ワゴンR

歴代ワゴンRを振り返る!初代から現行モデルまでの特徴&変化をわかりやすく解説!

1993年に誕生したスズキ ワゴンRは、軽自動車に新たなカテゴリー「ハイトワゴン」を確立した先駆け的存在です。背の高いボディによって実現した広々とした室内空間と、使い勝手の良いパッケージングで、登場直後から高い人気を誇りました。その後も時代に合わせて燃費性能や安全装備、快適性の向上が図られ、今では6代目まで進化を重ねています。

本記事では、そんなワゴンRの歴代モデルを初代から現行モデルまで振り返り、それぞれの特徴や進化のポイントをご紹介します。ワゴンRの歴史を通して、その魅力と変遷をひも解いていきましょう。

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ワゴンRの名称の由来

ワゴンR

「ワゴンR」の名称にある「R」は、単なるアルファベットではなく、スズキの想いが込められたキーワードです。その由来は、「REVOLUTION(革新)」と「RELAXATION(くつろぎ)」の頭文字にあり、「軽自動車に革新をもたらし、日常にゆとりを与えるクルマをつくる」という2つのコンセプトを表現しています。

1993年に登場した初代ワゴンRは、当時の常識を覆す高い天井を持つスタイルで登場しました。セダンの走行安定性と、ワンボックスの広さを融合した新ジャンルの軽自動車として、まさに革新を体現する存在でした。生活空間としての快適性も重視され、くつろぎを感じられる室内空間を実現しています。

なお、社内では当初「ワゴンもあ〜る」というダジャレから名付けられたという裏話もあり、遊び心と自由な発想も感じられるネーミングでもあります。

歴代ワゴンR【初代~6代目】

ワゴンR

初代モデルから現行の6代目モデルを見てみましょう。

初代 ワゴンR CT21S/CT51S(1993年〜1998年)

1993年9月、スズキから登場した初代ワゴンRは、従来の軽自動車に対する固定観念を打ち破る存在でした。当時、軽自動車といえば低く構えたハッチバックや商用車ベースのワンボックスが主流で、乗降性や居住性、走行安定性に課題を抱えていました。そこでスズキは、セダンとワンボックスの「いいとこ取り」を目指し、まったく新しいパッケージングを打ち出しました。それがハイトワゴンというジャンルの先駆けとなったワゴンRです。

最大の特長は、全高を高めたボディ設計で、二重フロア構造によって座面を上げ、自然なドライビングポジションと開放感のある室内空間を実現しました。大人4人が無理なく乗れる広さに加え、見晴らしの良さと乗り降りのしやすさも備えており、従来の軽自動車とは一線を画する実用性で注目を集めました。

エンジンは直列3気筒660ccを採用し、トランスミッションは5速MTと3速ATの2種類でした。グレードはRA、RG、RX、そして4WD仕様のRG-4とシンプルな構成でしたが、1995年にはインタークーラーターボ車も追加され、走行性能も強化されました。

初代ワゴンRは総生産台数90万台を超える大ヒットモデルに成長。メディアの注目度は低かったものの、ユーザーがいち早くその魅力を理解し、軽自動車市場に革新をもたらしました。

まさに「軽自動車の新しいかたち」を世に示した初代ワゴンR。その登場は、後の軽ハイトワゴンブームの原点となる歴史的な一歩でした。

2代目 ワゴンR MC系(1998年~2003年)

1998年10月、軽自動車の規格改定に合わせて登場した2代目ワゴンRは、先代のヒットを受けてさらなる進化を遂げたモデルです。全長と全幅がそれぞれ100mm、80mm拡大されて、室内空間はより広く、快適なものとなりました。特に全幅の拡大は、運転時のゆとりや操作性にも好影響を与え、最小回転半径は4.6mから4.2mへと短縮。取り回しの良さも向上しています。

