BMW Z4 左正面

781ボクスターがライバルの2シーターオープン BMW Z4

BMWが販売するオープンクーペで、現行モデルはシリーズで3代目に当たります。世界的にもスポーツモデルの販売は低迷しており存続が危ぶまれたものの、トヨタとの共同開発として、オープンボディタイプがZ4としてデビューしました。ちなみに姉妹車となるクローズドボディタイプは、トヨタのスープラとしてデビューしております。初代Z4にはクーペモデルもあり、2代目はメタルトップのオープンでしたが、お伝えした背景もあり現行モデルはソフトトップのみの展開となっています。なお生産はBMWが担当しており、姉妹車のスープラもZ4と主要部品を共有しています。

BMW Z4 正面

ボディサイズは全長4,335×全幅1,865×前項1,305mm、ホイールベース2,470mmとなります。従来のZ4が持つコンパクトなFRクーペという印象はやや薄れましたが、ポルシェ・718ボクスターをライバルとするだけに、ボディサイズ含めて戦闘力を高めたパッケージとなっています。

ルーフは50km/hまでは走行中でも電動開閉が可能で、天候の変化などいざという時でも開け閉めが行なえます。ボタンひとつで開閉時間約10秒で操作が可能です。ソフトトップながら静粛性はかなり高く、快適なドライブが楽しめるのも特筆ポイントです。

エンジンは2リッター直4と3リッター直6を用意

エンジンは2タイプ用意されており、M40iには3リッター直列6気筒ターボが、sDrive20iには2リッター直4ターボが搭載されます。どちらもBMWが製造するユニットです。3リッター直6は387ps/500Nm、2リッター直4は197ps/320Nmというスペックです。ミッションはどちらも8速ATが組み合わされ、MTの設定はなしとなっています。ちなみに本国ではMTが用意されていますが、日本仕様に導入はされていません。

BMW Z4 エンジンルーム

グレードはシンプルに2モデルのみで、sDrive20iが776万円、M40iが940万円となります。快適装備などに大きな違いはありませんが、M40iにはスポーツディファレンシャルやアダプティブサスペンション、スポーツブレーキ、1サイズアップした19インチタイヤといった走り系のアイテムが標準装備として追加されています。

ドライバーオリエンテッドな運転環境

インテリアは3シリーズと共通のデザインが採用されており、センタークラスターをドライバー側に向けて配置するなど、運転環境に配慮された仕立てとなっています。2シータースポーツのため決して広さはないものの、シート後方にはネット付きの収納スペース、さらにはトランクスルーも可能と実用性にも配慮されています。トランクルームは281リッターの容量が確保され、フルサイズのゴルフバッグは無理ですが、日常的な荷物を積載するには十分です。また、ルーフはキャビンとトランクリッドの間に格納される仕組みのため、オープン時でも容量を変わらず使えるのは嬉しいところです。また、標準でウインドディフレクターが付いており、オープン走行時の風の巻き込みを低減してくれます。

運転支援はストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロール、車線逸脱など各種警報、パーキングアシストなど一通り揃います。ただし3シリーズには搭載されるハンズオフアシストなどレーン操舵は採用されていませんので注意が必要です。「OK、BMW」と問いかけるインテリジェントパーソナルアシストが搭載され、情報や各種設定を車両と会話しながら調整もできます。

いなしを活かしたボディで爽快な走り!

走りはスポーティさを強調したキビキビとしたハンドリングが特徴です。3リッター直6ターボエンジンはとてもトルクフルで、効率的な走りをアシストする8速ATも相まって、強力な加速から街中のスムーズな走りまでこなす懐の深さを持っています。これは質の高いスポーツ性能と言っていいでしょう。もちろん直6らしい粒の揃った吹け上がりの良さ、ドライバーを高揚させるエンジンサウンド、さらにはスポーツモードにするとエキゾーストの演出もされとてもスポーティで刺激的です。最高出力340ps&最大トルク500Nmというスペックですが、踏み切れる速さにバランスされているのも魅力です。決して速すぎずで走りを楽しめる仕上がりです。

また、幌とは言ってもボディ剛性は十分すぎるほどで、サーキットを攻めて走るような場面ではクーペのスープラに軍配が上がるでしょうが、ワインディングを気持ち良く走るようなステージでは適度な”いなし感”のあるZ4のほうが上と感じるほどです。足回りもしなやかさのあるセットアップで、乗り心地の良さも特徴と言えます。ちなみにスポーツモードにするとかなり硬めのセットアップとなり、ハンドルもかなり重くなり、Z4の走りをさらに安定させてくれます。

BMW Z4 背面

ワインディングのようなシーンではクルマとの距離感が非常に近く、2シーターFRらしい正確なハンドリングがとても気持ちいいです。普段は穏やかにも走れる懐の深さを持っていますが、前述したスポーツモードにするとじゃじゃ馬感すら感じるほどです。

2リッター直4ターボモデルは90kgも軽量と、しかもフロント側が軽いため軽快なハンドリングを求める方に良いでしょう。最大トルクは320Nmとトルクフルでパワー不足は感じないはずです。ただしZ4に上質なスポーツ性を求めるならやはりM40iですし、BMWならではのストレート6を味わえるというのも大きな魅力です。

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