
歴代アルトを振り返る!初代から現行モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!
1979年に誕生したスズキ アルトは、日本の軽自動車市場に革命をもたらし、以来40年以上にわたって愛され続ける名車となりました。手頃な価格と実用性を兼ね備え、シンプルで親しみやすいデザインで多くのドライバーに支持され、各世代ごとに進化を遂げ、燃費性能や安全技術、快適性など、時代のニーズに応える形で改良を重ねてきました。
この記事では、初代アルトから現行の9代目モデルまで、アルトの歴史を振り返りながら、各世代の特徴とその進化を深掘りしていきます。
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歴代アルト【初代~3代目】
初代モデルから3代目モデルを見てみましょう。
初代アルト SS30V/40V型(1979年~1984年)
1979年に登場した初代アルトは、スズキが「軽商用車」規格を活用して開発した画期的なモデルです。当時、軽自動車の平均価格が約60万円だった中、全国統一価格47万円という低価格を実現しました。物品税が課税されない4ナンバー商用バンとして設計されており、装備を極限まで簡素化することで大幅なコストダウンを図りました。
スタイルはFF方式の2BOXで、シンプルながら実用性を重視した設計が特徴です。エンジンは水冷2ストローク3気筒を搭載し、後に4ストローク版も追加されました。1982年にはマイナーチェンジで角形ヘッドライトに変更され、上級グレードのLタイプやGタイプも設定されました。
主婦層を中心に高く支持され、大ヒットを記録した初代アルトは、日本の軽自動車市場に新たな価値をもたらしました。
2代目アルト CA71V/72V・CC71V/72V型(1984年~1988年)
1984年に登場した2代目アルトは、初代の成功を受けて、より快適さと機能性を追求して進化しました。全長と全幅はそのままに全高が引き上げられ、居住性が向上し、日本初となる運転席回転シートや、タコメーター、フロントディスクブレーキの標準装備など、装備面も充実しました。
パワートレインは初代後期のF5A型エンジンを継承し、軽量ボディと相まって優れた燃費性能を実現しました。さらに1985年には、軽自動車初のEPIインタークーラーターボを搭載した「アルトターボ」を追加し、走りを重視するユーザーにもアピールしました。1986年のマイナーチェンジではITL方式のリアサスやDOHCエンジン搭載モデル「ツインカム12RS」も投入され、スポーティさも加わったことで、男女問わず幅広い層から支持を集めました。
3代目アルト CL/CM/CN/CP/CR/CS型(1988年~1994年)
1988年に登場した3代目スズキ アルトは、「ザ・パーソナル・ミニ」という開発コンセプトのもと、使い勝手の良さと高い基本性能を両立したモデルとして誕生しました。エクステリアは、直線と曲面をバランスよく組み合わせたヨーロピアンテイストなデザインを採用し、フラッシュサーフェス化によって空力性能を高める工夫が施されています。広めのホイールベースと効率的なエンジン配置により、室内空間は同クラス最大級の広さを誇りました。
1989年の税制改正により物品税が廃止されると、5ナンバー乗用モデルを新たに追加しました。これにより、それまで別車種だったフロンテを統合し、バンと乗用車を併売する体制に移行しました。また、エンジンは550ccのF5B型から、660ccのF6A型へと進化しました。ターボやDOHCエンジン搭載車、特別仕様車など多彩なグレード展開も魅力で、「ワークス」などのスポーティモデルも高い人気を集めました。
さらに、国産車初の両側スライドドアを持つ「スライドスリム」や、回転ドライバーズシートなど独自装備を備えた派生車種も登場し、1994年の生産終了まで、シリーズ最多の販売台数を記録し、アルト史における一つの頂点を築きました。
歴代アルト【4代目~6代目】

4代目モデルから6代目モデルを見てみましょう。
4代目アルト HA11S/21S/HB11S/21S/HC11V/HD11V型(1994年~1998年)