デザインは初代の直線的なシルエットを継承しつつ、丸みや張りを加えることで、安心感と空力性能を両立したフォルムに刷新しました。外観からも質感の向上が感じられる仕上がりになっています。内装では、全車フルトリム化により静粛性と上質感がアップしました。

パワートレインでは、初代に搭載されていたF6Aエンジンに加え、新たにK6Aエンジンが採用され、自然吸気とターボのバリエーションが展開されました。CVT(無段変速機)もこの代から初めて設定され、スムーズな走行性能が魅力となりました。グレード展開も豊富で、発売当初からインタークーラーターボを搭載した「FX-T」など、幅広いニーズに対応していたのも特徴です。

なお、この代のワゴンRは日本だけでなく海外からの評価も高く、名だたるスーパーカーデザイナーであるマルチェロ・ガンディーニが、自身の愛車としてワゴンRの普通車版「ワゴンRワイド」を選んだという逸話も残されています。2代目ワゴンRは、単なるモデルチェンジにとどまらず、軽自動車の枠を超えて「上質な日常車」という価値を提示した一台と言えるでしょう。

3代目 ワゴンR MH21/22系(2003年~2008年)

2003年9月に登場した3代目ワゴンRは、丸みを帯びていた2代目とは対照的に、再び角ばったスタイルに回帰しました。初代を彷彿とさせるスクエアなデザインにより、車内空間の拡大と視認性の向上が図られています。特に縦型ヘッドライトが印象的で、全体的に直線基調のシャープな印象が際立つモデルです。

プラットフォームは新設計となり、車体構造も大幅に刷新されました。新開発のサスペンションを採用することで、走行安定性や静粛性、乗り心地が格段に進化しました。また、最小回転半径は4.1mと先代よりさらに小さくなり、取り回しの良さにも磨きがかかりました。車重の増加を抑えながらもボディ剛性を確保し、燃費性能と快適性を両立した軽自動車として評価を高めました。

安全面では、スズキ独自の軽量衝撃吸収ボディ「TECT」を採用し、運転席・助手席エアバッグも全車に標準装備しました。さらに、歩行者への配慮として、車体前部に傷害軽減構造を導入するなど、安全技術の充実も図られました。

もう一つの注目ポイントは、後期モデルで新たに追加されたスポーティ志向の派生モデル「スティングレー」の存在です。「STING(刺激)」と「RAY(光線)」を組み合わせた造語から名づけられたこのモデルは、精悍なフロントマスクと専用装備で、若年層を中心に人気を博しました。シンプルな中に個性を取り入れた3代目ワゴンRは、時代のニーズに応える「万能型軽ワゴン」としての地位を確立しました。

4代目 ワゴンR MH23系(2008年~2012年)

2008年9月、4代目ワゴンRが登場しました。当時は世界的な景気低迷の中、燃費性能や経済性がこれまで以上に重視される時代背景もあり、それに応えるかたちで開発されたのがこのモデルです。外観は丸みのあるシルエットに磨きをかけ、よりスタイリッシュで洗練されたデザインへと進化しました。初代から受け継がれてきたスクエア基調のスタイルに、現代的な曲線を組み合わせることで、実用性と美しさの両立が図られました。

プラットフォームは新設計となり、ホイールベースは2,400mmに拡大し、室内長や前後席の間隔も広がり、快適な居住性を実現しています。サスペンションも刷新され、乗り心地や静粛性が向上しました。さらに最小回転半径は4.4mとコンパクトで、街乗りでも取り回しやすい設計です。

注目すべきはその燃費性能で、自然吸気エンジンを搭載したCVT車は、10・15モードで最大23.0km/Lという優れた燃費を達成しました。上級グレードには改良型インタークーラーターボも設定され、低燃費ながらパワフルな走りを実現しました。また、のちに軽自動車としては先進的だったアイドリングストップ機構も追加されています。

エクステリア・インテリア両面での完成度の高さが評価され、2008年度グッドデザイン賞を受賞しました。さらに、翌2009年には「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」も獲得し、まさにワゴンRの真価を再確認させる一台となりました。

