オデッセイ

歴代オデッセイを振り返る!初代から最終モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!

1994年に登場したホンダ オデッセイは、それまで商用車ベースが主流だったミニバン市場に、低床・低重心の乗用車ベースという新たな価値を持ち込み、一躍注目の的となりました。セダンやスポーツカーを得意としていたホンダが送り出した初の本格ミニバンは、スポーティな走行性能と広い室内空間を両立させ、ファミリー層からも高く評価されました。

本記事では、初代から生産終了となった5代目までの各モデルの特徴や進化のポイントを振り返りながら、オデッセイがどのように時代のニーズに応え、ホンダのミニバン戦略を支えてきたのか、その軌跡と魅力を詳しく紹介します。

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【ホンダ オデッセイの歴史】ミニバンの常識を変え、惜しまれつつ生産終了へ

オデッセイ

ホンダ オデッセイは、1994年に登場したホンダ初の本格ミニバンです。当時のミニバンは商用車ベースが主流で、日常使いには不向きとされていましたが、オデッセイは低重心・乗用車感覚の走行性能と広い室内空間を兼ね備え、多くの注目を集めました。アメリカ市場を視野に開発され、セダン「レジェンド」のエンジンを搭載するなど、当時としては画期的な設計でした。

販売開始から順調に人気を拡大し、2009年には累計販売台数100万台を突破しました。5代目となる現行モデルは2013年に登場し、スライドドアの採用やハイブリッドモデルの導入など、さらなる進化を遂げました。しかし、2021年12月、長年の生産拠点だった狭山工場の閉鎖に伴い、生産終了が発表されました。

ミニバン市場に一定の需要がある中での終了は衝撃を与えましたが、ホンダはステップワゴンなど他モデルへの資源集中を進める戦略に舵を切りました。現在、国内での新車販売は終了していますが、その存在感は今なお色褪せていません。

歴代オデッセイ【初代~5代目】

オデッセイ

ここからは、初代モデルから最終モデルの5代目モデルの特徴を見ていきましょう。

初代オデッセイ(1994~1999年)

1994年10月に登場した初代ホンダ・オデッセイは、それまでのワンボックスという枠を超えた新しい多人数乗用車の形を提示し、日本におけるミニバンブームの火付け役となりました。まだ「ミニバン」という言葉すら一般的でなかった時代、オデッセイは乗用車とワンボックスカーの魅力を融合させた「生活創造車=クリエイティブ・ムーバー」として開発されました。

当時の主流だったキャブオーバー型のバンとは異なり、初代オデッセイはアコードのプラットフォームをベースにしたFFレイアウトを採用し、ボンネット内にエンジンを搭載する設計によって、低床・低全高ながらも広い室内空間を確保しました。全高1,645mmという抑えた車高にもかかわらず、室内高は1,200mmを確保しており、ミニバンとしての実用性をしっかりと備えていました。6人乗り仕様では2列目にキャプテンシートを採用し、ウォークスルー可能な室内構造を実現しました。

エンジンは当初2.2L直4を搭載し、後に2.3Lや3.0L V6のプレステージ仕様も追加しました。上級モデルには本革シートやサンルーフなどを備えた「エクスクルーシブ」も設定され、上質さを求める層にもアピールしました。走行性能面では、空気抵抗を抑えた滑らかなフォルムと乗用車ベースのしなやかな足回りにより、ミニバンでありながらセダンのような快適で安定した走りを実現しました。

1995年には年間12万台超を売り上げる大ヒットとなり、同年のRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。乗用車の走りとミニバンの使い勝手を高次元で両立した初代オデッセイは、その後のミニバン市場を切り拓く存在として、多くの人の記憶に残る名車となっています。

2代目オデッセイ(1999~2003年)

1999年12月に登場した2代目オデッセイは、大ヒットを記録した初代のコンセプトを踏襲しながら、快適性や使い勝手の向上を図ったモデルでした。外観デザインや全体のフォルムは初代を継承しつつ、全長・全幅がわずかに拡大され、室内空間はさらに広くなりました。特に注目すべきは、スペアタイヤと3列目シートを床下に格納する構造を実現したことで、室内の居住性と荷室の使い勝手が大幅に向上した点です。

アコードをベースとしたプラットフォームはそのままに、車高を45mm下げたことで、より低重心で安定感が増し、走行性能も大きく進化しました。ファミリーミニバンでありながら、「走る楽しさ」を妥協しないホンダらしさが光る仕上がりとなっていました。

パワートレーンは、2.3L直列4気筒VTECと3.0L V6 VTECの2種類が用意されました。後者は特に高速域での伸びやかな加速感が評価され、余裕ある走りを実現しました。

2001年にはマイナーチェンジが施され、スポーツグレード「アブソルート」が新登場しました。専用のエアロパーツや17インチホイール、ローダウンサスペンションなどが与えられ、より引き締まった走りを可能にしました。この「アブソルート」は後のモデルでも人気グレードとして定着することになります。

初代の魅力を継承しながらも、走行性能や実用性、装備面で着実に進化を遂げた2代目オデッセイは、当時のミニバン市場において高い評価を得ました。

3代目オデッセイ(2003~2008年)

