
ヴィッツの燃費はどれくらい?カタログ燃費・実燃費やライバル車との比較を紹介
トヨタ・ヴィッツは、1999年の初代モデル登場以来、日本国内はもちろん、世界中で高い評価を受けてきたコンパクトカーです。日本では「ヴィッツ」として、欧米では「ヤリス」という名前で販売されており、特に燃費性能の高さと扱いやすいサイズ感、そしてトヨタならではの信頼性によって、多くのユーザーに長く愛されてきました。
今回は、ヴィッツの燃費性能に焦点を当て、歴代モデルの燃費の変遷やハイブリッドモデルとガソリンモデルの違い、さらにはライバル車種との燃費比較などをご紹介していきます。
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歴代ヴィッツ

歴代モデルの燃費の変遷を見ていきましょう。
初代(1999年~2005年)
初代ヴィッツは、当時の日本のコンパクトカー市場に革命をもたらしたモデルで、1.0L〜1.5Lまでのエンジンを搭載し、経済性と実用性を両立させた点が特徴です。燃費は、10・15モードで約15.2〜25.5km/Lと、当時の水準では優秀な数値を記録していました。
2代目(2005年~2010年)
プラットフォームが刷新され、ボディサイズは一回り大きくなり、全幅は5ナンバーサイズのほぼ上限である1,695mmに達しました。また、衝突安全性も大幅に強化され、衝突試験の速度が従来の50km/hから、衝突時のエネルギーが約2割増加する55km/hに引き上げられました。燃費は、10・15モードで約16.0〜24.5km/Lとなっています。
3代目(2010年 – 2020年)
先代モデルから引き継がれた1.0Lおよび1.5Lのエンジンを搭載し、1.3Lの前輪駆動車には「Toyota Stop & Start System」が搭載されています。エンジン再始動時間を短縮するアイドリングストップ機能を備えており、10・15モード燃費で26.5km/Lという優れた燃費性能を実現しています。さらに、1.5Lガソリンエンジンは高タンブル流設計と4-2-1排気管が採用され、最大熱効率38%を実現しました。また、2017年のマイナーチェンジで登場したハイブリッドモデルでは、JC08モードで34.4km/Lという数値を実現しています。
トランスミッションは、「RS」モデルを除いて全グレードでCVTのみに設定され、燃費性能が向上しました。四輪駆動車は「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」および「平成22年度燃費基準+15%」、1.5Lモデルは「平成22年度燃費基準+ 25%」をクリアしました。
2020年、トヨタはヴィッツの車名は、グローバルで使用されている「ヤリス」に統一しました。これにより、約20年間続いた「ヴィッツ」というブランド名は、その歴史に幕を下ろすこととなりました。
カタログ燃費

ヴィッツのガソリンモデルとハイブリッドモデルのカタログ燃費をご紹介いたします。
ガソリンモデルのカタログ燃費
グレード | 駆動方式 | 排気量 | 燃費(JC08モード) |
F | FF | 1.0L | 20.8~24.0km/L |
1.3L | 25.0km/L | ||
4WD | 17.4~18.0km/L | ||
ジュエラ | FF | 1.0L | 21.6~24.0km/L |
1.3L | 25.0km/L | ||
4WD | 18.0km/L | ||
U | FF | 1.3L | 25.0km/L |
4WD | 18.0km/L | ||
GRスポーツ | FF | 1.5L | 17.2~19.6km/L |
ヴィッツの基本グレードである「F」は、価格を抑えつつ必要な装備をしっかり備えたスタンダードモデルです。排気量は1.0Lと1.3Lが設定されており、高い燃費性能を誇ります。
「ジュエラ」は、装飾やカラー展開が特徴のグレードで女性に人気があります。見た目のデザイン性に加え、燃費性能も「F」と同等以上の数値を記録しています。
「U」は、「F」よりも快適性や安全性能を高めた中間グレードで、バランスのとれた仕様です。このグレードは長距離移動や通勤など、日常的に頻繁に車を使うユーザーに向いており、燃費と快適性の両立が図られています。
「GRスポーツ」は、トヨタのモータースポーツブランド「GR」が手掛けたスポーツモデルです。専用のサスペンションやエアロパーツが装備され、よりダイレクトな走りを楽しめます。走行性能を重視しているため、燃費は他のグレードに比べやや劣りますが、それでもこのクラスのスポーツモデルとしては十分に経済的で、ドライビングの楽しさを求める方におすすめです。
ハイブリッドモデルのカタログ燃費
グレード | 駆動方式 | 排気量 | 燃費(JC08モード) |
F | FF | 1.5L | 34.4km/L |
ジュエラ | |||
U | |||
GRスポーツ |
ハイブリッドモデルには、「THS-II(トヨタ・ハイブリッド・システムII)」が搭載されており、JC08モードで34.4km/Lという優れた燃費性能を実現しています。
注目すべきは、ヴィッツのハイブリッドモデルが、グレードの違いにかかわらずすべて同じ燃費性能を持っている点です。これは、装備やデザインに差があっても、ハイブリッドシステム自体の性能と効率の高さが反映された結果といえるでしょう。
また、燃費性能だけでなく、静粛性やスムーズな加速性能も魅力です。エンジンとモーターの切り替えは非常に自然で、ストップ&ゴーの多い都市部でも快適なドライブが可能です。さらに、回生ブレーキによって減速時のエネルギーを効率的に回収できることも、燃費向上に大きく貢献しています。
実燃費

