セリカ

歴代セリカを振り返る!初代から7代目モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!

日本のスポーツカー史において、確固たる存在感を放ってきたトヨタ・セリカ。1970年に誕生して以来、7代にわたって進化を遂げながら、多くのドライバーに走る楽しさと憧れを与えてきました。時代ごとのデザインやテクノロジーを取り入れ、特にWRC(世界ラリー選手権)での活躍はセリカの名を世界に知らしめる大きな要因となりました。

本記事では、そんなセリカの歴代モデルを初代から7代目まで一挙に振り返り、それぞれの世代が持つ魅力や時代背景を交えながら、その進化の軌跡をたどります。スポーツカーとしてのアイデンティティを貫いたセリカの歴史を一緒に紐解いていきましょう。

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歴代セリカ【初代~7代目】

セリカ

初代セリカから7代目セリカを見てみましょう。

初代セリカ A20/30型(1970年~1977年)

1970年に登場した初代セリカA20/30型は、日本にスペシャルティカーという新たなジャンルを根付かせた先駆的な存在です。「未来の国からやってきたセリカ」というキャッチコピーが示すように、当時としては斬新なデザインと機能性を併せ持っていました。丸みを帯びた愛らしいフォルムから「ダルマセリカ」の愛称で親しまれ、今なお多くのファンの心を掴んでいます。

最大の特徴のひとつは、ユーザーが好みに応じて外装や内装、エンジン、トランスミッションを選べる日本初の「フルチョイスシステム」を採用していた点です。これにより、個性的な1台を仕立てる楽しさが提供されました。ボディタイプは2ドアハードトップのクーペのみで、最上級グレードにはヤマハ製DOHCエンジン(2T-G型)を搭載した「1600GT」を設定しました。このモデルはカスタマイズ対象外ながらも、その高性能ぶりで大きな人気を集めました。

1972年にはマイナーチェンジを実施し、1600GTの上位版ともいえる1600GTVが登場しました。「VICTORY」のVを冠し、専用のハードサスペンションや扁平タイヤによりスポーティ性能をさらに高めています。1973年にはリアに傾斜したゲートを持つ「リフトバック」も加わり、アメリカ車を思わせるエッジの効いたデザインで若者からの支持を拡大しました。

約7年間の生産期間で41万台以上が販売された初代セリカは、スタイル、性能、自由度のすべてを備えた時代の象徴とも言える1台でした。

2代目セリカ A40/50型(1977年~1981年)

1977年に登場した2代目トヨタ・セリカA40/50型は、初代から大胆な進化を遂げたモデルです。デザイン部門の変更により、より洗練された印象となり、空力を意識したスタイルが強調されました。フロントには丸目4灯を受け継ぎながらも、バンパーはボディと自然に溶け込む一体感のあるデザインへと変化しました。さらに、国産車で初めて三次曲面ガラスを採用するなど、革新的な技術も取り入れられていました。

搭載されたエンジンは多彩で、1.6Lから2.0Lまで幅広く、直列4気筒のOHVやDOHC仕様が揃い、ユーザーのニーズに応える充実のラインナップでした。また、時代の排ガス規制にも対応し、順次エンジンの改良が加えられました。

1978年には、2.0L直列6気筒エンジンを搭載した「セリカXX」が登場しました。このモデルは後のスープラへとつながる重要な位置づけであり、内外装ともに高級感を増した仕様は、当時のハイソカーブームの先駆けとしても注目されました。

快適装備も進化しており、一部モデルではデジタルメーターやクルーズコントロールといった先進機能を備え、当時としては革新的なドライビング体験を提供しました。セリカはまさに時代を映すスポーツカーとして、多くのドライバーを魅了し続けました。

3代目セリカ A60型(1981年~1985年)

1981年にデビューした3代目トヨタ・セリカA60型は、スペシャルティカーとしての個性をより一層高め、スタイリッシュで先進的なデザインと実用性を両立したモデルとして登場しました。ボディバリエーションは3ドアリフトバックと2ドアクーペの2タイプを設定しました。リフトバックは直線的なリアゲートが特徴的で、対するクーペは鋭く寝かせたリアウィンドウによってシャープな印象を与えました。