5代目 ワゴンR MH34系(2012年~2017年)

2012年に登場した5代目ワゴンRは、「軽ワゴン低燃費No.1」を目標に掲げ、環境性能を重視した新世代エコカーとして開発されました。スズキの環境技術「スズキグリーン テクノロジー」を初採用し、燃費性能だけでなく走行性能や快適性の向上も図られた革新的なモデルです。

新たに搭載されたのが「エネチャージ」と呼ばれる減速エネルギー回生システムで、リチウムイオンバッテリーにエネルギーを回収し、エンジンの負担を減らすことで燃費を向上させます。また、「エコクール」機能により、アイドリングストップ中でも室内の冷気を維持でき、快適性にも配慮しました。さらに、13km/hという早い段階からエンジンを停止させる改良型アイドリングストップも採用されています。

外装・内装に使用する素材の見直しや構造の最適化により、最大70kgの軽量化にも成功しました。これにより、自然吸気エンジン搭載の2WDモデルではJC08モードで28.8km/Lという、当時の軽ワゴンとしてトップクラスの低燃費を実現しました。

また、安全性の面でも進化を遂げ、2013年にはスズキとして初めて衝突被害軽減ブレーキを採用し、安心して選べる軽自動車として、より幅広いユーザーに支持されました。

5代目ワゴンRは、発売から1年でグッドデザイン賞を受賞し、累計販売台数400万台を突破しました。初代誕生から20年で達成したこの記録は、スズキ史上最速の快挙となりました。

6代目 ワゴンR MH35/55系(2017年~)

2017年に登場した6代目ワゴンRは、軽自動車としての実用性をさらに高めつつ、低燃費と安全性を追求したモデルです。外観はスクエアなフロントフェイスを採用し、世代を問わず受け入れられる洗練されたデザインに進化しました。ボディカラーはベーシックから個性的な色まで豊富にラインアップされ、選ぶ楽しさも広がりました。

最大の進化は、スズキ独自の「マイルドハイブリッドシステム」を多くのグレードに搭載した点です。高効率モーター付き発電機(ISG)とリチウムイオンバッテリーにより、減速時に発電した電力を再利用。加速時にはエンジンをアシストし、さらに、最長10秒間のモーターによるクリープ走行が可能で、より低燃費な走行が実現されています。

プラットフォームには新開発の「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、軽量かつ高剛性なボディ構造になり、燃費だけでなく、乗り心地や操縦安定性も向上しました。実際、JC08モードでは最大33.4km/Lという驚異的な低燃費を記録しています。

安全性の面では、スズキセーフティサポートを中心に、デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)やハイビームアシストなどを標準または選択装備として用意しています。

実用性を磨き上げたインテリアには、多彩な収納スペースや水平基調のダッシュボードを採用し、運転席と助手席それぞれに使いやすい収納を設け、日常使いにも優れた機能性を備えています。

6代目ワゴンRは、環境・安全・快適性の三拍子がそろった、まさに「新しい時代の軽」と呼ぶにふさわしい1台です。

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まとめ

ワゴンR

1993年に初代が登場して以来、ワゴンRは軽自動車の常識を覆すハイトワゴンとして、常に進化を遂げてきました。時代ごとに「室内空間の快適性」や「燃費性能」、さらには「先進安全技術」などが強化され、日常使いにぴったりなクルマとして長く支持され続けています。

マイルドハイブリッドの採用や新プラットフォーム「HEARTECT」の導入により、環境性能と走行性能を両立した近年のモデルは、通勤から買い物、ファミリーユースまで幅広いシーンに対応可能です。

また、中古車市場には各世代のワゴンRが豊富に出回っており、用途や予算に応じて選べる点も魅力のひとつです。軽自動車を検討しているなら、ワゴンRの歴代モデルからあなたにぴったりの1台を見つけてみてはいかがでしょうか。

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引用・参考