ヤリスクロスの燃費はどれくらい？カタログ燃費・実燃費やライバル車との比較を紹介
トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」は、人気車種ヤリス から派生したモデルで、街乗りからレジャーまで幅広く活躍 する一台です。コンパクトなサイズで運転しやすく、SUVらしい力強さや走行性能も兼ね備えています。
今回は、そんなヤリスクロスの燃費性能に焦点を当てて詳しく解説します。ハイブリッド車とガソリン車の燃費の違い、グレードごとの燃費性能、トヨタの他SUVやライバル車との比較などを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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ヤリスクロスの燃費情報
近年のガソリン価格高騰により、燃費の良い車を選びたいと考える方が増えています。そんな方におすすめなのが、ハイブリッド車でトップレベルの燃費性能を誇るヤリスクロスです。
ヤリスクロスの燃費は、WLTCモードで17.1km/L～30.8km/Lと、燃料費を抑えたい方にとって魅力的な数値となっています。
ここからは、ヤリスクロスの燃費性能について詳しく解説していきます。
エンジン・駆動別の燃費の違い
ヤリスクロスの燃費は、エンジンの種類（ハイブリッド・ガソリン）や駆動方式（2WD・E-Four/4WD）によって異なります。基本的な傾向としては、ハイブリッド車の方がガソリン車より燃費が良く、2WDの方がE-Four（4WD）より燃費が優れています。そのため、燃費性能を最優先するなら「ハイブリッド × 2WD」がおすすめです。走行環境や用途に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。
グレード別の燃費の違い
ヤリスクロスには、5つのグレードが設定されています。
「X」： 必要十分な装備でコストパフォーマンスに優れたエントリーモデル
「G」： バランスの取れた装備が魅力の中間グレード
「Z」： 快適性と利便性を兼ね備えた上級グレード
「Z“Adventure”」： 専用バンパーを装備し、機能性も充実した最上位グレード
「GR SPORT」： スポーティな走りと専用デザインが特徴のスポーツグレード
それぞれ個性の異なるグレードですが、燃費性能にも違いがあります。
燃費の良い順に並べると、「X」＞「G」＞「Z“Adventure”」「Z」＞「GR SPORT」 となります。
最も軽量な「X」が燃費に優れる一方、走行性能を追求した「GR SPORT」は、やや燃費が劣る傾向にあります。しかし、SUVの中ではヤリスクロス全体の燃費性能は優秀で、どのグレードを選んでも経済的に運用しやすい点が魅力です。
各グレードの特徴についても見ていきましょう。グレードの違いを把握して、自分にマッチしたグレードを選ぶようにしましょう。
X
ヤリスクロスのエントリーグレード「X」は、シンプルでコストパフォーマンスに優れたモデルです。
電動パーキングブレーキやスマートエントリー＆スタートシステムなど、日常の運転に必要な機能をしっかり備えています。インテリアはウレタンステアリングとファブリックシートが標準装備で、ベーシックながらも快適な仕上がり。外装ではスチールホイール＋ホイールキャップを採用し、コストを抑えています。
手軽にヤリスクロスを楽しみたい方や、必要最低限の装備で十分な方におすすめのグレードです。
G
「G」は、ヤリスクロスの中間グレードで、外観・装備のバランスが取れたモデルです。
標準でアルミホイールを採用し、上質感がアップ。ボディカラーの選択肢も増え、個性的な1台に仕上げることができます。オプションの幅が広いのも特徴で、ブラインドスポットモニターやアドバンスドパーク（駐車支援）、フルLEDヘッドランプ、シートヒーターなどが追加可能です。
装備を自分好みにカスタマイズしたい方に適したグレードです。
Z
最上級グレードの「Z」は、快適性・利便性を重視したモデルです。
「G」でオプションだった装備がほぼすべて標準装備となり、合成皮革＋ファブリックのコンビシートや17インチアルミホイールが高級感を演出しています。さらに、運転席6ウェイパワーシートや助手席シートアンダートレイ、シートヒーターなど快適装備も充実しています。
オプションを追加するなら、最初から「Z」を選ぶほうがコストパフォーマンスに優れているでしょう。
Z“Adventure”
「Z」をベースに、アウトドアテイストを強化した特別仕様のグレードです。