パワートレインには、2.0Lと1.6LのDOHCエンジンに加え、EFI仕様の1.8L OHVや、新開発の1.8L SOHCエンジンなど、合計4種類が用意され、幅広いユーザー層のニーズに応える構成となっていました。

また、前期型では国産車として初めてポップアップ式ヘッドランプを採用しました。個性的なそのルックスから「ヒラメセリカ」という愛称でも親しまれました。1983年のマイナーチェンジではリトラクタブル式に変更され、デザインも洗練された後期型へと進化しました。

軽量ボディと改良されたサスペンション、ラック&ピニオン式ステアリングにより、走行性能も一段と向上しました。特にハンドリングの良さが評価され、ストリートだけでなくモータースポーツの舞台でも存在感を発揮します。

3代目セリカは、その後のセリカシリーズやスープラへと続く進化の土台を築いた、ターニングポイントとも言える1台でした。

4代目セリカ T160型(1985年~1989年)

1985年に登場した4代目セリカ(T160型)は、シリーズにとって大きな転換点となったモデルです。最大の変化は、それまで採用されていたFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)への駆動方式の刷新でした。この変更により、操縦性と安定性が向上し、より扱いやすいスポーツカーとしての新たな魅力を獲得しました。

ボディタイプは、従来のクーペが廃止され、3ドアリフトバックのみに統一しました。空力性能を意識した流麗なフォルムは、それまでのセリカとは一線を画す未来的な印象を与え、スポーティかつ先進的なデザインとして注目を集めました。

エンジンラインナップには、トヨタの新世代ユニット「LASREエンジン」を採用し、1.6L DOHCの4A-GE型、1.8L SOHCの1S-i型、そして2.0L DOHCの3S-GE型といった、燃費と性能を両立した3タイプを揃え、多様なニーズに応えました。トランスミッションは5速MTまたは4速ATが選択可能です。

1986年には、トヨタ初の本格的なフルタイム4WDモデル「セリカGT-FOUR」がラインナップに追加され、3S-GTE型ターボエンジンを搭載し最高出力185PSを実現しました。GT-FOURは映画「私をスキーに連れてって」の劇用車として登場し、映画のヒットとともにスキーリゾート向けのデートカーとしての人気を不動のものとしました。

さらに1987年には、国内限定で「セリカ コンバーチブル」が登場しました。電動幌を備えた開放感のあるこのモデルは、ライフスタイル志向のユーザーにも支持され、6代目まで継続される人気仕様となりました。

4代目セリカは、技術革新とデザイン刷新を両立した、まさに新時代のセリカと呼ぶにふさわしい1台です。

5代目セリカ T180型(1989年~1993年)

1989年に登場した5代目セリカ(T180型)は、より洗練されたエアロデザインと革新的な技術の投入により、世界的な人気を獲得したモデルです。テレビCMにアメリカの俳優エディ・マーフィを起用するなど、当時の注目度の高さも話題となりました。

先代のプラットフォームを継承しつつも、ボディデザインは大胆に刷新し、曲線を多用した「ニューエアロフォルム」によって、空力性能を高めながら近未来的なスタイルを実現しています。リトラクタブルヘッドライトや滑らかなボディラインがスポーティさと洗練さを両立し、多くのファンを魅了しました。

エンジンは水冷直列4気筒DOHCターボに統一され、全体的に高性能志向のラインナップとなっています。また、5代目ではシリーズ初となる4輪操舵システム「デュアルモード4WS」を搭載し、走行状況に応じてリアタイヤの角度を制御し、コーナリング性能と取り回しの良さを向上させています。

1990年にはワイドフェンダー仕様の「GT-FOUR A」が登場しました。さらに1991年には、WRC参戦のために5000台限定で「GT-FOUR RC」を発売しました。これにより、1993年にはWRCでドライバーズおよびマニュファクチャラーズタイトルの二冠を達成し、セリカは「勝てるラリーカー」としての地位を確立しました。

