新車購入時の残クレとはどんな購入方法? メリット・デメリットを徹底解説

契約満了時の価値を設定することで、月々の支払いを抑えることができる残価クレジット。近年、通常のローンに代わる新しい車の買い方として注目されています。しかし、最終的な支払い総額が通常のローンや現金払いと比較して、「金利が高い」「損をする」といった印象を持つ方も少なくないでしょう。そこでこの記事では、残価クレジットの仕組みをはじめ、メリットデメリットを自動車流通のプロである田中社長に解説してもらいます。 

✔ 出品手続き、売却後の手続きはカババがすべて代行!
✔ プロが査定するから安心!愛車の価値を最大限引き出します!
✔ 出品後のキャンセルもOK!成約したとき以外の費用は一切かからない!

カババは個人売買のため業者間の中間マージンがなく、ディーラー下取りや買取業者よりも高く売れる可能性があります。
また、万が一売却希望日までに購入者が見つからない場合でも、追加査定や複数業者とのやり取りが必要のないカババの一括査定で手間なく高値売却をサポートいたします。

残価クレジットの仕組み 

ローンでMINIを購入しようと思っているのですが、販売店の方に残価クレジットをおすすめされました。 

こちらから聞いたわけでも無いのに、残価クレジットをおすすめされたのはなぜでしょうか? 

残価クレジットをおすすめされる理由は、月々の支払いが低く抑えられるためです。 

月々の支払いを抑えたい人には、残価クレジットがおすすめなんですね。 

残価クレジットの仕組みがよくわからないので、教えてください。 

残価クレジットは、まず残価率を設定します。 

例えば残価率が50%の場合、300万円の車をローンで購入すると150万円は据え置き、残りの150万円分を月々のローンで払っていきます。 

300万円を60回払いで払う場合と150万円を60回払いで払う場合を比べると、残価クレジットの方が月々の支払いが安くなる仕組みです。 

残価クレジットをおすすめされる理由 

月々の支払いが抑えられるというのはわかりましたが、販売店が残価クレジットをおすすめする理由はなんですか? 

新車ディーラーも車を作っているメーカーも、より多くの車を売りたいと思っています。 

しかし、一般的に新車の買い替えサイクルは、8年〜9年と言われているんです 

お客さんが長く乗り続けていたら、なかなか買い替えないですね。 

その通りです。 

残価クレジットをすすめる理由は、買い替えの時期を早めること、ワンランク上の車を選んでもらうことが目的です。 

残価クレジットは、契約年数が経過すると再ローン、乗り換え、売却のいずれかを選ぶ必要があります。そのため、ユーザーは自然と買い替えを検討することになり、結果としてメーカーやディーラーは買い替えサイクルを短縮できます。 

残価クレジットのメリット 

残価クレジットは、返済金額を抑えられることの他にどんなメリットがありますか? 

新車を購入しても、月々の費用を抑えつつ契約終了後にまた新車に乗り換えることで、常に最新の車種を乗り継ぐことができます。 

確かに、短い期間で新車を乗り換えるのは経済的に負担が大きいですね。 

誰の所有にもなっていないということもそうですが、近年の車はどんどん安全装備が進化しています。 

新車に短い期間で乗り換えるということは、常に最新の安全性を確保できることが大きなメリットです。 

運転支援や予防安全技術は、日々進歩を続けています。その進化のスピードは速く、同じメーカーの同じ車種でも年次が1年進むだけで別物と言えるほど変わることも珍しくありません。安全安心を最優先に考えるのであれば、残価ローンを上手に活用して最新の車を乗り継ぐのがおすすめです。 

残価クレジットのデメリット 

残価クレジットのメリットはなかなか魅力的に感じたのですが、デメリットはありますか? 

例えば150万円残価設定をしていて、この150万円を払わなくていいとしても、金利は元の300万円に対してかかっています。 

金利がかかっていて月々の支払いが安いということは、元金がなかなか減らなそうですね。 

そうです。 

金利はそのまま残っているので、金利負担が通常のローンよりも増えることがあります。 

実際どのくらい増えるんですか? 

