歴代ノアを振り返る！初代から現行モデルまでの特徴＆変化をわかりやすく解説！

2001年にデビューしたトヨタ ノアは、「家族みんなに優しいミニバン」として誕生し、高い実用性と快適な乗り心地で多くのドライバーから支持を集めてきました。以来、4世代にわたって進化を続け、使い勝手の向上はもちろん、安全性能やデザイン、走行性能に至るまで、あらゆる面で大きな変化を遂げています。

この記事では、初代から現行の4代目ノアまでの各世代の特徴や変遷を振り返りながら、ノアがどのようにしてファミリーカーの代表格としての地位を築いてきたのか、その歩みと魅力を詳しく紹介します。

歴代ノア【初代～4代目】

初代モデルから現行の4代目モデルを見てみましょう。

初代ノア 60系（2001～2007年）

2001年11月16日に登場した初代ノアは、タウンエースノアおよびライトエースノアの後継モデルとして開発されたミニバンです。従来のFR駆動からFF駆動へと変更され、イプサムのプラットフォームをベースにした新設計のボディは、広々とした室内空間と快適な乗り心地を両立させていました。キャッチフレーズは「ノアなら、かなう夢がある」で、多人数での移動をより快適にすることを目指して誕生しました。

初代ノアの特徴のひとつは、全長4,580mm・全幅1,695mm・全高1,850mmという取り回しのしやすい5ナンバーサイズでありながら、8人乗りの3列シートを搭載し、低床フロアによって居住性に優れていた点です。駆動方式はFFと4WDが選択可能で、搭載されるエンジンはVVT-i搭載の2.0L直列4気筒ガソリンエンジン（1AZ-FSE）のみで、ディーゼル仕様は廃止されました。

安全面でもEBD付ABSやブレーキアシスト、デュアルエアバッグを標準装備し、最新技術を積極的に導入しました。エクステリアは、兄弟車のヴォクシーと比べて柔らかく親しみやすいデザインとなっており、女性ドライバーにも配慮されたスタイリングになっていました。

2004年のマイナーチェンジでは、フロントフェイスやランプ類のデザイン変更に加え、トランスミッションがCVTに刷新され、燃費性能も向上しました。特別仕様車も多数登場し、装備の充実や高級感のある外観で選択肢が広がりました。2007年6月に生産を終了するまで、ファミリーユースを中心に多くのユーザーに親しまれたモデルでした。

2代目ノア 70系（2007～2014年）

2007年6月に登場した2代目ノアは、「家族は恋人」というキャッチフレーズのもと、ファミリー層に向けた上質で親しみやすいデザインが特徴のミニバンです。初代モデルの好評だったポイントを受け継ぎつつ、走行性能や使い勝手を大幅に進化させたモデルチェンジとなりました。

エクステリアはつり目のヘッドライトを採用し、スタイリッシュな印象を強調しました。全長4,595mm、全幅1,695mm、全高1,850mmと、適度なサイズ感を保ちつつ存在感のあるフォルムに仕上がっています。「S」や「Si」グレードにはワイドフェンダーとエアロパーツが装備され、3ナンバーサイズへと拡大し、スポーティな外観が魅力となりました。

搭載されたエンジンは新開発の2.0L直列4気筒「3ZR-FE型」および、バルブマチックを採用した「3ZR-FAE型」でした。滑らかな加速を実現するSuper CVT-iと、スポーツシーケンシャルシフトマチックの組み合わせで、燃費性能や静粛性が向上しました。さらに、「Si」グレードではパドルシフトが搭載され、走りの楽しさも追求されました。

室内には、ロングスライドが可能なセカンドシートや、世界初の「ワンタッチスペースアップシート」を採用したサードシートを装備し、3列シートながら快適な移動空間と高い利便性を提供しています。

また、G-BOOK対応ナビや音声ガイド付きバックモニター、インテリジェントパーキングアシストなど、安全・先進装備も充実していました。2010年のマイナーチェンジではエンジン性能の向上や内装の質感アップが行われ、2013年12月に生産終了となるまで、長く高い人気を保ちました。

3代目ノア 80系（2014～2021年）

2014年1月に登場した3代目ノアは、「ようこそ。あした」というキャッチフレーズとともに、ミニバン市場に新たな存在感を放ちました。先代に引き続きファミリー層をメインターゲットにしながらも、力強さを感じさせる大型フロントグリルとワイドなフロントマスクが特徴のエクステリアに刷新され、スタイリッシュかつ存在感のある一台となりました。

ボディサイズは全長4,695mm・全幅1,695mmと5ナンバー枠を基本としつつ、先代より100mm長くなり、さらに低床化により室内高が向上しました。この結果、3列目までゆとりある居住空間が確保され、ミニバンとしての快適性がさらに磨かれました。特にキャプテンシートやワンタッチスペースアップシートの採用により、多彩なシートアレンジが可能となり、実用性と乗降性も大きく向上しました。

エンジンには2.0Lのガソリンエンジンと、1.8Lのハイブリッドエンジンがラインナップされ、ハイブリッド車の登場により、環境性能と経済性が大幅にアップしました。ガソリン車もエンジンマネージメントの改良とアイドリングストップ機能の導入により、燃費や静粛性が改善されました。

インテリアではインパネデザインが見直され、視認性と操作性が向上しました。取り回しの良さも継承され、都市部でも扱いやすい点が評価されました。発売当初から高い人気を誇り、販売目標の約7カ月分に相当する24,000台を初月で受注するなど、順調なスタートを切りました。