スタイルと性能、先進性を兼ね備えた5代目セリカは、まさに世界にその名を知らしめた一台といえるでしょう。

6代目セリカ T200型(1993年~1999年)

1993年に登場した6代目セリカ(T200型)は、「硬質でダイナミックなスポーティ感覚」をテーマに掲げ、走行性能とボディ剛性をさらに高めたモデルです。デザイン面では、それまでのリトラクタブルヘッドランプを廃し、丸型4灯式の固定ヘッドライトを採用し、より洗練された現代的なフロントフェイスへと進化を遂げました。

ボディバリエーションは3ドアリフトバックに加え、電動ソフトトップを備えたコンバーチブルモデルも設定しました。オープンエアの爽快感と剛性確保を両立させたコンバーチブルは、リアウィンドウにガラスを採用するなど耐久性や快適性にも配慮されています。

インテリアは、視認性と操作性を両立したドライバーオリエンテッドな設計が光ります。大型のホワイトメーターや本革巻き3本スポークステアリングなど、スポーティさと上質感が融合した空間が特徴です。

パワートレインには改良型の2.0Lエンジンを搭載。中でも注目されたのが、WRC直系の「GT-FOUR」モデルです。255馬力を誇る3S-GTEターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせ、圧倒的なトラクション性能を実現しました。

GT-FOURとしては最後のモデルとなった6代目セリカは、WRCでの活躍とともに「走りのトヨタ」を象徴する存在になりました。高性能と日常性を両立させたこの一台は、今なお多くのファンを惹きつけてやみません。

7代目セリカ T230型(1999年~2006年)

1999年に登場した7代目セリカ(T230型)は、「ライトな新感覚GT」をコンセプトに開発されたモデルで、従来のハイパフォーマンス路線とは一線を画す、新しいスタイルのスポーツカーとして誕生しました。GT-FOURのようなハイスペックグレードは廃止されたものの、軽快な走りと個性的なデザインにより、幅広い層のドライバーから支持を集めました。

デザイン面では縦長のシャープなヘッドライトと、エッジの効いたボディラインが特徴的で、俊敏な印象を与えるスポーティなフォルムに刷新しました。

エンジンには高回転型の1.8L直列4気筒自然吸気エンジンを2タイプ設定しました。6速MTを備えた「SS-II」グレードには、190馬力を発揮する「2ZZ-GE」型エンジンが搭載されており、軽量ボディとの組み合わせにより、優れた加速性能と爽快なフィーリングを実現しています。

シャシー性能も向上しており、フロントにはマクファーソンストラット式、リアには新開発のダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用しました。これにより、優れた走行安定性と快適な乗り心地が両立されています。

さらに、アルミペダルやカラード本革ステアリングなど、スポーツモデルらしいディテールも装備し、日常使いにも適した実用性を保ちつつ、純粋に「走る楽しさ」を追求したモデルでした。

惜しくも2006年に生産終了となり、約36年間続いたセリカの系譜は幕を閉じましたが、7代目はその集大成として、今なお多くのファンの記憶に残る一台です。

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まとめ

セリカ

セリカは1970年の登場から2006年まで、7代にわたってトヨタのスポーツカーの象徴として進化を続けてきました。各世代がその時代のトレンドと技術を取り入れつつ、常に「走る楽しさ」を追求し続けたことで、多くのファンに愛される存在となりました。中でもWRCでの活躍は、セリカの名を世界中に知らしめ、GT-FOURのような高性能モデルは伝説的な地位を築いています。

惜しまれつつも生産終了となったセリカですが、そのスタイリッシュなデザインや優れた走行性能は今もなお色あせることなく、多くの人々の記憶に残り続けています。中古車市場では各世代のモデルが流通しており、当時の魅力を今なお味わうことが可能です。時代とともに進化し続けたセリカの系譜をたどりながら、自分にぴったりの一台を見つけてみてはいかがでしょうか。

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