専用デザインのフロント・リアバンパーやシルバーのルーフレールを採用し、SUVらしいタフな印象を強調しています。内装には「サドルタン」と呼ばれる明るめの合成皮革を使用し、カジュアルで開放的な雰囲気に仕上げています。
アウトドアやアクティブなライフスタイルを楽しむ方にぴったりの一台です。
GR SPORT
「GR SPORT」は、スポーティな走行性能を追求した特別仕様のグレードです。
専用のボディ補強パーツやチューニングサスペンション、電動パワーステアリングを採用し、よりダイレクトで安定感のある走りを実現しています。外観も専用デザインで、18インチホイールや専用バンパーがスポーティな印象を際立たせます。シートはしっかり体をホールドするスポーツシートを採用し、オプションでシートヒーターも選択可能です。
走りを楽しみたい方に最適なグレードです。
ヤリスクロスの実燃費
実際にヤリスクロスを維持するとなった場合、気になるのが実燃費です。
ヤリスクロスに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているe燃費（https://e-nenpi.com/）によるデータで紹介します。（2025年3月28日時点）
2WDと4WD(E-Four)を比較すると、2WDの方がカタログ燃費との乖離率は少なく、よくなっています。燃費を重視するのであれば、4WD(E-Four)よりも2WDを選ぶ方が良いと言えるでしょう。
ヤリスクロスの燃費性能が優れている理由
ヤリスクロスは、SUVならではの力強い走りを実現しながらも、優れた燃費性能を誇ります。その秘密について見ていきましょう。
コンパクト化・軽量化を徹底したエンジン
ヤリスクロスには、ハイブリッド車・ガソリン車ともに1.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載しています。コンパクトかつ軽量な設計を採用し、高い動力性能・環境性能・燃費性能を実現しています。
ハイブリッドモデルでは、小型・軽量化を徹底し、クラス トップレベルの燃費性能とパワフルな走りを両立させています。高速燃焼技術の採用により熱効率を向上させ、エネルギーの無駄を最小限に抑えています。また、電気系・機械系の損失を大幅に低減し、より効率的な走行が可能です。
ガソリンモデルでも、ロングストローク化やバルブ挟み角拡大などの燃焼技術を採用しています。これにより、燃費を維持しながらも高出力を発揮し、キビキビとした走りを実現しています。
このように、ヤリスクロスはエンジンの軽量化と燃焼効率の向上により、SUVでありながら優れた燃費性能を実現しているのです。
空気抵抗を減らすフォルム
「軽く、小さく、扱いやすく」をコンセプトに設計されたヤリスクロスは、軽量かつ高剛性のボディを採用しています。エンジンの配置を見直し、重量配分を最適化することで、低重心化を実現しています。これにより、SUVらしい安定感を維持しながらも、軽快な走りを楽しめるのが特徴です。
また、空気抵抗を減らすために、以下のような工夫が施されています。
- リアスポイラーやスタビライジングフィンを装着し、空力性能を向上
- フロントフェイスのデザインを最適化し、スムーズな空気の流れを実現
- 空気抵抗係数（CD値）0.35というクラス最高レベルの数値を達成
こうした空力性能の向上により、燃費の向上だけでなく、高速走行時の安定性も向上しています。ヤリスクロスは、燃費の良さと走行性能の両立を可能にしています。
ダイナミックトルクコントロール4WD
ガソリン車（4WD）には、「ダイナミックトルクコントロール4WD」を標準装備しています。走行状況に応じて、前輪駆動（2WD）と4輪駆動（4WD）を自動で切り替える電子制御システムです。
発進・加速時や滑りやすい路面では、後輪に最適な駆動力を配分し、安定した走行をサポートします。また、通常の走行時は前輪駆動に近い状態になり、燃費を効率的に抑制しています。
これにより、燃費を損なうことなく、雪道や悪路でも安心して走行できる性能を実現しています。
トヨタSUV車との燃費比較
ヤリス クロスの燃費性能を、同じトヨタのSUV車と比較してみましょう。※WLTCモード
ヤリスクロスは、トヨタのSUVラインナップの中でも特に燃費性能に優れたモデルです。同じトヨタのコンパクトSUV「ライズ」と比較しても、ヤリスクロスの燃費の良さが際立ちます。
特にハイブリッドモデルの燃費性能は圧倒的で、トヨタSUVの中でもトップクラスです。低燃費でありながら、SUVらしいパワフルな走りを実現している点も大きな魅力です。
ライバル車との燃費比較
