプロポーションとなりました。このデザインは、当時の欧州ハッチバックのトレンドを反映させたもので、より実用的で広い室内空間を実現しています。室内にはフラットフロアを採用し、高効率なパッケージングにより、広さと快適さを提供しています。

エンジンラインナップは、1.5Lおよび1.7Lエンジンが搭載され、FFと4WDの駆動方式が選べるようになっています。また、シビック初となるハイブリッドモデルもラインアップに加わり、環境性能にも配慮されました。

特に注目すべきは、2001年に登場した「タイプR(EP3型)」です。搭載されるエンジンは、2.0リッターのDOHC i-VTECエンジン「K20A」で、最高出力は215馬力を誇り、6速MTとの組み合わせにより圧倒的な走行性能を発揮しました。

8代目ホンダ・シビック(2005~2010年)

2005年に登場した8代目シビックは、従来の5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへとボディを拡大し、ミドルクラスのグローバルカーへと進化を遂げました。プラットフォームの刷新に加え、「仕向け地のニーズに合わせて最適なモデルを開発する」という戦略のもと、各市場ごとに異なる仕様が展開されました。

北米ではセダンとクーペ、欧州ではハッチバック、日本市場では4ドアセダンのみの販売という割り切った構成が取られ、ハッチバック人気の高い国内市場においては、かつてのシビックらしさが失われたという声も多く、ファンの間では残念がる声が広がりました。また、2代目以降続いてきた愛称もこの代をもって廃止され、モデルに個性を与えていた伝統が一つ終焉を迎えることになりました。

パワートレインには、低燃費と高出力を両立した新開発の1.8L i-VTECエンジンを搭載し、加えてホンダの新世代ハイブリッドシステムを採用したハイブリッド車も設定しました。後に2.0Lエンジン搭載グレードも加わり、より幅広いユーザー層に対応する体制が整えられました。

国内ではセダン1本に絞った販売戦略が功を奏することはなく、販売は低迷。ホンダは2010年、国内でのシビック販売終了を発表し、日本市場からその名が一時姿を消すことになりました。

9代目ホンダ・シビック(2011~2015年)

2011年に登場した9代目シビックは、ホンダのグローバル戦略の転換点ともいえるモデルでした。日本市場での販売を一時終了し、北米や欧州など海外市場を中心に展開されることとなり、従来のシビックファンにとっては寂しい時代の幕開けとなります。

ボディデザインは、空力性能を重視した「ワンモーション・モノフォームデザイン」を採用し、流れるようなフォルムが特徴的でした。特に欧州仕様では、洗練されたスタイルの5ドアハッチバックとして仕立てられ、実用性とスポーティさを兼ね備えた存在感を放っていました。

日本市場では通常モデルの導入が見送られた背景には、同時期に国内で3代目フィットが登場し、同カテゴリーでの競合を避ける戦略があったとされています。その一方で、シビックのスポーツモデル「タイプR」を望む声は根強く、ホンダは2015年、待望の9代目タイプR(FK2型)を日本市場に限定導入しました。

しかしながら、750台という非常に限られた販売台数での展開だったため、ファンの間では「手に入れたくても買えなかった」「転売が横行していた」といった不満も残りました。

10代目ホンダ・シビック(2015~2021年)

2015年に登場した10代目シビックは、9代目で国内市場から姿を消していたシビックの「本格復活」を告げるモデルとなりました。

先行して海外市場で販売がスタートしましたが、2017年9月には待望の日本市場への導入が実現しました。

日本仕様には、5ドアハッチバック、4ドアセダン、そして高性能モデルの「タイプR(FK8型)」という3本立ての展開でした。

プラットフォームは新たに設計されたもので、先代よりもボディ剛性や足回り性能が大幅に向上し、スポーツ性能が一段と磨かれています。また、安全装備としてホンダセンシングをハッチバック・セダンともに標準装備し、快適性と先進性を高次元で両立させた点も見逃せません。

エンジンはタイプRを除き、1.5リッター直噴VTECターボを採用しました。中でもハッチバックにはハイオク仕様の高出力バージョンが搭載され、最高出力は182PS、最大トルクはCVT車で220Nm、MT車では過給圧の強化により240Nmを発揮しました。これは自然吸気2.4Lクラスにも匹敵するパフォーマンスで、スポーツドライビングを求める層にも応える内容となっていました。

なお、4ドアセダンは2020年8月をもって国内販売を終了し、以降はハッチバックとタイプRが中心のラインアップとなりました。

11代目ホンダ・シビック(2021年~)

2021年9月に登場した11代目ホンダ・シビックは、「爽快シビック」をコンセプトに開発された新世代モデルです。新たなコモンアーキテクチャー戦略の第1弾として、日本市場には5ドアハッチバックのみが導入されました。

水平基調のエクステリアと流麗なシルエットが、スポーティさと上質感を両立しています。内装も「シンプルで機能的」を追求し、視界の広さや優れた操作性、後席のゆとりある空間など、快適性にも配慮されています。

パワーユニットは182馬力を発揮する1.5L VTECターボを搭載し、CVTに加えて6速MTも選択可能です。さらに、環境性能に優れたハイブリッドモデル「e:HEV」もラインアップされ、多様なニーズに応えます。

走り、快適性、環境性能を高次元で融合させた本モデルは、シビック50年の歴史を体現する集大成といえる一台です。

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現行モデルはもちろん、世代ごとに違った魅力を持つシビックを探している方にもぴったりです。中古車の在庫は日々入れ替わるので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。

まとめ

シビック

1972年の初代モデル誕生から50年以上にわたり、ホンダ・シビックはその時代ごとのニーズに応えながら進化を重ねてきました。実用性と走行性能の両立、そして挑戦的なデザインや革新的な技術の数々は、ホンダの“走る楽しさ”という思想を体現してきた歴史そのものです。

現行モデルである11代目では、スポーティさと上質感に加え、環境性能との高次元バランスも実現しています。シビックはこれからも、世界中のドライバーを魅了し続ける存在であり続けるでしょう。

中古車市場を覗いてみれば、そんな歴代シビックの名車たちが今も多く流通しています。懐かしのモデルから最新世代まで、あなたのライフスタイルや価値観にぴったりの一台がきっと見つかるはず。歴代の魅力を知った今だからこそ、「自分だけのシビック」を探してみてはいかがでしょうか。

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引用・参考