残価クレジットを組んだ時の金利にもよるので一概に言えませんが、倍になるようなことはありません。 

条件を同じにして残価クレジットとローンの月額費用を比較し、金額差があればその差額が金利負担の差です。 

自分で計算をするのが大変であれば、販売店に頼めばやってくれます。 

残価クレジットによるもうひとつのデメリットは、契約満了時に走行距離や車の状態が需要であることです。車の買取(下取り)価格は、年式と距離に大きく影響されます。そのため、設定した残価を担保するためには、走行距離や傷など車の状態に制限があり、契約満了時にその基準を満たしていない(評価が悪い)場合は、追加の費用が発生することがあります。 

残価クレジットの注意点 

他に何か注意点はありますか? 

注意点は、残価クレジットと通常のクレジットで貸出金利が違う場合です。 

借りる時の金利自体が残価クレジットの方が高いことがあります。 

金利が高い時は注意が必要ですね。 

他にはありますか? 

契約満了タイミングで残価率を下回っている場合は、注意が必要です。 

残価クレジットの場合、残価率50%の3年契約をすると、3年経ったら150万円の支払いが残ります。 

その際、3年経った車に150万円の価値があれば良いですが、価値が150万円よりも下回っていた場合どうなると思いますか? 

不足分は支払わなければいけないのでしょうか? 

そうです。 

契約満了時の支払いが不安なら、残価保証をしてくれる残価クレジットを選びましょう。 

一定の条件が付くこともありますが、残価が保証されていれば不足分の支払いが不要です。 

一方で、残価保証しない残価クレジットもあります。 

残価を保証しない残価クレジットの場合、一見月々の支払いが低くなっているのでお得に感じますが、契約満了時に追加の支払いが必要になる可能性が高いため、注意が必要です。 

例えば、3年後の残価率を70%に設定すると、支払いは30%になるので月々の支払い自体は安くなります。しかし、実際3年経った時に残価率70%もなく、45%しかないといった場合、差額分を持ち出して精算しなければなりません。月々の支払いを抑えるために契約したものが、後から自分の負担にならないように注意しましょう。 

300万円の新車を3年間の残価クレジットにした場合(金利は除く) 

残価率 月々の支払額 3年後売却時の価値が
45%の場合の残債 
自分が支払う金額 
50%(保証あり) 41,666円 15万円 0円 
70%(保証なし) 25,000円 75万円 75万円 

保証がある場合とない場合では、3年後の売却時に差があります。 

どんな人におすすめ? 

実際のところ、残価クレジットは私におすすめですか? 

橋本さんが今回の車を欲しい理由や、どれくらいの期間乗るかによって違います。 

残価クレジットがおすすめの人は、月々の支払いを抑えたい人、月々の支払いを抑えつつ良い車に乗りたい人、短いスパンで車を買い替えていきたい人です。 

なるほど。 

月々の支払い額がどの程度で、どれくらいの期間乗るかを踏まえて検討してみます。 

まとめ 

残価クレジットは頻繁に車を乗り換え、月々の支払いを抑えたい方におすすめのサービスです。ただし、残価クレジット特有のデメリットを知った上で使用しましょう。 

特に残価保証がない場合は、契約終了後追加の支払いが必要になる可能性があるため、注意が必要です。まずは販売店によく相談しつつメリットデメリットを理解し、自分にあった購入方法でカーライフを楽しんでください。 

✔ 出品手続き、売却後の手続きはカババがすべて代行!
✔ プロが査定するから安心!愛車の価値を最大限引き出します!
✔ 出品後のキャンセルもOK!成約したとき以外の費用は一切かからない!

カババは個人売買のため業者間の中間マージンがなく、ディーラー下取りや買取業者よりも高く売れる可能性があります。
また、万が一売却希望日までに購入者が見つからない場合でも、追加査定や複数業者とのやり取りが必要のないカババの一括査定で手間なく高値売却をサポートいたします。