ヤリスクロスのライバル車として、ホンダ ヴェゼルやスズキ ジムニーシエラなどが挙げられます。燃費性能を中心にヤリスクロスと比較してみましょう。
ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルのカタログ燃費は、エンジン方式と駆動方式によって異なります。
燃費性能が高いのは「e:HEV」の2WD(FF)です。
一方、ガソリン車となるグレード「G」の４WDモデルの燃費が、最も悪くなっています。
全体的に4WDモデルのほうが燃費性能は低くなっていますが、大きな要因として考えられるのは車重です。フロントに搭載されたエンジンやモーターの駆動力を後輪側に伝えるプロペラシャフトなど、4WDではシステム全体の重量が大きく増加するため、2WDよりも車重が重くなります。
ヤリスクロスの方がハイブリッド車・ガソリン車ともに燃費効率が良くなっています。
ジムニーシエラ
ジムニーシエラの燃費は、JCとJLのグレードによる燃費の差はなく、走行モード・トランスミッションに応じて異なってきます。
5MT車で15.4km/L、4AT車は14.3km/Lになっています。
ヤリスクロスのガソリン車と比較すると、ヤリスクロスの方が圧倒的に燃費効率は高いと言えるでしょう。
ヤリスクロスの燃費を向上させる3つのポイント
ヤリスクロスは、競合車であるホンダ ヴェゼルやスズキ ジムニーシエラと比較しても燃費性能に優れています。しかし、運転方法や日頃のメンテナンス によっては、本来の燃費性能を十分に発揮できないこともあります。
ここでは、燃費をさらに向上させるための3つのポイントを紹介します。
エコドライブを意識する
燃費向上の基本は、アクセルの踏み方に気をつけること。急加速・急ブレーキを避け、優しく踏んでゆっくり加速する ことで、10％以上の燃費向上が期待できます。
また、燃費計を活用するのもおすすめです。瞬間燃費や平均燃費をリアルタイムで確認できるため、より効率的な運転を意識しやすくなります。
不要な荷物を降ろす
車に余計な荷物を載せていると、その分燃費が悪化します。たとえば、10kgの荷物を積んで50km走行すると、約15ccの燃料を余分に消費すると言われています。
ハイブリッド車は比較的影響を受けにくいものの、できるだけ不要な荷物は降ろしておくことで、燃費向上につながります。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧が低いと、路面との接地面積が増えて転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。
一般的にタイヤの空気圧は1ヶ月で5～10％低下すると言われているため、最低でも月に1回 はガソリンスタンドやカーショップで適正値を確認するのが理想です。
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中古車はひとつひとつ特徴が違うことが魅力のひとつと言えますが、オプションが多くついているものやこだわってカスタムされたものなど、個性的な車に出会えるチャンスがあります。
ヤリスクロスの中古車を探している方は、カババをチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
燃費の良さと走行性能を両立したヤリスクロスは、「燃費の良いSUVに乗りたい」という方にぴったりの一台 だと言えるでしょう。
ヤリスクロスの燃費は、エンジンの種類（ハイブリッド・ガソリン）、駆動方式（2WD・E-Four/4WD）、グレードによって異なります。燃費だけでなく、各グレードの価格や特徴などを比較し、ご自身のカーライフに合った方のモデルを選ぶとよいでしょう。
今回の記事が、ヤリスクロスの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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引用・参考
https://www.corolla-hakata.jp/recommend/yariscross_nenpi
https://corolla-kagoshima.info/recommend/yariscross_nenpi
https://www.nextage.jp/suv_guide/japansuv/709116
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https://e-nenpi.com/enenpi/carname/2343