2003年10月、3代目オデッセイがデビューしました。コンセプトは「ミニバン・イノベーション」で、従来のミニバンの常識を覆し、「速い・美しい・広い」の3要素を高次元で融合させた革新的なモデルとして登場しました。

特筆すべきは、車高を1550mmまで下げた大胆な低全高スタイルです。これは機械式立体駐車場にも対応する高さで、同時に低床設計を徹底したことで室内高はむしろ先代より向上しました。一見スリムに見えて、実は驚くほど広い室内空間を確保していました。ミニバンというよりも、スタイリッシュなステーションワゴンのようなプロポーションが特徴でした。

搭載エンジンは、2.4LのDOHC i-VTECを搭載し、標準グレードでは160ps、アブソルートでは200psを発揮します。トランスミッションは標準車がCVT、アブソルートは5ATを採用し、スムーズな加速と高い走行安定性を両立しました。とくにアブソルートはサスペンションが専用チューニングされ、ワインディングでも爽快な走りを楽しめる仕様になり、走りを諦めたくない「走り屋のお父さん」にも響く、スポーツミニバンとしての完成度を誇りました。

この3代目から、オデッセイは「家族のためのスポーツカー」として、ミニバンに新たな価値を提示した1台となり、この方向性はその後のモデルにも大きな影響を与えることになります。

4代目オデッセイ(2008~2013年)

2008年10月に登場した4代目オデッセイは、「感性クオリティ」をコンセプトに、人とクルマが一体となる爽快なドライビング体験を追求したモデルです。3代目で確立した「低全高・低重心・低床」のスポーツミニバン路線をさらに進化させ、車高はさらに10mm下がって1540mmになり、シャープなフロントフェイスやV字ラインを描くボンネットなど、スポーティで洗練されたデザインが印象的でした。

内装面では、3列目シートの快適性が大きく向上し、2列目のシート構造や背もたれ形状を見直すことで、足元スペースや膝まわりの余裕が拡大され、大人でも無理なく座れる空間を実現しました。

搭載されるエンジンは、3代目と同様に2.4LのDOHC i-VTEC(K24A型)で、標準モデルとアブソルートで出力が異なり、アブソルートはより高出力で走りを楽しめる仕様になりました。ステアリング機構も油圧式から電動パワーステアリングに刷新され、より滑らかで扱いやすいフィーリングが得られるようになりました。

足まわりには前後ともダブルウイッシュボーンサスペンションを採用し、低床設計による重心の低さも相まって、ミニバンとは思えない優れた走行安定性を発揮しました。

完成度は高かったものの、当時はより室内空間を重視したハイルーフミニバンの人気が急上昇したことで販売面では苦戦し、3代目のヒットから一転、販売台数は大きく落ち込みました。それでも4代目は、走りを妥協しないファミリー層からは高い評価を受けた通好みのモデルでした。

5代目オデッセイ(2013~2021年)

2013年10月に登場した5代目オデッセイは、これまでの低床・低重心設計を継承しつつも、初めてスライドドアを採用するなど、大きな転換点となるモデルです。車高は先代より約150mm高い1,685mmとなり、室内空間は飛躍的に向上しました。とくに室内高1,325mm(FFモデル)はラージクラスミニバンに匹敵し、3列すべての座席でゆとりある快適性を実現しました。

プラットフォームとパワートレインは刷新され、走り・燃費・静粛性・安全性のすべてが高水準になっていました。2.4L DOHC i-VTECエンジンに加え、2016年にはモーター駆動を中心とした「i-MMD(現・e:HEV)」ハイブリッドも登場し、力強い加速と優れた燃費性能を両立しました。

2列目には豪華なプレミアムクレードルシートを設定し、オットマンやロングスライド機構、中折れ機構を備え、まるでファーストクラスのような座り心地が話題になりました。また、ビッグマイナーチェンジが行われた2020年には、ジェスチャーコントロール付きスライドドアや最新の安全運転支援システム「Honda SENSING」の強化など、使い勝手も大幅に向上しました。

スポーツ性と上質さを両立させた5代目は、従来の「走るミニバン」から「プレミアムミニバン」へと進化し、多くのユーザーに新たな魅力を提供したモデルとなりました。

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まとめ

オデッセイ

1994年に登場した初代オデッセイは、セダンベースの設計と低床プラットフォームによる走行性能の高さ、そしてミニバンとしての快適な居住空間を両立させたことで、多くのユーザーの支持を集めました。その後も世代を重ねるごとに、安全性能や快適装備の進化、スタイルの洗練が進み、オデッセイはホンダを代表するミニバンとしての地位を築いていきました。

残念ながら国内モデルは2021年に生産終了となりましたが、その存在は今も色あせることなく、中古市場でも根強い人気を誇っています。各世代の特徴や魅力を知ることで、自分にぴったりの一台を見つけやすくなるでしょう。

歴代オデッセイの魅力を知った今、あなたのライフスタイルに合ったモデルで、快適なカーライフをスタートしてみてはいかがでしょうか。

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引用・参考