1994年に登場した4代目アルトは、軽自動車の新規格に本格対応するモデルとして開発されました。ホイールベースを2,335mmまで延長し、当時の軽自動車としては最大級の室内空間を実現しました。広々とした車内と大容量のラゲッジスペース、そして直進安定性の向上により、日常使いでの快適性を大きく高めました。エクステリアは3代目のキープコンセプトを踏襲し、角ばった箱型デザインが特徴です。内装面では、静粛性を重視した設計や座り心地の良いシートにより、居住性が大幅に向上しています。
エンジンにはF6A型3気筒SOHCを搭載し、扱いやすさを重視したチューニングが施されました。スポーツモデルの「アルトワークス」では、インタークーラーターボ付きエンジンを採用し、DOHC仕様の「RS/Z」ではK6A型オールアルミ製エンジンを軽自動車として初めて搭載し、パフォーマンス志向のユーザーからも高い支持を集めました。
走行性能、居住性、経済性のバランスに優れた、実用性重視の1台として高く評価されました。
5代目アルト HA12S/22S/23S型(1998年~2004年)
1998年に登場した5代目アルトは、軽自動車の新規格に対応した初期のモデルの一つです。新たな規格は主に衝突安全性の強化を目的としており、アルトもそれに呼応して設計が刷新されました。スズキは小型車開発で培った技術を活かし、軽自動車でありながらも高い安全性能と快適性を両立した一台に仕上げています。
外観は従来型に比べて全長・全幅・全高がそれぞれ拡大され、室内空間も広がりました。また、異形ヘッドランプなどを採用したことでデザイン面でも上質さを演出し、内装も成形ドアトリムの導入により質感が向上しています。走行面では、軽量オールアルミ製のK6A型DOHCエンジンを採用し、燃費性能と静粛性の両立を実現しました。中でも「Sc リーンバーン」グレードは、10・15モード燃費で29.0km/Lを記録しました。
安全装備も充実しており、一部グレードでは運転席・助手席エアバッグやABS、プリテンショナー付きシートベルトがメーカーオプションで設定されました。
5代目アルトは、新時代の軽自動車のスタンダードを築いた存在として高く評価されました。
6代目アルト HA24S/24V型(2004年~2009年)
2004年に登場した6代目アルトは、「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」というコンセプトのもと誕生しました。エアコンやパワステ、ラジオ、エアバッグを装備しながら税抜65万円という低価格を実現し、日常の足としての使いやすさを追求した1台でした。
先代まで存在した3ドアやエアコン・パワステなし仕様は廃止され、ボディタイプは5ドアに一本化。外観は「円と直線」をテーマにした柔らかな印象のデザインで、誰にでも親しみやすい雰囲気に仕上げられました。室内も拡張され、乗降性や視界性の向上、広い荷室など、使い勝手に優れた設計がなされています。
エンジンは全車K6A型DOHC12バルブを採用し、燃費性能は最大で24.0km/L(10・15モード)を実現しました。2006年のマイナーチェンジでは内外装をブラッシュアップし、環境性能の向上によって一部グレードがグリーン税制にも適合しました。
女性ユーザーや地方の生活者に寄り添った仕様が評価され、実用性と経済性に優れた1台として存在感を示しました。
歴代アルト【7代目~9代目】

7代目モデルから現行の9代目モデルを見てみましょう。
7代目アルト HA25S/25V/35S型(2009年~2014年)
2009年に登場した7代目アルトは、「省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車」を開発コンセプトに掲げ、実用性と環境性能の両立を図ったモデルです。エンジンは引き続きK6A型を採用しつつ、全車にVVT機構を搭載しました。インテークマニホールドの最適化などにより吸気効率を向上させ、JC08モード燃費は最大22.6km/Lを実現しました。
外観は、紡錘形ヘッドランプや丸みのあるフロントフェイスによって、柔らかく親しみやすい印象に仕上げられました。さらに、高張力鋼板の使用拡大により軽量化が進み、TECT(テクト)構造の軽量衝撃吸収ボディを採用したことで安全性も向上しました。
室内空間は、ホイールベース2,400mmの恩恵で広々とした印象になりました。フロントの視界確保にも配慮され、三角窓や高めの着座位置が安心感を高めています。インパネ中央には白地の大型スピードメーターと多機能インフォメーションディスプレイを配置し、視認性と使い勝手が向上しました。