ヴィッツに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているe燃費(https://e-nenpi.com)によるデータで紹介します。(2025年5月6日時点)
ガソリンモデル
グレード | 排気量 | 実燃費 |
F・ジュエラ・U | 1.0L | 13.8~14.1km/L |
1.3L | 17.1~17.9km/L | |
GRスポーツ | 1.5L | 13.8~14.4km/L |
1.0Lエンジンを搭載したヴィッツの実燃費は、カタログ燃費からおおよそ30〜40%低下しています。この排気量は、都市部での走行や短距離移動に最適な燃費性能を提供します。
1.3Lエンジン搭載モデルは、実燃費がカタログ燃費に比べて約20〜29%低下しています。1.3Lエンジンは、より力強い走行性能を持ち、長距離運転や高速道路走行においても安定した燃費性能を発揮します。
1.5Lエンジン搭載の「GRスポーツ」は、実燃費がカタログ燃費に対して約20〜27%低下しています。このモデルは、スポーティな走行性能と良好な燃費性能を両立させていますが、1.3Lエンジンに比べると燃費は若干低くなります。
ハイブリッド
グレード | 排気量 | 実燃費 |
F・ジュエラ・U | 1.0L | 13.8~14.1km/L |
1.3L | 17.1~17.9km/L | |
GRスポーツ | 1.5L | 13.8~14.4km/L |
ハイブリッドモデルは、グレードごとに装備やデザインが異なるものの、全グレードに1.5Lハイブリッドエンジンを搭載しています。実燃費は、カタログ燃費より約29%低い数値となっています。どのグレードを選んでも、燃費性能に大きな差はなく、優れた燃費性能を実現できます。
一方、GRスポーツグレードについては、現在のところ実燃費が公表されていないため、詳細は不明です。スポーツ志向のモデルでは、若干燃費が異なる場合もありますが、ハイブリッドモデルのため高い燃費性能が期待できます。
ライバル車種との比較

コンパクトカー市場で長年にわたり高い人気を誇るヴィッツは、優れた燃費性能、コンパクトで扱いやすいサイズ、そして信頼性の高いトヨタブランドが魅力的です。ライバル車種との競争も激化しています。今回は、ライバル車種である日産 ノート(2代目)、ホンダ フィット(3代目)との比較を年式を合わせて行います。
日産 ノート(2代目)

エンジン | 駆動方式 | 排気量 | 燃費(JC08モード) |
ガソリン | FF | 1.2L | 23.4~26.2km/L |
4WD | 18.2km/L | ||
e-POWER | FF | 34.0~37.2km/L | |
4WD | 28.8km/L |
ガソリン車で比較すると、最も高い燃費性能を記録しているのはノート( FF)で最大26.2 km/L、これに迫るのが、ヴィッツ(FF)の25.0 km/Lで、両車とも高効率設計が際立っています。4WDモデル同士では、ノート(18.2 km/L)とヴィッツ(17.4〜18.0 km/L)が拮抗しており、大差はありません。
ハイブリッドで最も燃費が良いのは、ノート e-POWER(FF) で最大37.2 km/Lになり、ヴィッツ ハイブリッドは34.4 km/Lとやや劣りますが、十分優れた数値となっています。4WDモデルではノートのみがラインナップしており、28.8 km/Lと実用燃費としても高水準です。
ホンダ フィット(3代目)

エンジン | 駆動方式 | 排気量 | 燃費(JC08モード) |
ガソリン | FF | 1.3L | 21.8~24.6km/L |
4WD | 20.2km/L | ||
FF | 1.5L | 21.0~22.2km/L | |
4WD | 19.2~19.4km/L | ||
ハイブリッド | 2WD | 31.8~37.2km/L | |
4WD | 28.0~29.4km/L |
ガソリンモデルの1.3L FFでは、ヴィッツ(25.0km/L)に対し、フィットは最大24.6km/Lとわずかに劣り、カタログ値ではヴィッツが優位になっています。1.5L FFでは、ヴィッツのGRスポーツは17.2〜19.6km/Lとスポーティな性格ゆえ燃費は抑えめですが、フィットは21.0〜22.2km/Lと好成績です。4WDでは、ヴィッツは17.4〜18.0km/Lに対し、フィットは1.3Lモデルが20.2km/L、1.5Lモデルが19.2〜19.4km/Lと明確に上回ります。総じて、1.3L FFではヴィッツが優位ですが、それ以外はフィットが燃費面でリードしています。
ハイブリッドのFFでは、ヴィッツの34.4km/Lに対し、フィットは最大で37.2km/Lと上回っています。また、31.8km/Lからと燃費の幅はあるものの、最良値ではフィットがリードしています。4WDは、フィットのみに存在し28.0〜29.4km/Lという水準が高く、ヴィッツには設定がないため、雪国など4WDが必要な地域ではフィットのほうが良いといえるでしょう。
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まとめ

トヨタ ヴィッツは、燃費性能、維持費、使い勝手、走行性能のバランスが非常に優れており、初めて車を持つ方から日常の足として使いたい方まで、幅広いニーズに応えてくれるコンパクトカーです。都市部でも郊外でも扱いやすく、「燃費の良い車が欲しい」「でも快適さも妥協したくない」そんな方にとって、ヴィッツはまさに“ちょうどいい”一台といえるでしょう。
今回の記事が、ヴィッツの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
引用・参考
https://www.nextage.jp/buy_guide/cost/283224
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/VITZ
https://autonavi.car-mo.jp/mag/category/catalog/grade/vitz
https://e-nenpi.com/enenpi/?utm_source=gnav&defact=search
https://autonavi.car-mo.jp/mag/category/catalog/performance/note_new
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/NOTE
https://autonavi.car-mo.jp/mag/category/catalog/performance/fit