数度の特別仕様車やマイナーチェンジを経て、2021年9月にオーダーが終了するまでの約8年間、幅広い層に愛されたモデルとなりました。

4代目ノア 90系（2022年～）

2022年1月に8年ぶりのフルモデルチェンジを行い、4代目ノアが登場しました。新型では、TNGA GA-Cプラットフォームを採用し、ボディ剛性の向上と低重心化を実現しています。これにより走行安定性が増し、乗り心地が一層快適になっています。

外観は、これまでの角ばった印象から一転、丸みを帯びた柔らかなデザインへと変化しました。標準モデルは優しい雰囲気に仕上がり、エアロモデルはスモークメッキの採用や大型グリルにより迫力あるルックスが特徴です。また、全幅と全高が拡大され、見た目の存在感とともに安全性も強化されました。

インテリアでは、2列目にロングスライド可能なキャプテンシートを採用し、快適性と使い勝手が向上しました。ユニバーサルステップやロングアシストグリップの採用で、子どもから高齢者までスムーズに乗降できる配慮がされています。

エンジンは、燃焼効率を高めた2.0Lダイナミックフォースエンジンと、1.8Lハイブリッド（2ZR-FXE）を搭載し、いずれもスムーズな加速と低燃費を両立しています。さらに「トヨタセーフティセンス」や「トヨタチームメイト」など、先進の安全運転支援技術も充実しています。まさに快適性・安全性・性能を高次元で融合させた一台といえるでしょう。

4代目ノアは、家族のためのミニバンとして、すべての世代が安心して使える一台に進化しました。

歴代ノアのサイズ比較

	初代	2代目	3代目	4代目
全長	4,580mm	4,595mm	4,695mm	4,695mm
全幅	1,695mm	1,695mm	1,695mm	1,730mm
全高	1,850mm	1,850mm	1,810mm	1,895mm~1,925mm

歴代モデルを見ていくと、時代とともにユーザーのニーズや安全基準の変化に対応するかたちで、車体サイズも徐々に進化していることが分かります。

初代ノア（2001年〜2007年）は全長4,580mm、全幅1,695mm、全高1,850mmと、当時の5ナンバー枠に収まる取り回しの良さが魅力でした。都市部での使い勝手を重視しつつも、ミニバンとして必要な室内空間を確保しているのが特徴です。2代目（2007年〜2014年）は全長が4,595mmと若干伸び、荷室や室内空間に余裕を持たせる一方、全幅と全高は初代と同等に保たれ、同様に5ナンバー枠を維持しました。

3代目（2014年～2021年）では全長が4,695mmにまで拡大され、全高を先代よりも低くしながら、室内高が高くなったことで広い室内空間を実現し、全幅も1,695mmに抑えられ、ギリギリ5ナンバーサイズに収まる設計となっていました。より多機能で居住性を重視した設計がされつつも、日本の道路事情に配慮したサイズ感を守っていた点が印象的です。

そして現行の4代目ノア（2022年〜）では、ついに全幅が1,730mmとなり3ナンバーサイズへと移行しました。全高も1,895〜1,925mmと過去最高の高さになっています。この背景には、TNGA（トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）プラットフォームの採用による車体剛性の向上や、安全性・快適性の強化があります。広くなったボディは単なるサイズアップではなく、横揺れの少ない安定した走行性能や、ゆとりある居住空間、より使いやすい乗降性を実現するための進化といえるでしょう。

このようにノアは、時代ごとのニーズに応えながら着実に進化を重ね、そのサイズにも設計思想の変化が如実に表れています。

中古車をお得に購入するなら車の個人売買カババがオススメ！

歴代ノアを手に入れたい、少しでもお得に購入したいという方には、車の個人売買サービス「カババ」の利用がおすすめです。

カババは、個人間で直接クルマを売買できるオンラインサービスです。中古車販売店を通さないため中間マージンが発生せず、その分、ノアをより安く手に入れられる可能性があります。

現行モデルはもちろん、世代ごとに違った魅力を持つノアを探している方にもぴったりです。中古車の在庫は日々入れ替わるので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。

まとめ

2001年に登場した初代ノアは、ミニバンとしての実用性と家族向けの使い勝手の良さを両立させたモデルとして人気を集めました。その後もフルモデルチェンジを重ねるごとに、安全性、快適性、走行性能といったさまざまな面で進化を遂げています。特に4代目では、プラットフォームを一新し、ボディサイズも拡大。これにより、居住空間のさらなる向上や走行安定性、安全機能の強化が図られ、ファミリーカーとしての完成度が大きく高まりました。

各世代のノアには、その時代のライフスタイルやニーズが色濃く反映されており、常に「家族に寄り添うクルマ」としての役割を担ってきました。コンパクトさと広さ、操作性と快適性をバランスよく兼ね備えたノアは、今なお多くの人に選ばれ続けています。

歴代モデルを比較することで、自分や家族にとって本当に必要な機能や使い勝手が見えてくるはずです。ノアの歩みを知った今、自分のライフスタイルに合った一台を見つけて、より快適なカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

引用・参考

https://mobilico.jp/magazine/nh-history-01

https://www.nextage.jp/model_guide/toyota/454562

https://magazine.cartune.me/articles/2106

https://www.goo-net.com/magazine/contents/purchase/32725