扱いやすさ、快適性、環境性能を高次元でバランスさせた7代目アルトは、日常の足としての軽自動車に求められる役割をしっかり果たした一台といえるでしょう。
8代目アルト HA36S/36V型(2014年~2021年)
2014年12月にフルモデルチェンジを迎えた8代目アルトは、スズキが新たに開発した軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、従来型から約60kgの軽量化を実現しました。この革新により、ガソリン車としては当時トップの低燃費、JC08モードで37.0km/Lという驚異的な数値を記録しています。
外観は先代の丸みを帯びたフォルムから一転、直線基調のデザインを採用し、全高も50mm低くなり、シャープで都会的なスタイルを際立たせています。さらに新プラットフォームの恩恵でホイールベースが拡大され、室内空間もより広々と快適になりました。
走行性能も進化し、刷新されたR06A型エンジンや5速AGS(オートギヤシフト)などを採用し、日常使いに最適な低中速域での力強さと、優れた燃費を両立させました。
安全面では、レーダーブレーキサポートやESP(横滑り防止装置)、ヒルホールドコントロールなどの先進装備も搭載され、2014年度の予防安全性能評価で「ASV」に認定されました。その完成度の高さは、2015-2016 日本カー・オブ・ザ・イヤーのスモールモビリティ部門賞の受賞という形で証明されています。
9代目アルト HA37S/97S型(2021年~)
2021年に登場した9代目アルトは、「誰もが気軽に乗れる、安心・安全な軽セダン」をコンセプトに、内外装を大幅に刷新し、丸みを帯びた親しみやすいデザインや拡大されたガラスエリアなど、老若男女問わず受け入れられるスタイルに進化しました。従来のガソリン車に加え、新たにR06D型エンジンとISG(モーター機能付発電機)によるマイルドハイブリッドシステムを搭載したHYBRIDモデルをラインナップし、WLTCモードでクラス最高水準となる27.7km/Lの低燃費を実現しました。
室内空間も広がり、上質感のあるネイビーカラーを基調としたインテリアにより落ち着いた雰囲気を演出し、豊富な収納スペースや快適性を向上させる装備が充実しています。安全面では、「スズキ セーフティ サポート」が全車標準装備となり、歩行者検知対応のデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、6エアバッグなどが搭載されています。
さらに、スズキ国内初の7インチディスプレイオーディオも採用され、スマートフォンとの連携や全方位モニターの表示にも対応するなど、日常使いに便利な先進装備も備えています。
どの世代にも使いやすく、生活に寄り添う9代目アルトは、「軽自動車の新しい定番」としての地位を確立しつつあります。
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まとめ

1979年に誕生した初代アルトは、「手軽に買える軽自動車」として多くのユーザーの心をつかみ、日本の大衆車文化を支える存在となりました。それ以来、アルトは時代の変化やニーズに応じて絶えず進化を続け、各世代で個性と革新を兼ね備えたモデルを展開してきました。
特に近年のモデルでは、燃費性能や安全性、デザイン性に至るまでバランスの取れた進化を遂げ、通勤や買い物といった日常の足としてはもちろん、若年層から高齢者まで幅広い層に支持されています。また、マイルドハイブリッドの導入や先進安全装備の標準化など、軽自動車の枠にとどまらない技術的な挑戦も光ります。
中古市場では歴代モデルが多く流通しており、シンプルで実用的な旧型から、装備が充実した最新型まで、ライフスタイルに合わせて選べるのもアルトの魅力です。長い歴史を持つアルトの歩みを知った今だからこそ、自分にぴったりの一台を見つけ、軽自動車ならではの快適さと手軽さを味わってみてはいかがでしょうか。
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引用・参考
https://www.kurumaerabi.com/magazine/articles/445
https://www.suzuki.co.jp/suzuki_digital_library/1_auto/alto.html